トヨタのハイエースという車名は、車に乗ったことがない方も一度は聞いたことがあるかもしれません。国内で商用車として絶大な人気があるハイエースは、国内にとどまらず世界的にも認知されていて、海外ニュースにトヨタのハイエースが映っていることも。商用利用となると、移動距離も多く年式も古いハイエースも少なくありません。実は、このように古くて多走行なハイエースでも廃車買取業者なら高い買取査定がつく可能性があります。
こちらでは商用バン一番人気のハイエース(トヨタ)の現行車スペックや最新情報の他、ハイエースは廃車買取でなぜ高く売れるのか、ハイエース高額買取事例も合わせてご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
ハイエース(トヨタ)の最新情報や現行モデルについて
ハイエースは、1967年からトヨタ自動車が製造・販売をしているキャブオーバー型のクルマです。ハイエースは、もともとトヨタから販売されていた商用トラックトヨエースの派生小型版トラックとして登場しました。発売当時はショートホイールベース(標準ボディの乗用車)やトラックの取り扱いもありましたが、現在は消滅しバリエーションはロング・スーパーロング・ワゴン・ライトバン・コミューターのみとなっています。乗用ハイエースワゴンは個人から商用利用迄幅広く人気があります。人気の高さと認知度抜群のハイエースについて解説します。
ハイエースの頑丈さと積載能力の高さは多方向から人気
ハイエースのデザインはいたってシンプルです。キャブオーバー型バンとしては、初代H10系のレイアウトから少しづつエクステリアデザインが変わっているものの、シンプルな箱型の商用向けバン仕様であることは変わっていません。2004年にH200系へフルモデルチェンジをしてから、2021年現在まで日本国内仕様でのフルモデルチェンジは行われていません。2015年にはグッドデザイン賞のロングライフデザイン賞を受賞しており、授賞当時は発売から48年目でしたがその150以上の国や地域で多くの人々の暮らしを長年支え続けている車ということが授賞理由となっています。「ハイエースは壊れない、家族を養える車」という信頼性の高さをうかがえるユーザーからの声は、日本国内ではなく、海外のユーザーからとなっていることからも能力の高さがうかがえます。
ハイエースは国内の商用バン販売台数1位のクルマ
令和2年度国産普通自動車の車種別販売台数において、全車種中ハイエースワゴンが50位にランクインしており、乗車定員10人乗りという大型車両で唯一ランクインするような珍しい車となっています。令和2年度だけでなく、それ以前の2017年度からの統計を見ても全車種中50位をとっていて、限られあ用途や購買層になる車種であり形状である車のなかでも唯一の車種と言えるでしょう。
直近のハイエースワゴンの乗用車ブランド通称名別順位(4月~3月統計)
統計年度 | 年間順位 | 新車登録台数 |
2017 | 46位 | 9,484台 |
2018 | 47位 | 9,364台 |
2019 | 48位 | 10,120台 |
2020 | 50位 | 8,737台 |
今すぐ買える現行モデルのハイエースをご紹介
一時期は新車で購入を行っても納車まで日数がかかったことから、新古車や程度の良い中古車で購入を急ぐユーザーもいたため、高年式の中古車などは他の車両に比べても高いリセールバリューとなっていました。2021年5月14日現在は、ハイエースワゴン・ハイエースバンともに工場出荷時期目処は1~2か月となり安定しています。こちらではディーラーで購入可能な現行モデルのスペックなど詳しく紹介します。
ハイエースワゴン
ハイエースワゴンのエントリーモデルは、ガソリン車のDXグレード2WDです。
- 乗車定員:10名
- 総排気量:2.7L
- 燃料消費率:JC08 9.6km/L
- 車両価格:2,886,000円(税込)
- 全長/全幅/全高(mm):4,840/1,880/2,105
ハイエースバン
ハイエースバンはビジネス仕様が主なため乗車定員は後席の仕様次第で設定が異なります。
また、ビジネス利用を用途とするためディーゼル車の人気が高い傾向です。こちらでは、ディーゼルエンジンのスーパーGL2WD標準ボディ・標準ルーフのスペックをご紹介します。
- 乗車定員:2名または5名
- 総排気量:2.8L
- 燃料消費率:JC08 12.4km/L
- 車両価格:3,640,000円(税込)
- 全長/全幅/全高(mm):4,695/1,695/1,980
ハイエースコミューター
ハイエースコミューターは乗車定員14名までとなり、トヨタ車のカテゴリとしてはバス・タクシーになります。エントリーモデルはガソリン車DXグレード2WDです。
- 乗車定員:14名
- 総排気量:2.7L
- 燃料消費率:JC08 9.5km/L
- 車両価格:3,221,000円(税込)
- 全長/全幅/全高(mm):4,250/1,730/1,565
トヨタ車で車名に「エース」が付く車は多い。その名前の由来は?
ハイエースの先駆車であるトヨエースが、初めてエースと名前がついた車です。
トヨエースの由来は【TOYOTA】と【ace】で、第一人者・最も優れたものという意味からつけられています。
その後継車となるハイエースは、トヨエースに由来した【High】と【ace】、高級な・より優れたという意味から付けられています。
現行ハイエースなら最新の安全装備も充実して安心!
