車一台あたりの購入価格は決して安くありません。本当に車を購入するべきなのか、「費用面への懸念」や「購入以外にも車が使える選択肢はある」などから、購入を決断できないという方は多いでしょう。「車を買うべきか」悩まれている方へ、買うべきかどうかの判断材料をいくつかご紹介します。
車は買うべきか、車購入の決断ができない理由

新車購入を悩んでいて、費用面や維持する負担を考えるとなかなか決断ができないという方は多いでしょう。こちらでは、判断材料としても大きい「車の購入費用」と「車を購入する以外の選択肢」について解説します。
費用が心配で車購入の決断ができない
車を購入する時は、車本体の車両価格(オプション等含む)、登録料、車検代金、保険料、税金がかかります。まとまった費用が必要になりますので、即断即決とはなかなかならないでしょう。
車両本体価格は新車を選ぶか中古車を選ぶかで価格差があります。普通自動車か軽自動車かによって、保険料や税金など諸々に差があり、新車購入の場合は基本的に軽自動車の方がお得になっています。
車の購入に使える金額が予め決まっていて、その範囲内に収まるなら購入検討したいと考えている方には、オンラインの見積もりシミュレーションで、事前にどのくらい初期費用がかかるのか見てみることをおすすめします。実際に店舗に行くとキャンペーンや値下げ交渉等もあるかもしれませんが、オンラインであれば気軽にシミュレーションを試すことができます。
軽自動車販売の人気メーカーで知られるスズキ自動車では、オンラインで新車購入時の見積もりシミュレーションをとって確認することが可能です。例としてスズキの軽四輪車ラインナップのなかで最も車両価格が低いアルトで、新車購入時の見積もりをみてみました。オプションはつけず、安価なAグレードを選択した場合にかかる初期費用は以下の通りに算出されています。
| 項目 | 価格 |
|---|---|
| 車両本体価格 | 1,142,900円 |
| 自動車税種別割 | (12月登録なら)0円 |
| 環境性能割 | 18,700円 |
| 自動車重量税 | 9,900円 |
| 自賠責保険料 | 24,010円 |
| リサイクル料金 | 7,250円 |
| 登録料 | 47,770円 |
| 合計 | 1,250,530円 |
軽自動車の場合、自動車税種別割は4月1日時点で課税が発生し、その時の所有者に支払いが課せられますので、その日時点での購入を避ければ、翌年度の自動車税は課税時期まで負担がありません。新車登録のため登録料が含まれていますが、車検費用等は不要です。
軽自動車を選ぶと、税金面で負担を軽減できたり、本体価格も安くお得になります。しかし、軽自動車は乗車定員が4人までと決まっているため、ファミリーカーで購入を考えていて5人以上が乗車する機会が多くなりそうという方にはおすすめできません。用途に沿って車種見積もりシミュレーションを取ると安心です。
車の利用は購入せずともできるから悩む
近年は車を購入しなくても、カーリースやカーシェアといった事業を利用することで必要な時に車が使えるから、と購入以外の方法を選ぶ方も沢山います。カーリースについては、新規購入時にかかる車検や税金、車両本体価格の費用が抑えられることや、数年経過ごとにリース車両を返却して新しい車種に変えることができたり、買い切りに後ほど変更するなどのプランを選ぶこともできるため、まずは購入しないで使ってみるという方も多いのです。
ただし、カーリースは初期費用にまとまった金額はかからないものの、毎月の費用で考えると割高です。また、借りている車のため、事故を起こして傷をつけてしまったり、車内を汚してしまったりなどのトラブルがあると返却時に負担が大きくなる可能性はあります。
カーシェアは必要な時に車を借りることができて、ガソリン代等もカーシェア代金に含まれているので安心のサービスですが、提供エリアが限られていることや、保険等の追加費用で割高になるというネックがあります。
車の利用機会が定期的ではないという方は、所有ではなく借りるという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
将来のライフスタイルに車は必要か

これまで車を所有してこなかった方は、そもそも「自分のライフスタイルに車は必要か?」と悩まれているかもしれません。
車はどのくらい使う?アンケート調査の結果
カーネクスト公式Xのアカウントで、カーライフに関するアンケートを調査した際、車を所有されている方の中には、ほとんど毎日車に乗るという方ももちろん多かったものの、ほとんど乗らないという方も二割以上いらっしゃいました。
通勤や通学、子供の送迎などに車を使うという方は、ほとんど毎日車に乗り続けていると思います。そのライフスタイルに車は欠かせません。趣味や休日の買い物等にのみ車を使っている方は、週数回は車が必須の日がありますが、毎日というわけではありません。最初は車の使用頻度が低かった方も、家族が増えたり、子供が成長していくといったライフスタイルの変化で、車が必要になったり、必要な装備や車種が変わっていくこともあります。
車がなくても良い生活とは
今回のアンケート調査では「車は持っているがほとんど乗らない」と答えた方が20%以上いました。生活している地域に寄りますが、交通機関が充実していて徒歩や自転車などの移動で十分という方にとっては、「車はなくても良い」ものかもしれません。都市部などの交通機関が充実している地域では、月極駐車場の数が少なく空きが出ないという声や、駐車場の月極費用が高くて車の維持費の負担が大きくなるなどの声もあり、あまり乗る機会が無いという方は、もともと所有している車の手放しを検討する方も少なくありません。交通機関が充実している地域で車の購入を検討されている方は、車が必要になる機会がどのくらいあるのか、維持するのにどのくらい費用がかかるのかなども想定し検討するといいでしょう。
車を持たないメリットは?
前述の通り、車は購入する時の費用だけでなく所有し続けるにもお金がかかります。維持費用の代表的なものは、数年ごとに受ける車検費用や消耗部品の点検交換費用の他、毎年かかる自動車税、駐車場が自宅以外の場合の駐車場料金、ガソリン代などです。車を持っていなければかかることのない費用になりますので、一年だけでも数万円以上は浮くことになるでしょう。その浮いた費用で、車が必要になった時だけカーシェアやレンタカーを利用するという方も増えています。

まとめ
カーライフやライフスタイルは人それぞれ違います。就職や転職、結婚や出産でライフスタイルが変わることにより、これまで車に乗る機会がなかった方も家族で移動をする時に必要と感じて購入し、車を持ったことで生活の範囲が拡がり、新しい趣味などの楽しみが増えることもあります。車を買うべきかどうか悩んだ時は、まずは初期費用としての予算を考え、予算内に収まる車を探すときは見積もりシミュレーションを活用してみてください。最初にまとまった金額を用意するのは厳しいという方は、車の使用頻度に応じてカーリースやカーシェアを検討してみてはいかがでしょうか。
車が不要になったらどうすればいい?
ライフスタイルで車が必要になる人もいれば、転居や子供の独立など、ライフスタイルの変化によって車が不要になることもあります。不要になった車を維持するのにお金がかかるのは勿体ないですし、使わないまま置いておくことで車の価値も下がっていきます。不要になって使わない車がある時は、価値が下がってしまう前に、不要だと思った時にいち早く手放すことで、高く買取してもらうことができます。


