クリーンディーゼル車はどんな人に向いている?クリーンディーゼル車のメリットとは

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最近耳にする機会が多いクリーンディーゼル。ディーゼルといえば、ディーゼル機関車や昔のディーゼル車を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。

昔のディーゼル車を知っている方からすると、排気ガスの問題も多く、音も大きいディーゼル車が、なぜいま注目を集めているのか不思議に思うかもしれません。

しかし、現代のクリーンディーゼルは、昔のディーゼル車が抱えていた課題をクリアした最先端の技術をもっています。ヨーロッパでは約50%を占め、日本でも広がりを見せつつあるクリーンディーゼル車。一体どのようなメリットがあるのでしょうか。見てみましょう。

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クリーンディーゼル車とガソリン車との違い

日本でも広く知られるようになったクリーンディーゼル車ですが、ガソリン車や従来のディーゼル車とはどのような点が異なるのでしょうか。

クリーンディーゼル車とガソリン車、従来のディーゼル車について、それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。

クリーンディーゼル車とガソリン車の違いとは?

最近では水素を動力源とする自動車の開発も行われていますが、現在日本で流通している自動車のエンジンには、主に「ガソリンエンジン(ハイブリッドを含む)」「ディーゼルエンジン」「電気モーターエンジン」の3種類があります。

電気モーターエンジンを使用した電気自動車は、家庭や充電スポットで充電すればよいので、ガソリンエンジンを搭載したガソリン車や、ディーゼルエンジンを使用したクリーンディーゼル車のように、ガソリンスタンドに行く必要がありません。

では、ガソリン車とクリーンディーゼル車の違いとはいったい何なのでしょうか。

ガソリン車とクリーンディーゼル車とで大きく異なるのが、エンジンを動かすための燃料の種類です。

ガソリンエンジンもディーゼルエンジンも、燃料が燃焼したときに得られるエネルギーを使い、ピストンを動かすことで回転エネルギーを得るという基本的な仕組みは変わりません。

しかし、ガソリン車ではガソリンを燃料として使用しており、クリーンディーゼル車は主に軽油を燃料として使用しています。

また、クリーンディーゼル車には、ガソリン車にある点火装置がないのも特徴です。軽油などの燃料が自己着火することによって、燃料が燃焼するという仕組みになっています。

以前までのディーゼル車

最近よく知られるようになったクリーンディーゼル車ですが、ディーゼルエンジンを使用した自動車は以前にも存在していました。

従来のディーゼル車には、クリーンディーゼル車と同様に、燃料として主に軽油を使用しており、ガソリン車よりも燃料を安価で手に入れられることや、ガソリン車よりも二酸化炭素の発生量が少ないこと、高い出力が得られやすいことなど、メリットもたくさんありました。

しかし、従来のディーゼル車が排出する排気ガスには、デメリットもありました。窒素化合物や粒子状物質(PM)が多く含まれていることや、黒い煙や煤(すす)などが発生すること、エンジンの音や振動が大きいことなどです。

排気ガスに含まれる物質や騒音・振動は、環境に良くない影響を与えることから規制が強化され、日本ではディーゼル車よりもガソリン車がよく利用されるようになったのです。

現在のクリーンディーゼル車

従来のディーゼル車は、排気ガスやエンジン音などといったデメリットを抱えていましたが、これらの課題を克服したのが最先端のクリーンディーゼル車です。

現在のクリーンディーゼル車は、従来のディーゼル車と比較すると、圧倒的に排気ガスの量が少なく、排気ガスに含まれる窒素化合物や粒子状物質などの有害物質の量も少なくなりました。

また、音や振動も少なくなり、従来の「黒い煙」「大きなエンジン音」というディーゼル車のイメージを覆しています。

クリーンディーゼル車の技術は発展途上の部分もあり、各社が研究を続けています。今後の発展が楽しみですね。

クリーンディーゼル車のメリット

環境に優しくなったディーゼルエンジンを搭載しているクリーンディーゼル車ですが、ガソリン車と比較するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

まず大きなメリットとして挙げられるのが、ガソリン車に比べて燃料費が安いこと。ガソリン車は燃料としてガソリンを使用しますが、クリーンディーゼル車の主な燃料は軽油です。軽油はガソリンよりも1リットルあたりの価格が安い上に、燃費も優れているので、燃料にかかる費用を大幅に抑えることができるのです。

また、ガソリンは火があると燃えやすいという性質がありますが、軽油は火がなくても熱を加えるだけで燃焼します。この軽油の性質によって、クリーンディーゼル車ではエンジン車よりも大きなトルク(タイヤを回す力)が発生します。トルクが大きいと、発進も走行も力強くスムーズになるため、ガソリン車よりも走行が楽になるのです。

そして、クリーンディーゼル車の排気ガスは、日本の厳しい環境基準をクリアしています。また、ガソリン車と比べると二酸化炭素の排出量も少ないことから、クリーンディーゼル車はより環境に優しい車といえるでしょう。耐久性が高いこともメリットの1つです。

このようなメリットから、クリーンディーゼル車の人気は高く、販売台数も近年急激に伸びてきています。日本の自動車メーカーからも複数の車種でディーゼルエンジン搭載のモデルが出ているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

クリーンディーゼル車に向いている人

環境にも優しく、燃料にかかるコストも抑えることができるなど、メリットの多いクリーンディーゼル車。しかし、使い方によってはクリーンディーゼル車が向かない場合もありますので、注意が必要です。では、クリーンディーゼル車に向いている人・向いていない人は、どのような車の使い方をする人なのでしょうか。

クリーンディーゼル車の燃料費の安さと燃費の良さというメリットは、特に長距離を走行する際に発揮されます。そのため、高速道路を頻繁に利用したり、長距離を走行する機会が多かったりする人にはクリーンディーゼル車が向いているといえるでしょう。

一方、近場の市街地を少し走る程度という人は、クリーンディーゼル車にするメリットが小さいので、それほど向いていないかもしれません。また、車体価格が高く、メンテナンスにかかる維持費もガソリン車と比べると高いので、休日の買い物で車を使う程度のライトユーザーの場合、クリーンディーゼル車はかえって高くついてしまう恐れがあります。

向き・不向きはあるものの、長距離の運転をすることが多い人には、クリーンディーゼル車はオススメです。日本の自動車メーカーからも新しい車種が次々と発表されているほど、クリーンディーゼル車は注目を集めていますので、買い替えを検討されている方はぜひチェックしてみてください。

まとめ

環境に優しく、燃料費も安いことで注目を集めているクリーンディーゼル車。日本では現在ガソリン車のほうが圧倒的に多いのですが、メリットも多いクリーンディーゼル車は徐々に普及してきています。

メンテナンスにかかる費用はやや高めですが、高速道路を走ることが多い人や、長距離走行することが多い人は、燃費の良さや燃料費の安さを実感しやすいのでオススメです。クリーンディーゼル車に乗り換える際に不要になった車の処分に困ったら、ぜひカーネクストへご相談ください!

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