サブスク(サブスクリプション)とは、定額制サービスのことです。Subscription(サブスクリプション)には、会費という意味があります。近年は車のサブスクサービスを提供する会社も増えており、自動車製造メーカーによる新車サブスクもあります。
定額制の音楽配信サービスや動画配信サービス等を利用したことがある方も、車のサブスクとなるとどんなサービスが提供されていて、いくら位の定額制が多いのか知らないという方が多いでしょう。
こちらでは、車のサブスクの内容や費用がいくら位かかる定額制サービスなのか、車のサブスクのメリットとデメリットについても詳しく解説します。
車のサブスクとはどんなサービスか
サブスクとは定額制サービスのことです。車のサブスクは車の定額制レンタルサービスのことで、実際に車を購入するのではなく、車を利用したい期間分だけ毎月定額の料金を支払うと、その期間中車を借りて使用することができるサービスになります。そのため車のサブスクは、カーリース(オートリース)と似たサービスとなっています。
車のサブスクはどうすれば利用できる?
車のサブスクは、オンラインまたは店舗で申し込みをして利用することができます。実店舗を展開しておらず、オンラインのみで運営するところも多いため、今後車のサブスクを利用するか悩んでいる方は、比較して検討するならインターネットを利用してまずは検索してみることをおすすめします。
メーカー直営のサブスクのほか、レンタカー会社が始めたサブスクサービスもあります。サブスクで取り扱われている車の種類はお店ごとに異なり、新車サブスクだけでなく中古車のサブスクもあります。どのくらいの期間、どのようなタイプの車が必要なのか、ご自身にあったサブスクプランを探すことになりますので、探す前に必要な期間や車のタイプは想定しておくといいでしょう。
サブスクの期間はお店が決めたプランから選ぶことになりますが、新車サブスクでは3年または5年間といった継続車検を受けるタイミングと同時期から選べるプランが多いようです。中古車サブスクについては、年単位ではなく1カ月から契約できるものもあるため、車の必要な期間が長期出張中など、予め決まっている方は必要な期間で利用できるプランに絞って、そこから車種を検討してもいいでしょう。
車のサブスクはいくら位かかる?
サブスクの月額定額料金は、新車か中古車かどうか、車種の本体価格はいくらかによって決まります。さらに、定額料金には税金やメンテナンス費用など、契約期間中にかかってくる費用も含まれていますので、サブスクプランによっては保険料やメンテナンス費用で高めの設定になることもあります。
一般的な車のサブスク定額料金には、車両本体価格・ドライブレコーダー等の付属品・名義登録等の手数料・メンテナンス費用・自動車保険・車検費用が含まれています。
自動車保険については、サブスクの種類により強制の自賠責保険だけでなく、任意の自動車保険の保険料も含まれている場合があります。ご自身ですでに加入している方は、サブスクによっては継続できない場合もあるため、確認が必要です。また、車検費用が含まれているサブスクプランは、車検を受けるディーラーや整備工場が指定になっていて、決められた期間内に受けるようになっています。必要なメンテナンスを受けることを前提とした契約ですので、受けるかどうかを選ぶことはできません。
車のサブスクのメリットとデメリットとは
車のサブスクを利用するか悩んでいる方は、車のサブスクのメリットとデメリットが気になるのではないでしょうか。こちらでは車のサブスクを利用して良かったこと、車のサブスクを利用して困ったことをご紹介します。
車のサブスクを利用するメリット
車のサブスクを利用することの最大のメリットは、月額定額料金制のため費用面で計画を立てやすいという点です。本来、新車や中古車を買うには高額な初期費用がかかってきます。しかし、サブスクを利用するのなら初期費用はかからず、毎月定額料金で車を使うことができます。車検代や自動車税の支払いも、サブスクの定額料金にすべて含まれているためまとまった支出は発生しません。
