ホイールの修理は何をするの?安全性は?

ホイールを自分で修理することはできるのか 自動車の困り事

車を運転中にタイヤのホイールが傷ついてしまうと、安全に走行できなくなってしまいます。

ホイールを交換するという選択肢もありますが、交換する際の工賃や部品の費用を考えて修理を選択するという方法もあります。そこでこちらでは、タイヤのホイールの修理を自分で行う方法や、気になる安全性について解説します。

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どこでするの?自分でできる?

ホイールの修理は「業者に依頼する」か「自分で修理する」という選択肢があります。業者に依頼したほうがキレイに仕上がりますし、難しい修理だった場合でも対応してもらえるのでオススメです。

ホイール修理の専門業者がある

ホイール修理は「ホイール修理の専門業者」に依頼することをオススメします。スチールホイールより傷つきやすいが軽い「アルミホイール」の修理を行っている業者が数多く存在します。 なお、アルミホイールは「塗装のはがれ」により、錆びる場合もあるので注意が必要です。

ホイールには「アルミ」と「スチール」があり、アルミのほうが軽量で車の運動性能を高めます。しかし、製造方法にもよりますが、一般的にスチールホイールよりも強度が弱く、傷つきやすいデメリットがあります。

そのようなアルミホイールの修理を専門に手がけている業者が数多く存在します。アルミホイールが傷ついたら、業者に持っていって修理してもらうことができるのです。

なお、アルミホイールには「錆びない」というメリットがあることが知られていますが、実はそうでもないのです。アルミホイール表面の「クリア塗装」が剥がれてしまうと、そこから水分が入り込んで腐食が進みます。そのリカバリーは素人には難しく、やはり業者に依頼して修理してもらうことをオススメします。

自分でDIYできなくもないけど……

ホイール修理においては、いわゆる「ガリ傷」程度ならDIYで治すことも十分に可能でしょう。ただし、そのためには耐水ペーパーやパテ、塗料などの道具・資材等が必要です。

以下に、一般的なホイールのガリ傷の修理手順を解説します。

  1. ホイールにマスキングをする(傷つきや塗料の飛散防止のため)
  2. ガリ傷にヤスリをかける
  3. 耐水ペーパーでヤスリを仕上げる
  4. へこみ部分にパテを盛る(多めに盛っておく)
  5. パテが固まったら、耐水ペーパーで平らに研磨する
  6. ピンポイントで塗装する(本来は全塗装のほうが良い)

このように、ガリ傷1つ修理するのに、それなりの工程が必要です。また、仕上がりを大きく左右するような細かい作業もあるので、修理に慣れていない人は、仕上がりに違和感を覚える可能性があります。

プロの業者に依頼すれば違和感のない仕上がりにしてくれるでしょう。自力で修理するよりも手間が省けて、仕上がりもよくなるので、業者に修理を依頼することをオススメします。

どんな修理をするの?費用や納期は?

修理内容や費用・納期は、ホイールの状態や依頼する業者によって異なります。修理をする際に気を付けなければ、後に後悔するかもしれません。

業者によって対応できる範囲が異なる

ホイール修理は、業者によって対応できる内容が大きく異なります。たとえば傷を修復して磨いたり再塗装したりするのは、基本的にどの業者でも行うのですが、クラック(ひび割れ)や歪みの修理まで対応できるところは限られるのです。費用は1本あたり1~2万円くらいが相場となります。

ホイールの修理は、業者によって仕上がりが異なる可能性があります。問題はホイールの状態、つまり「どの程度まで修理が必要か?」によって、業者が対応できる範囲が大きく異なるのです。

たとえばガリ傷などのちょっとした傷の修理や、それに伴うホイールの塗装などの簡単な作業は、「ホイール修理業者」を名乗っているのであれば基本的にどこでも修理してもらうことができます。しかし、いわゆる「クラック」や「歪み」の修理となると、対応できるかどうか、どこまで対応できるかは業者によって異なります。

業者がどこまで修理に対応してくれるかは、ホームページを確認するか、問い合わせて確認しましょう。ダメージが大きいなど難しい修理内容になりそうな場合は、事前に調べてから業者に持ち込むことをオススメします。

なお、タイヤのホイール修理の費用相場ですが、タイヤ1本あたり1~2万円で対応してもらえるところが多いようです。ただし、修理内容や車のグレード等で費用が左右されますので、これも事前に確認しましょう。

プロの修理の流れ

修理の流れは前述のDIYと基本的には同じですが、道具や環境が大きく異なります。傷を埋めるときはパテのほかに「プライマー」や「サフェイサー」を使って修理を行うのです。プライマーは塗料の食いつきをよくして表面をなだらかにするために使用され、サフェイサーは塗料の食いつきをよくして深めのヤスリ傷を埋める効果もあります。

次に「予算」と「納期」についてですが、業者によって対応が異なります。ですが、利用者の希望を重視してくれるところも多くあります。予算内・納期内に収まるような作業で終わらせてくれる可能性がありますので、予算や納期が気になる場合には相談してみてください。

ホイールの修理よりも買い替えや交換するべき?

ここまで、ホイールの修理について解説を進めてきましたが、ホイールのダメージは修理よりも「買い替え」や「交換」で対応することもオススメです。ではなぜ、修理よりも買い替えや交換がよいのか、解説します。

ホイールの機能性が損なわれるから

修理よりも買い替え等をオススメする理由は、修理は「ホイールの機能性が損なわれるから」です。ホイールは、修理することによってホイールバランスが崩れてしまい、強度や耐久性が下がるデメリットがあります。ただし、表面的な傷を隠す程度の修理であれば許容範囲であるといえます。

業者に修理を依頼すれば、新品同様の見た目に仕上げてくれることもあります。しかし、タイヤが負ったダメージは修復できないのです。ホイールの修理は、そうした機能性の部分まで完璧に考慮して行われているわけではないのです。

メーカーの対応は?

では、専門家のホイールメーカーでは、どういった対応をしているのでしょうか。ホイールにダメージができた際は、自社での修理や交換を推奨しています。また、ホイールにクラックや歪みができると、基本的には買い替えることをオススメしています。ただし、リカバリー費用を抑えたかったり、対象のホイールがすでに製造中止になっていたりする場合は、業者の修理を検討するようです。

ホイールメーカーは、走行時の安全性や機能性を考慮してホイールを製造しています。なので、専門家であるメーカーであっても、ホイールの性能等を下げる結果になる修理対応は断っているケースが多いのです。

また、メーカーによっては傷ついたホイールの買い替えにおいて下取りを実施して新品ホイールの価格を下げる、またはポイントサービスの実施などで対応しているところもあります。メーカーは基本的にホイールを「消耗品」と位置づけており、消耗したら買い替えて交換することを勧めています。

まとめ

ホイールのダメージをそのままにしておくことだけは避けなければなりませんが、修理で対応するにはデメリットや限界があることも理解しなければなりません。

ホイールの修理を考えている場合は、ホイールの買い替えか、あるいは車自体が大きなダメージを負っていれば車の買い替えも選択肢として考慮すべきです。

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