今までは遠出をするなら新幹線や飛行機を選択していた、という方も近年は自動車を利用して個々での移動手段をとっているのではないでしょうか。
自動車で遠出となると、長距離を運転することになります。
運転をするドライバーと助手席後部席に乗り込む同乗者、どちらにとっても長距離の車による移動は疲れや負担を感じてしまうこともあるでしょう。
こちらでは、長距離移動であっても疲れにくいドライブにおすすめの車をご紹介します。
車を所有している方だけでなく、移動のためにレンタカーやカーリースを予定しているという方も、春の行楽シーズンに向けて参考にご覧ください。
家族やグループでドライブにおすすめの車5選
家族やグループで長距離ドライブに出掛ける時、おすすめの車をこちらでご紹介します。
トヨタ・アルファード
トヨタのアルファードは、2021年の1年間におけるブランド通称名別新車販売台数のミニバンで1位となった車種です。
1月から12月のアルファードの新車販売台数は、日本自動車販売協会連合会によると95,049台となっています。全モデルで見ても、1位ヤリス、2位ルーミー、3位カローラに続いて4番目に多い台数となっています。
現在販売中のアルファードは2015年にフルモデルチェンジした3代目モデルとなっていて、2021年に一部改良と、グレード体系の見直しがありました。
現在のグレード構成は、ガソリン車タイプ3通り、ガソリン車エアロタイプ4通り、ハイブリッド車タイプ3通り、ハイブリッド車エアロタイプ2通りあります。
特に後部座席の乗り心地を重視している場合、乗員定数7名にはなりますが、7人乗りのキャプテンシート仕様車がおすすめとなっています。
キャプテンシートとは、後部座席2列目シートが独立した2席になっているシートの仕様のことです。8人乗り仕様の場合は2列目シートがベンチシートとなります。キャプテンシートの場合一席ずつが独立しているため、アームレストが一席ごとに設置されています。また空間にもゆとりがあることもプラスになるでしょう。
運転席、後部席共に座席位置が高いため、ロードノイズを拾いづらく運転中の乗り心地も良いことから長時間のドライブにも適している車となっています。
アルファード HYBRID SR”Cパッケージ”(7人乗り) | |||
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
4,950mm | 1,850mm | 1,950mm | 3,000mm |
総排気量 | エンジン種類 | 燃料消費率 | 駆動方式 |
2.493L | 直列4気筒 | 14.8km/L | E-Four |
日産・セレナ
セレナは、1991年から生産販売されている日産のミニバンです。
現行モデルは2016年にフルモデルチェンジした5代目モデルで、ミニバンクラスNo.1の広さをもつファミリーカーとして人気の高い車種になっています。2018年春より電動パワートレインを搭載したセレナe-POWERの販売を開始し、同年ミニバン販売台数において第一位となりました。
e-POWERシリーズの国内累計販売台数は、2021年3月末時点で50万台を突破しており、燃料消費率のパフォーマンス性能の高さや標準装備の安全技術システムの充実化が好評な要因となっています。
セレナは、ミニバンの同サイズクラスにおいてNo.1の広さをもつとされていて、その室内空間は室内長3,240mmに室内幅1,545mmあります。
室内長が長いことにより3列目シートに着席する人もゆとりのある空間となるため、長距離間移動のドライブなど家族やグループでの移動にも適している車といえるでしょう。
セレナ e-POWER XV(7人乗り) | |||
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
4,685mm | 1,695mm | 1,865mm | 2,860mm |
総排気量 | エンジン種類 | 燃料消費率 | 駆動方式 |
1.198L | DOHC水冷直列3気筒 | 18.0km/L | 前輪駆動 |
ホンダ・ステップワゴン
ステップワゴンは1996年からホンダが生産販売しているミニバンで、2022年5月にフルモデルチェンジした6代目モデルの販売開始が予定されています。
ステップワゴンは、初代モデルから一貫してメインユーザーがファミリー層となっている車種です。
初代モデル発売当時から広い室内空間を持ち、高い天井とゆとりある空間は、大人8人が乗ってもくつろぐことが出来る仕様になっています。
2015年に販売された5代目以降、ホンダの先進安全運転支援システムであるHondaSENSINGも搭載され、空間力だけでなく装備や技術などのシステム面も充実しています。
