愛車は所有者にとって大切な存在です。運転が好きな車好きの方もいれば、乗り心地や車内空間をもう一つの家のようにこだわりを持って大切にしている車好きの方もいます。春の行楽シーズンも近づき、車で遠出する機会もあるでしょう。ドライブで人の車に乗せてもらう時、助手席や後部席に乗せてもらうとしたら、どのようなマナーに気を付ければ良いのでしょうか。
こちらの記事では、カーネクスト公式Xアカウントで調べた「自分の車でしてほしくないことのアンケート結果」をもとに、車の所有者がマイカー内でしてほしくないことをランキング順にご紹介します。ドライブでお出かけをする前の参考にご覧ください。
同乗者が気を付けたいマナー
こちらのランキングが、自分の車でしてほしくないことをアンケート調査した結果となっています。人の車に乗せてもらう時、ドライバーがしてほしくないと思っていること、このようなNG行動をしないように気を付けましょう。
順位 | してほしくないこと | シェア | |
---|---|---|---|
1 | ![]() | タバコを吸う | 63.4% |
2 | ![]() | 靴を脱いで足をあげる | 16.5% |
3 | ![]() | ごみを残していく | 13.4% |
4 | ![]() | 飲食をする | 6.7% |
タバコを吸わない
自分の車でしてほしくないことをアンケート調査した結果、最も票を集めたのは【車内での喫煙をやめてほしい】という意見でした。車内でタバコを吸うという行動については、禁煙者だけでなく喫煙者からの意見も含まれています。普段は喫煙をする人も、自分の車の車内では喫煙せず、禁煙車にしている方もいるのです。普段喫煙している人の車に乗るからと言って、確認をせず喫煙してしまうのはNGです。
車でタバコを吸わないでほしいと考える人が多い理由
- 車内のシートや内装にタバコのにおいがつくから
- 車内のシートや内装にヤニ汚れや焦げがつく可能性があるから
- タバコのにおいで酔ってしまうから
- においや汚れの付着により車の価値が下がるから
上記等の理由を挙げる方が多くなっています。
特に中古車買取査定において、タバコを吸われていた車に残るにおいやヤニによる色の付着、シートの焦げなどは大きなマイナスポイントになってしまいます。喫煙を普段する方であっても、自分の車は禁煙車にしているという方が多い要因は、車体価値が下がることも理由の一つのようです。
車内で足をあげない
タバコを吸わないでほしいという意見と比べると少ないと感じるかもしれませんが、それでも全体の15%以上を占めているということは、イヤだと感じている方が多いのでしょう。車内で足をあげるというと、助手席に座る同乗者が席を後ろに倒した状態でダッシュボードの上に足をあげたり、後部座席から助手席のシートや運転席と助手席の間のセンターコンソールボックスの上に足をあげるといった行動をしてしまう方がいるようです。
また、小さなお子さんを後部席に乗せた時に、前の座席シートを蹴られて気になるという声もあります。小さなお子さんは、座ると足が床につかず不安定なために前の座席に足を乗せて蹴ってしまうことがあります。お子様用のフットレストを使用したり、ヘッドレストの支柱を利用してキックガードを取り付けるなど対策を取ってみてもいいでしょう。
車内で足をあげないでほしいと考える人が多い理由
- ダッシュボードに足をあげられるとフロント部分の視界の邪魔になる
- 運転中の視界に足が見えて、運転に集中できない
- 運転中の安全運転義務違反となり違反で罰せられる可能性がある
- ダッシュボードやコンソールボックスに乗せられると足の重さで不良の原因になる
ダッシュボードやセンターコンソールボックスが壊れたら修理はいくらかかる?
内装のダッシュボードのひび割れやセンターコンソールボックスの擦れや劣化に対す修理方法は、部分的なリペアや部品交換が一般的です。リペア費用の場合は数千円~2万円程度が目安となりますが、交換となった場合は部材などにより費用が異なります。
ごみを残していかない
次点の【車内で飲食をする】という回答とも連動する内容ですが、自分の車でしてほしくないこと第3位は、車内にごみを残していかないで、といったものでした。長時間ドライブでは車内で喉が渇いて水分を取ったり、小腹が減ってお菓子をつまむこともあるでしょう。その後、飲んだ後のジュースやペットボトル、お菓子などのごみを、車内に置いたまま車を離れてしまう方がいるようです。
車内にごみを残していかないでほしいと考える人が多い理由
- 運転席から後部座席に残されたごみは気づきづらく、放置されてしまうことがある
- ごみをもとに匂いや虫害が発生することもあり不衛生である
座席のドアポケットやドリンクホルダーに、一旦置いていたごみや飲み残しのドリンクなどは、車を降りたときに降ろし忘れてしまうと衛生面にもよくありませんし、虫が湧いたり、中身がこぼれてシートやフロアを汚してしまう可能性もあります。車に同乗させてもらっているときは、降りる際にごみなど残していないか、忘れ物確認と合わせて行うようにしましょう。
こぼしやすいものの飲食はしない
飲むな食べるなといった極端な意見というよりも、こぼしやすいものは遠慮してほしいといった意見が多いようです。
飲食(こぼしやすいもの)は遠慮してほしいと考える人が多い理由
- 飲み物や食べ物をこぼすとシートやフロアの汚れ・においの原因になる
- においのきつい食べ物や飲み物は車酔いの原因になる場合がある
- 飲食しながらの運転は集中できず、わき見運転等になる場合がある
車内で飲んだり食べたりすること、すべて禁止にしているという車の所有者も一定数います。例えばペットボトルで蓋を閉めることができるドリンクならOK、ドリンクカップはNGという方もいるでしょう。同乗させてもらう場合は、車の所有者に確認するのがトラブルを避けるうえで重要なポイントです。飲食OKと言われたとしても、こぼさない・ごみを残さないように気を付けましょう。
その他の車内で守りたいマナー