車のサブスクは利用する期間を決めて契約し、契約期間中決まった定額料金を支払うだけで、必要な期間車に乗り続けることができます。そのため、将来のためローンを組みたくない、高額な買い物はしないという車離れが目立つ若年層からも好評となっているのです。
車が必要な地域へ出向になり一定期間車が必要という場合、購入するには短期間すぎるため、一日単位でレンタカー利用が今までのビジネスシーンでは多くなっていました。しかし、レンタカーになると毎回車の返却の手間がかかり、一日ごとのためレンタカー代も割高となってしまいます。サブスクであれば、駐車場と燃料費のみで車に乗り続けることが出来るため、サービスを受ける側の物理的な負担も軽減するのです。さらに、オプションによっては車両保険も定額料金に含めて提供されるため、車を購入して任意保険に加入して、購入後の名義変更や保険の手続きにかかる時間や手間も減らすことが可能です。
車のサブスクを利用するデメリット
車のサブスクを利用するデメリットは、期間満了後は基本的に車を返却することになるため、状態を維持しておかなければいけないという点です。サブスクの契約には、契約期間中の走行距離や、維持が必要な車の状態が決められていて、その契約内容外の走行距離や状態になると別途費用を支払わなければいけないのです。車の返却時、外装の傷や、内装のシートの臭いや汚れなどがついてしまった時は原状回復にかかる費用が請求されて高額になることもあります。
また、サブスク利用期間はサービスごとに異なりますが、予め3年、5年など期間を決めて契約しているサブスクは、その期間乗り続けなくてはいけません。途中解約は基本受け付けておらず、どうしても解約するといった場合高額な解約手数料がかかることがあります。
保険料やメンテナンス費用が定額料金に含まれているサブスクサービスは、手間がかかりませんし、計画を立てやすいことから好評ですが、任意保険を個人で加入した場合は保険期間が長期になるほど等級変更でお得になる保険料も、サブスクの場合は定額費用のためお得にならないというデメリットがあります。
カーシェアリング、レンタカーとの違い
カーシェアリングやレンタカーは車をレンタルした後、すぐに返却が必要です。レンタル中の保証は厚く、気軽に借りやすいという利点があるものの、レンタル費用はその分高額になるため、長期間レンタルを考える人はあまりいません。また、カーシェアリングやレンタカーは、借りに行ったレンタカー屋さんに乗りたい車が用意されていない、他の方が借りていて希望車種を借りることが出来ないこともあります。車のサブスクを利用すると、期間が満了するまでは基本的にずっと乗り続けることができる上に、提供している運営会社は自動車メーカーや中古車販売業者であるため、希望車種を選べるなどのメリットがあります。
車のサブスクサービスを比較してみる
2023年7月時点で、車のサブスクを行っている主な業者は全国に沢山あります。
メーカーなど誰もが知っている業者もありますが、どんなサービスを提供しているのかは知らないという方も少なくありません。こちらでは、いろいろな車のサブスクサービスについてご紹介します。
ホンダのサブスクHondaマンスリーオーナーとは
自動車メーカーのHondaが行っているサブスク、Hondaマンスリーオーナーとはどのようなサービスでしょうか。いくつか特徴があるHondaマンスリーオーナーについてご紹介します。
- HondaSENSINGなど装備が充実したHondaの中古車を利用可能
- 最短1か月から最長11カ月まで利用可能
- 中途解約手数料不要
- WEBから予約、書類投函、車受け取りの3ステップ
- 保険や補償が利用料金に含まれていて頭金なし
- 走行距離制限はご利用の月数×1,000kmまで超過6円/kmかかる
Hondaマンスリーオーナーは1か月単位の自動更新による契約です。そのため、1カ月だけ利用したいという方も自動更新日までに車の返却手続きを行えば可能です。
Hondaマンスリーオーナーは中古車限定!新車のサブスクは?
