軽自動車を使っている人の中には、維持費を安く抑えるのが目的だという人も多いでしょう。軽自動車は、普通車と比べて税金や車両価格が安いです。
普段のメンテナンスのやり方次第で、さらに維持費を安くできるでしょう。ここでは、軽自動車のメンテナンスについて解説していきます。
軽自動車の維持費はどのくらいかかるのか
まず、軽自動車を持っている場合に、通常かかる維持費について見ていきましょう。税金や保険料などは、メンテナンスのやり方とは関係なく、軽自動車を持っているというだけで一定額かかります。
税金は毎年1回ずつ支払う軽自動車税が、10,800円です。初度検査日が平成27年3月31日以前の軽自動車なら7,200円で済みます。
また、いずれも新車登録から13年以上経過している軽自動車だと、12,900円です。他に重量税が2年間で6,600円かかります。保険料は自賠責保険料が25ヶ月間で25,880円です。ただし、年度により多少金額が増減します。重量税と自賠責保険料は車検時に車検費用と合わせて支払うため、車検費用に含めて考えている人も多いです。
車検は2年に1度で重量税と自賠責保険料の他に整備費用と代行費用がかかります。代行費用は、車検の手続きに関する対価として支払う分です。
整備費用は車検を通すために必要な整備を行う際にかかります。軽自動車だと代行費用と整備費用で5万円前後かかることが多いです。ただし、整備費用は車の状態が良ければ安く済みます。普段から小まめにメンテナンスをすることで、節約できる項目です。逆に、普段のメンテナンスをほとんどしないでいると、修理や部品交換が必要な箇所が多くなり、整備費用が高くなってしまうでしょう。
他に任意保険の保険料がかかります。任意保険は保険会社やプランによって異なりますが、月額でおおむね3,000円から4,000円くらいでしょう。
普段から、きちんとメンテナンスをしていないと、車検時に費用が高くなるだけでなく、給油時にも損をする可能性があります。
例えば、ガソリンスタンドで給油するときに、店員から水抜き剤を入れるように勧められることがあるでしょう。車のメンテナンスを普段ほとんどしない人は、車について詳しくありません。そのため、勧められるがままに、水抜き剤を入れるように頼んでしまう人が多いです。
実際、水抜き剤は入れても入れなくてもさほど変わりはありません。水抜き剤を入れたい場合でも、カー用品店でかなり安い値段で買えます。車のメンテナンスを小まめにやっている人なら、カー用品店に行く機会も多く、店頭で水抜き剤を目にすることもあるでしょう。
他に、タイヤに窒素を入れるように勧められることもよくありますが、これもあまり効果はないようです。普通の空気を入れるだけなら無料でやってもらえるので、わざわざお金を払って窒素を入れる必要はないでしょう。
自分でできるメンテナンスは意外と多い
車のメンテナンスと聞くと、ちょっと難しそうと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、初心者でも簡単にできるメンテナンスもあります。難しそうだと感じている人は、簡単なことからでもいいのでやってみましょう。
特に簡単なのはウォッシャー液の補充です。ボンネットを開けてから、ウォッシャータンクの蓋を開け、注ぐだけです。
ボンネットの開け方は、覚えてさえおけば難しくありません。車種によってもやや異なりますが、インストルメントパネルの下のあたりにある突起を引っ張るだけです。ロックがはずれるので、そのまま蓋を持ち上げると開けられます。ウォッシャー液は、こまめに補充しておきましょう。
車のメンテナンスをするのにある程度慣れてきたら、バッテリー交換も自分でできます。カー用品店で交換してもらうと工賃として費用が余分にかかりますが、購入だけして自分で交換すれば安く済むでしょう。
やり方は、スパナで古いバッテリーを取り外して、新しいバッテリーを取り付けるだけです。取り外すときには、マイナスの方から取り外し、取り付けるときにはプラスの方から取り外します。この順番さえ守れば大丈夫でしょう。もし、順番を間違えた場合には、ショートしてしまうこともあります。初心者のうちは、無理してやらない方が無難でしょう。
ワイパーなども、カー用品店で購入して自分で交換可能です。ワイパーはゴムだけ交換することもできます。雪の降る地域に住んでいる人は、冬用のワイパーも使うため、自分で交換できると便利です。ワイパーはゴムのみであればほぼ1,000円以内で買えます。ブレードは数千円くらいでしょう。
ランプやヘッドライトの交換も、自分でできます。外すのがやや大変ですが、DIYをよくやっている人なら、それほど難しくないでしょう。替えのランプはカー用品店で数百円くらいで買えます。ヘッドライトは数千円くらいです。
後ろのウィンカーランプやブレーキランプなどは、切れていても気が付かないことが多いため、定期的に自分で点検しておくといいでしょう。もし、ランプが切れている状態で公道を走った場合には違反になってしまいます。
夏冬のタイヤ交換も、自分でやってみるといいでしょう。ジャッキで車体を持ち上げた状態で、レンチでボルトを外せばタイヤを取り外せます。取り付けるときには、ボルトを締めるだけです。全部のボルトがきちんとしまっていることを確認してから、ホイールカバーを付けましょう。
一般の人が弄らない方がいい箇所もある
車のメンテナンスに慣れてくると、いろいろな箇所を弄れるようになってきます。費用を節約できるだけでなく、メンテナンスをするのが楽しく感じてくる人も多いでしょう。
しかし、ブレーキ関係の部品や消耗品に関しては、一般的の人はあまり弄らない方が無難です。
もし、無理に弄ってブレーキが正常に機能しない状態になると、大きな事故につながってしまう可能性もあります。ブレーキに異常を感じたら、無理に自分で直そうとせず、ディーラーや販売店などに連絡しましょう。
エンジンオイルや冷却水の交換も、ディーラーや販売店に依頼した方が無難です。ただし、点検だけは小まめに自分で行うことをおすすめします。古くなったエンジンオイルを使い続けていると、燃費が悪くなり、車の寿命も縮めてしまうことが多いです。エンジンオイルは、前の交換から5,000キロ以上の走行か、半年経過を目安にするといいでしょう。
冷却水は2年に1回が交換の目安です。もし、冷却水を長期間交換しないまま使い続けていると、走行中にオーバーヒートしてしまう可能性があります。そして、オーバーヒートしてしまった場合の修理費用はかなり高額です。そのため、オーバーヒートしたら修理せずに廃車にしてしまうケースが多いです。現在使っている軽自動車を長く使いたいのであれば、冷却水の交換を忘れずに行うようにしましょう。
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まとめ
軽自動車のメンテナンスは、最初のうちは難しそうに思えても、慣れてくると意外と簡単です。
苦手意識を持たず、ウォッシャー液の交換から始めてみましょう。タイヤ交換なども自分でできるようになれば、お金がかからなくなったと実感できます。