最近まで問題なく動いていたのに、急に車のエンジンがかからないと困りますよね。
車のエンジンがかからなくなってしまった原因はいくつか可能性があります。
こちらでは、突然車のエンジンがかからなくなった時の対処方法や、エンジンがかからなくなった車の処分方法について解説します。
車のエンジンがかからない!最初に確認することは?
夏休みに入り、普段は電車通勤や通学をする方も久しぶりに車で外出しようと計画されているかもしれません。外出の準備をして、いざ出発しようとしたところで、車のエンジンがかからないとなると困ってしまいます。
車のエンジンがかからない原因は何?
車のエンジンがかからなくなる原因として考えられることは、いくつかあります。
一つ目は「バッテリー上がり」です。普段あまり使用されていない車にとって起こりやすく、外気温の変化等の影響を受けるとバッテリー上がりは起こりやすくなるため、夏や冬といった温度変化が大きい時期は、特にバッテリー上がりによってエンジンがかからなくなることがあります。
次に多いとされるのは「ガス欠」です。内燃機関をもつ車の場合はガソリン、電気モーターで走る電気自動車であれば電力、どちらも実際に一定以上の必要な容量が残っていないとエンジンがかからなくなってしまいます。また、ガソリンは長期間同じガソリンを入れたままにしておくとと液質が変質してしまい、エンジンがかからなくなることがあります。
バッテリー上がりやガス欠の次にエンジンがかからない原因として多くなっているのが、実は運転手による操作ミスです。運転席に着座しエンジンをかけようとした時に、始動前に誤ってハンドルを操作してしまうと、防犯のためハンドルロックがかかり、エンジンがかけられなくなります。また、車を駐車してエンジンを切った後シフトレバーに腕があたってしまい、パーキングやニュートラル以外に入っている状態になっていることがあります。シフトレバーはパーキング又はニュートラルではなければエンジンはかかりません。
上記のようなバッテリー上がりやガス欠、操作ミスが原因ではなく、車を使用していない間にエンジンシステム等が故障してしまい、エンジンがかからなくなってしまうこともあります。部品の故障が原因の場合は、運転者が対処することは難しく、修理工場や保険会社等に連絡する必要があります。
エンジンがかからない原因を調べる方法は
車のエンジンがかからない原因が前述のどれかに当てはまる場合、どう調べることで原因を特定し対策することができるのでしょうか。
バッテリー上がりが原因で車のエンジンがかからない場合は、エンジン始動を試みた時の動作音や、他の電装品の作動状況で確認ができます。まず、エンジン始動を試みてセルモーターが回らない時やセルモーターが回りきれずカチカチやガガガといった音だけが聞こえる時は、バッテリー上がりが原因になっていることが多いです。他にも、車にキーを挿した状態でライトなどの電装品が作動しない時も、バッテリー上がりが原因の可能性があります。
ガス欠が原因でエンジンがかからない場合は、基本的にメーターパネルで十分な燃料残量があるか確認しましょう。十分な燃料がない場合は、燃料残量警告灯がついていることがあります。電気自動車の充電が足りない電欠状態の場合は、駆動用バッテリーの残量で確認ができます。
また、近年はスマートキーによってエンジン始動できる車が増えていますが、スマートキーの電池切れによってエンジンがかからないことがあります。電池切れの場合は、内蔵のメカニカルキーを使用してエンジンを始動するか、スマートキーの電池を交換しましょう。スマートキーは基本的にボタン電池が多くなっていますが、ボタン電池はいくつか種類がありますので、説明書等をみて必要な電池を準備しておくと安心です。
操作ミスによってエンジンがかからない場合は、まずはシフトレバーがどの位置にあるか確認しましょう。パーキングに入っていなければ、シフトを移動してブレーキペダルを踏み、エンジンが始動できるか確認しましょう。ハンドルロックの解除方法については、メカニカルキータイプの車なら、ハンドルを左右に動かしながらキーを挿すと解除できます。スマートキータイプの車なら、スマートキーを持った状態でハンドルを回しながらスタートボタンを押すと解除できます。
ただし、エンジン等の部品故障が原因の場合は、上記の調べる方法を試しても原因が特定できません。ロードサービス等で修理工場へ持ち込み、確認してもらうことになります。
エンジンがかからなくなった車の処分はどうする?
