車のエンジンルームは、定期的に洗浄することによってメンテナンスがしやすくなり、故障の原因も特定しやすくなります。
エンジンルームの洗浄は、オートバックスなどの業者に依頼もできますが、しっかりと養生をすることでご自身でも洗浄することが可能です。
では、自分でエンジンルームを洗浄する場合にはどのような方法で出来るのか、業者にエンジンルームの洗浄を依頼するとどのくらいの料金で行うことができるのか、こちらでご紹介します。
エンジンルームも洗浄できるの?料金は?
エンジンルームは車の中心部にあたります。人間でいえば心臓と同じくらいとても重要なものです。そのようなエンジンルームは洗浄をして綺麗にすることができます。
車を所有している人であれば、エンジンルームはとても重要な役割を果たしますので、定期的なメンテナンスがオススメです。
では、そのエンジンルーム洗浄にかかる料金は、いったいどのくらいのものなのでしょうか?
まず、エンジンルームの洗浄は誰が行うのか?ということですが、大きく分けると2つの方法があります。1つは、自分でエンジンルームの洗浄を行う方法で、もう1つは、業者に依頼する方法です。
当然ですが、エンジンルームの洗浄を自分で行うのと、業者に依頼するのとでは料金が異なります。安く済ませたいと考えているのであれば、自分で行うほうがよいでしょう。
エンジンルームを洗浄するとは?
エンジンルームは車の中核です。人間でいえば、心臓部にあたります。それほど車にとっては重要な部分なのです。エンジンルームを洗浄することで、オイル漏れなどを発見することもできるので、大きなトラブルなどを未然に防ぐためにも非常に重要です。また、その他の不具合などがあっても把握しやすいというメリットもあります。
エンジンルームを洗浄するというのは、洗車のように、水をたくさんかけて洗えばよいというものではありませんエンジンルームは車の中核というように大切な精密機械が沢山あります。水で洗ってしまうと壊れてしまうという危険性がある箇所もあるのです。
ただし、エンジンルームにまったく水を入れないようにするというのはなかなか難しいでしょう。洗車時に隙間などから入ってしまうこともあります。エンジンルームの浸水については、雨天時の走行で侵入する範囲内のものであれば、大きな影響はないでしょう。
つまりエンジンルーム洗浄において、車の洗車時のようにたくさんの水を全体にかけてしまうようなことがなければ、ご自身で行っても問題はありません。気を付けたい必要な部分に、養生をするなどして行うのが一般的な洗浄方法になります。
故障してしまった場合
万が一、エンジンが故障してしまった場合、修理費用はかなり高額になりますので、基本的には廃車になる事が多いです。その際の注意点としては、必ずレッカー費用が無料の買取業者に申し込みするようにしましょう。
業者に頼むとどのくらいかかる?
エンジンルーム洗浄を自分で行うこともできますが、オートバックスなどのカーケアの業者にエンジンルーム洗浄を依頼することもできます。エンジンルームは車の中核ですし、精密機械も多く故障すると困るということから、業者に頼む方がもちろん安全性は高いでしょう。
では、カーケアの業者に依頼するとエンジンルームの洗浄料金は、いくらくらいになるのでしょうか?業者にエンジンルーム洗浄を依頼した場合の相場は、約5,000円~15,000円といわれています。
自分でエンジンルーム洗浄を行う場合にかかる費用は、どのようなものを使用するかによっても異なりますが、準備するケア用品の数百円程度で済むという場合もあります。時間をかけることが出来る方、安く行いたい方は、ご自身で洗浄するとよいでしょう。
エンジンルームを自分で洗浄するには
エンジンルームは重要な部分ですが、洗浄については業者に任せるのではなく、自分自身で行うということも可能です。自身でエンジンルームの洗浄をすると、業者に任せるよりも安く行うことができるというメリットがあります。
エンジンルームの洗浄はエンジンルームの汚れ具合に応じて最適な方法で行うようにしましょう。汚れの程度によって用意するものも変わってきます。また、場合によってはエンジンルームの洗浄の際に養生などが必要になることもあります。
では実際に自分で洗浄する場合の方法を、汚れの程度別に紹介していきます。
軽い汚れの場合
エンジンルームの汚れがそれほどひどくない、軽い汚れの場合には、乾いたタオルとウェットティッシュを用意してください。この際に用意するウェットティッシュは、カー用品店やインターネット通販等で販売されているエンジンルーム用のものです。
砂やほこりが溜まりやすい部分ではあるため、洗浄中はマスクを着用し、拭き取る布以外にも、ブラシや刷毛など隙間のほこりをかき出すことが出来るものもあると良いでしょう。
軽い汚れであれば、簡単に拭くだけで汚れを取ることができます。定期的に行うことで、毎程度軽い汚れであれば、ほとんどお金をかけずに綺麗にすることが可能です。
ひどく汚れている場合
エンジンルーム内が油汚れやグリース、ほこりによってひどく汚れているという場合は、エンジンルーム洗浄専用の洗剤を用意します。
また、洗浄フォームクリーナーでもとれないひどい油汚れの場合は、中性洗剤も準備しておきましょう。このような洗剤を使って綺麗にしていきます。
