バッテリーが不調だと車検に通らない?車検のポイントと交換について解説

トラブル・修理

車のパーツのなかでも重要な役割を担っているバッテリーは、車検で厳しくチェックされるのでしょうか?

バッテリーが不調だと、車検に通らないのではないかと不安に思う方も多いことでしょう。

ここでは、バッテリーと車検に関する情報について解説します。バッテリーの寿命や交換についても説明しているため、チェックしてみてください。

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車のバッテリーにはどんな役割がある?


バッテリーは、車を動かすために重要なパーツです。まずはバッテリーの重要性を知るために、役割やバッテリーが上がってしまうことで起こる症状について確認しましょう。

車のバッテリーの役割は多岐に渡る

バッテリーは、車を動かすために搭載されている充電可能の蓄電池です。外部からエネルギーを取り入れて蓄え、電気エネルギーを作り出すのが特徴。バッテリーがあるからこそ、車を動かせるのです。

現代の車は多機能なので、バッテリーの役割が非常に大きいといえます。例えば、エンジンを始動させるためにはバッテリーが必須です。また、ライト類を点灯したり、オーディオやカーナビを動かしたりするときにも、バッテリーが必要になります。バッテリーは、安全に車を走行させるだけでなく、快適な運転を楽しむ役割も担っているのです。

バッテリーが上がることで起こる症状

エンジンをかけるために必要な量の電気がバッテリー内に残っていないことを、バッテリー上がりといいます。バッテリーが上がってしまうとエンジンをかけられなくなり、車を動かせなくなるため注意が必要です。

また、バッテリーが上がるとメーター類や警告灯の表示が暗くなります。エンジンだけでなく、細かい電気機器類にも電気が供給されなくなっているために、電気で照らす表示が暗くなってしまうのです。

バッテリー上がりは、電気の充電量よりも使用量が上回ったときに発生します。ライト類をつけっぱなしにする、エンジンをかけていない状態でオーディオやエアコンを使うなどが原因でバッテリーが上がることが多いです。また、バッテリーは使わなくても少しずつ放電するものなので、車にずっと乗らずに放置しておくとバッテリーが上がります。

バッテリーが原因で車検に通らないことはある?


バッテリーは車にとって重要なパーツであることがわかりました。それだけに、車検でも厳しく検査されそうなイメージを抱いている方も多いでしょう。ここで、車検時のバッテリー確認に関する実態を説明します。

バッテリー自体はそれほど厳しくチェックされない

実は意外にも、バッテリー自体を車検で厳しくチェックすることはありません。バッテリーに関する保安基準では、衝撃や振動によって移動や損傷しないよう取り付けられていることと、木箱など絶縁物によって覆われていることしか定められていないのです。

きちんとバッテリーが固定されていて、何かに覆われていれば基準はクリアといえます。つまり、バッテリーの性能が落ちているからといって車検に通らないことはまずありません。バッテリーが故障すると車を動かせないので極論になりますが、バッテリーが壊れていても固定されて覆われていれば車検には通るということです。

そのため、バッテリーの調子が落ちているから車検に通らないのではないかと心配する必要はありません。バッテリーを固定できないレベルの改造をしていない限りは、バッテリーが原因で車検に通らないことはないといえるでしょう。

車検時のバッテリー交換は必須ではない

バッテリーの性能は車検の合否に関係ありませんが、ディーラーやカー用品店などの代行業者に車検を依頼した場合、バッテリーの交換を勧められることがあります。しかし、バッテリーの交換は車検時の必須条件ではないため、無理に交換する必要はありません。

バッテリーの交換費用は高めに設定されているので、代行業者のなかにはバッテリー交換をさせることで売上を上げるところも存在します。前にバッテリーを交換してからそこまで月日が経っていない、自身で電圧を測定したときに正常値だったという場合は、バッテリーの交換を断っても良いでしょう。

ただし、バッテリーの電圧が12Vに満たない場合は交換しても良い時期といえます。バッテリーは車を動かす上で重要なパーツなので、調子が悪くなったら適切に交換しなければいけません。もし車検前にバッテリーの調子が悪いと感じたら、車検の際にバッテリー交換を頼んでも良いでしょう。

バッテリーの寿命が短くなる原因は?交換の方法は?


バッテリーは消耗品なので、調子が悪くなってきたら交換する必要があります。それでは、どのような原因でバッテリーの寿命が短くなるのでしょうか。バッテリーの交換方法と合わせて解説します。

バッテリーの寿命が短くなる原因とは

バッテリーの寿命は、2〜5年とまちまちです。人によって大きく異なるため、5年交換しなくても大丈夫だったという方の声を聞いて安心せず、自身の車のバッテリーを確認する必要があるでしょう。

バッテリーの寿命が短くなってしまう原因として、車に乗る回数が少ないことが挙げられます。また、夜間の走行が多くライト類をフルに使いがち、短距離走行で頻繁にエンジンをかけがち、寒冷地に住んでいるという場合もバッテリーの寿命は短くなる傾向にあるため注意が必要です。

さらに、バッテリーを一度でも上げた経験があるとバッテリーの寿命は短くなりやすいといえます。バッテリーの性能が落ちて寿命が近づいてくると、ライトが暗くなったりパワーウィンドウの動作が遅くなったりというサインが出るため、見逃さないように日頃からチェックしておきましょう。

しかし、バッテリーは先述したサインが出ていなかったのに、いきなり寿命を迎えることも珍しくありません。そのため、バッテリーを交換してから3年程度経った段階で、ガソリンスタンドやカー用品店などで電圧を測ってもらうことをおすすめします。

電圧が12Vに満たないのであればバッテリーが消耗しているサインなので、交換を検討しましょう。ただし、バッテリーは気温が10度を下回るような寒い場所だと化学反応が弱くなる傾向にあります。電圧を測る際は、十分に運転して温まった状態で行ってください。

バッテリーの交換方法

バッテリーの性能が落ちていると考えられる症状がある、3年以上経過して性能に不安があるという場合は、バッテリーを交換する必要があります。バッテリーを交換するときは、お店でプロに依頼するか自身で交換するかの2通りが考えられるでしょう。

ガソリンスタンドやカー用品店などでバッテリーを交換すると、バッテリー自体の料金以外に人件費がかかるため費用が高くなりがちです。しかし、確かな知識を持った車のプロが交換してくれるため、安全性には優れているといえるでしょう。

一方、自身でバッテリーを交換すれば、かかる費用はバッテリー自体の料金のみです。安く済ませたいのであれば、自身で交換するのも良い方法の1つといえます。しかし、バッテリーは電気を司るパーツなので、正しく取り付けなければいけません。

工具を使用して正しい順序を守り、古いバッテリーの取り外しと新しいバッテリーの取り付けを行う必要があります。車に詳しくないので不安がある、安全性を重視したいという場合は、無理に自身で交換しようとせずプロに依頼すると良いでしょう。

まとめ

バッテリーは車検で厳しくチェックされることはありませんが、車を動かすために欠かせないパーツです。そのため日頃から車の動作をチェックし、性能が落ちていると感じたら車検時期に関わらず交換しましょう。

車検の時期とバッテリーの性能が気になる時期が一致していれば、車検時にバッテリー交換を依頼するのもおすすめです。バッテリーに関する知識を身につけて、安全で快適な走行を実現しましょう。

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