花粉の時期到来!黄砂や花粉による車汚れ正しい洗車方法は?

自動車のコラム

日本気象協会によるスギ花粉の飛びはじめ予想は昨年末の12月9日に発表され、2月上旬から中旬と予測されていました。今月に入り2月7日に関東南部や九州などの8都県が花粉シーズン開始の発表を受け、同日は黄砂も西日本へ飛来する予測が出ています。身体的に花粉アレルギーを持つ方にとって大変辛いシーズンでもありますが、実は花粉や黄砂が車に及ぼす影響があることはご存知でしょうか。花粉や黄砂は車が汚れてしまうだけでなく、シミや傷の原因になることもあります。花粉や黄砂によって汚れてしまった車の正しい洗浄方法や、花粉や黄砂対策についてこちらで詳しくご紹介します。

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花粉や黄砂の飛散時期到来、車が受ける影響は

スギ花粉の飛散時期は全国的に2月下旬~3月下旬の間にピークを迎える地域が多くなっています。スギ花粉と少し時期をずらしてヒノキ花粉の飛散も始まるため、春ごろは花粉アレルギーの症状が辛いというドライバーの方も多いのではないでしょうか。時期を重ねて、東アジア各地で起こる黄砂のピークも3月~5月頃と言われています。花粉も黄砂も空気中に飛散していますが、この飛散物によって車が受ける影響とは何があるのでしょうか。

車に飛散した花粉がつくと黄色系の汚れが付着

春の花粉といわれるスギは日本固有種の針葉樹です。ヒノキもまた針葉樹で、スギ花粉の飛来シーズンのひと月ほど後に飛散が始まります。スギやヒノキは春に開花時期を迎えて花粉を飛散しますが、花粉自体の大きさは一粒30~40㎛(マイクロメートル)程度で、普段肉眼で捉えることは出来ません。ところが、いくつもの花粉が大量に一か所に集まると色がついて見えるようになります。スギ花粉は黄褐色またはベージュ色をしていて、ヒノキ花粉はスギ花粉に比べるとやや赤みがかった黄色になっています。車に花粉が付着すると、黄色っぽく汚れたように見えるのは、この花粉の色のためです。

車に黄砂降るとザラザラした汚れが付着

黄砂とはアジアンダストとも呼ばれている気象現象です。中国やモンゴルの砂漠の砂が吹き上げられて偏西風にのり、日本国内に飛来してきます。ここ数年で中国大陸の工業化や砂漠化が進んでいることの影響もあり、年々と黄砂の飛来量も増えているといわれています。黄砂が車のボディに降ると、ざらざらとした砂汚れがつきます。黄砂に含まれている成分は、石英や長石などの造岩鉱物や粘土鉱物で、石英はガラスのようなつやがある鉱物です。そのため黄砂が付くとボディ表面が白くなって、触るとざらつきがあり、光を多方面に反射するような汚れが付着します。

花粉や黄砂で汚れた車を正しく洗浄する方法

花粉や黄砂が最も多いシーズンである3月~5月は、車を駐車していると黄色く汚れていたり、黄砂の飛来地域では、ざらざらとした砂汚れがついてしまうことがあることをお伝えしました。では、車が花粉や黄砂で汚れてしまった時はどのように洗浄すると良いのでしょうか。実は、花粉と黄砂ではおすすめの洗浄方法が少し異なります。同時にどちらも付着してしまっている時は、まずは黄砂から落とすようにしましょう。こちらでも、黄砂の洗浄方法から花粉の洗浄方法の順にご紹介します。

黄砂で汚れてしまった車の洗浄方法は

車が白っぽく汚れていて、表面にざらつきがある時は黄砂による汚れです。黄砂によって汚れてしまった車の洗浄方法のポイントは、「水で洗い流すこと」です。黄砂は、ガラスような細かい粒子と粘土質の粒子を含んでいます。ガラスのような粒子がついている状態のボディの表面を、直接洗剤をつけたスポンジでこすってしまうとボディに細かい傷がついてしまい劣化の原因になってしまうのです。また、粘土質な粒子を含んでいるために、一度付着し時間が経過すると粘度があるために汚れを落としづらいという点も注意が必要です。黄砂が飛散する地域にお住まいの方は、定期的に水で黄砂汚れを流しす作業をする必要があるでしょう。通常の洗車よりも水をたっぷり使って大きな粒子を流したら、細かい粒子の汚れが残っていますので、水の量を多くして柔らかいカーシャンプーの泡を作り、汚れを包むようにして落とします。しっかりと泡を水で流したら、水気を残さないために吸水性のタオルでふき取りをしっかり行います。

