車を手放すならヘッドライトの黄ばみを落としてから

自動車の困り事

手放す予定の車を見れば、「ヘッドライトの黄ばみ」が気になってしまうケースも珍しくあ
りません。

車にしても何にしても、売却する際には少しでもキレイにしておいたほうが査定もよくなるのではないかと考えるものでしょう。

そこで、ヘッドライトの黄ばみを解消する方法などについて解説します。

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ヘッドライトの黄ばみは査定につながる?

まずは、ヘッドライトが黄ばんでいると査定に響くかどうかについて解説します。

ヘッドライトの黄ばみで査定ダウン

結論から述べると、ヘッドライトのみをそのままの状態で査定に出せば、少なからず査定にマイナスの影響を与えます。これはヘッドライトの黄ばみが「光量」に影響し、ヘッドライトが暗いと危険で車検に通らないため、査定ダウンになることが理由です。

ヘッドライトのカバーは、太陽光に含まれる紫外線によって経年劣化して透明度が無くなっていきます。紫外線がプラスチック部品を劣化させて、黄ばみを発生させるのです。黄ばみが進むと、最終的にかなりヘッドライトの光量が減少します。

ヘッドライトはいわゆる「保安部品」の一つであり、車検にも影響するのです。光量が下がるということは、ヘッドライトの機能が損なわれます。最終的には、黄ばみ(=光量の減少)が原因で車検に通らないこともあり得るのです。

車検に通らないことは、車としての価値が著しく低下することに他なりません。それでは業者も困りますので、買取した業者は自社で磨き作業や部品交換など対応する必要があります。これらの作業により業者が支払う費用が増えるため、その分だけ査定額を下げられる可能性があるのです。

ヘッドライトは黄ばみ以外にこんな症状があるとダメ

ヘッドライトの黄ばみ以外にも、なんらかの理由で査定額を下げられてしまう可能性があります。

まずは破損があることです。ヘッドライトは外部パーツなので、さまざまな外的要因によるダメージにさらされるため、少なからず傷がつくものです。通常レベルの傷であれば査定額に関係する「光量」には影響しないでしょう。ところが事故などで激しく破損している場合だと、光量にも影響する可能性があり、査定額が下がってしまいます。

他にも純正パーツではないことも査定額が下がる理由となります。昨今と比べて安価なユニットも多くなり、手軽に交換できるメリットから利用者も少なくありません。しかし純正パーツではない、つまり「社外品」は粗悪な製品も多く、買取業者としてはその点が気になるのです。

ただし、常に査定額にマイナスの影響を及ぼすとは限りません。交換した社外品が有名メーカーのものであれば、かえって査定にプラスされる場合もあります。また、社外品をつけていて、問題のない純正品を取ってあるのであれば、査定時に純正品があることを伝えたほうがよいでしょう。その純正品を持ち込めば、査定のマイナスを解消できる可能性があるからです。

ヘッドライトが黄ばむ原因は何?

ヘッドライトの黄ばみが査定にマイナス影響を出すのであれば、当面は売る気がなかったとしても、大切な車の価値を守るために黄ばみを避けたいところでしょう。そこで、ヘッドライトが黄ばむ原因について解説します。

ヘッドライトはなぜ黄ばむ?

ヘッドライトが黄ばむ原因はいくつか考えられます。まず、考えられるのがコーティングの劣化です。新車のヘッドライトには、ヘッドライトの劣化を防ぐためのコーティング剤が塗られています。

コーティングで紫外線を防ぎ、樹脂へのダメージを軽減してくれるのですが、洗車などによって少しずつコーティングは剥がれてしまいます。さらに、製造から年数が経過している車の場合、コーティングそのものがヘッドライトの黄ばみの原因となります。

また、内側の熱による劣化もヘッドライトに影響を及ぼします。最近は発光時に熱を発生しないLEDが使用されているものの、古い車だとハロゲンを使用しているケースも多いです。ハロゲンは発光時に熱を発生させるのですが、その熱がヘッドライトを内側から劣化させ、黄ばみの原因となる可能性があります。

