ボディに付いてしまった汚れを落とす洗車は、どのくらいの頻度で行うのが正しいのでしょうか。また洗車の頻度が多い、あるいは少ないことによってなにか影響はあるのかも気になるところです。ここでは、適切な洗車頻度について解説します。理想の頻度だけでなく、緊急で洗車をしなければならないケースや洗車をこまめにするべき車の色についても説明しているため、洗車について詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
みんなはどれくらいの頻度で洗車しているの？
車を持っている方は、どれくらいの頻度で洗車をしているのでしょうか。まずは一般的な車利用者の洗車頻度と、理想的な洗車頻度について見ていきましょう。
1ヶ月に1度が最も多い
車利用者を対象に行なったアンケートでは、洗車を行う頻度は1ヶ月に1度という方が最も多いという結果が出ています。車利用者の4人に1人は、1ヶ月に1度洗車をして車の汚れを落としています。
その一方で、2ヶ月以上に1度洗車をするという方も多いのが事実。2〜4ヶ月、半年、1年に1度洗車をする車利用者は、全体の約半数を占めています。
基本的に車が好きだという方や、新車を買ったばかりで綺麗な状態を保ちたいという方は、洗車頻度が高い傾向にあるといえるでしょう。そこまで車に対する関心が強くないという方は、洗車頻度が少ない傾向にあります。
理想とする洗車の頻度は？
それでは、理想とする洗車の頻度はどれくらいなのでしょうか。基本的には1〜2ヶ月に1度、汚れが目立ってきたタイミングで洗車を行うのが妥当です。「最近車の汚れが気になるな……」と感じたら、洗車をするのが良いでしょう。
昔は毎日洗車をする方も珍しくなく、庭先で車に水をかけながら洗車に勤しむ方もよく見かけました。しかし、最近の車は傷や汚れを防止するためのコーティングがしっかりと行われている傾向にあります。
そのため汚れに強く、毎日や1週間に1度という高い頻度で洗車をする必要はありません。むしろ頻繁に洗車をしすぎると、使用するスポンジなどでコーティングが傷つき、ボディの劣化を招いてしまうこともあるのです。
こんなときは頻度に関係なく洗車
1〜2ヶ月に1度の頻度で洗車をするのが理想と説明しましたが、もちろんイレギュラーがあります。以下のような場合は、一般的な洗車頻度に関係なくすぐに洗車をするべきです。
車に悪影響を及ぼす汚れが付いたとき
悪天候のなか車を走らせたときは、車が雨に濡れてしまいます。雨によって車の汚れが落とせると思いがちですが、雨跡が水あかになって取れにくくなることも。そのため雨が降ったあとは、洗車をするとよいでしょう。
また、車に悪影響を及ぼしてしまうような汚れが付いたときもすぐに洗車することをおすすめします。例えば、ぬかるんだ泥道を走ったとき。車に泥が付着すると、固まって取れにくくなることがあります。泥が付くと汚く見えますし、細かい部品の間に泥が入り込んで固まってしまうことも。なるべく早く洗車することが必要です。
ほかに、海沿いの道や融雪剤が撒かれた道を走ったあとも洗車のタイミングといえます。潮風が吹く海沿いの道を走ることでボディに塩が付着し、錆や部品の劣化を引き起こすことも。融雪剤も同様に錆を発生させることがあるため、注意が必要です。
花粉や鳥の糞、虫の死骸などがボディに付いた場合も早めに洗車をしましょう。花粉は雨に濡れると固まって取れにくくなりますし、鳥の糞や虫の死骸は時間が経つと除去するのが困難になります。なるべく早く洗車して、汚れを取り除くのがおすすめです。
ボディの色でも頻度は変わる？
ボディが何色かによって、汚れが目立つようになるまでの期間は異なります。美しい白やクールな黒、鮮やかな赤などは、1ヶ月経たないうちに汚れが目立ってしまう色といえるでしょう。これらの色の車を持っている場合は、2〜3週間で洗車が必要になることも珍しくありません。