専用の洗剤で汚れを浮かし、ブラシやスポンジで軽くこすった後に水で洗い流します。このとき、エンジンクリーナーガンや高圧洗浄機などを使用すると洗い流しの作業も楽になります。もしくはホースを使っても問題ありません。
洗い流しが出来たら、最後はエンジン内に水分が残っていないか念入りに確認します。水分が残っていると腐食の原因になるため、十分に乾かすようにしましょう。
電気部品や電子パーツ(バッテリーなど)の部分に関しては故障の恐れがありますので、そのまま洗浄するのではなく、必ず水がかからないようにビニール袋や防水カバーなどで養生をしてから作業を進めるようにしましょう。この時、絶対に養生を忘れないようにしてください。忘れてしまったまま、水洗いの洗浄をすると故障してしまう可能性があります。
しあげはワックスで
エンジンルーム洗浄のしあげには、ワックスを使用するのがよいでしょう。しあげにワックスを使用すると新品のように綺麗な状態にすることができます。エンジンルーム専用のワックスもあり、艶出しだけでなく防汚効果もありますので、使用するようにしましょう。
エンジンルーム洗浄で注意したいこと
エンジンルーム洗浄を自分で行う際には、注意点をしっかりと確認してから行うようにしてください。注意点を守らずに行ってしまうと、エンジンルームが綺麗になるどころか故障してしまうことになってしまいます。
エンジンが冷えている状態で洗浄する
エンジンルームの洗浄を行う際には、必ずエンジンが冷えている状態で洗浄するようにしましょう。とくに、車は走行直後の場合には熱を持っているので、そのまま触ってしまうと、やけどなどの危険性があります。そのため、エンジンルーム洗浄を行う前には必ず状況を確認して、エンジンが冷えている状態で行ってください。
水に弱い部分はしっかり保護する
エンジンルーム洗浄を行う時の最大の注意点がこれです。いきなり水をかけるなどということは絶対にしないでください。とくに、電気系統の場合には水に弱い部分もあります。そのような場所に水がかかると故障へと繋がってしまいますので、事前にしっかりと確認して必要に応じて養生を行うなど対策をしてから洗浄を行ってください。
また、水を使って洗浄をするという場合には、バッテリーを外しておくのはもちろんですが、ヒューズボックスやオルタネーターは電子パーツになるため、ビニールをかぶせるなどして防水をしましょう。
洗浄後はしっかり乾燥させる
エンジンルーム洗浄後は、しっかりと乾燥させてください。洗浄時にしっかりと保護をしていなかったという場合には、エンジンがかからなくなってしまうこともあります。洗浄時に少しであれば、浸水しても大きな問題にはならないので、しっかりと洗浄後は乾燥させてからエンジンをかけるようにしましょう。
エンジンルームの洗浄についてよくあるご質問
エンジンルームの洗浄方法に関して、よくいただくご質問にお答えします!
Q.エンジンルームも洗浄できるの?料金は?
A.エンジンルームの洗浄はご自身でも出来ますし、カーメンテナンスを専門とする業者に依頼することも可能です。
しもご自身で行う場合は、カー用品店でエンジンルーム用のウェットティッシュや、エンジンルーム用の洗浄剤などを購入し行います。各々数百円で購入することが出来るため手ごろな費用で洗浄が出来ます。
業者に依頼した場合の相場は、3,000円~5,000円となっています。ディーラーによってはエンジンルーム洗浄の依頼を受けていないところもあり、依頼前に相談が必要です。
Q.エンジンルームを自分で洗浄する流れは?
A.エンジンルームの洗浄を、ご自身で行う場合の流れをご紹介します。
まずはボンネットを開けてボンネットステーを刺しこみ、開いた状態に固定します。軽い汚れやほこりのみの場合は、このまま乾いた布や刷毛を使ってホコリや砂をかき出します。この後エンジンルーム専用のウェットティッシュを使用し拭き取ると、濡らすことなく汚れを落とすことが出来ます。
ただし、ひどい油汚れや取れない汚れがある場合は、電子パーツに防水カバーをかけた状態で洗浄剤をつけて汚れを落とし、水で洗い流します。水を使った場合は必ずしっかり乾かしてから、しあげに専用のワックスを使用し艶出しをします。
Q.エンジンルーム洗浄をする時に注意することは?
A.エンジンルームをご自身で洗浄する時に、注意しなくてはいけないことは3つあります。
一つ目は、エンジンが冷えている状態で洗浄をすることです。運転した後やアイドリングした後のエンジンルームは熱を持っている可能性が高く、やけどなどの危険もあります。また、真夏などは直射日光が集まり高温になっていることもありますので、冷えてから始めましょう。
次に、電子パーツの防水カバーや養生を忘れず行うことです。現行車は精密機械が多く使われているため、水に弱く、また故障した際の交換費用も高額です。
最後に、洗浄後の乾燥はしっかり隅々まで乾かしましょう。乾拭きをした後も換気を行い、内部まで乾燥させます。濡れたまま置いておくと劣化したり、錆やカビの原因になり故障につながってしまいます。
まとめ
エンジンルームの洗浄は業者だけでなく、自分で行う事もできます。自分で行う方が業者に依頼するよりも安く済ませることができます。
ただし、安全性には十分気を配らなければなりません。エンジンルームの劣化が激しいという場合、洗浄しても汚れが取れないなどという場合には、車の売却を検討する人もいるでしょう。また、場合によっては廃車にするという方法もあります。覚えておくとよいでしょう。