他にも隙間からの汚れや異物の混入といった原因も考えられます。いずれの原因も、使用し続けることによる経年劣化が大きな要因となっています。

近年のヘッドライトは黄ばみやすい

先ほど古い車はハロゲンなので黄ばみやすいと説明しましたが、最近の車は別の理由でヘッドライトが黄ばみやすくなっています。古い車の場合、ヘッドライトはガラス製でした。一方、最近の車のヘッドライトは樹脂製です。樹脂はガラスよりも経年劣化しやすい素材なので紫外線に弱く、しかも強度がガラスほどは無いので傷が付きやすいデメリットもあります。

ヘッドライトの黄ばみを取る方法とは

経年劣化により黄ばんでしまうとはいえ、そのまま査定に出せばマイナス評価を受けてしまうだけです。査定に出す前に、ヘッドライトの黄ばみを解消しましょう。そこで、ヘッドライトの黄ばみを取る方法を解説します。

ヘッドライトの黄ばみを取るのに必要なグッズ

ヘッドライトの黄ばみを解消するための作業には、以下のグッズを使用することをオススメします。

・マスキングテープ

ヘッドライトの周りやボディに傷がつかないように保護するためのテープ。

・コンパウンド

耐水ペーパーと比べて目が細かい研磨剤。耐水ペーパーで磨いた後の仕上げに用いられる。

・耐水ペーパー

防水機能がついた紙ヤスリで、ホームセンターで販売している。目の粗いものから細かいものまで種類が豊富にある。

・金属用洗剤

研磨剤が含まれており、様々な金属に使用することができる洗剤。

・ヘッドライト用のクリーナー

初めて自分でヘッドライトを磨く方にはおすすめのグッズ。

・コーティング剤

最終段階において、ヘッドライトの黄ばみを予防するために施すもの。

ヘッドライトの黄ばみを取る方法

上記のグッズを用意したら、ヘッドライトの黄ばみを取る作業の開始です。まずはマスキングテープを貼りましょう。ヘッドライトの周りを保護するためであり、ヘッドライトを磨く際にボディに傷がつくのを防ぐためにマスキングテープを貼ります。

次に、ヘッドライトの汚れを落としましょう。水洗いでヘッドライト表面に付着しているホコリや汚れを落とします。汚れが付いたまま磨き作業を始めてしまうと、付着しているホコリや汚れによって傷を付けてしまう可能性があります。ヘッドライトの傷も査定に響くため、磨き作業の前にしっかりと取り除く必要があるのです。

これらの準備が完了したら、いよいよヘッドライトを磨く作業に入ります。ここでは「耐水ペーパー」を使用します。耐水ペーパーを水につけ、粗いやすりから磨き始めます。徐々に、目の細かい耐水ペーパーに切り変えて作業を続けていきましょう。

ペーパーの目の粗さのことを「番手」といいますが、表示されている数字が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かくなりますので、2~3種類の耐水ペーパーを用意しておきます。黄ばみが強いほど番手の小さい(目の荒い)耐水ペーパーからスタートする必要があります。

なお、耐水ペーパーは水をかけながら作業します。このとき、力を入れすぎないように注意してください。力を強く入れ過ぎると研磨傷が残ってしまいますので、やさしく磨きます。

耐水ペーパーで擦っているうちに黄色い水が出てきて、次第に色が白に変化していきます。これは黄ばみが落ちている証拠なので、磨き作業を継続する目安にしてください。黄ばみが落ちたら、目の細かい耐水ペーパーに変えて磨きます。注意するポイントは、この作業は目の荒い耐水ペーパーで研磨して付けた傷をならすことが目的なので、優しく磨く必要がある点です。

傷のならしが終われば、さらに細かい番手を使ってライトの表面を整えます。黄ばみ具合によっては根気の必要な作業ですが、仕上がりのキレイさを想像しながら頑張って作業してください。

磨き作業が終われば、ヘッドライトの表面をコーティングします。研磨作業をしたことにより表面のコーティング剤は完全に喪失しているので、紫外線などの影響を強く受けやすくなっています。しっかりとコーティングをして仕上げましょう。

まとめ

ヘッドライトの黄ばみは経年劣化により自然に発生するものですが、そのまま査定に出してもマイナスの影響しかありません。買取査定に出す場合は、少しでも査定のマイナス影響を抑えるために、黄ばみを取り除いておくことをオススメします。

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