車を購入したいなら、実際に運転のしやすさや走行性能がわかる試乗がおすすめです。
ただ、初めて試乗するのは不安なもの。
初めてでもわかる、試乗のポイントと事前に準備したいことを紹介します。
初めてでも大丈夫!車の試乗をスムーズにする方法
初めての車の試乗はわからないことばかり。
実際の試乗は15~20分程度の短いものですが、試乗について知って事前に準備しておけば、来店から試乗までスムーズに済ませられます。
試乗前に知っておくべきポイントを確認してみましょう。
試乗の前に知っておきたいこと
車の試乗はなんとなく敷居が高そうだと感じる人もいるかもしれません。それは、車を必ず買わなくてはいけないのではという不安があるからでしょう。
もちろん、車を今後買わないにも関わらず、単に乗ってみたいからという冷やかし目的であれば敬遠されることもあります。ディーラーも店の大事な商品を貸し出すメリットが少ないためです。
ただし、冷やかし目的ではなく車を近々購入したいと思うなら、車の試乗はしておくべきです。乗り心地やハンドリングなど、カタログや見ただけではわからない車の魅力を知ることができます。また、試乗をしても必ずその車を購入する必要はないので、購入を迷うなら試しに乗ってみることをおすすめします。
ちなみに、試乗は基本的に助手席にスタッフが同乗する形で行なわれます。家族や夫婦連れで試乗するときは注意しましょう。
人気車種は予約しよう
試乗したいと思って店を訪ねても、すぐに試乗できないことがあります。すでに試乗の予約が入っていることがあるためです。特に話題の高級車や外車、発売されたばかりの新型車の試乗は要注意。人気や話題性でニーズがあるので、予約なしで乗るのは難しいです。
また、休日など人が多い日は人気車種でなくても試乗できないことがあります。人気車種はもちろん、めぼしい車種があるなら予約してから店に行くようにしましょう。
また、店舗によって試乗できる車は違います。予約時に希望の車種に乗ることができるのか確認しておくことも大切です。ディーラーなど正規の販売店などでは、インターネット検索で試乗車を調べることができます。予約前にチェックしておくと良いかもしれません。
持ち物
車の試乗に関して持っていく必要があるのは、運転免許証のみです。店に車で行く場合は普段から携帯しているでしょうから心配ありませんが、普段は公共交通機関を利用しているなどで所持していない場合は、必ず確認してから店を訪ねるようにしましょう。
なお、免許証以外に必要なものはありませんが、実際に車に乗るので車を運転するのに適した服装がベストです。動きやすい服装や運動靴などの運転しやすい服装を心がけましょう。
また、店舗によっては普段車に積載しているベビーカーなどの荷物を実際に入れて確かめることもできますので、予約時に確認して用意しておくと良いです。
車の試乗で気をつけたいこと
初めての試乗はどうすれば良いか、試乗で気をつけたいポイントを3つ紹介します。
運転に自信がない場合
普段運転し慣れていない車であることから、車の運転に自信が持てない人も少なくありません。ディーラーの試乗車は万一のために自動車保険がかけられてはいますが、できるだけ事故や損傷は避けたいものです。
車の運転に不安が残る場合は、なるべく人や車通りの少ない郊外の道路を走るようにしましょう。また、できるだけ運転席で乗り心地や運転のしやすさを確かめるのがベストですが、店舗によってはスタッフに運転をお願いして、助手席などに同乗することもできます。
横に乗るのと実際に運転するのとでは違うためおすすめはしませんが、ペーパードライバーや高級車に試乗するなどで不安な場合は、相談してみるのも良いでしょう。
運転中にチェックすること
運転中に確認したいポイントは以下の通りです。
- アクセルの踏み込み具合はどうか
- ブレーキの効き具合はどうか
- ハンドリングの感覚はどうか
- シートの座り心地はどうか
- 発進時や加速時のアクセルの踏み具合はどうか
- ロードノイズはどのくらいか
- 衝撃や揺れはどのくらいあるか
アクセルやブレーキ、ハンドリングは車の操作に関わる部分です。自分の感覚に合うかどうか、日常的に使用するのに気になる部分はないか確認しましょう。
また、快適な走行のためにチェックしておきたいのが、ロードノイズと走行時の衝撃です。ロードノイズとは、風切り音やエンジン音のこと。短時間のドライブで問題がなくても、ノイズや衝撃における性能が十分でないと長距離ドライブでは疲れてしまいます。
同乗するスタッフへ質問しよう
各種ボタンの操作や各種機能の使用方法など、試乗中に気になることがあれば同乗するスタッフに質問するのもおすすめです。ただし試乗できる時間は決まっているので、グレードやオプションなど試乗に関係しないことは、試乗が終わってから確認するのが良いでしょう。
試乗中は運転で気になったことだけに絞って質問し、運転に集中することで、操作性や乗り心地など走行時のチェックもスムーズになります。
また、試乗当日は事前準備が不十分だったために、本当に聞きたいことを聞き逃してしまうことも予想されます。グレードや性能など自分が気になることはもちろん、インターネット等で確認できる試乗レポートも確認して疑問点をまとめ、事前に質問事項を用意しておきましょう。
車の試乗でのチェックポイント
運転中にチェックしたいことをいくつか紹介しましたが、具体的にどこをどのようにチェックするべきなのでしょうか。試乗レポートだけではわかりにくいポイントで、初めての人なら特に確認すべき部分の詳細を解説します。
車の操作性とエンジン音、加速
車の操作性とは、アクセルやブレーキ、ハンドリングのこと。特に重視したいのがハンドリングです。ハンドリングは、すぐに曲がるかどうか、回した分だけ曲がるか確認してみましょう。加速は、坂道などで大きく踏む必要がない車ほどエンジン性能が高いといえます。エンジン音の大きさは運転の快適さで重要です。
いずれも好みがあるので、操作性や加速のしかたなどが自分の運転に合っているか確認しましょう。
座り心地とドライビングポジションをチェックする
外からの見た目と、実際に運転席に座ったときのドライビングポジションからの見た目は違うものです。運転しながら、座り心地に違和感はないか、メーターは見やすいか、視界は良好か確認しましょう。バックミラーを使った後方の確認にも問題はないか、試してみましょう。
後部座席の広さを確認する
運転席だけでなく、後部座席の広さも十分か確認しましょう。試乗する際は、自分に合ったドライビングポジションにするはずなので、座席を動かしても後部座席の膝周りに余裕があるか、天井からの圧迫感はないか確認します。
内装を確認する
車内は、見た目も含め、エアコンの吹き出し口や収納ボックス、ドリンクホルダーがどこにあるか確認します。後部座席側は、実際に車の中でドリンクホルダーなどの利用をイメージして違和感がないか、家族連れであれば合わせて確認してもらいましょう。
トランクルームや車両の大きさを確認する
カタログだけではわかりにくいのが、トランクルームの広さと車両の大きさです。トランクルームの広さは普段車に乗せているものをイメージして、可能であれば実際に荷物を載せて確認します。車両の大きさは、駐車時に必要なポイントです。
普段車を止める自宅の駐車場をイメージして、車の大きさが適切か確認しましょう。基本的に試乗は店舗周りになるため、実際に自宅に車を止めて試してみる機会はなかなかありません。
まとめ
ご紹介したように、車の試乗は見るだけではわからない部分をチェックできる重要なものです。ぜひ車の試乗を活用してみましょう。