車検というと自賠責保険の話題が出てきます。しかし、その前提には車検証を交付するために自賠責保険へ新たに加入し、更新した後、有効な自賠責保険加入証をもっておく必要があります。
車検と自賠責保険が同時に語られるワケ
そもそも自賠責保険とは、正式名称を「自動車損害賠償責任保険」といい、運転者が任意で加入するに任意保険とは異なり、法律によって強制的に加入する保険です。公道を走る自動車やバイクはすべて自賠責保険に加入しなければなりません。
自賠責保険の補償内容は対人賠償に限られ、対物については対象外となっています。つまり、自動車の運転中に人を怪我させた場合のみ補償されるということになります。
車検と自賠責保険とは無関係に思えますが、自賠責保険の加入が法律で義務付けられているため、車検時を基準に自賠責保険に加入しているかどうかの確認が必要になります。よって、その確認の際に自賠責保険加入証が求められるのです。
車検と自賠責保険のお値段
自賠責保険に加入する際、どの程度費用を支払わなければならないのでしょうか。代理店に車検を依頼している場合は、自賠責保険の値段を気にしたことがないかもしれませんが、基本的に車検費用を支払う際に自賠責保険料も同時に支払っています。
これまでに車検を受けたことがある方は明細書を確認してみるとわかるのですが、法律によってかかる法定費用として自賠責保険料、検査手数料、自動車重量税など車検に関連する費用が記載されています。
では、自賠責保険料が車検費用と一緒に請求されるのなら、車検を依頼する先によって自賠責保険料の値段は変わるのでしょうか。
任意保険の場合は、保険会社が異なると自動車保険の値段や補償内容が変わります。しかし、自賠責保険は法律による強制加入となっているため、どの検査会社に依頼しても値段は一律です。
ただし、車検を受けるタイミングで自賠責保険に加入している必要があり、更に次の車検時まで有効期間が残っているようにしなければなりません。新規で車を購入し新たに自賠責保険に加入する場合と、中古車を購入したり中古車の車検を受けたりする場合とでは加入期間が異なります。
車検の時期は、購入から3年後に初回の検査を受け、その次以降は2年間隔になります。よって、新車は購入から3年後に次の検査を受けることになり、さらに、有効期間が36ヵ月以上ある自賠責保険に加入する必要があります。
ですが中古車の場合は2年後。つまり、24ヵ月以上ある自賠責保険へ加入しなければなりません。そのため、期間の違いによって値段は変わってくるということです。
ところで、車検を代理店に依頼せず、自分で運輸支局にてユーザー車検を行う場合は、自賠責保険の更新や税金の支払いを自分で行わなければなりません。
その際、運輸支局内部にある保険代理店、もしくは近隣の代理店にて更新できるので忘れずに手続を行うようにしましょう。また、車検のタイミングと新たに加入・更新する場合も、自賠責保険の有効期間には注意が必要です。
車種によって異なる!車検の期限と自賠責の値段
車検を通過するには自賠責保険に加入していなければなりませんが、車検の期限と自賠責保険料の値段も車種によって変わるため確認しておきましょう。
車検の期限
車検を受けるタイミングは有効期限付近に行いますが、車種によって期間が異なります。期間ごとに該当する車種については下記のとおりとなります。(2018年3月時点)
・1年
緑ナンバーのバス、緑ナンバーのハイヤータクシー、緑ナンバーの小型貨物車、緑ナンバーの普通貨物車、自家用バス(定員11名以上)、自家用乗用車(園児送迎用)
・2年
自家用乗用車、検査対象軽自動車、特殊用途自動車
・3年
自家用車、小型二輪自動車、検査対象軽自動車のうち新車にて新規登録されたもの
自賠責保険の値段(四輪車)
自賠責保険の値段は、車種のほか加入する期間や地理状況によっても異なりますが、一般的な車種について基本的には下記のとおりとなります。(2018年3月時点の参考金額)
・自家用車
37ヵ月 36,780円
36ヵ月 35,950円
25ヵ月 26,680円
24ヵ月 25,830円
13ヵ月 16,380円
12ヵ月 15,520円
・検査対象軽自動車(軽自動車)
37ヵ月 35,610円
36ヵ月 34,820円
25ヵ月 25,880円
24ヵ月 25,070円
13ヵ月 15,960円
12ヵ月 15,130円
自賠責保険の値段(二輪車)
・小型二輪自動車(バイクのうち251cc以上の車種)
37ヵ月 14,950円
36ヵ月 14,690円
25ヵ月 11,780円
24ヵ月 11,520円
13ヵ月 8,560円
12ヵ月 8,290円
・検査対象外軽自動車(バイクのうち125cc超250cc以下の車種)
36ヵ月 15,720円
24ヵ月 12,220円
12ヵ月 8,650円
・原付自転車
36ヵ月 12,340円
24ヵ月 9,950円
12ヵ月 7,500円
※参考:国土交通省
車検の有効期限と自賠責保険の加入期間
自賠責保険の加入期間は、加入忘れを防ぐためにも車検期間と合わせるようになっています。例えば車検期間が3年であれば、自賠責保険も37ヵ月や36ヵ月の有効期間があるものに加入します。
ただし、自家用乗用車や検査対象軽自動車の場合は、必ずしもその期間の保険に入る必要はありません。車検期間を満たしてさえすれば問題はなく、1ヵ月から37ヵ月の範囲で1ヵ月単位の加入ができるようになっています。
また、新車購入時や車検切れの車を新規で車検に通す場合、次回までの車検期間に1ヵ月加えた有効期限の自賠責保険に加入します。そのため、車検期間が過ぎてしまったからといって必ずしも自賠責保険の有効期限が切れているとはいえません。
自賠責保険を更新する際には、保険の有効期間がどの程度残っているかを確認してから更新するようにしましょう。
車検にまつわる自賠責保険はいつから更新出来る?
自賠責保険の有効期間は、車検時に残っていなければなりません。しかし、その契約更新はいつから可能なのでしょうか。
基本的には車検期間に合わせて加入し、更新しますが、車検期間とずれて更新する場合は、その車検期間プラス1カ月以内に更新しなければなりません。
ただし実際には、前回の車検期限の満了日より1ヵ月前から新たに車検を受けることができるため、車検期間を超える期間が2ヵ月以内であれば自賠責保険の更新契約が結べるようになっています。
また、場合によっては車検を通す前に自賠責保険の手続きを行わなければならないケースもあることから、継続検査にあたって2ヵ月以内の更新期間が実務上認められています。
ここで注意しておきたいこととしては、車検と自賠責保険の期間満了のタイミングには、ずれがあるということ。
車検は有効期間満了日の夜24時まで、自賠責保険は有効期間満了日の正午12時となっているため12時間の空白時間ができてしまいます。
そこで、新車購入時には車検と自賠責保険とのタイミングのずれを防ぐために1ヵ月の余裕をもって加入し、車検時における自賠責保険切れを防いでいます。
車検手続きを代理店に依頼する際は、代理店にて有効期限を確認して手続きしてもらえますが、自分で更新手続きを行う際は次回車検時に自賠責保険の有効期限が残るように期間を考えたうえで更新してくださいね。
まとめ
車検を通すにあたって、自賠責保険に加入しておく必要がありますが、加入の時には、有効期限に注意しましょう。
自賠責保険料の値段は一律に定められていますが、車検の有効期間と自賠責保険の加入期間、値段は車種によって異なります。
自賠責保険を更新する場合、次回車検時に有効期限切れしていないか今一度確認のうえ、更新手続きを行うようにしましょう。
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