プリウスα生産終了!生産終了しても人気の高いトヨタの車種はどれ?

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2020年12月1日にトヨタ自動車の公式ウェブサイトにて、プリウスα・プレミオ・アリオン、さらにポルテ・スペイドの計5車種の生産終了が事前告知として発表されました。プリウスαとプレミオ、アリオンの3車種は21年3月末をもって生産終了、ポルテとスペイドは20年12月上旬をもって生産終了予定とのこと。トヨタ自動車がウェブサイトでの事前の生産終了を告知することは珍しく、異例の発表となっています。今までもトヨタ自動車が生産終了した車種は沢山ありますが、その中には今も変わらず人気の車があります。今回は、生産終了後も人気があり、中古車市場でも査定が期待できるトヨタ車をご紹介します。

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生産終了した人気のトヨタ車5選

トヨタ自動車の現在販売していないクルマの中で、生産終了後も人気の高い上位5車種であるイスト・イプサム・エスティマ・セルシオ・ハイラックスサーフについて、こちらでご紹介します。

クロスオーバーコンパクトSUVの【イスト】

2002年から2016年の13年間、製造販売されていたイストは、コンパクトカーでありながら若干のボディサイズの拡張がされていたため、広い室内空間で居住性がアップしていました。5ドアハッチバックタイプのクロスオーバーSUVで、高い車高は運転もしやすく好評です。また、2007年に行ったフルモデルチェンジの時にボディサイズはさらに大きくなり3ナンバー車格になっています。初代はコンパクトカーの中でも当時2番目に売れたクルマでしたが、2代目から販売価格も高くなってしまったこともあり販売が伸び悩んだこともあって生産を終了しています。

ミニバンブームに登場した【イプサム】

1996年から2010年の13年間製造販売されたイプサムは、当時ミニバンブームで盛り上がっていた車業界に間に合うように登場しました。コロナプレミオの車台がベースのため、初代モデルは5ナンバーサイズと小さかったものの、トヨタのミニバンに対する期待値が高かったこともあり目標販売台数を上回る受注数を獲得しました。2001年にフルモデルチェンジを行い2代目モデルは、使いやすさ、実用性も高く8年の長寿モデルでしたが、生産を終了しています。

天才タマゴのLサイズミニバン【エスティマ】

エスティマは、1990年から2020年までの約30年間製造販売されていた大型サイズのミニバンです。初代モデルの特徴的な丸みのあるデザインから天才タマゴのキャッチコピーがつけられました。エスティマの初代モデルは、販売台数があまり揮わなかったものの2代目モデルから段々と人気が上がり、2001年にはミニバンで初の市販のハイブリッドカーであるエスティマハイブリッドカーが登場しました。2019年10月に生産終了されましたが、30年間の間エスティマを3台乗り続けたというユーザーも多く、事前告知がなかったため買い替えが間に合わなかったユーザーも多かったため、中古車市場で良い個体を探しているユーザーが多い車です。

バブル期に生まれた高級セダン【セルシオ】

1989年のバブル景気の中販売を開始したセルシオは2006年6月まで製造、2006年5月に販売が終了しました。ただし、最終在庫をトヨペット等の一部チャンネルが買い占め販売したため在庫販売終了後の2006年9月以降も数台が新車で登録されています。海外でトヨタ自動車が展開していたレクサス「LS」を日本国内仕様に変更し販売された「セルシオ」は、日本国内でレクサスブランドの販売が開始されることが2005年に決まったため、2006年6月までの生産となりました。高級ドライバーズカーとして、静粛性・快適性の高いセルシオは17年の販売期間中に10万6000台以上の新車登録がされています。

海外人気の大型SUV【ハイラックスサーフ】

ハイラックスサーフは、ハイラックスをベースに開発された大型SUVです。1983年に米国で販売を開始した後、日本国内では1984年に販売を始めました。2002年の4代目へのフルモデルチェンジの際にランドクルーザープラドとの共用が多くなり、2009年にランドクルーザープラドに統合される形で販売が終了となりました。2009年以降も海外専売車として5代目4Runnerは継続販売されています。初代モデルは、チルト式サンルーフでオープンカーになる仕様でしたが、国内では屋根を外しての公道走行は了承されず固定に変更され、2代目以降は5ドアの大型SUVとして製造されています。

