「イカリング」を車検に通すには?

自動車の困り事

発光するドレスアップパーツは、夜になると車を華やかに彩り、見た目にインパクトを与えます。「イカリング」もその1つです。しかしイカリングは車検に通りづらいといわれています。どうすれば通るのでしょうか。

イカリングが車検を断られる理由は?

イカリングは車検すら断られる場合があるようです。その理由をイカリングの正体から探ってみましょう。

イカリングとは輪型の発光器

イカリングはライトの周りに装着する輪型の発光器です。その形状が食べ物のイカリング(フライ)に似ているため、そう呼ばれています。海外では「エンジェル・アイ」や「コロナ・リング」とも呼ばれているそうです。

BMWのE39が2000年のマイナーチェンジでヘッドライトに搭載したのが最初であり、以降、同社のほとんどのモデルで、このデザインが採用されています。本来の用途はデイライトです。

やがて、その見た目が話題となり、他の車用に後付けできるドレスアップパーツが発売されました。主にLEDで光るタイプと、CCFLという冷陰極蛍光管で光るタイプがあります。アクリル製のイカリングなら加工しやすいため、連続した輪になっていない自由なデザインを楽しめるでしょう。

取り付けるときは、ヘッドライトの分解(殻割り)が必要です。分解したら、イカリングをインナーのライトの枠に沿って固定します。電源はカプラーオンで取れないため、車から直接配線しなければいけません。そのため、最初からイカリングを組み込んだヘッドライトユニットが販売されており、交換も比較的簡単です。

改造だから断られる

BMW以外の車に、後付けでイカリングを取り付けると純正とは異なった状態になります。ディーラーやカーショップからは改造しているとみなされ、車検を依頼しても断られるかもしれません。

なぜなら、イカリングは判断が分かれるところであり、保安基準を満たしていないまま通すと、車検の指定整備工場の認可を取り消される恐れがあるからです。実際、運輸支局での持ち込み検査でも、通らないイカリングがたくさんあります。どうしても、これらの業者に車検を依頼したいなら、純正に戻すしかないでしょう。

ちなみにBMWのイカリングは販売当初から保安基準を満たしていると認められているため、純正のままであれば車検に通ります。後付けのドレスアップパーツでも保安基準を満たしていれば、車検の受け入れは別として、全く通らないとは言い切れません。

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イカリングが車検に通る条件は?

では、どのようなイカリングなら車検に通るのか、条件を見てみましょう。

車幅灯として装着するなら

まずは車幅灯(スモールライト、ポジションランプ)としての装着です。この場合は、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第201条を満たしていれば、車検に通ります。

2006年(平成18年)1月1日以降の車なら、色は白(ウインカーと一体であれば橙色も可)で、大きさは15㎠以上です。個数は2個か4個となります。光源の消費電力は5W以上30W以下で、明るさは300カンデラ以下、300mの距離から確認できなければなりません。

取り付け位置は、車幅灯の最外縁が車の最外側から400mm以内、上縁の位置が地上2.1m以下、下縁の位置が地上0.35m以上となります。さらに上は15度、下は15度、内側は45度、外側は80度から見通せることが条件です。

2005年(平成17年)12月31日までの車なら、すべてのイカリングが同じ色であれば白以外に淡黄色や橙色も認められます。消費電力や個数の制限はありません。

1つ気をつけたいのは、どの車にも必ず純正の車幅灯が装備されています。イカリングを4個つけるなら全部で6個になってしまうので、2006年1月1日以降の車なら純正の車幅灯を使えないようにしなければいけません。バルブだけ外すのはNGで、配線を外して電源を取れなくする必要があります。

車幅灯以外にもできる

イカリングは、「その他の灯火類」としての装着もできます。道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第140条によれば、条件は赤以外で、明るさが300カンデラ以下、点滅したり色が変わったりするのはNGというくらいです。

車幅灯よりもはるかに自由度は高いですが、イカリングの形状を考えると他のドレスアップパーツのように、ライトと無関係なところに装着するのは不自然です。例えばフォグランプに装着するのは簡単であり、見映えも良くなります。

その際は道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第199条に抵触しないよう、フォグランプとは別のスイッチで点灯するようにしましょう。もしフォグランプの1つとみなされてしまうと、3個以上同時に点灯できないという決まりがあるため、車検に通らなくなってしまいます。

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イカリングを装着するときの注意点

イカリングの装着は、他にも注意点があります。いざというとき後悔しないよう確認しておきましょう。

車検に通るものを装着する

車検に通らないからという理由で、そのたびに外して車検が終わったら取り付けるのは面倒ですし、そもそも保安基準を満たしていない状態で運転していることになります。イカリングを装着するのであれば、必ず車検に通るようにしておきたいものです。カーショップで取り付けてもらうときも、車検に通るか確認しましょう。

最近ではヘッドライトごと交換するイカリングが増えています。これは先述のとおり分解して取り付けるより簡単なのと、専用の電圧調整ユニットを内蔵できるからです。購入時にはEマークを取得していたり、車検対応と表記されていたりするものを選ぶと車検に通りやすいでしょう。

逆にインターネットオークションで自作のイカリング付きヘッドライトを購入するのは、おすすめできません。現物を確認できない上に、光軸を調整できないなどの不具合を抱えている恐れがあるからです。

トラブルを避けるためにも、純正のヘッドライトは交換後も手元に残しておいたほうが良いでしょう。万が一、イカリング付きで車検に通らなかったときも、交換して対応できます。もし手放してしまうと、数十万円かけて再度ディーラーから購入しなければいけません。

査定額は低くなる

もう1つ注意したいのが車を手放すときです。イカリングを装着するのはBMWを除いて改造された状態であり、査定額は低くなってしまいます。BMWでも純正以外のパーツは減点になるでしょう。ディーラーなど業者によっては下取りや買取を断られてしまうかもしれません。

なぜなら、誰もがイカリングを好むわけではなく、車検に通らないかもしれないというリスクもあるからです。また、装着する際の傷や穴も残ってしまいます。いずれ車を手放す予定があるなら、最初からイカリングを装着しないか、いっそ割り切って乗りつぶしてしまいましょう。

カーネクスト(https://carnext.jp/)なら、イカリングを装着して乗りつぶした車でも0円以上の買取を保証しております。普通の買取と違って廃車買取になりますが、手続きにかかる費用やレッカー代は無料です。コンディションによっては高値がつく可能性もございます。

確かに日本国内の需要は低いかもしれませんが、弊社は海外にも輸出しておりますので、イカリングを装着して乗りつぶした車でも販売できるのです。動かない車でも解体してスクラップを売却したり、パーツを再利用できたりします。処分にお困りの際には、ぜひともご相談ください。

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まとめ

イカリングは車の改造にあたるため、保安基準を満たしていないと車検に通りません。車幅灯やその他の灯火として装着すれば、通りやすいといえます。ただし、ディーラーや業者の車検では受け入れを断られる可能性があるので要注意です。どうしても車検に通らないときのために、純正のパーツは残しておきましょう。

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