高値で売れないのは車の色のせい?

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PARIS, FRANCE - OCT 10, 2015: Man choosing new car - looking at the big trunk - new car to choose the most precious one

車を中古車として売るために査定に出したら、思ったよりも査定額が低かった。そのような場合には、まず原因を考えるでしょう。

もし、グリーンやイエローなどの変わった色の車なら、査定額が低いのは色のせいかもしれません。中古車の場合には、色で売れやすかったり売れにくかったりすることがよくあります。ここでは車の買取価格と車の色(ボディカラー)との関係について解説していきます。

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車の価格は色でも決まる?

車を下取りに出したり中古として売却したりする時の査定額は、基本的に車種や年式、走行距離などで決まります。事故に遭って保険金が下りる時にも、年式や走行距離が考慮されるでしょう。修復歴がなければ、同じ車種と年式で、走行距離もそう長くなければ、大きく減額されることはないと考える人が多いです。

しかし、中古車の価格には色も影響します。同じ車種と年式で走行距離にもほとんど差のない車でも、色の違いによりよく売れるものと売れないものがあるのです。ホワイトやブラックなどの色は売れやすいため、色が理由で減額されてしまうことはほとんどありません。

しかし、グリーンやイエロー、ピンクなどの色は敬遠する人も多いです。あまり売れないため、中古車の値段も下げざるをえず、下取り価格も下がってしまいます。場合によっては20万円から30万円くらい下取り価格に差がでることもあるくらいです。人気のある色だと80万円なのに対して、不人気な色だと、色以外はほとんど同じでも60万円くらいになってしまいます。

新車購入時はオプションの有料カラーも下取りは安い?

一方で、新車価格に関しては、基本的に色による違いはありません。新車は受注生産になっているため、5~10種類ほどの中から好きな色を選べます。車を買う時は色を選ぶのも楽しいでしょう。また、オプションカラーといって、追加料金のかかる色もあります。

ただし、新車購入時にオプションカラーにしたからといって、下取りや中古として売却するときに高く売れるわけではありません。人気のない色なら、下取り価格がかえって安くなってしまう可能性もあります。

人気カラー=価格が高い?

日本で人気のある車のボディカラーは、ホワイトとブラック、シルバーの3色です。その中でもホワイトが特に高い人気を誇ります。いずれもシンプルで無難な色であるため、選ばれやすいです。飽きないことや目立たないということも人気の理由として挙げられるでしょう。

定番ボディカラーは安定した人気

カラフルな色が売れないのは、最初はよくても次第に飽きてくるという理由が多いです。目立つのが気になるという人もいます。

ホワイトやブラック、シルバーなどの色は標準色という認識が強く、特にこだわりのない人や、営業車用のビジネスシーンでホワイトやブラックを選ぶ人が多いようです。

シルバーも、ランキングなどでホワイトやブラックに次いで上位に位置づけられています。シルバーもホワイトやブラックほどではないにしても、標準色に近い印象です。傷がついてもあまり目立ちません。商用利用でもホワイト、ブラックの次に営業車として使用されている色になります。

パールホワイトは日本で人気の色?

また、ホワイトにはパールホワイトとソリッドホワイトの2種類があります。この2種類のホワイトを別の色として扱うと、ソリッドホワイトの方は、それほど人気が高いわけではありません。ブルーやレッドなどと同じくらいの人気です。特に人気でも不人気でもないくらいに捉えておくといいでしょう。

これに対して、パールホワイトの方は非常に人気が高いです。パールホワイトというのは、ラメ入りの白で、ソリッドホワイトよりも輝いて見えます。新車でパールホワイトの車を買う際には、オプションカラー扱いになっていることが多いです。そのため価格が3万円程度高くなります。

パールホワイトもソリッドホワイトも同じ白なので、あまり変わらないのではないかと思ってしまう人もいるでしょう。しかし、実物を見てみると、その違いがはっきりと分かります。ソリッドホワイトの方は、商用車などに使われていることが多いです。

ただ、海外ではパールホワイトはそれほど人気ではありません。諸外国ではどちらかというと、ソリッドホワイトの方が人気で、パールホワイトの人気が高いのは日本の特徴のようです。

間違いない!中古で高く売れるカラー

中古車市場で高値がつきやすいのは、やはり人気の高いボディカラーの車です。カラフルなボディカラーだと、年式が比較的新しく、走行距離が短めでも中古として売ろうとすると査定額が低くなってしまうことがよくあります。

ボディカラーは中古車在庫リスクに関わる?

ボディカラーがホワイトやブラック、シルバーなどの車は、中古車として購入しようとする人も多いです。そのため、なかなか売れず在庫が余ってしまうことはあまりありません。しかし、カラフルなボディカラーの車は、購入希望者が少ないため、ホワイトやブラックの車と同じ価格にすると、売れ残ってしまいます。そのため、価格を安く設定しているのです。

また、自動車メーカーの方で強いインパクトを残すために、カラフルなボディカラーで宣伝することがよくあります。新車購入時にCMなどで宣伝しているボディカラーと同じ色にする人が多いため、カラフルなボディカラーの車が多く出回ることもあるでしょう。

しかし、流行が去った後に中古車市場にカラフルな色の車が多く出回り、売れ残ることが多いです。そのような理由からも、カラフルな色の車は価格が安くなってしまいます。

通常売れない色も例外あり

自動車全体で見れば、ホワイトがもっとも人気が高く、ブラック、シルバーと続きますが、車種によっても異なります。高級セダンであれば、ホワイトよりもブラックの方が人気を集めることが多いです。高級スポーツカーの場合には、ホワイトやブラックよりもレッドの方が好まれるでしょう。車種によっては他の色で高値になる場合もあります。

ただし、そのような車でも、変わった色だと安くなってしまうことが多いです。ホワイトやブラック、シルバー以外の色で高くなるのは、その車種のイメージカラーや定番とされている色のみと捉えておきましょう。

ボディカラーの自己塗装はマイナスに?

また、ボディカラーで査定額に差がつくのであれば、下取りに出す前に自分で人気のある色に塗装すればいいと考える人もいるかもしれません。しかし、自分で塗装するのは避けた方が無難です。車を塗装するのにはかなり費用がかかります。車体全体を塗装するとなれば、安くても10万円はかかるでしょう。

塗装してしまうと改造車としての査定になり、純正ではなくなってしまうため、逆に査定額が下がってしまう可能性が高いです。かえって損をしてしまうでしょう。塗装した車は、傷が付きやすくなったり塗り直しが必要になったりするなどデメリットが多く、買おうとする人もあまりいません。売れにくい色でも、そのままの状態で下取りに出すのが賢明です。

どんなボディカラーの車でも買取がつく業者はある

カラフルな色のせいで下取りでほとんど値がつかないのであれば、下取り以外の売却方法を考えるのがいいでしょう。特に古い車であれば、カーネクストがおすすめです。カーネクストでは海外販路を使った輸出も行なっていますので、日本では人気のないカラーの車でも変わらず高値で取引できる可能性があるのです。

もちろん、高値になるかどうかはその時期の各国での需要や車種によって大きく左右される部分ですので、実際のところ査定に出してみないと何とも言えない部分です。

まとめ

中古車市場では車の色による人気不人気の差が激しく、価格にも反映されています。

一般的に標準色とされるホワイトやブラックなどは不人気になることはあまりありませんが、カラフルな色は売れないことも多いです。

車を購入する際には、中古として売却する時のことも見据えて、ホワイトやブラックを選ぶのが望ましいでしょう。

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