軽自動車検査協会の統計によると、軽自動車(乗用車)の保有車両数は、年々と増加傾向にあります。平成30年度の保有台数が約2,205万台、平成31年度は約2,232万台、令和元年度は約2,252万台となっています。軽自動車を所有するメリットは、燃費面や自動車税などの税金が普通乗用車に比べて低く抑えられていることや、コンパクトなサイズ感で、運転がしやすい点など様々です。近年は装備やオプションが充実していたり、インテリアやエクステリアデザインにこだわったオシャレな軽自動車も増えています。今回は、2021年に向けて女性ドライバーにもおすすめのオシャレな軽自動車を10選ご紹介します。
2021年!軽自動車を所有するメリットは?
軽自動車の原動機排気量は、軽自動車の規格で決められている0.660リットル以下となっています。そのため車体が小さくて軽いという特徴があり、低燃費になっています。さらに軽自動車税の税額は10,800円/年ですが、普通乗用車の場合1,000cc以下は25,000円/年のため、コンパクトカーで比較する際に税金面で悩む方も多いのではないでしょうか。
最近の軽自動車の人気傾向は
2020年上半期に軽自動車販売台数1位を獲得したのは、2019年の年間販売台数でも1位を獲得していたホンダのN-BOXです。驚異的な販売台数で、他社の軽自動車の追随を許さないN-BOXは、なぜこんなに売れているのでしょうか。軽自動車メーカー別の販売台数では、ホンダは3位、1位はダイハツ、2位はスズキとなっています。車種のみでN-BOXが群を抜いて売れているのです。
驚異的な人気!ホンダのN-BOXとは
軽自動車はもともとセカンドカーとしての購入が多い車です。一台はメインのミニバンやSUV、セダンを所有し、二台目に所有するならコストパフォーマンスの良い軽自動車を選ぶという方が多く、駐車スペースが抑えられるところもポイントだったのでしょう。ところが、N-BOXは軽自動車ではあるものの、ミニバンのような後席の広い室内空間と荷室、HondaSENSINGを搭載した充実の安全装備などを兼ね備えています。試乗した人の口コミでも、最も驚いたのは後席の足を伸ばせて座れる広さという声が多くなっています。N-BOXは、2020年12月24日2代目モデルのマイナーチェンジが予定されています。
ベンチシート仕様 グレードG・HondaSENSING
メーカー希望小売価格 1,411,300円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,790mm-27.0km/ℓ
2021年はどんな軽自動車が人気となるのか?
安全性能、先進安全技術が搭載された最新の軽自動車から、インテリア・エクステリアデザインにこだわったオシャレな軽自動車まで、様々な軽自動車のバリエーションが2020年も販売されました。2021年に向けて、今後女性ドライバーからも人気が集まりそうなオシャレな軽自動車をご紹介していきます。
日産ルークス・三菱eKクロススペース・三菱eKスペース
2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーに2020年から新たに創設されたK CARオブ・ザ・イヤー部門賞を、日産のルークス・三菱のeKクロススペース/eKスペースが授賞しました。この軽自動車は、三菱自動車工業と日産自動車が共同出資するNMKVが開発を手掛けている車で、2020年にフルモデルチェンジを行っており、K CARオブ・ザ・イヤーに選んだ理由として選考委員の方も上げていた通り、運転をアシストするプロパイロット機能や軽自動車に初めてのインテリジェントFCW(前方衝突予測警報)機能は高評価で、軽自動車だからと安全性能が低いわけではないということが、こちらの車が示しているという声もありました。
日産ルークス グレードS
メーカー希望小売価格 1,415,700円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,780mm-20.8km/ℓ
日産・デイズ
デイズは、日産自動車が本当に作りたかった軽自動車というコンセプトで、2013年より生産・販売を開始しました。現行型は、2019年にフルモデルチェンジを行った2代目モデルで、この時軽自動車で初めて日産自動車の運転支援機能である【プロパイロット】が採用されました。また、日産自動車といえば、スポーティグレードのハイウェイスターが人気が高く、デイズも初代から2代目モデルまで標準グレードとハイウェイスターグレードの構成は継続されています。女性ユーザーからは、高速道路などで活躍するプロパイロット機能や、狭い道での小回りの良さや視界の広さなど運転のしやすさが好評な軽自動車となっています。
日産デイズ ハイウェイスターXプロパイロットエディション 2WD車
メーカー希望小売価格 1,666,500円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,640mm-21.2km/ℓ
スズキ・ラパンモード
スズキのラパンモードは、2002年から販売を開始したアルトラパンの特別仕様車として2018年に登場しました。コンセプトが大人らしく落ち着いた印象というモードは、ボディカラーやインパネ、フロアマットのデザインなどが落ち着きと上質感のあるものになっています。その後、モードは特別仕様車から、ベースに準じた仕様変更を受けて継続販売されています。ラパンモードが人気の高いポイントは、インテリアのデザインにこだわりがあるところです。ベース車のデザインは、専用のヘリンボーン木目調インパネを使って上質感があり、専用のブルー系のファブリックシートは落ち着いた色使いにこだわっています。ボディカラーのホワイト2トーンルーフ仕様車を選ぶと、プラス44,000円がオプション代として高額になるものの、人気となっています。
スズキラパンモード 2WD CVT車
メーカー希望小売価格 1,419,000円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,525mm-25.2km/ℓ
スズキ・ジムニー
