保険は下りる?エンジンブローの修理費用や期間と高額修理を避ける方法

開けたボンネットによりかかる自動車整備士2 トラブル・修理

エンジンブローが起こると当然修理が必要ですが、エンジンの修理にはどの程度の日数や費用が必要なのでしょうか。

ここでは、エンジン修理にかかる費用とエンジンブローを予防するためのオーバーホールについて解説します。

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まさかのエンジンブロー!修理の期間や費用

「エンジンブロー」とは何らかの原因でエンジンが壊れた状態を意味します。

エンジンは「車の心臓」と呼ばれていることからもわかる通り、車を動かすために大切な機械です。壊れてしまうと車は走行できなくなるため、エンジンブローを起こした車は修理する必要がありますが、故障の程度がひどい場合は再起不能となる可能性もあります。

エンジンブローの前兆と症状

エンジンブローには次のような前兆がみられることがあります。

  • エンジンからカタカタ、キュルキュルと異音がする
  • 加速が急に鈍くなる

このような前兆が見られる場合、エンジン内でピストンやバルブにトラブルが出ている可能性が高いです。

また、エンジンブローを起こすと、次のような症状が現れます。

  • 排気ガスが白くなる
  • ゴムが焼けるような異臭がする
  • オイル圧が上がらない

これらはエンジンブローの代表的な症状ですが、原因によって症状はさまざまです。走行中、エンジンに違和感があったら早めに停車して状態を確認しましょう。

エンジンブローの原因

エンジンブローの原因として多いのはエンジンオイルの不足とガソリンの劣化です。

エンジンオイルはエンジン内でパーツの潤滑油として働いています。エンジンオイルが十分にあれば、ピストンによって起こる摩擦や熱が軽減されて、パーツに負担がかかりません。

しかし、定期的にエンジンオイルを交換せず、エンジンオイルが不足すると、ピストンでパーツがダメージを受けます。エンジンの内部にある機械が劣化すると、エンジンの働きが悪くなってエンジンブローが起こります。

また、エンジンオイルの不足による内部の金属パーツの焼き付きもエンジンブローの原因の一つです。一度焼き付いたパーツは元に戻らないので、修理しなければエンジンの機能が低下し、エンジンブローが起こります。

長期間乗っていなかった車がエンジンブローを起こした場合はエンジンの劣化が原因である可能性も高いです。

エンジンは空気とガソリンを混ぜることによって動いています。そのため、長時間使われていなかったガソリンが入っていると、エンジンに負担がかかってエンジンブローが引き起こされる可能性があります。

エンジンブローの修理

エンジンブローの修理にかかる期間や費用は原因や状況によって異なります。

期間

修理をディーラーや整備工場に依頼した場合、必要なパーツが揃っていると、修理期間は1週間程度であることが多いです。パーツを取り寄せる必要がある場合は2週間程度かかります。

また、原因の検証に時間がかかった場合は修理期間がさらに長いです。遅い場合では、修理の完了に1カ月以上かかることもあります。

費用

現在、エンジンブローの修理はエンジン全部を交換するのが一般的です。よって、修理には工賃に加えて、エンジン本体の費用がかかります。

修理費用は修理を依頼する業者や故障の程度によって異なりますが、工賃とエンジン本体の合計金額の相場は500,000円から1,000,000円程度です。

エンジン修理で保険はおりる?

