傷だらけの車の買取は減額される?ボコボコでも買取可能な方法は

車の売却・買い替え

傷だらけの車を手放すとき、買取価格への影響が気になりますよね。どんな車も買取は可能なのですが、より高く買い取ってもらうためには、売却先を選ぶ必要があります。

こちらでは、車についた傷やへこみが買取価格に与える影響と、高価買取のコツについてご紹介します。

どんな車も0円以上買取保証

1cm未満の傷・へこみは、買取査定で減額されない

一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)は、中立・公正な中古車査定のために査定の基準を設定しています。

JAAIによると、1cm未満の傷やへこみは買取査定で減点されないということになっています。

1cm未満のキズやへこみは、車を使用しているとどうしてもついてしまうものです。査定でも特に気にされることはなく、備考欄に記載される程度です。減点されないため、買取査定額への影響ももちろんありません。

また、爪の引っかからない程度の傷も簡単に修復できるため減点されないことが多いです。

逆に、1cm以上のキズやへこみはすべて減点の対象となっています。また、波状の修理跡や塗り替えた跡なども減点の対象になります。

傷やへこみの程度と車買取の査定額の関係は?

車を査定するとき、車の状態は細かくチェックされます。車の外装にある傷やへこみ、さびや腐食などの状態によって車の査定額が減額されていくのです。

一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)では、査定の際にチェックした傷やへこみのサイズを4段階に分けて評価しています。

大きさイメージ
500円玉サイズ未満修理しない
カードサイズ未満目立たない
A4サイズ未満修理が必要
A4サイズ以上全体的に修理又は交換が必要
http://jaai.or.jp/index.html

実際は、傷やへこみによってどのくらい査定額へ影響があるのでしょうか。

あまり影響がない傷やへこみ

小さい傷やへこみは、簡単に修復することが可能なので買取査定額への影響は小さいです。あまりに広範囲にわたって傷がついていると減点が大きくなるかもしれませんが、基本的にはあまり気にする必要はないといえます。

カードサイズ未満の傷やへこみ

1ヶ所10点の減点になります。1点当たり1,000円程度の減額なので、一ヵ所あたり1万円の減額という計算になります。中古車の買取価格を考えれば、そこまで大きな減点ではないでしょう。

爪が引っ掛からない程度の浅い傷

爪が引っ掛からないほど浅い傷は5点の減点で、影響は小さいと言えます。

影響がある傷やへこみ

カードサイズ以上の大きさの傷やへこみは影響が大きくなってきます。同じサイズでも、必要な修理の内容によって点数が異なります。車のボディは一般的に金属の板によってできており、さび防止などの目的から表面に塗装されているというつくりになっています。傷は深さによって修理する際に金属の板を加工する必要があるかどうかが異なります。塗装だけで修理が済むのか、金属を加工する「板金」の修理が必要なのかによって点数が異なるのです。

A4未満のキズやへこみ➡小

塗装ですむ場合は1ヵ所20点、板金が必要な場合は1ヵ所30点の減点です。査定額で言えば塗装は2万、板金は3万円の減点になります。おおむねこの値ですが、傷やへこみのついた場所によって点数は上下します。例えばルーフの板金は1ヶ所50点と大きな減点になりますが、逆にピラーの塗装は1ヶ所10点と他より減点幅が小さいです。

A4以上のキズやへこみ➡大

塗装ですむ場合は1ヵ所30点、板金が必要な場合は1ヶ所50点の減点です。査定額で言えば塗装は3万、板金は5万円の減点になります。こちらも、傷やへこみのついた場所によって点数は上下します。ルーフは減点が大きく、バンパーやピラーは減点が小さいです。

部品の交換が必要な場合

A4サイズ以上の傷やへこみがある場合などは、部品の修理ではなく交換が必要になります。その場合は、交換する部品によって点数が異なります。いくつか例を紹介すると、ルーフは減点が大きく145点、ボンネットは70点、バンパーは減点が比較的小さく50点の減点になります。

減点の値について紹介しましたが、車の状態によって買取価格は異なるためあくまで参考程度にとらえてください。

修復歴は大きな減点に

車の骨格部分を修理した車は、修復歴がある車として扱われます。修復歴がある車は安全性や耐久性が下がってしまうため大きく減額される対象になります。修復歴がある車は中古車買取では価値が低く、場合によっては買取を断られてしまうかもしれません。そんなときは、廃車買取の査定を受けてみましょう。廃車買取では解体して部品として再活用が出来る車も買取が出来るため、修復歴のある車も高額査定が望める可能性があります。

傷やへこみ以外に車買取の査定額に影響する要素は?

