車の修理中、代車を借りたい!費用を抑えるための賢い選択とは?

トラブル・修理

自分の車が交通事故で壊れてしまったら、修理が終わるまでの期間や買い替えるまでの期間は車が使えず、困ることになります。そのため多くの方は、期間を限定して代車を借りることを考えるでしょう。代車を借りるための費用は、自己負担と保険会社による補償のどちらになるのかご存知でしょうか。

ここでは、車の修理期間中の移動手段を確保するために代車を借りる場合、その代車費用は請求できるのでしょうか。代車費用を保険で請求するには請求の条件はあるのでしょうか。詳しく解説します。

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代車とは?修理中に代車が必要な理由

事故や故障により車の修理をしなければならなくなった時、移動手段として代わりの車が必要になります。

代車とは

代車とは、ご自身の車が修理や車検、納車前などで手元にない時に、ディーラー・販売店・整備工場等が代りの移動手段として、無償または有料で貸してくれる車のことです。

車修理中に代車が必要になる理由

車修理の期間中は整備工場等へ車を預けることになります。普段から通勤や通学、子供の送り迎えなどに車を使う人は、移動手段として車を使うことを前提とした生活基盤をもっているため、車がないと生活が困難に陥る可能性があります

車検や車の購入などを予定している場合は、車が手元にないことも予測して計画的に動くことができますが、事故や故障など突然車に修理が必要となると、準備がない状態で移動手段を急に失うことになります。事故等で車に損傷や故障を受けた場合、どの箇所を修理するのかまず点検した上で修理工程に入りますが、修理には部品を取り寄せて交換するようなこともあり、修理完了までどのくらいの期間を要するかはすぐにわかりません。車が手元にない生活をどのくらい続けなくはならないかわからない、移動手段がないとどうすればいいといった心理的な負担を抑えるためにも、代車は必要になるでしょう。

代車の費用負担は自己負担?保険は使える?

普段の移動手段として車を使っている人は、事故や故障で修理中の車が手元にない、車を購入してからの納車待ちタイミングや、車検のために車検業者やディーラーに車をあずけている時は、足がないため代車が必須です。

代車は整備工場やディーラー、車検業者より無償または有償で貸し出すことが一般的ですが、有償での貸出の場合、保険金を請求して支払うことは可能なのでしょうか。

車両保険で代車費用の請求はできるの?

事故や故障が原因で車を修理に出すことになり、その間の移動手段として代車が必要になった時は、基本的に無償で代車を借りることはできません。自己負担で支払うもしくは、保険会社へ請求することになります。

車両保険の加入者で、加入する保険の補償内容に沿っていれば代車費用を保険会社に支払ってもらうことは可能です。ただ、修理する車(代車を必要とする車)のそもそもの使用用途次第で、車両保険を利用しての代車費用の補償を受けることができないことがあります。

保険の補償内容があてはまるかどうかの条件は、保険会社次第になります。例えば、公共交通機関が動いていないような早朝に出勤しなければならない仕事をしている被保険者の場合は、代車費用の請求が認められました。このように、代車を借りなければ業務に支障が出るということが明らかな場合には、請求が認められる可能性が高くなります

ポイント

相手側に非のある交通事故等で修理が必要になり、その期間の代車を求める場合は、相手側の保険会社へ代車費用を請求することになります。

また、代車費用として保険で請求できる可能性があるのは、代車を借りる費用と、代車を借りる際に加入する必要がある保険の保険料となります。代車に使用するガソリン代は代車費用として請求できないため注意しましょう。

修理中の代車が不要と判断されるのはどんな時

前述の通り、代車の必要性があるかどうかによって保険での代車費用請求の可否が分かれます。基本的には、どうしても代車を借りる必要があったという明確な理由がなければ、費用の請求は認められません。

請求が認められやすいのは、通勤や業務などで使用する場合や、病院への通院など日常生活で具体的に代車を使用する必要性があるとされる場合です。

修理する車がほぼコレクション目的での所有だったとなると、普段から使用することがないので代車の必要性も認められない可能性が高いといえます。一方、通勤で毎日車を使用していたとしても、代車を使う必要性がないと判断されれば費用請求は認められません。判例では、通勤時はバスや電車などの公共交通機関もしくはタクシーの利用で十分であるとされて、代車費用の請求が認められなかったケースもあります。通勤の際に使える公共交通機関があるのなら、代車を使わず、そちらの使用で事足りるということです。

また、交通事故によって故障し修理している車のほかにも車を持っているケースは、代車を借りなくても代替できるとして費用の請求を認めていません。普通乗用車や原付自転車などを別途持っている場合は、代車費用の請求は認められないと考えた方がよいでしょう。同居している家族が車を所有していて、無償で借りられるケースについても同様です。