車の切り絵

エンジンブローが起こると、車を運転できなくなるため、修理が必要です。しかし、エンジンの修理代は安い場合でも500,000円程度必要で高額です。エンジンの修理には車両保険は適用されるのでしょうか。

故障の場合は保険が適用されない

車両保険は基本的に、外的要因で起こる損害にしか適用されません。したがって、エンジンオイルの不足やガソリンの劣化、パーツの自然消耗などが原因で起こるエンジンブローの修理費用は保険の適用外です。

外的要因なら保険が下りる

エンジン内部に問題があってエンジンを修理したときは保険が下りませんが、外的要因でエンジンにトラブルが起こった場合は保険が下ります。

保険が適用される外的要因として代表的な例は次の通りです。

  • 事故
  • 天災
  • いたずら

意図しない外的要因でエンジンが故障した場合、修理費用には補償が適用されます。ただし、契約に特約などを付けていれば、外的要因によるエンジンの損害でも補償の対象外です。

また、いたずらによってエンジンが損害を受けた場合、警察に事件だと証明してもらわなければ、保険が下りないこともあります。警察に事件だと認めてもらえなかったら、外的要因によるエンジンの損害でも不正請求とみなされ、保険は下りません。

保険会社によって異なる要因

自分でメンテナンスした後にエンジンが故障したり、ガソリンスタンドで誤って違うガソリンを入れたりした場合などは保険会社によって判断が異なります。意図的な行為でないと判断されると保険が下りますが、意図的にした行為による故障だと判断されれば保険は下りません。

エンジンブローを起こした車も廃車買取業者には買い取ってもらえる

エンジンの修理費用は高額で、自然消耗などによる故障は保険の補償を受けられないので、修理せずに売って新しい車を買いたいと考えている人もいるでしょう。

しかし、エンジンブローを起こした車は走行できないため、ディーラーや中古車販売業者では買い取ってもらえません(場合によっては処分費用を請求されます)。

なので、こういった場合には廃車を行う事になるかと思いますが、カーネクストであれば廃車の買取も故障車の買取も可能ですので、そのまま廃車として処分されるよりも多くのお金を手元に残す事が可能となるでしょう。

エンジン修理にならないためにオーバーホール

エンジンブローを避けるためには定期的な整備やメンテナンスが大切です。エンジンを新車に近い状態にしたい場合はオーバーホールを試してみましょう。

エンジンのオーバーホールとは?

オーバーホールとはエンジンを点検し、劣化したパーツを交換したり、洗浄したりする作業を意味します。

オーバーホールで行われること

オーバーホールで最初に行われるのは、車から取り外したエンジンの分解です。エンジンの分解後は、パーツの故障のチェックや洗浄が行われ、必要な部品が新しいものに替えられて再び組み立てられ、整備が終わります。

オーバーホールを行うと、エンジンの性能が良くなります。高い技術を持つ整備士にオーバーホールを依頼した場合、エンジンの性能が新車に近くなることも多いです。

オーバーホールに適した時期

オーバーホールはエンジンの機能が低下してきたときに行います。具体的には走行距離が20万kmを超え、次のような症状が見られたときにオーバーホールを検討してみましょう。

  • エンジンからオイルが染み出している
  • カタカタなどと異音が聞こえる
  • エンジンオイルが早く減る
  • アイドリングをしたときや加速したときにマフラーから白い煙が出る

これらの症状が見られる場合、エンジン内部のパーツが劣化していると考えられます。

そのままにしておくと、エンジンブローを起こして走行できない状態になる可能性があるので、早めにエンジンのオーバーホールを行った方が良いでしょう。

オーバーホールの費用

エンジンのオーバーホールには技術が必要であるため、費用は安くありません。交換する部品の代金やエンジンの状態、オーバーホールを依頼する業者によって費用は異なります。

輸入車の場合、部品代や工賃がさらに高くなります。費用はエンジンの状態や車種などによって違いますが、場合によっては国産車の2倍以上の費用がかかることもあります。

まとめ

エンジンオイルの不足やガソリンの劣化が原因でエンジンブローが起こると、高額な修理費用が必要です。

エンジンが故障したときの修理費用には保険が適用されないことが多いです。修理費用の負担を避けるためにも、定期的にメンテナンスをしてエンジンの故障を予防しましょう。

エンジンブローで車の廃車を検討している場合は、パーツを買い取ってくれる廃車買取業者を利用するのもおすすめです。

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