初めて車検に出すにあたって「ガソリンはどうすべきか?」とお悩みではありませんか?
余計なトラブルを避けるためにも、しっかりとガソリンを入れておくべきなのか、それともさほど気にしなくてよいのか、悩みどころです。
そこで、車検に際してガソリンはどうすべきなのかについて解説します。
車検に出すときはガソリンを入れておくべき?
車検に出すときに、ガソリンは入れておくべきか、そうでもないのかについて解説します。
車検に出すときのガソリン
車検に出すときには、車検時にも車を動かす必要があるため、ガソリンは入れておくべきだと考えられます。
車検は、少なからず車を運転する必要性が出てきます。「車検場までの運転」と「車検時にエンジンをかける」必要があるので、その原動力となるガソリンは必要不可欠なのです。
スピードメーターのチェックなど自走試験では、実際に車を走らせるためにガソリンを消費する必要があります。指定工場内の場合であれば、自社内のラインを通すことで車検を完了させるので大量のガソリンは不要です。しかし認証工場の場合は国の車検場に車を持ち込むので、その走行分のガソリンは必要になります。
地方の場合、車検場までの走行距離が片道100キロメートルになることも考えられます。再検査することも考慮すれば、走行距離の数倍のガソリンを消費することになります。少なくとも車検にはある程度のガソリンが必要であることがわかります。
ガソリンを入れる場合はどれくらい入れる?
車検にはガソリンが必要とは言え、満タンにまでしておく必要はありません。最低でも10リットル程度入っていれば問題ありませんが、もしものトラブルのときのために40リットル程度入れておくと安心して車検に出すことができます。
前述のとおり、車検ではガソリンを消費するので、車検に出すときにはガソリンが入っていることが望まれます。とはいえ、別段「ガソリンを満タンにしていないと車検に通らない」というわけでもありません。
車検時に車に入れておくべきガソリンの量は、指定工場であればそこまで入れておく必要はありません。ガソリンの消費量は検査のための自走試験が必要になった場合のみであり、最低でも10リットル程度入れておけば一通りの検査でガス欠になることは無いでしょう。
しかし、認証工場の場合は陸運支局に車を持ち込む必要があります。地方の場合は陸運支局まで片道100キロメートルある場所もありますので、車の燃費を仮に1リットルあたり10キロメートルだと考えると、往復で20リットルのガソリンが必要です。
万が一、陸運支局での受験に落ちた場合には最低でも2往復することになりますので、10×2×2=40リットルのガソリンが必要です。地方の認証工場に車を持ち込む場合は、40リットル程度入れておくと安心です。
車検のときに代車に乗るときのガソリンは?
車検には時間がかかりますので、その間の運転用に「代車」を借りるケースも出てくると思います。せっかくガソリンの話をしていますので、「代車のガソリン」についても解説しておきましょう。
代車のガソリンは満タンで返すべき?
代車のガソリンは「満タンで返さなければならない」という決まりはありません。業者によって借りたときに入っているガソリンの量は異なります。基本的に「借りたときの状態で返す」のがマナーです。
基本的に、車検時に借りる代車に入っているガソリンに関しては、満タンで返却しないと訴えられるとか、そういったことはありません。一部の業者を除き、代車のガソリンに関して何らかの決まりを設けていることはないのです。
また、業者および代車の種類によって、最初(借りた時)に入っているガソリンの量は異なります。満タンに入れている業者もあれば、数リットル~数十リットルのガソリンを入れている業者もあり、対応はまちまちです。
では、代車を返却する際にはガソリンを気にしなくてよいのかと言えば「マナー」の問題があります。皆さんは何か物を借りたときに、どのようにして返却するのがマナーだと思いますか?多くの人が「借りたときの状態で返却する」のがマナーだと思っているはずです。代車のガソリンも、使わせてもらったからにはせめて自分が使った分のガソリンくらい給油して返却するのがマナーというものです。
もちろん決まっていることではないので、あくまでも気持ちよく返却するためのマナーの問題として覚えておいてください。
代車のガソリンを入れずに返した時の業者の対応
実際にはガソリンを補充せずに代車を返す人も多いようです。そのためか、代車のガソリンに関して条件を設けるなど対策を行っている業者もあります。
もし皆さんが、使用に際して何かを消費するものを、消費するものごと貸し出したとします。10あったものが使用して5まで消費されていて、補充せずに返却してきたら、どう思いますか?きちんと補充してから返却してほしいと言っていなかったとしても「普通は補充して返すだろう…」と不満を感じるのではないかと思います。
代車を貸し出す業者も同じようなことを考えているようです。サービスとして貸し出している代車であるとはいえ、借りる側としてのマナーを無視してガソリンを補充せずに返却するお客に対しては、顔には出さないものの不満や釈然としない気持ちを感じてしまうようです。
そうした事情もあってか、業者によっては「代車返却時のガソリンに関する条件」を提示するところがあります。たとえば「代車を返却する際には、消費した分のガソリンを給油して返却」といった感じです。もし代車を利用する際にそうした条件を提示された場合は、きちんと対応してガソリンを補充した状態で返却してください。
車検に出した後はガソリンが減っている?
最後に、車検後のガソリンの減り方について解説します。
ガソリンが減っている理由
車検に出したときに、車のガソリンが減っている可能性もあります。特に認証工場に出した場合は遠方の車検場まで運転するのでガソリンを消費します。また、足回りの整備を行った場合にも試運転でガソリンを消費します。
前述のとおり、車検では少なからず車を動かすので、そのためにガソリンを消費します。問題なのはその量に違いがあることです。
認証工場に車検を依頼した場合、自社内にラインを持つ指定工場と異なり、車検のために別の場所にある車検場まで車を運ばなければなりません。工場によってはトラック等で運搬することもありますが、基本的に車検の車を運転して車検場まで運びます。その際にガソリンを消費するのですが、消費量は「工場から車検場までの距離」に比例して増減するのです。
他にも、足回りの整備を行った場合には、試験のためにエンジンをかけます。この時も、整備内容によって試運転の程度が異なりますので、ガソリンの消費量にも差が生じることになるのです。
ガソリンが減っていたら悪質業者か?
減ったガソリンの量にもよるのですが、10リットル以上減っていたら怪しいと判断しても良いかもしれません。もし悪質だと感じたら、余分に消費したガソリンの分だけ返金してもらえないか確認してみてもよいでしょう。
個人の事業者にたまに見られるのですが、車検のために預かった顧客の車を「私用」で使うことがあるようなのです。車検目的以外に車を使っているため、その分だけガソリンが多く減ってしまいます。
前述のとおり基本的な整備等の目的であれば10リットルあれば十分に賄えます。それ以上ガソリンが減っている場合は、説明を求めたほうがよいかもしれません。業者が非を認めたら、私用に使ったガソリン代を請求してもよいでしょう。
また、車検に出す前と車検から返ってきた後の走行距離を比べて、必要以上に走行距離が増えていないか確認するのも、整備外利用されたかどうかを知るための1つの方法です。
まとめ
車検時には、最低でも10リットルのガソリンを入れておけば差し支えないといえます。
ただし、地方の認証工場に車検を依頼する場合、遠方まで運転することを考慮して多めにガソリンを入れておくと良いでしょう。
私用に使われたと判断した場合は確認することをオススメします。