ハイブリッド車とガソリン車の損益分岐点は何km走ったとき?

自動車の困り事

ハイブリッド車は燃費の良さが魅力ですが、同じグレードのガソリン車と比べて車両本体価格が高いというデメリットがあります。
価格差の元を取れる損益分岐点は何km走ったときなのでしょうか。

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ハイブリッド車とガソリン車の損益分岐点を左右する要素


車の損益分岐点は、様々な要素で判断します。ハイブリッド車の場合、一定期間保有して経費が同等のガソリン車以下になれば、損益分岐点を超えた=ハイブリッド車を選んだ意義があったということになるわけです。そう考えるとハイブリッド車は最初から不利かもしれません。なぜなら同等のガソリン車とは車両本体価格に最低でも10万円以上の差があるからです。アルファード(ヴェルファイア)のように、同じ排気量で100万円以上の差がつく場合もあります。

プリウスの登場から20年以上が経ち、ハイブリッド車が普及してきたとはいえ、まだまだハイブリッド機構は割高です。ガソリン車との損益分岐点を超えるには、この車両本体価格の差を埋めなければいけません。

燃費で価格差は埋められるのか

一番手っ取り早くて実感しやすいのはガソリン代でしょう。例えば、カローラフィールダーの場合、1,500ccのガソリン車(1.5X)が23.0km/ℓ、同じく1,500ccのハイブリッド車(HYBRID)が34.4km/ℓです。仮にガソリンが1ℓあたり150円だったとすれば、1kmあたりの燃費はガソリン車が6.5円、ハイブリッド車が4.3円になります。

両者の車両本体価格には454,680円の差があります。これを燃費の差(2.2円)で割ると、約20.6万km走らないと、損益分岐点には達しないわけです。ガソリン代だけで損益分岐点を超えるのは現実的ではありません。

税金で価格差は埋められるのか

次に左右するのは税金です。ハイブリッド車なら自動車取得税や自動車税、自動車重量税で、それぞれエコカー減税が適用されます。もっとも、最近ではガソリン車も燃費が向上してエコカー減税の対象になっているため、モデルによっては、それほど差がつかないでしょう。

自賠責保険料は車種ごとのため同じ

自賠責保険料は車種で決まるため、損益分岐点の影響はありません。任意の自動車保険では、損益分岐点を気にするなら、車両保険を外したほうが良いでしょう。それ以外の補償なら両者の違いはほとんどありません。

修理代は価格差を拡げてしまう

他にも、修理代が影響を及ぼす場合があります。ハイブリッド車はガソリン車よりも電装部品が多いため、修理代や部品代が高くなりがちです。特にハイブリッド車の心臓部にあたるバッテリーの交換には、工賃も含めて15~40万円ほどかかります。これはガソリン車にないリスクです。

確かに保有中にバッテリーが壊れると、損益分岐点から大きく遠ざかります。けれども、メーカーでは5年間10万kmまでを保証期間にしていますし、実際は20年前に販売された初代プリウスが現役で走っているほど長持ちです。ガソリン車も年数が経つにつれてエンジン周りの部品が壊れるリスクがあるのですから、それほど気にしなくて良いでしょう。

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同じ車種のハイブリッド車とガソリン車で比較しよう


近年は、多くの車にハイブリッド車とガソリン車の両方がラインアップされています。トヨタのプリウスやアクアのように、最初からハイブリッドしか無ければ比較のしようがありませんが、ガソリン車もラインアップされていると価格差が気になります。

モデルごとの価格差一覧

各車種の代表的なモデルで比較すると、以下のとおりです。

ガソリン車 ハイブリッド車
フィット 1,428,840円(13G・F) 1,699,920円(ハイブリッド)
カローラフィールダー 1,774,440円(1.5X) 2,229,120円(ハイブリッド)
セレナ 2,435,400円(S) 2,678,400円(ハイウェイスター)
クラウン 5,184,000円(2.0RS) 5,416,000円(2.5RS)

フィットは1,300ccと1,500cc、クラウンは2,000ccと2,500ccという排気量の違いがあります。また、セレナはe-powerであり、ガソリンで発電してモーターで走行する仕組みです。同じ排気量でも装備の違いがあるため、実際の価格差はもう少し縮まるかもしれません。

カローラフィールダーにかかる費用を比較

仮にカローラフィールダーを3年間利用した場合のガソリン代と税金は以下のとおりです。

走行距離は年に5,000kmとします。どちらもエコカー減税が適用され、ガソリン車は自動車取得税が20%、自動車重量税が25%減税されます。ハイブリッド車は自動車取得税・自動車重量税ともに100%減税され、さらにグリーン化特例として翌年度の自動車税が75%の減税です。