代車費用の請求が認められるかどうかは、必要性、車種、期間という3つの要素から判断されます。

代車特約を利用する

保険会社に代車費用を請求できるかどうかは、元々の車両の用途や、現在の車の所有状況などケースバイケースです。ただ、その中でも特定の車両保険に加入して、さらに「代車費用特約(レンタカー費用特約)」を付帯していれば、かなり請求がしやすくなります。代車費用特約とは、車両保険で補償される事故や故障によって、被保険者の車が使えない期間のレンタカー費用を補償する特約のことです。代車費用特約が付帯されていると、代車費用を負担することに消極的な保険会社であっても、基本的に保険対応が可能になります。

代車を無料で借りられる制度もある

代車については、有料だけでなく無料で貸し出ししてもらえることもあります。特に、車を購入する場合は購入元であるディーラー、車検を受けている整備工場・車検業者による代車サービスがあります。それぞれの購入費用や車検費用に代車費用分が含まれているため、別途費用が掛からないことが多くなっており、無料の代車サービスと言っていることもあります。

また、保険会社によっては、事故や故障時の修理で代車を必要とする場合、車両保険を使って保険会社が提携する修理工場に修理を依頼することで、提携する修理工場が無料で代車を貸し出すサービスを行っている場合もあります。この場合は、代車費用として保険を使うことなく、無償で借りることができます。

必要な代車の車種は?選び方を解説

使用する代車の車種(グレード)も、費用の請求が認められるかどうか判断する要素の1つです。代車の車種は、代車を使用する必要性や使用目的を考慮して代替できるグレードの車種に限るとされていますつまり、故障したのが高級車だからといって、同等の高級車を借りるべき相応の理由がなければ、グレードの低い車種分の代車費用しか請求できないということです。

選ぶべき代車の車種とは?

業務に自身が所有していたメルセデスベンツを使用していた場合の判例があります。このときは、代車がなければ業務に支障をきたすとして代車の必要性自体は認められました。しかし、以前は業務のためにトヨタクラウンを使用していた事実があり、問題なく業務を行っていたことを考えると、メルセデスベンツを代車として使用する必要性までは認められなかったのです。そのため、請求できるのは高級外車を借りた場合の費用ではなく、国産高級車を借りた場合の費用のみとされました。

実際に代車費用として500万円近く支払ったにも関わらず、同じ車種で代替する必要性はないとして、請求できる代車費用として認められたのは100万円程度という判例もあります。代車費用請求が一部しか認められなかった場合は残りを自己負担しなければならないため、注意しましょう。自己負担を避けたいのであれば、代車を借りる前に保険会社と相談しておく必要があります

代車の使用が必要な期間は?返却までのスピード

代車費用を請求できる場合でも、請求できる金額は代車の使用が認められる相当期間分のみと決められています

車修理の期間はどのくらい?

一般的に、車が全損して買い替える場合は買い替えに通常必要な期間、修理をする場合には修理に必要な相当期間というのが代車使用期間です。

基本的には必要最低限の日数分のみ認められますが、場合によってはもう少し長く認められることもあります。修理がすぐに開始される場合もあれば、見積もりの作成に時間がかかったり、修理が必要かどうかを交渉したりして時間がかかる場合もあるのが通常です。見積もりなどの交渉に必要な期間も含まれるとした判例もあります。そのため、交渉がいつ始まったかなど経緯についても記録を残しておき、必要に応じて交渉期間分の費用も請求できるようにしておきましょう。

納車待ちは代車での待機期間が長くなることも

近年は半導体不足などもあり、納車待ちの待機期間がかなり長くなっている車種が少なくありません。新車購入で乗り換える際、もともと持っていた車の車検切れのタイミングで乗り換えを検討していて、新車の納期がかかった関係で代車を必要とする期間が長くなってしまうことがあります。新車購入や買い替えの際の代車は、購入するディーラーでの無料サービスを利用できることが多いのですが、基本的には1か月程度が目安となっています。あまりにも長い期間となると断られてしまう可能性や、有償になってしまうなどの可能性もありますので、まずはディーラーに相談してみましょう。

修理ではなく買い替えという選択肢もある

車の修理中の代車問題ですが、そもそもの話、修理に出さずに車の買い替えを行うという選択肢もあります。修理ではなく、次の車への乗り換えであれば車両保険の保険金を使うことはないので、保険料が値上ることなく、そのままの金額で加入し続ける事が可能です。また、買換えであれば基本的には修理待ちのように何週間も時間が空くことはなく、数日で新車への購入が可能となりますし、自己負担での代車を借りる必要性があるかも、と不安になることもないでしょう。

事故車や故障車の引き取りに関しては、カーネクストのように申し込みから最短2〜3日で引き取りが可能で、買取ができる廃車専門の買取業者がおすすめです。買取になれば、新車購入資金の足しにもなりますし、駐車スペースの確保もスムーズにできますので利点も多いと言えるでしょう。

修理か買換えかで検討されている場合は、車の修理の見積もりと売却したときの査定額の見積もりを取って比較することをお勧めします。カーネクストでは、お電話一本で無料見積もりが可能です。まずはお問い合わせください。

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