車に荷物を積み込もうとしたときに、トランクが開かないと焦るでしょう。セダンのようにトランクが乗車スペースと別々になっているタイプの車だと、荷物の出し入れができなくなります。トランクが開かないときには、まずは原因を探ってみることが大切です。意外と簡単に直る場合もあります。では、車のトランクが開かないときによくある原因や対処法について見ていきましょう。
車のトランクが開かない原因は？
車のトランクには、ワイヤータイプと電磁式タイプがあります。車の開かない時には、まずは自分の車のトランクが、どちらのタイプなのか確認してみましょう。ワイヤータイプというのは、ワイヤーを引っ張って、トランクのロックを解除できるタイプのオープナーです。主に運転席の下の方に、レバーが付いていて、トランクのロック箇所とワイヤーで繋がっています。どちらかというと、古いタイプの車に、ワイヤータイプのトランクが多いです。
電磁式タイプというのは、ボタンを押して開閉する仕組みになっています。ボタンはインテリジェントキーに付いているものが多いです。開閉のやり方は車種によってやや異なります。どちらかというと、新しい車種に電磁式タイプが多いです。
最初にインテリジェントキーの不具合を疑いましょう。インテリジェントキーには電池が入っているため、電池切れになることが稀にあります。電池切れの場合や、インテリジェントキーが故障している場合には、トランクだけでなくドアのロックも解除できなくなるので確認してみましょう。また、車のバッテリーが上がっている場合でも、インテリジェントキーが反応しなくなります。この場合には、鍵を使ってとりあえずドアを開けてからエンジンをかけてみると判別できるでしょう。エンジンもかからなければ、バッテリー上がりです。
ワイヤータイプのオープナーで、レバーを引いてもロックを解除できなければ、ワイヤーが切れている可能性があります。トランクを開けた状態でレバーを引いても、ロック部分が全く動かなければ、切れていると考えていいでしょう。レバーを引いたときの感覚も普段と違います。また、ロック部分が少し動くようであれば、切れてはおらずワイヤーが伸びている可能性が高いです。
電磁式タイプの場合には、配電系の不具合やモーターの不具合も考えられます。スイッチを押すだけで開閉できて便利ですが、故障してしまうとちょっと面倒です。
また、ロック部分に異物が挟まってしまった場合にも、開閉できなくなるケースがあります。厚みのあるものだと挟まるとトランクが閉まりませんが、ビニールのような薄いものだと、挟まったまま閉めてしまう可能性は十分にあるでしょう。
開かない車のトランクはどうする？
車のトランクが開かない原因を突き止めたら、それに合った対処法を試してみましょう。
簡単なのはインテリジェントキーに不具合がある場合です。電池が切れているケースが多いため、電池交換をすれば、これまで通りトランクの開閉ができるようになります。ボタン電池が使われていますが、取り出した電池の型番や大きさなどをよく確認しておきましょう。
また、電池交換の際に、インテリジェントキーを開けなければなりませんが、やり方を間違えると閉められなくなってしまうこともあります。あまり自信がなければ、無理に自分で交換しようとせず、ディーラーやカー用品店などでやってもらうのが無難です。
ロック部分に何かが挟まっている場合も比較的簡単に解決できるでしょう。トランクの内側と外側から圧力をかけると、だいたい開きます。2人で行うといいでしょう。1人は外側から力を加え、もう1人は車内の後部座席に入りトランクのドアを力いっぱい押します。ただ、この方法は乗車スペースとトランクが中で繋がっているタイプの車でないとできません。セダンなどで内側から押せない場合には、ディーラーや修理工場などに依頼するのが無難です。
また、トランクと乗車スペースが繋がっているタイプの車でも、外出先で同乗者がいない場合には、開けるのが難しいでしょう。
外出先などで、どうしてもトランクから物を取り出したい場合には、JAFなどを呼ぶ方法もあります。車やトランクの状態により、対応可能な場合とそうでない場合がありますが、電話で相談だけでもしてみるといいでしょう。また、契約内容によっては保険会社でも対応してくれる場合があります。よく分からない場合でも、念のため保険会社に電話してみるといいでしょう。
ワイヤーが切れていたり緩くなっていたりして、正常に開閉できない場合には、一般の人が自分で直すことはできません。そのため、修理に出しましょう。配線系などに不具合が生じている場合にも、一般の人が直すのはかなり難しいです。
車のトランクが開かないときの修理費用は？
トランクが壊れて開かなくなったときの修理費用は、開かない原因によって異なります。
ワイヤーが切れていたり緩んでいたりしてトランクが開かない場合には、ワイヤーの交換が必要です。まず、トランクの内張を外してみて、ワイヤーの状態を確認します。この時、電気系統などにも異常がないかどうかチェックすることが多いです。トランクが開かない原因がワイヤーだけだと分かれば、切れているワイヤーを取り出して、新しいワイヤーに交換します。
ワイヤーそのものの値段は数千円程度なので、修理費用はそれほど高額にはなりません。高い場合でも15,000円程度でしょう。安い所だと5,000円程度で済む場合もあります。
電磁式タイプのトランクオープナーで、モーターや配線系が故障していて修理を行う場合には、修理費用がやや高くなるかもしれません。概ね15,000円から30,000円程度と見込んでおくといいでしょう。結構な出費になります。
修理費用が高いということで、修理をせずそのままにしておく人もいるかもしれません。ボタンを押して開けられなくても、鍵を使って開ければ、多少不便でも荷物の出し入れが可能です。
しかし、トランクオープナーが故障した状態のまま乗り続けることはあまりおすすめできません。また、トランクが開かないのではなく、閉まらなくなった時にも、早めに修理しておくのが無難です。車種によっては、トランクを開けるとランプが付くようになっていることもあるでしょう。トランクが閉まらない場合には、ずっとランプが付けっぱなしになってしまいます。そのため、バッテリー上がりを起こしてしまうでしょう。モーターや配線系が故障しトランクが開かない場合にも、余計なところでバッテリーを消耗することがあるかもしれません。そうなると、バッテリー交換も必要になり、かえってお金がかかってしまいます。
古い車でそろそろ買い換えを検討していた時に、トランクが開かなくなったり閉まらなくなったりすることもあるでしょう。そのような時には、丁度いい機会ということで車の買い替えを検討するべきでしょう。
ただ、古い車で加えて故障箇所がある場合は「中古車買取」では値段がつかない可能性が高いので、故障車の買取もできるカーネクストにお任せください。
もちろん事前に査定額の確認をする事ができますので、お気軽にご利用ください。
まとめ
トランクが開かなくなると、結構焦りますが、冷静に対処して原因を突き止めましょう。ただビニールが挟まっているだけということも多いです。また、修理が必要な場合には先延ばしにせずに、早めにディーラーや修理工場に依頼しておきましょう。
