車検前に見落としがちなワイパーの異常に要注意

トラブル・修理

ドアの開閉やボディの傷・凹みなどは、すぐに目につきます。エンジンの異常やハンドルの利きの悪さなども、運転に直結する問題なので、いつまでも放置している人はいません。

これらの目立つトラブルばかりに目を向けるあまり、ついついワイパーなどこまかな部分を見落として、車検のときに指摘されていないでしょうか。

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車検の項目にワイパー交換はあるのか?

交換項目

車検の点検項目は、大きく分けると以下の通りです。

  • 外観検査
  • サイドスリップ検査
  • ブレーキ、スピードメーター検査
  • ヘッドライト検査
  • 排出ガス検査
  • 下回り検査

一見するとワイパーはまったく関係ないように見えますが、実は『外観検査』の点検項目の一つがワイパーです。

ワイパーが正常に動作しているか、ゴムの深刻な劣化は起きていないか、動かした時にフロントガラスやワイパーの状態に異常はないか、等がチェックされます。

ワイパーは毎日使うものではないため、なかなか劣化や異常に気付きにくく、車検に出したときにディーラーからワイパー交換をすすめられて異常を知ることも珍しくありません。

車検に出す前に、まずはセルフチェックでワイパーの異常を確認し、あらかじめ対処しておきましょう。車検時にディーラーに交換を任せるのでもいいのですが、少しでも安く済ませたいなら、先に自力で対処しておくほうがおすすめです。

セルフチェックで確認するのは、以下のポイントを参考にしてください。

  • ワイパーを動かしたときの異音(ガラスが擦れる音など)
  • ワイパーがガラスにきちんと触れているか
  • ゴム部分に劣化からくるヒビや切れ、欠けはないか
  • ウォッシャーが正常に機能するか

車検で必ず点検されるのも、これらの動作状態です。金具の歪みやゴムの劣化が原因である場合が多いので、上記にあげた異常が見つかったら、思いきってワイパーごと交換しましょう。

ワイパー交換はディーラーに任せると、高くついてしまいます。見積もりの段階ではじめてワイパー交換の異常と交換費用を知って、「本当に必要なのか」と思ってしまうほどです。

車検の見積もりでワイパー交換の費用が高いと感じたら、自力で交換に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ワイパーは、通販サイトやカー用品店で手軽に購入できます。手間賃がまるごと浮くので、場合によっては、ディーラーに依頼した場合の半額程度の金額で済むこともあるようです。

ワイパー交換の費用とポイント!

交換

ワイパー交換の方法は、ゴム部分のみを交換するパターンと、ブレード部分も含めてまるごと交換するパターンの2方法があります。ワイパーのタイプによっては、ゴムの交換だけで済ます方法が最も安くなるため、おすすめです。

まずはワイパーの種類を把握しましょう。ワイパーの種類は、ブレードとゴムの構造によって以下の3タイプに分けられます。

  • トーナメントワイパー
  • ワンピース(フラット)ワイパー
  • エアロフォルム(デザインワイパー)

トーナメントワイパーは、多くの車種で採用されているメジャーなタイプです。ワイパーアームとワイパーブレードの取り付けから、いくつも枝分かれしているのが特徴で、板状のバネとワイパーゴムを4~8点の支点で支えています。

軽金属でできており、劣化しやすいのがデメリットですが、一方で最も流通しているからこその安さが嬉しいところ。ブレードごと交換しても、驚くような高額にはなりません。

ワンピースタイプはフラットワイパーと呼ばれることもあり、拭き取り部のゴムがフレームと一体化した形状です。ガラス面に対し均一な圧力をかけられる構造で、拭き取り能力の高さが魅力です。空気抵抗を発生させ、浮き上がり防止となるエアロフォルムを採用しているものも売られています。

ワイパーゴムのみの交換ができないため、必然的にブレードごとの交換をせざるを得ないのがネックです。結果的に、自力で交換しても高機能ゆえにそれなりの金額を必要とします。

エアロフォルムは、トーナメントワイパーとワンピース(フラット)ワイパーの両方のメリットを持ったハイブリッドタイプです。トーナメントワイパーのようにゴム部分のみの交換ができるうえ、ワンピース(フラット)ワイパーのように樹脂性なので腐食に強いメリットもあります。

ちなみにトーナメント式用のゴムとは細さが大きく異なるため、互換性は期待できません。交換の際にちょっとしたコツが必要なことから、あまり初心者には向いていないタイプといえるでしょう。

ブレードごとの交換も、ゴム部分のみの交換も、他の2タイプと比べて割高になりやすいデメリットにも要注意です。

ワイパーの交換方法ごとの費用目安

トーナメントワイパーのゴムのみ交換する場合、一般的な種類なら200~500円程度の費用で済ませられます。ワンピースワイパーはブレードごと交換しなくてはならないため、ブレード本体の代金も含めた3,000~5,000円ほどを見ておくといいでしょう。

メーカーや車種などによってゴムの微妙な長さや太さが異なるので、購入時は注意してください。

価格面でいうとゴムのみを交換する方法がベストのように思えますが、初心者さんにはブレードごとの交換をおすすめします。トーナメントワイパーは金属部分も劣化しやすいため、ゴムのみを交換しようとすると、無理な力を加えて破損させてしまうおそれもあるためです。

トーナメントワイパーをブレードごと交換しても、800~2,000円程度で抑えることができます。一般的なタイプなので入手しやすいのもメリットです。ワンピース(フラット)ワイパーは、純正であれば10,000円前後は考えておきましょう。

ワイパーをブレードごと交換する方は、車種ごとの特徴に注意してください。一見するとどこにでもあるような形状に見えても、実際はウォッシャーノズルが内蔵されたタイプや、スポイラー形状になっているものもあります。

適合表を確認したり、分からないときは専門的な知識の豊富なお店の人や、車を購入したディーラーに聞いてみたりして、必ず形状を把握してから購入してください。

実は…車検をやめて【車を高く売る】方が得をする?

車を高く売る

車検のタイミングで車を売り、新しい車に買い換えるのもひとつの手です。ポイントは、車検を受ける前に車を手放すこと。車検を通してからのほうが高く売れるのでは、と思うかもしれませんが、それ以前に車検代という大きな出費を負担しなければならない羽目になります。

何年も乗って車検の費用が高額になっているのであれば、高い車検代を払う前に、思いきって車を売ってみてはいかがでしょうか。

まずは買取価格の調査をしてみましょう。近年は車の査定相場を、業者を通さずに調べることができます。査定を依頼してから気まずい思いをしながらキャンセルする必要がなく、気軽に相場を確認できるので、前回の車検価格と比べてみてください。

業者を通すことなく査定相場を調べるには、インターネット上の比較サイトや査定サイトが便利です。特に買取業者が提供している査定サイトの情報はリアルタイムの評価額を知ることができるため、実際の査定額との差が出にくく、おすすめです。

査定相場に納得がいき、手放すことを決めたら、買取先を慎重に選びましょう。購入時にお世話になったディーラーへ買取相談をするのもいいですが、より高く買取してもらいたいなら、買取専門の会社をチェックしましょう。

まとめ

車検時に予想外の請求を受けてしまうのが、ワイパーなど気付きにくい部分です。セルフで直すとかなり安価に費用を抑えられるポイントでもあるため、車検を申し込む前に、必ずワイパーの状態をチェックしましょう。

また、何年も乗り続けて車検費用そのものが高い時は、思い切って現在の車を売却し、新しい車に買い換える手もあります。

状態を問わず買い取ってくれる買取業者なら、ワイパー交換や車検の手間や費用をかけるより高い値段で手放すことができる可能性があります。

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