スズキ自動車のジムニーは、日本自動車殿堂の歴史遺産車にも選定された人気の軽SUVです。1970年に販売を開始したジムニーは、悪路走破性に特化し、強い足回りのオフロードカーとして認知されてきました。現行型は2018年に行ったフルモデルチェンジで進化した、4代目ジムニーです。4代目ジムニーは、3代目モデルでやや丸みのあるシルエットになっていたところから、初代モデルのようなカクカクとしたデザインに戻り、グッドデザイン金賞を授賞しています。さらに、カラーバリエーションも増え、丸目のフロントフェイスや運転席が高く運転しやすいところなど女性ドライバーから好評となっていることから、ジムニー女子と言われるユーザーも増えているようです。
スズキジムニーグレードXG パートタイム4WD 5MT車
メーカー希望小売価格 1,485,000円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,725mm-16.2km/ℓ
スズキ・ハスラー
スズキ自動車のハスラーは、スズキが生産・販売しているクロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。初代モデルは2014年、2代目のフルモデルチェンジを2020年に行っています。人気のポイントは、ポップなカラーバリエーションや遊び心のあるインテリアデザインです。座席のアレンジ力も高く、フルフラットシートにして車中泊を楽しんだり、荷物を積み込んでキャンプなど、街乗りだけでなく行楽地にもぴったりな車となっています。ジムニーに比べると、シティユースがしやすいクロスオーバーなデザインです。さらに、運転がしやすく、燃料消費率も良いため、エコカー減税の対象車にもなっています。
スズキハスラー HYBRID X 2WD車
メーカー希望小売価格 1,518,000円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,680mm-25.0km/ℓ
ホンダ・N-ONE
ホンダのN-ONEは、本田技研工業が2012年から生産・販売しているトールワゴンです。ホンダの軽自動車のなかでもNシリーズはN-BOXが最も人気が高くなっていますが、2020年にフルモデルチェンジを行ったN-ONEも人気が高くなっています。特に2代目フルモデルチェンジの際に追加された、RSタイプは6速MTのトランスミッションを選択することが可能で、走りを楽しむことが出来る軽自動車として人気のN-ONEにおいて、さらに運転を楽しむことが出来る車になっています。RSタイプでしか選択することが出来ないボディカラーのイエローとブラック、またはオレンジとブラックの2トーンカラーは、外装からもスポーティさをアップすることが出来ます。
ホンダN-ONE RS 6速MT車
メーカー希望小売価格 1,419,000円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,545mm-21.6km/ℓ
ダイハツ・ムーヴキャンバス
ダイハツ自動車から販売されているムーヴシリーズの中でも、トールワゴンとなり車内空間を広くとっている車が、キャンバスになります。ムーヴキャンバスは女性のライフスタイルや行動特性に注目し、2016年から販売を開始した軽トールワゴンですが、現在は世帯内での車の共有も増えていることから、幅広い世代が使いやすい車として、デザインや機能も充実しています。充実した装備や広い室内、グレードによって選ぶことが可能な両側スライドドアは、車を通勤や送り迎えなどで毎日利用するユーザーからも人気のポイントになっています。
ダイハツムーヴキャンバス X SA Ⅲ 2WD車
メーカー希望小売価格 1,430,000円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,655mm-28.6km/ℓ
ダイハツ・タント
ダイハツが2003年から生産・販売を行っているタントは、全高1,755~1,775mmと同社のムーヴに比べても高さのある軽スーパーハイトワゴンです。車名の由来にもなっているように、タントはイタリア語で「とても広い・たくさんの」という意味があり、軽の規格に収まるサイズ感ながら広いキャビンで、後部席スペースを大きく取れていることから、福祉車輌としても多く活躍しています。大開口のミラクルオープンドアは、助手席側ドアと後部席のスライドドアを開けると大きな間口が広がり、また、ステップも低床となっているため、荷物の積み降ろしだけでなく、小さなお子様やお手伝いを必要とされるご家族の乗降もしやすくなっています。
ダイハツタント X 2WD車
メーカー希望小売価格 1,490,500円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,755mm-27.2km/ℓ
ダイハツ・コペン
ダイハツ工業が2002年から製造・販売している、軽自動車規格の前輪駆動2人乗りクーペ型オープンカーがコペンです。コペンの初代モデルは、軽の市販車で初めて電動油圧ポンプの開閉式ルーフのアクティブトップ仕様を採用しています。コペンは軽の規格内でありながら、スポーツカーとして走りの楽しさや自由さを味わうことが出来るクルマとして人気があり、2019年10月からは、トヨタ自動車からもコペンGR SPORTがOEM供給を開始するなど、コペンドライバーが続々と増えています。コペンに乗るドライバーたちの交流を目的としたコペンクラブでは、コペン女子によるコペンカスタムなども披露されており、愛好家からの人気が高い車です。
ダイハツコペンRobe 2WD車 7速スーパーアクティブシフト付CVT車
メーカー希望小売価格 1,886,500円~
スペック 全長-全幅-全高-燃料消費率
3,395mm-1,475mm-1,280mm-19.2km/ℓ
まとめ
2020年年末は時差通勤やリモートワークなど、電車や公共交通機関を避けることを政府や自治体からも奨められています。その中で、小回りが利いて維持費も抑えることが出来る軽自動車に注目する方が増えています。特に車両規格はコンパクトな軽自動車なサイズながら、車内空間を広くとることが出来ている近年のハイトワゴンやトールワゴンの人気車両は、普通乗用車と遜色ない車としての装備や充実性があります。さらに装備だけでなく、ボディカラーやインテリア、カスタムアレンジ力が利いた軽自動車は、オシャレに敏感な女性ドライバーにとっても気になる車が沢山あるのではないでしょうか。ぜひ2021年の車の買い替え時期に向けて、参考にしていただければ幸いです。