前項では、車の所有者が自分の車でしてほしくないことをアンケート調査した結果に基づいて、4つのマナーを解説しました。上記でご紹介した以外にも、車内で守りたいマナーはいくつかありますので、こちらでご紹介します。
ドライバーにストレスを与えない
運転者は、同乗者を乗せていることで命を預かっているという責任感を少ならからず感じています。そんな運転者に対して、さらに大きなストレスを感じさせるような行為や言動はしないようにしましょう。
例えば、運転中の状況に対して突然大きな声を出して注意したり、運転操作の指摘をするといったことは、運転者にとって心身的な焦りを生んでしまったりとトラブルのもとになり、負担となります。同乗者は、運転者に対しての気遣いや思いやりを忘れてはいけません。
ドアの開け閉めは丁寧に
普段から車に乗る機会が少ない方は、ドアの開け閉めにどのくらいの力が必要か分からず、勢いをつけて力いっぱい強く閉めてしまうという方がいるかもしれません。
車のドアは勢いをつけて閉めるのではなく、ドアに手を添えて車体まで近づけてから最後に力を入れて半ドアにならないようしっかり閉める感覚で行うといいでしょう。車の所有者が運転席に座っている状態でドアが強く閉められると、叩きつけられたように強く感じてしまう場合があり、大事な車を傷つけられたような気がしてあまり良い気分ではありません。
また、ドアを開ける際も勢いよく開けてしまうと、隣に駐車している車や駐車場の外壁などにぶつけてしまったり、後方から人や自転車などが来ていた場合にぶつかって事故になるなど、危険を伴います。運転者だけでなく同乗者も後方を確認して、ゆっくりドアを開けるようにしましょう。
窓ガラスを不用意に触らない
フロントガラスに触れる機会はあまりありませんが、助手席や後部席に座っていると、内窓や外窓のガラスに触れることがあるかもしれません。不意に触れてしまう場合もあると思いますが、あまり不用意に触れないようにしましょう。ドアの開閉時に窓ガラスに触って閉めようとする方は、ガラスにひびや傷がつく原因になります。ドアの取っ手を持って開け閉めをするようにします。また、寒暖差で曇っている窓ガラスに指で触れるなどは、手垢等で汚れがつく原因にもなりますので、気を付けましょう。

まとめ

こちらの記事では、自分の車でしてほしくないことのアンケート調査結果をもとに、人の車に乗せてもらう時、ドライブ時に気を付けたい同乗者のマナーをご紹介しました。
レンタカーとは異なり、マイカーには購入時だけでなく維持をするにも高額な費用がかかっている場合があります。そのため、車を大事にしているドライバーは多いのです。車に同乗させてもらう際は、運転者(車の所有者)も楽しく運転ができるように、マナーを守ってドライブを楽しみましょう。