花粉で汚れてしまった車の洗浄方法は

花粉で汚れてしまった車の洗浄方法も、まずは黄砂と同じように水で洗い流すことがポイントです。花粉が付着した後に水分を含むと、黄砂以上にねっとりとした粘度をもつペクチンという物質を排出する性質があります。ペクチンとは、飲料やジャムなどにも使われる物質に粘度を付与する機能がある物質のことです。ペクチンが排出されて車のボディの表面に塗装内部の物質と結合してしまうと、ボディにシミが出来てしまいます。花粉が付着した後に雨が降ったり、水で十分に洗い流せていない状態で放置してしまうと、このペクチンが排出されて花粉によるシミができてしまうのです。花粉によって汚れてしまった時も定期的に水で洗い流すなどが出来れば、すぐにシミになってしまうわけではありませんが、休日までなかなか洗車出来ないという方も多いでしょう。花粉によって車の表面にシミが出来てしまった時は、ペクチンという物質が熱に弱いことを利用し、まずは50度程度くらいのお湯にクロスを付けてボディのシミが出来てしまった部分を拭きとります。50度でも落ちない場合は、もう少し温度を上げて80度を超えない程度のお湯を用意し、お湯で濡らしたクロスでシミの部分にタオルを充てて蒸らすように少し置いてから拭き取ります。お湯でもシミがとれないという場合は、ドライヤーやヒートガンによる熱風を充てる方法もありますが、高熱を充てる量や調節が難しいため、こちらの方法はあまり一般的ではありません。花粉が付着した時は早めに落とすこと、そして完全に花粉汚れを落とし切ることがポイントとなるでしょう。

花粉や黄砂の飛散時期の車汚れ対策

花粉や黄砂の時期は、気象予報などでピーク時期の予測が出ていますが、前もって汚れを防ぐために対策することは出来るのでしょうか。

花粉の飛散時期が近い、車汚れの対策は出来る?

花粉症の方は、ご自身がアレルギー反応をもっている花粉の飛散時期が近づくと、ニュース等の気象予報で飛散情報を確認するという方も多いのではないでしょうか。花粉や黄砂の飛散シーズン前に対策の一つが、カーコーティングです。車の購入時に塩害対策やUVカットコーティングをオプションで依頼される方もいるでしょう。実は、花粉や黄砂の飛散前にコーティングをすると、表面に犠牲被膜を作ることが出来ます。コーティングを作ることで、花粉が付着したあとの花粉シミが出来てしまうこともある程度抑えることが出来ます。また、コーティング面があることで水で洗い流しやすくなるメリットもあります。カーコーティングはもちろん個人でも行うことが可能ですが、カーコーティングを行っている業者に依頼すると手間を省くことが出来ます。基本的に耐久期間や、メンテナンス必要回数を業者が種類ごとに提示されていますが、カーコーティングの相場としては30,000円~80,000円前後の業者が多いようです。

花粉や黄砂の対策はボディや外装面以外にも注意!

花粉や黄砂のボディ表面へ付着による汚れについての対策は、前述しましたが、実はこのほかにも花粉や黄砂の飛散時期に気を付けておきたいことがあります。それは、車内の室内換気にも活躍するエアコンフィルターです。特に花粉飛散が始まる2月下旬から4月上旬はまだまだ肌寒いことも多く外気導入を利用し、暖房を付ける方もいらっしゃるでしょう。このような場合に、エアコンフィルターがしっかりと花粉や粉じんなどを集塵することで室内での花粉対策になるのです。エアコン用のクリーンフィルターの交換目安は、一年毎または15,000km走行距離値毎です。集塵によって、目詰まりを起こしてしまうこともありますので定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。エアコンフィルターの交換は個人で行うことも可能ですが、忘れてしまったり面倒で後からとなってしまうこともあります。車検時やオイル交換時などの定期メンテナンスに合わせて依頼することをおすすめします。

花粉や黄砂によるシミ汚れは買取に響く?

車を売却する時に見積もりをとろうとして、査定士の担当者から外装の状態を聞かれることがあります。この時に花粉シミや、黄砂による小さな擦り傷がついてしまった車は、車買取査定にどのくらい影響があるのでしょうか。

花粉や黄砂を放置して出来たシミ汚れの査定への影響は

花粉や黄砂によって外装の塗装面に傷ができたり、シミが劣化し腐食箇所や塗装浮きがあった場合、日本自動車査定協会による中古車査定基準で1cm未満の傷ヘコミであれば無減点ですが、それ以上の場合は減点対象となります。そのため、1cm未満の小傷などは修理をしてから査定に出すとなると査定内容にもともと触れていないため、修理費用だけが嵩んでしまい損をすることになってしまいます。

花粉や黄砂で車に大きなシミ汚れや傷が出来た時は

特に花粉によって出来るシミは、ペクチンという物質がボディ表面の塗装と結合してできていることもあり、一度出来ると段々と波状に大きくなる可能性もあります。また、シミから劣化してしまい錆や腐食が出来てしまうことも。錆や腐食は外装面のマイナス査定になりやすいポイントです。中古車での買取査定で思った金額が出なかった時は、車としてではなくパーツ毎に査定が出来る廃車買取査定業者に見積もりをとってみるのも一つの手となるでしょう。

まとめ

スギ花粉シーズンが近づいてきたこともあり、今回は花粉や黄砂による車汚れの対策や、正しく洗浄する方法をご紹介しました。車の洗車がなかなか時間がとれず難しいという方は、業者のカーコーティングなども利用してみてはいかがでしょうか。

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