発売予定の最新型6代目ステップワゴンには2モーターハイブリッドシステムのe:HEVが設定されていて、電動モーターによる走行を中心にしていることから街乗りでの燃費も良くなる予定となっています。
電動モーターによる静かな走り出しが可能になり、早朝や深夜の出発時や帰宅時の車から発する音も抑えることが可能になるでしょう。
こちらは現行ステップワゴン(5代目モデル)の主要諸元となり生産は終了しています。
ステップワゴン e:HEV SPADA G・EX(7人乗り) | |||
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
4,760mm | 1,695mm | 1,840mm | 2,890mm |
総排気量 | エンジン種類 | 燃料消費率 | 駆動方式 |
1.993L | 水冷直列4気筒横置 | 25.0km/L | 前輪駆動 |
VW・ゴルフトゥーラン
ゴルフトゥーランは、もともとドイツのフォルクスワーゲンの本拠地がある海外市場において2003年から販売されていた小型ミニバンです。その後2004年以降日本市場にも導入され、現在は2代目モデルが販売中となっています
海外ではゴルフトゥーランのカテゴリはミニバンではなく、多目的乗用車の意味を持つMPV(Multi Purpose Passenger Vehicle)に分別されていて、10人以下の乗員を運ぶように設計されているトレーラー以外の車に括られています。
日本国産ミニバンとゴルフトゥーランの特徴を比べると、ゴルフトゥーランは後部ドアがスライドドアではなくヒンジドアが採用してあることや、クリーンディーゼルエンジン搭載モデルの設定があることが異なる点となっています。
特にクリーンディーゼルの2.0LTDIエンジンは、日本国内におけるポスト新長期規制にも適合していて、低燃費でありながらパワーもあるため日本国内市場でもガソリン車以上の人気となっています。
ゴルフトゥーラン TDI Comfortline(7人乗り) | |||
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
4,535mm | 1,830mm | 1,670mm | 2,785mm |
総排気量 | エンジン種類 | 燃料消費率 | 使用燃料 |
1.968L | 直列4気筒DOHC インタークーラ付きターボ | 16.3km/L | 軽油 |
スズキ・ハスラー
ハスラーは、スズキ自販が製造販売している軽自動車のクロスオーバーSUVタイプのハイトワゴンです。2014年に初代モデルが登場し、現在は2代目モデルを販売しています。
初代モデルのプラットフォームは当時販売されていたワゴンR5代目モデルと共通になっていましたが、 2代目モデル以降プラットフォームも変更になり、車両重量や剛性の高さが変わりました。
現行モデルのプラットフォームにはHEARTECT(ハーテクト)が採用されていて、合理的でシンプルな形状になったことで補強部品を減少し軽量化が出来ているため、エンジンの負担を軽減し燃費率もアップしています。
2代目ハスラー以降に採用されている新しい構造は、ボディーの剛性が上がるだけでなくボディー全体の連続性を強化しているため操縦が安定していて、ドライバーへの負担を軽減し、乗員の乗り心地アップにもつながっています。
ハスラー HYBRID Xターボ 2WD(4人乗り) | |||
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
3,395mm | 1,475mm | 1,680mm | 2,460mm |
総排気量 | エンジン種類 | 燃料消費率 | 駆動方式 |
0.66L | 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ | 22.6km/L | 機械式後2輪駆動 |
まとめ
家族やグループでのお出掛けに最適で、長距離ドライブも疲れづらいおすすめの車種5選をご紹介しました。
特にミニバンは国産車の大型車にカテゴリされるボディタイプで、室内空間も広く乗員が多くなっても席毎にゆとりがあります。車高も高くなるためロードノイズを拾いづらいこともあり、長距離移動の間着座していても負担を軽減することが出来るでしょう。
ただし、維持費で考えると大型車は総排気量が高くなることで燃料費がかかったり、駐車するにもコンパクトカーに比べると大きく、大型車専用のスペースを必要とするため高額になることがあったり、機械式駐車場の専用スペースがなければおくことができないなどのデメリットもあります。
ドライブなどで良く車を利用する方、家族での移動機会が多い方にはおすすめの車種になっていますので、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。