2004年のフルモデルチェンジ以降、フルモデルチェンジがないまま17年目に入っているハイエースですが、安全技術に関しては改良がされているため、2021年の新車販売時に義務となる予定の衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)は標準装備されています。また、今後義務化予定のバックカメラ(デジタルインナーミラー)もメーカーオプションで装着可能になっています。衝突被害軽減ブレーキは2021年11月以降、バックカメラは2022年5月以降新車登録時に義務化予定となっていますので、安全装備はつけておいて損はないでしょう。
低年式多走行のハイエースの廃車買取は?
ハイエースは下取り車としても価値が高く、車両盗難被害が多い車としてもご存知な方が多いでしょう。ある保険会社の調査によると、車名別車両盗難件数において2007年からの3年間連続1位になったという記録もあります。このように車両盗難の被害があまりにも多かったため、2012年一部改良時に盗難防止システム(エンジンイモビライザー)を全車標準装備としました。車両盗難にあってしまうほどのハイエース。では低年式車や多走行車のハイエースの廃車買取も、高い買取額になるのでしょうか?
廃車前提のボロボロのハイエースでも数十万円の買取額がつく
カーネクストの廃車買取実績のなかには、多走行で60万km以上走っていたハイエースコミューターや、キャンプで使用していてヘコミや錆が出てしまったハイエースでも10万円以上の買取がついています。もともと商用利用を前提に設計されている車両は、荷物を多く載せることを想定し、ビジネスにおいての移動距離も長くなることが想定されるため、耐久性のある作りになっています。耐久性の高い車両のため壊れにくく、シンプルな設計のため修理もしやすいというメリットがあるので、多走行車や古い車で中古車店では販売が難しい状態であっても、廃車買取業者であれば買取が可能なのです。
ハイエースの海外での人気が高額査定を後押し
ハイエースが廃車買取業者での査定時に高額査定になりやすい理由としては、海外での人気が高いことです。特に多走行車や低年式車でも、海外のユーザーにとってのマイナス評価は少なく価値が高いため、輸出中古車のハイエースは海外で高く売ることが出来ます。海外では、コストパフォーマンスが高いディーゼルエンジン車であること、商用設計の耐久性の高い車体であること、壊れにくく修理がしやすい、またロングライフモデルのため修理用パーツも多いという点が人気の要因となっています。廃車買取業者のなかでも、輸出販路がある業者に見積もりをとることで廃車前提のハイエースを高く売ることが出来るでしょう。
ハイエース(トヨタ)の廃車買取実績からご紹介
こちらでは、2020年の一年間にカーネクストが実際に廃車買取させていただいたハイエースの実績をご紹介します。ハイエースのバリエーションごとにご紹介していますので、参考にご覧ください。
多走行ハイエースコミューターの廃車買取実績
- 年式:H22
- 走行距離:420,000km
- 走行可否:可能
- 買取金額:400,000円
法人で送迎バスとして利用されていたハイエースコミューターです。移動距離が多い法人様だったため、約10年で40万kmの走行距離となっていましたが、大きな傷などもなく使用されていたため、こちらの金額で買取させていただきました。
カスタムハイエースワゴンの廃車買取実績
- 年式:H13
- 走行距離:375,000km
- 走行可否:可能(公道走行不可)
- 買取金額:400,000円
キャンピングカーにDIYされていたため改造車両として車検を通されているハイエースワゴンです。自損事故のためボディに損傷があり、ヘッドライトが割れているため公道走行は出来ない状態となっていました。経年劣化や雨等の影響で錆もありましたが、エンジンは問題なくかかることもありこちらの金額で買取させていただきました。
不動ハイエーストラックの廃車買取実績
- 年式:H2
- 走行距離:30,000km
- 走行可否:不可 エンジン不動
- 買取金額:100,000円
個人で自宅作業用に利用されていたハイエーストラックです。年式が古かったこともありますが、長期間短い距離での利用が多かったこともあり、エンジン故障となり不動になっていました。トラックのため車体が大きく、不動車引取に大型積載車の手配が必要とはなりますが、ハイエーストラック自体は海外でも需要が高く、外装は使用感少なく綺麗なためこちらの金額で買取させていただきました。
低年式レジアスエースバンの廃車買取実績
- 年式:H12
- 走行距離:280,000km
- 走行可否:可能
- 買取金額:280,000円
法人利用されていたレジアスエースバンを乗り換えされるとのことで、廃車買取のお見積の相談をいただき、こちらの金額で買取させていただきました。レジアスエースバンは、ハイエースバンと同車体ではあるものの、販売チャネルがネッツ店となっているため車名が異なります。ハイエースに比べると車名の認知度が低くなってしまうため、中古車査定の場合、査定に影響がでることがあります。
まとめ
ハイエースは1967年の初代モデル発売から54年経った、2021年現在も人気が続いているトヨタを代表する商用車ワゴン、バンのシリーズです。商用車を前提としたシンプルな設計で、使い勝手の良さやアレンジ力の高さ、さらに世界中で認知されているその耐久性の高さが、古かったり多走行なハイエースであっても廃車買取で高い査定価格がつく理由となっています。特に廃車前提の車になると、国内での価値は下がることもありますが、海外ではまだまだ価値ある車両ですので、海外輸出可能な販路を幅広くもつ廃車買取業者に見積もりをとってみることをおすすめします。
カーネクストでは、海外輸出を行う業者との直接提携により幅広い販路が確保できていることから、低年式・多走行・不動車のハイエースも高額査定が出来ています。廃車をお考えの方は、ぜひ無料査定からお問い合わせください。