傷やへこみが査定額に及ぼす影響について説明してきましたが、外装以外に、車買取の査定額に影響する要素は何があるのでしょうか?車買取の時に買取価格に影響を及ぼす要素は、以下のようなものがあります。

  • 車種・グレード
  • 車の年式・走行距離
  • 内装の状態(汚れや臭い)
  • エンジンや足回りなど走行性能に関わる部品の状態
  • 電装品や装備品の状態
  • 車検の残り月(3カ月以上残っていると加点)
  • タイヤの状態(残り溝が1.6mm以上)

車の査定は標準状態と呼ばれる状態よりも良い状態であれば加点、悪い状態であれば減点というような形で行われています。年式が10年以上になってくると、傷の程度によらず廃車買取も視野に入れて検討するとよいでしょう。

傷やへこみがある車も買取できる理由

傷やへこみがある車は、査定の時に減点されてしまうことをお伝えしました。傷だらけの車やボコボコの車は、買取が可能なのか心配になったかもしれません。しかし、安心してください。どんな車でも価値があります。なぜ傷やへこみがある車も買取が出来るのか、その理由について説明していきます。

修理して再販できるなら中古車として買い取れる

中古車店は買い取った車の整備・修理を行って、中古車として再販することで利益を得ています。そのため、傷やへこみがあっても修理すれば再販売できるような新しい車や走行距離の少ない車であれば買取が可能です。

一方で傷やへこみの程度がひどい、あるいは傷やへこみを直してもそもそも車が古い場合は買取を断られてしまうこともあります。しかし、安心してください。中古車店では買取が出来ないような車でも、廃車買取業者なら買取が可能です。その理由について説明します。

日本車は傷やへこみがあっても海外での需要が高い

日本車は、耐久性や安全性などが高いことで知られているため海外での需要が高いです。日本製で日本の車検を受けていた車は、非常に性能の高い車であると言えます。特にトヨタの車は人気です。

海外では日本ほど厳しい車検がなかったり、きずやへこみを気にせず車を使用していたりします。そのため、日本では需要のない傷やへこみのある車も、海外では活躍する可能性を秘めています。

日本で廃車にした車を海外へ輸出できる販路をもった業者では、傷やへこみがある車も高値で買い取ってもらえる可能性があります。

ボロボロの車でもパーツや鉄資源としての価値が残る

傷やへこみの程度がひどく、部品も劣化しているような古い車でも、車を解体すればパーツとして再活用が可能です。そのため、車を解体してパーツとして活用する販路を持っている廃車買取業者であれば、傷だらけの車やボコボコの車でも買取できます。

また、車は鉄の塊のためどんな車でも鉄資源としての価値があります。重たい車の方が鉄資源としての価値は高くなるでしょう。

傷やへこみがある車の高価買取のコツ

傷やへこみを直さずに売る

売却前に傷やへこみを修理せずにそのまま売却したほうが得になります。査定額は上がるかもしれませんが、トータルでは損をしてしまうからです。自社で修理工場を持っている中古車店では、一般のユーザーよりも費用を抑えて車の修理を行うことが出来ます。そのため、売却前に修理をしたときに修理にかかった費用を査定額の上り幅が上回ることはほとんどありません。

傷やへこみを直す以外に、査定額を上げるためにできることはないでしょうか?

中古車として売却するつもりであれば、車の洗車・清掃や車内の消臭を行うのが良いでしょう。査定額にダイレクトに影響はしないかもしれませんが、きちんとメンテナンスされている車というよい印象を与えることが出来ます。

売却のタイミングを考える

傷やへこみがある車をお得に売ることができるタイミングも知っておいた方がよいでしょう。車の部品は年々劣化していくことを避けられないため、基本的に車の価値は下がる一方です。これに基づくと、車を高く売りたいならば早く売るのが一番ということになってしまいます。しかしトータルで損をしないためにも、他にも考慮したいタイミングについて説明します。

中古車は、2月~3月が最も高く売れる

中古車が最も売れるのが新生活の用意の時期である3月です。中古車店は3月へ向けて車を買い集めたいため、その直前である2月~3月が中古車が高く売れる時期であると言われています。だからと言って、わざわざ半年以上も待つ必要があるかどうかは疑問です。大幅に高くなるわけではないので、たまたま時期が被りそうであればラッキーというくらいに考えておいた方がよいかもしれません。

モデルチェンジすると価値が下落する

車がモデルチェンジすると、以前のモデルの車の価値は下落してしまいます。モデルチェンジとは、同じ名前のままデザインや機能、装備品に変更が加えられた新型が発売されることを指します。各メーカーは数年に一度ずつ車をモデルチェンジしていますが、その前後で中古車を販売するときの査定額は下落する恐れがあります。モデルチェンジ前であれば、モデルチェンジまでに売ることが高額査定のコツです。

