大雨で水害にあった冠水車・水没車は車両保険が使用できる?

自動車の困り事

先日来の九州地方、中部地方を中心とする豪雨被害のお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を心からお祈り致します。

カーネクストでは、豪雨被害を受けられたお車の廃車引取りを無料で行います。また、自動車の廃車手続きに関するご相談、車検証等の書類が水没してしまったが廃車は出来るのかなど不安があるという方もお問い合わせもすべて無料ですので、落ち着かれましたらお気軽にお問い合わせください。

こちらでは、豪雨被害や冠水による水害にあってしまった自動車は保険の対象になるのかなど、水害車や冠水車の車両保険適用について詳しくご説明します。

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水害に遭った水没車や車の損傷は保険適用されるのか

豪雨による洪水被害や冠水被害にあい、車が水没してしまったり損傷を受けた時に、車両保険に加入していたら保険は適用されるのでしょうか。

車両保険とは

車両保険とは、自動車の車両本体にかける保険のことです。
車本体が損傷を受けた時に必要な修理代金や全損の場合は全損に対する補償があり保険金が支払われます。交通事故や自然災害、走行中の飛び石や駐車場でいたずらされてしまった時の傷なども対象となり、修理が必要な時は保険金が支払われます。免責金額が高い場合は、比例して車両保険の保険料金も高額になりますが、補償範囲も広く、新車購入時に同時に加入する人が多いようです。

自然災害による損傷も補償されるのか

豪雨被害などで河川が氾濫し水没してしまった車や、土砂災害を受けて車が押し流されてしまったり、洪水被害により流された車が損傷していた場合なども、車両保険の補償範囲にはいります。
台風による大雨やゲリラ豪雨などの自然災害が増えていることから、万が一のことを考えて車両保険に加入する人は年々増加傾向にあります。特に2017年度および2018年度は自然災害の影響等が大きく車両保険料の保険金が増加しています。2018年度は台風21号等の影響が大きくなっていました。

ただし、自然災害の中でも地震・噴火またはこれらによる津波に関しては保険対象外となり保険金は支払われません。(特約を付帯することで全損の場合補償されるという車両保険もあります)

自分の入っている車両保険の内容を忘れてしまった

車両が損害を受けてから初めて任意保険の保険対象なのか調べることになった場合、どんな車両保険に入っていたのか忘れてしまった、どこの保険会社だったのか覚えていないという方も多くいらっしゃいます。
保険の契約は、保険会社と保険契約者が保険約款に基づいて補償を約束する契約を結んでいます。
自賠責保険は強制保険といって、車の運行をする上で必ず加入する必要がありますが、車両保険は任意で加入する自動車保険のため、加入するかどうかは所有者が選び契約をするか決めています。
保険会社が分からない場合はまず証券を確認します。証券が見つからない場合は、保険料金の引き落とし先を確認して連絡されてみることをおすすめします。保険に加入されている場合、毎年保険会社より契約内容のお知らせも届いているはずですので、そちらを探されるのも良いかもしれません。
自動車保険は、車内に証券を載せておくと水害や災害により証券が取り出せなくなった時に困ってしまう可能性が高いため、出来れば証券の保管場所は決めておくことをおすすめします。

水害による冠水や水没車など車が被害に遭った時の対応方法

もしも大雨やゲリラ豪雨による土砂災害や水害を受けて車が被害に遭ってしまった時は、どのように対応すればいいのでしょうか。

水没車はエンジンをかけない方がいい

車がタイヤハウスより上、またはマフラーより上まで水に浸かってしまっている場合は、エンジンはかけないようにしましょう。マフラーから水が浸入している場合、もしも車内のフロアマットまでは浸水していなかったとしても、エンジンルームに水が入っている可能性があります。エンジンルームが浸水してしまうとエンジンを掛けることで、中の電器系統がショートするかもしれません。このように電気系統がショートして故障する前に修理に出していれば、治ったかもしれない車であっても、エンジンをかけてみてしまったことで、修理出来なくなり完全に不動車になってしまうかもしれないのです。

車が流されて移動が必要な時は

水嵩が一気に増したことで、車が水流により流されてしまい他人の私有地まで流れ着いてしまっていることもあります。この場合はまず土地の所有者に相談し、その後移動手段を考えましょう。
水没車になっていて自走では移動することが難しい車の場合が多いと思いますので、ロードサービスに車の移動を依頼することが多いと思います。車両保険は契約内容の中に、ロードサービスが付帯されていることが多くなっています。まずは、車両保険の保険会社に連絡を取り、ロードサービスの利用が可能が聞いてみてください。保険会社ごとにレッカーサービスの距離制限や、牽引が可能な修理工場が限られているなど内容が異なっていますので、前もって確認しておくことをおすすめします。

車両保険の保険金を請求する

車両保険に加入していて、災害が発生し車が損傷を受けた場合、まずは保険契約者が保険会社に連絡を行います。その際、災害が発生し車が損傷を受けたことを伝えて、保険金の請求をします。
保険契約者より連絡を受けた保険会社は、まず車の損害状況を調査します。この調査によって保険の対象となるのか確認し、支払う保険金額を算出します。

車両保険で支払われる保険額は、全損(修理することが出来ない場合、修理費用が保険価額以上の場合、盗まれて自動車が見つからない場合)なら、損傷を受けた時点での車の価値(保険価額)と同額が支払われます。

分損の場合の支払われる保険額は、事故(または損傷を受けた)発生直前の状態に修理するために必要な額が支払われます。

車両保険の注意しておきたいポイント

車両保険の保険を使った場合、確認しておかなければいけないポイントがあります。それは、自動車保険にある等級制度です。等級制度は、契約している車一台ごとに事故によって保険が使用されたことで割増引される制度です。車両保険を使用した場合、車両事故の種類によって等級ダウンの内容が異なります。年額の保険料の負担が大きく変わってくるため、等級ダウンの内容はチェックしておく必要があります。

大雨、洪水などの水害による水没での等級ダウンは

大雨や洪水などの水害で車が水没してしまった時に、車両保険を一度使用すると1等級ダウン事故として扱われます。
もしもそれまで無事故10等級だった方が、水害により水没してしまい車両保険を一度利用した場合は、1等級下がるため、9等級になり一年間は事故有計数が適用されますが、その後保険を使用する事故がなかった場合は二年後に1等級ダウン前の等級へと戻ります。

まとめ

こちらでは、任意で加入することが出来る自動車保険の車両保険が、豪雨や高潮などの水害の被害を受けて損傷をしてしまった場合に使用することが出来るのか、水害にあってしまった時の対応方法などをご紹介しました。安全の確保がまず第一ではありますが、水没車の引き取りや廃車をしなくてはいけないがどこに連絡すればいいかわからない、保険会社との相談の結果、全損扱いとなったが引取はしてもらえなかった、等お困りのことがあれば、カーネクストまでお気軽にご相談ください。

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