ガソリン車 ハイブリッド車
車両本体価格 1,774,440円 2,229,120円
自動車取得税 35,400円 0円
自動車税(3回) 103,500円 78,000円
自動車重量税(2回) 31,800円 0円
自賠責保険料 62,610円 62,610円
ガソリン代 97,500円 64,500円
合計 2,105,250円 2,434,230円

車両本体価格だけだと454,680円あった差が、328,980円まで縮まりました。つまり12.5万円ほど経費を節約できたわけです。

クラウンのように車両本体価格の差が約13万円であれば、1kmあたりの燃費(ガソリン車12.8km/ℓ、ハイブリッド車23.4km/ℓ)に5円ほどの差があるため、この時点で損益分岐点を超えられるでしょう。そう考えるとモデル次第ではハイブリッド車でも元を取るのが簡単だといえます。

損益分岐点はリセールバリューで変わる?

ここまでは車両本体価格と経費で損益分岐点を見てきましたが、もう1つ重要な要素があります。それは「リセールバリュー」です。いわゆる数年乗った後の買取価格ですが、ハイブリッドカーはガソリン車に比べると、値崩れしづらい傾向にあります。

ハイブリッド車のリセールバリュー比較例

カローラフィールダーで比較すると、3年落ちでガソリン車(1.5X)が80万円前後、ハイブリッド車(ハイブリッド)が115万円前後です。約35万円ほどの差があります。つまり、先ほどの差額が車の買取によって解消されるわけです。損益分岐点も超え、ようやくガソリン車よりもハイブリッド車がお得になります。

もちろん、売却せずに最後まで乗りつぶした場合は、この差を埋められないかもしれません。けれども、ハイブリッド車には損益分岐点に代えがたい魅力があります。

ハイブリッド車のメリットは他にも

ハイブリッド車といえば静寂性の高さです。エンジンが高回転になる機会が少ないので、車内はとても静かです。拾うのはロードノイズくらいで、会話もカーオーディオも十分に聞き取れます。ガソリン車で同等の静寂性を実現するとすれば、遮音効果を高めなければいけないため、車両本体価格が高くなってしまいます。
また、発進はモーターの力だけですからスムーズに動き出し、エンジン音もしないので夜間でも近所迷惑になりません。アクセルを踏み込むだけで滑らかに加速します。

ハイブリッド車を選択したことによる環境への配慮

もちろん環境性能もハイブリッド車の魅力です。トヨタの調べでは、プリウスが登場してから20年の間に、東京都と同じ面積に植えられた木が吸収する二酸化炭素40年分を削減できたことが明らかになっています。

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なお、カーネクストでは買い取った車は海外へ輸出することも可能ですので、現地で人気のハイブリッド車であれば、低年式や過走行でも下取りや普通の買取以上の買値をつけられる可能性が高くオススメです。たとえ不動車であっても、解体して需要のあるパーツ単位で査定額を出す事が可能ですので、0円以上の買取は最低限の保証ラインとなります。もちろんレッカー代や査定にかかる手数料、廃車の手続きにかかる費用も無料ですので、ぜひともご相談ください。

ハイブリッド車とガソリン車の損益分岐点のよくあるご質問

ハイブリッド車とガソリン車の損益分岐点について、よくいただくご質問にお答えします!

Q.そもそも損益分岐点って何?

A.損益分岐点とは、管理会計上で用いられている概念のことです。売上高と、費用が等しくなることで損益にプラスマイナスがなくなり、売上高ゼロとなるポイントのことを損益分岐点といいます。ハイブリッド車とガソリン車は販売価格にもともと差がありますが、その差がゼロとなる損益分岐点は何年車を維持し、何キロの走行距離を走った時なのでしょうか。

Q.ハイブリッド車とガソリン車の損益分岐点になるポイントは?

A.ハイブリッド車は、ガソリン車に比べて新車販売価格は数万~数十万の差があります。それはハイブリッド車の電装品や機構が新しく高価な部品が多いことが要因です。ただハイブリッド車は燃費が良いため日々の燃料費を抑えることが出来、エコカー減税などの措置の対象になるため購入費の減額や、維持費も抑えることが出来ます。こうして損益分岐点に段々と近づくことが出来ます。

Q.ハイブリッド車はリセールバリューが良い?

A.ハイブリッド車はリセールバリューが高い車です。リセールバリューとは、車を新車で購入し、その後再度販売する時の価格のことで、新車購入時の車の価値がリセールの時点でどのくらい残っているかの指標になります。ハイブリッド車は、同年式のガソリン車に比べてリセールバリューが高いため、実は買取査定に出した時に損益分岐点のポイントにたどり着く可能性が高くなっているのです。

まとめ

ハイブリッド車は車両本体価格が高いため、ガソリン代だけで損益分岐点を超えるのは難しいですが、税金など他の経費を含めると意外と早く超えられる可能性があります。

さらにリセールバリューが良ければ、ガソリン車よりもずっとお得になるでしょう。

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