一方、シルバーやブルーなどは汚れが目立ちにくい色といえます。長期間洗車をしなくても汚れが気にならないため、かなり頻度を落として洗車をするという利用者も多いでしょう。ただし、目立たないだけで汚れは付着してしまいますので、1〜2ヶ月経過したら洗車をするのが良いといえます。
ボディにコーティングを施した車であれば、汚れが付きにくいため洗車の頻度を落とすことが可能です。さらにスポンジなどで擦らなくても、水洗いのみで汚れを落とせる手軽さも魅力。白や黒、赤などの車を購入したいと考えている方は、コーティングを施して洗車の頻度を落とすのも賢い方法です。
洗車の頻度は車の状態を左右する？
洗車は頻度が多い場合も少ない場合も、少なからず車に影響を与えます。洗車の頻度によって車の状態がどうなるのか、確認しておきましょう。
洗車の頻度が多い場合
洗車の頻度が多いと、常に綺麗な状態の車を保てます。いつでもピカピカの車に乗れて、快適に運転できるといえるでしょう。しかし、実は洗車のしすぎも車にとって良くありません。
頻繁に洗車をすると、ボディに傷が付いてしまいます。どんなに柔らかいスポンジや布などを使ったとしても、小さな傷が付いてしまうことは避けられません。あまりに小さくて目立たない傷だったとしても、洗車を繰り返しているうちに深くなり、目立つようになってきます。
特に黒やブルーなど濃い色のボディでは、傷が目立ちやすいです。汚れを落としても傷が目立つのであれば、綺麗な車とはいえないため注意しましょう。
また、洗車を頻繁にすることでコーティングを劣化させてしまうこともあります。せっかく汚れを付きにくくするためにコーティングを施しても、頻繁に擦ってしまうと薄くなったり剥がれたりしてしまうのです。コーティングが剥がれるとボディにダメージを与えてしまうため、注意しなければなりません。
洗車の頻度が少ない場合
洗車の頻度は多すぎてもいけないことがわかりましたが、当然少なすぎてもいけません。洗車をしなければ、当たり前ですが汚れがどんどん蓄積されます。泥はねや花粉汚れ、虫の死骸などが付着したままの汚い車を運転するのは、気分の良いものではないでしょう。
また、洗車を怠ることでボディの劣化が進行することも。特に潮が付いたあとなど、錆が発生するような状況で洗車をせず放置してしまうと、ボディの劣化は進みます。ボディが色褪せて好ましくない色になったり、塗装が剥がれたりしてしまうことがあるのです。
もっとも最近の車は開発が進んでいるため、通常の汚れであれば洗車をしないことで塗装が剥がれることは稀といえます。しかし洗車頻度が少ない車を5年10年と乗り続けていると、次第に塗装の劣化が気になり始めるでしょう。やはり適切な頻度で汚れを落とすことが、長く状態の良い車を使い続けるコツといえます。
とはいえ忙しい方や洗車が苦手な方は、なるべく洗車の頻度を抑えたいと考えるでしょう。その場合は、汚れ防止のためにガラスコーティングをしておくことをおすすめします。ボディにガラスコーティングを施すことで汚れが付着しにくくなり、ゴシゴシ擦らなくても簡単に洗い流せるのです。
さらにガラスコーティングには、ボディが傷つくのを防止する効果もあります。長く綺麗な車を使いたいのであれば、コーティングを施す必要があるといえるでしょう。
まとめ
洗車の頻度は人それぞれですが、基本的には汚れが気になったら洗車をしましょう。多すぎず少なすぎない頻度で洗車することで、汚れの目立たない綺麗な車を保つとともに、ボディの傷や劣化も抑えられます。
洗車を頻繁にしてきた愛車も、洗車を怠った車も、廃車にするのであればカーネクストにおまかせください。大切にしていた車を国内外の顧客に販売したり、使えなくなった車のパーツを取り出して再利用したりと、車に新たな価値を加えます。