車検前に売却・もしも切れたら車検を受けずに出張買取で売却する

車検を受けるには決して安くない費用が掛かります。車検前の時期であれば車検を受ける前に車を売却することで無駄な出費を減らすことが出来ます。もしも車検が切れてしまった場合も、車検を受けずに売却してしまいましょう。車検切れの車は公道を走れないため、仮ナンバーや積載車などの用意の手間や費用が掛かりますが、出張買取を利用することで費用を抑えて売却することが出来ます。車検が切れているかどうかによって査定額への影響はないため、車検が切れた場合も気にせず売却しましょう。

乗り換えたい場合は、車が安く買える時期も考慮する

車の乗り換えを検討している場合は、購入する車を安く買うことが出来る時期を優先することでトータルでかかるコストを抑えることが出来ます。新車を購入する場合は時期によって値引きの程度が変わるという話を聞いたことはないでしょうか。決算の時期である3月や中間決算の9月は、売り上げを上げるためにも大幅な値引きに応じてくれる可能性が高くなるのです。また、ボーナス時期である6,7月や月末なども値引きされやすいという傾向があります。

廃車は早めに行うのが得

古い車や過走行の車、傷だらけな車やボコボコな車などは中古車買取が出来ないケースもあります。中古車店やディーラーでは値段が付かなかった車、処分に費用が掛かると言われてしまうような車は廃車にするしかありません。その場合は早く廃車してしまうことをおすすめします。車は所持しているだけで税金がかかり、月をまたぐごとに受け取れる還付金が減っていくため、廃車する場合は早くしたほうが得であると言えます。

複数の業者で見積を取る

車の買取価格は業者によって異なります。複数の業者で見積を取ることで、自分の車の相場を客観的に把握して最も良い査定額のところに売却することが出来ます。また、車の価値は需要によって上下するため査定額は時期によって変動します。そのため、車の売却を考えるときは複数の業者に同時期に見積もりをとって比較することをお勧めします。見積もりは業者によってネットだけで済むところや無料で出張見積もりを行ってくれるところなどがあるので、必ずしも時間を取って店舗へ出向く必要があるとは限りません。自分の予定に合わせて活用しましょう。

傷やへこみがある車の売却先の選び方

傷やへこみがある車は年式や走行距離、車の外装・内装・部品の状態よって適した売却先に売りましょう。

ディーラーの下取りは買取価格が低くなりがち

ディーラーの下取りは、便利で安心できる方法です。乗り換える場合は車の購入を決めた相手でもあり、信頼できる相手に愛車を任せることになるため安心でしょう。また、手続等のやりとりが1店舗で完結するため手間はかかりません。店舗に運転して向かい、新車に乗り換えて帰ってくるため売却と購入のタイミングのずれに頭を悩ませる必要もなくなります。

一方で、ディーラーの下取りは買取価格が低くなりがちであるというデメリットがあります。自社で修理販売が出来る中古車店や、廃車を活用する販路を持っている廃車買取業者と比較すると、ディーラーは中古車を活用する手段を直接持っているわけではありません。そのため、ディーラーの下取り価格には仲介手数料が加味されておりほかの車買取業者よりも価格が低くなるのです。特に違うメーカーの車に乗り換える場合の下取り価格は低くなる傾向があるようです。

低年式・走行距離が短い車は中古車として売却

低年式・走行距離が短い車で状態が良ければ、傷やへこみがあっても修理・整備をすればまだまだ使うことができます。そのような車は中古車店として中古車店へ売却しましょう。年式は10年、走行距離は1年1万キロと考えて10万キロが中古車として売却するかどうかの一つの目安です。もちろん車の状態によっては低年式でも中古車として十分売れる車もあれば、逆に高年式でもボロボロの車は買取を断られてしまう恐れもあります。自分で判断することは難しいので、中古車店にも廃車買取業者にも見積もりを取って比較してみるとよいでしょう。
カーネクストでは、お電話一本で見積が可能なのでお気軽にお問い合わせください。

傷やへこみがひどい車や古い車は廃車買取へ

傷だらけの車やボコボコの車、古い車は中古車として買取ができないかもしれません。そのような車は廃車になります。しかし売却を諦める必要はありません。廃車にも価値があります。日本では再販が難しい車でも海外は傷やへこみを気にせず使うため需要があります。また、走れない車でも解体して使える部品は活用できます。使える部品も限られている状態でも、車は鉄の塊であるため鉄資源としての価値が残ります。このように、廃車にも価値があるため、活用する販路を持っている廃車買取業者であれば廃車も買取が可能なのです。

廃車買取カーネクストでは、傷だらけの車もボコボコの車も不動車も、どんな車も0円以上で買取を行っております。お電話一本で査定が完了するため、売却を検討中の方は一度お気軽にお問い合わせください。

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