なぜトヨタ車は生産終了後も人気なのか

トヨタ車は生産終了後も、廃車市場や中古車市場で人気があり価格がつきやすい車が多くなっています。他社から同時期に販売されていて、その後販売が終了した車の場合リセールバリューが下がっていくため、買取がつきづらくなるのに対し、なぜトヨタ車は買取がついたり、再販でも買い手が見つかりやすいのでしょうか。こちらでは、生産終了していてもトヨタ車の人気が下がりにくい理由を2つご紹介します。

トヨタ車は世界トップレベルの流通量

トヨタ車は、世界の170以上の国や地域で販売されています。2019年度の全世界でのトヨタグループ全体の販売台数は1074.2万台、生産台数は1072.5万台でした。日本だけでなく海外の26の国や地域にもトヨタの工場があり、製造や研究がされています。また、トヨタ自動車の日本国内の製造工場で製造されている約80%は国外に向けての輸出用自動車です。残りの20%が国内生産、販売されている台数となるため、国内での販売台数が1位のトヨタ車であってに、その台数の約4倍が海外輸出用なのです。そもそも海外にトヨタの工場が建てられた理由も、海外のドライバーにいち早くトヨタ車を届けるためと言われています。トヨタ車自体が世界トップレベルの流通量となり、海外市場での相場が中古車市場・廃車市場に大きく影響を与えるため、生産終了後も需要が高く買取がつくのです。

トヨタ車は世界でも信頼性が高い

トヨタ車に対する信頼性は、国内からだけでなく世界のドライバーからも高いものになっています。トヨタ車は故障が少ない・壊れにくいと海外のユーザーからも言われているのです。特に、自身でメンテナンスをすることが多い海外のドライバーにとって、壊れにくく修理がしやすく、長く乗り続けることが出来るクルマは価値が高く人気があります。トヨタ車が輸出中古車や、輸出中古車部品として人気がある理由は、古くて走行距離が多くても、まだまだ乗り続けることが出来るクルマであるという信頼性が高いからなのです。

生産終了した車でも廃車買取査定ができる理由

生産終了している車種で、廃車予定のボロボロの状態であっても、トヨタ車であれば買取がつく可能性が高いことをご存知でしょうか。廃車予定の車というと、外装に目立つ傷やヘコミがあったり、走行距離が多かったり、事故や故障で動かなくなってしまった等の状態です。このような状態であっても、廃車買取が可能な理由とは何なのか、こちらでご紹介します。

部品がいろんな車種に活用できる

トヨタ車は生産終了したクルマであっても、使用されている部品を他の車種へと活かすことができます。例えばトヨタを代表する部材の一つである2AZ-FEエンジンは、共通して何車種かに搭載されています。生産終了してしまったイプサムや、エスティマにも搭載されていましたが、その他にカムリやRAV4、ハリアーなどの同時期に生産されていた車のエンジンにも搭載されています。もしも車本体や、フレームパネルなどに故障や損傷があって、中古車としての売却は難しく、部品しか取れなかったとしても、部品自体が活かすことが出来る販路が多いため買取が可能なのです。

生産終了後も乗り続けるファンがいる

生産終了後は少しずつ流通数が減っていく車が多いものの、もともとの流通数が多いことや、中古車として流通した後にカスタマイズのベースカーとして人気が上がる車もあるため、実は生産終了後にもう一度人気が出たというクルマもあります。特に高級車ラインとして販売されていて、現在は生産を終了しているセルシオやマークXは、新車販売時高額だったこともあり、壊れにくくパワフルな走りが出来る車も多いため、生産終了後の中古車市場や廃車買取の部品どり車として、チューニングカーを求めるユーザーからの人気が高くなっています。

生産終了が告知されたトヨタ車の今後は

2020年12月、2021年3月に生産終了することがトヨタ自動車より告知された5車種ですが、中古車市場での買取相場は生産が終了してもすぐにガクッと下がる可能性は低くなっていますので、売却を急ぐよりもしっかりと見積もりをとって、買取価格を比べることが大切になるでしょう。ただし、もともとの流通数自体が少なく、プチバンといわれているコンパクトカーのポルテやスペイドは海外での再販が難しいこともあり、生産終了後に中古車市場での相場が落ち込む可能性があります。売却時期に悩まれている方は早めのお手放しを検討されることをおすすめします。

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