Hondaのマンスリーオーナーは1カ月から契約可能なサブスクで、中途解約手数料不要のため借りやすくなっています。ただし選べる車種はHondaの中古車のみとなり在庫からしか選べません。マンスリーオーナーのサービスが開始後、2021年5月25日からHondaの新車サブスク【楽らくまるごとプラン】が開始しました。
トヨタのサブスクKINTO(キント)とは
自動車メーカートヨタのサブスクであるKINTO(キント)とはどのようなサービスかご存知でしょうか。いくつか特徴があるKINTO(キント)についてご紹介します。
- KINTOは新車サブスク、中古車サブスクのKINTO ONEはエリア限定で開始
- KINTO新車サブスク初期費用フリープランは3年、5年、7年の契約プラン
- KINTO新車サブスク解約費用フリープランは3年契約プラン
- 走行距離は月1,500kmまで、超過分は11円/km(レクサス車22円/km)
- 保険費用、自動車税、メンテナンス費用が定額料金に含まれる
KINTO(キント)は、契約満了時または中途解約時の車返却の際、返却車両の査定を行います。査定減点清算制をとっているため、査定結果によって返却車両の状態が悪く、原状回復に費用が必要になった場合は、ユーザーに減点数分の実費支払いが発生します。1センチ程度の傷やへこみ、板金等で修復済みの傷やへこみは、査定減点請求が発生しない場合もあります。
KINTOは中途解約が可能です。初期費用フリープランの場合、中途解約費用として手数料がかかります。MyKINTOから手続きを行います。解約金フリープランの場合は、中途解約費用はかかりません。解約希望月2か月前の月中にカスタマーセンターに連絡する必要があります。また、3年契約プランのみ条件次第で中途解約金の免除がされるケースがあります。それは、免許返納や海外転勤、または契約者の方の死亡などにより運転困難や使用困難となった場合です。所定の書類を提出し、必要な手続きを行うことで中途解約金なしでの解約が可能になっています(車両の状態によっては特約清算金がかかる場合があります)。
新型プリウスの販売が始まり、KINTO Unlimitedという新たなサービスが開始されました。新型プリウスをKINTO Unlimitedで契約すると、契約中のプリウスのソフトウェアを随時最新に更新し、ハードウェアも後付けを可能にしたことで同車両が必要に応じてアップグレードしていきます。また、コネクティッドカーケアによって、エンジンオイル等の最適な交換時期のタイミングが来ると自動でお知らせがくるようになっています。
KINTO契約中車両の使用時禁止事項とは
全面禁煙のためタバコ、電子タバコの喫煙不可となっています。ペットの乗車はNGです。カスタマイズ、改造NG、競技やサーキットでの走行も禁止されています。
車をサブスクに乗り換える時は
サブスクのサービスは、ここ数年でバリエーション豊かに変化しています。ライフスタイルの変化などで、車の大きさや乗員定数の変化が必要になることなどが将来的に予想される方や、比較的早いテンポで乗り換えを検討される方は、サブスクを検討してみてはいかがでしょうか。
お持ちの車を手放して、今後サブスク利用にする場合、今まで乗り換え毎にディーラーへ下取りに出していたという方は、大きく車の持ち方が変わるかもしれません。不要になった車は書類上の廃車手続きと本体の処分が必要になります。中古車としての買取りや、車検も切れてしまった車の廃車など、廃車先に悩むという方は、カーネクストまでぜひご相談ください。カーネクストは、廃車の引取りに必要なレッカーの手配や、廃車手続きに必要な運輸支局や軽自動車検査協会での手続きの代行を無料で行っています。初めて廃車をされるという方にも安心していただけるよう、担当者が年中無休でお電話で対応をしていますので、書類の手続きが良く分からない方や、初めて廃車するので不安があるという方もしっかりとサポートさせていただきます。
車のサブスクは、車の利用頻度が変わってしまった方や、生活スタイルが変わった方にとって、メリットもあるサービスです。ぜひこちらを参考にしてみていただければ幸いです。