車のアイドリングが不安定!?原因と対処方法のまとめ

自動車の困り事

燃料の節約や排出ガスの削減への効果が期待されていることから、近年乗用車に多く搭載されているアイドリングストップ機構をご存知でしょうか。アイドリングとは、車が負荷を掛けずに最低限の回転数で稼働している状態のことで、空ぶかしとも言われています。信号機付きの交差点で赤信号で停車した時、車はすぐに動き出せるアイドリングの状態で停車しています。その無用なアイドリングを行わないために、一旦エンジンをストップし、走行する際に再度エンジンスタートする機構がアイドリングストップです。では、車のアイドリングが不安定になるとどのようなトラブルが起こってしまうのでしょうか。アイドリング不安定の要因や、アイドリングが不安定になった時の対処の方法をこちらでご紹介します。

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アイドリング不安定の要因とは?故障なのか?

アイドリングが突然不安定になったと感じるかもしれませんが、実はアイドリングが不安定な状態になってしまうのには要因があります。アイドリングが不安定になったと判断できる車の状態や、アイドリング不安定になってしまう要因として考えられるのはどのようなことなのでしょうか。

アイドリング不安定とはどんな状態

アイドリングが不安定になると、車はアイドリング中にカタカタと異音がしたり、細かく振動するようになってしまいます。アイドリング中とは基本的に空ぶかしの状態で車は停止している状態ですので、振動したりカタカタ音がなったとしても走行中ではないため、あまり気に留めないという方もいるかもしれません。ただし、アイドリング中にエンジン音に異常を感じるハンチング現象が起きると、エンジンの回転数自体が不安定になっているため走行にも影響が出てしまいます。

アイドリング不安定になった要因は

では、具体的にアイドリングが不安定になってしまった要因とは何でしょうか。アイドリングが不安定になってしまう原因はいくつか可能性があります。

1.点火プラグの不良

一つ目は、点火プラグの点火不良です。点火プラグは、車のエンジン内で点火を1分間に何千回と行っていて負荷のかかっている部品です。点火プラグが劣化し点火が出来なくなると、ガソリンと混合気の燃焼が安定しないためアイドリングも不安定になってしまうのです。

2.イグニッションコイルの故障

点火プラグが点火するために高い電圧が必要になります。イグニッションコイルとは変圧器のことで、低圧電流を高圧電流に変化し点火プラグに流し込む働きをしています。点火プラグと同数のイグニッションコイルが必要となります。コイル自体が消耗品のため劣化すると電圧がうまく流れず、点火できないためアイドリングが不安定になる要因となります。

3.スロットルボディの汚れ

エンジンを動かすためには酸素が必要です。エンジンに取り込む酸素(空気)量をコントロールするためにスロットルボディがありますが、スロットルボディが汚れて詰まっていたり、劣化するとアイドリング不安定になってしまいます。

上記であげたようにいくつかの要因の可能性があげられるものの、個人でアイドリング不安定になる要因を特定することは難しくなっています。アイドリングが不安定になっていると感じたら、プロの整備士に点検を依頼することをおすすめします。

アイドリング不安定な車の対処方法とは

アイドリングが不安定になった時、車にするべき対処方法とはなにがあるのでしょうか。アイドリングが不安定になると、停車中にエンジンから大きな音がしたり、車から細かな振動を感じます。そのため、不調に気づくタイミングは停車時となります。

アイドリング不安定になると車に起こるトラブル

アイドリングが不安定になると、走行中にエンジンストール、いわゆるエンストが起こる可能性があります。これはアイドリング不安定の要因が、エンジンに関する部品の故障や劣化が原因であることが多いためで、走行中にエンストを起こしてしまうと後続車との事故につながることもあり危険です。

エンストをエンジンストップの略称と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、ストールとは失速・停止を意味しており、エンジンが停止しただけでなく失速してしまうこともエンストと言います。

アイドリング不安定が原因でエンストしてしまったら

アイドリングの不安定さを感じていたが、そのまま走行を続けていたらエンストしてしまったという時は、まず安全の確保が必要です。エンストをしてしまうとエンジンが失速していきますので、通電しているならハザードランプを点灯し後続車にトラブルが起こったことを知らせましょう。惰性で動けるうちに路肩に寄せる等、安全な場所まで動かして車を停止します。パーキングにギアポジションを戻しておき、エンジンの再始動を試みます。エンジンの再始動が難しい場合は、後方からの車に伝えるため発煙筒や停止表示板を利用し、レッカー車の手配をしましょう。

アイドリング不安定な時の修理依頼は

アイドリングの不安定さを感じたら、まずはプロに点検を依頼することをおすすめします。汚れが原因だったため清掃のみ、または部品の劣化が原因で交換をしたらアイドリングの不安定さはなくなったということもあります。ディーラー、修理工場、車検や整備をしているカー用品店などに、まずは点検から依頼してみましょう。

アイドリング不安定な時の修理の費用

アイドリングが不安定になる原因を修理する時にかかる費用は、いくらくらいかかるのでしょうか。プラグ交換とイグニッションコイルは同時に劣化や摩耗する可能性があるため同時に交換する場合、部品と工賃をあわせて1セットあたり2万~3万円前後です。スロットルボディの清掃や洗浄を整備工場やお店で依頼すると5,000円~1万円前後となっています。個人で交換や清掃をする方もいますが、エンジン周辺に関わる作業のため、あまり慣れていないという方はお店や整備工場へ依頼されることをおすすめします。

アイドリング不安定が要因の廃車の可能性

アイドリングが不安定になっているが、もうすぐ車検が切れるタイミングという方は、修理や部品交換の工賃と車検費用をあわせて必要になるなら、乗り換えたほうがお得と感じる方もいるかもしれません。特に年式が古いお車でエンジンの回転数強くなったり弱くなったりと繰り返している状態であれば、エンジン自体の交換が必要になることもあります。また年式が古い車では部品やエンジンなどの取り寄せも難しいことも少なくありません。清掃・洗浄だけであれば、高額な費用になることはあまりありませんが、部品交換となると安くはありませんので、検討しても良いでしょう。

アイドリング不安定の車でも買取はつくのか

アイドリング不安定な状態の車を廃車するなら、買取査定はしてもらえるのでしょうか。アイドリングが不安定な状態の車というと、エンジン周辺にトラブルがある可能性もあります。状態次第ではエンジンなどの部品交換が必要になることもあるため、中古車買取店での買取査定は厳しくなることもあります。買取がつく業者を探すなら、中古車としての査定ではなく、部品ごとの査定が可能な業者へ見積もりを聞いてみるのも一つの手でしょう。また、アイドリングの不安定さを解消する修理や交換を行ってから買取査定に出しても、修理費用が査定額を上回ってしまう可能性もあります。修理よりも廃車や乗り換えを検討されるなら、修理前に見積もりをとってみることをおすすめします。

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