車の技術が進化したことにより複雑な電装システムを搭載した車が増え、エンジンに関わる部品が故障したり、システムエラーが発生したことでエンジンがかからなくなった場合、修理費用やエンジン部品代金が高額となるため、修理するよりも買い替えを検討する方が増えています。
このようにエンジンがかからなくなった車の処分はどうすればいいのでしょうか。
下取りは損する可能性がある
まず、エンジンがかからなくなった車を処分して乗り換えるとなると、次の車を購入するディーラーで下取りを依頼できないか考える方がほとんどでしょう。
車を通勤などで毎日利用する方は、定期的に乗り換えのタイミングがあるため、車を購入するディーラーを決めていたり、担当者がいて乗り換えのタイミングまで任せているという方も少なくありません。ただ今回のように、定期的なタイミングではなく、突然エンジンがかからなくなったために乗り換えるといった場合、いつものディーラーに下取りを依頼すると損をしてしまう可能性があります。
ディーラーがエンジンがかからなくなった車の下取り査定を行う際、高い値引き額を提示してくれる可能性はあまりありません。それは、ディーラーの下取りの仕組みに関係しています。ディーラーは新車販売価格から、下取り査定の価格分値引きをします。ディーラーは下取りで仕入れたクルマを、認定中古車制度のように自社で整備や点検を行い中古車として再販したり、仕入れた後にオートオークション会場で出品し売却することで利益を得ています。ただし、認定中古車の販売でいうと限られた年式の車であったり、走行が問題なく出来る状態の車がほとんどであり、エンジンがかからなくなった車を修理し販売するメリットはほとんどありません。また、オートオークション会場での出品し落札されるであろう価格も、高額落札の可能性はほぼありません。そのため、エンジンがかからなくなった車の下取り査定は期待ができないのです。
ディーラーには自社で車を処分する設備がなく、外部へ廃車を依頼するため、下取りを依頼したはずが費用を支払って処分をお願いすることになり、損をしてしまう可能性があるのです。
エンジンがかからない車は移動するにも費用が掛かる
エンジンがかからなくなると、基本的に自走不可となり車を動かすことができません。バッテリー上がりで救援車が来てくれたり、ガス欠でガソリンスタンドからガソリンを携行缶にいれてもってきてくれれば移動の必要はありませんが、修理や車の処分となると移動方法が必要です。
例え車検はあっても車自体動かないため、ご自身で運転して修理工場や廃車業者へ持ち込むことも出来ません。車の移動を、レッカー会社等の輸送サービスへ依頼する必要があります。もしもレッカー会社に依頼して運んでもらうとなると、いくら位の費用がかかってくるのでしょうか。
レッカー会社に依頼をした場合にかかる費用の例として、ロードサービスのJAFを利用した場合で紹介します。まず、けん引による移動費用一覧が下記になります。昼間とは8時から20時、夜間は20時から朝8時までの間です。基本料、作業料を合計しています。4輪吊上作業の場合ではなく、ローダーけん引車の場合の費用です(車検期間内でなければ利用できない)。
区別 | 昼間・一般道 | 昼間・高速道路 | 夜間・一般道 | 夜間・高速道路 |
JAF会員 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
JAF非会員 (別途730円/1km) | 13,130円 | 21,520円 | 15,230円 | 24,650円 |
JAF会員は15kmまでは無料、非会員の場合は距離ごとに上記にさらに距離料金がかかります。
任意の車両保険に加入されている場合は、ロードサービスメニューとして補償されていることもあります。付帯のロードサービスで利用できるレッカーサービスについては、けん引の距離や利用回数の制限等が保険会社の加入内容ごとに異なるため、保険加入時に予め確認しておくことをおすすめします。
車の処分方法
エンジンがかからなくなった車を処分するには、車本体の処分と車の廃車手続きをする必要があります。
まず、車本体の処分というと、専門の廃車業者が行っている解体処理があります。車の解体処理は、認可を受けた業者のみができる作業ですので、専門業者に依頼する必要があります。費用は数千円~数万円程度で、業者次第で差があります。
車本体の処分ができたら、車の廃車手続きを行います。車の廃車手続きは、ご自身で運輸支局や軽自動車検査協会へ行って申請することも可能です。
ただし、必要な書類の準備や、必要事項の記入など難しそうであったり、平日に手続きを申請にいくことが面倒で躊躇われると思われる方は行政書士事務所のように、代行で手続きをしてくれるところに依頼することも出来ます。代行手続きを依頼する場合は数万円程度の代行手数料が発生します。
しかし、上記のような車の解体処分や車の廃車手続き、車の移動費用などをかけることなく、エンジンがかからない車でもお得に処分する方法があります。次項で詳しくご紹介します。
エンジンがかからない車をかしこく売却する方法
実は、エンジンがかからない車でも、レッカー費用や廃車費用などのお金をかけて処分をすることなく、お得に買取してもらうことが可能です。
お得に車を買取してもらうコツ
エンジンがかからない車を、下取りに出すのでもなく処分や手続きを依頼するのでもなく、買取してもらうことでお得に処分が可能です。
買取業者へ売却するとなると、売り先の車買取業者の選び方がお得に買取してもらう上で大切です。新古車や程度の良い中古車のみ展示販売されている町の中古車屋さんに、エンジンがかからなくなった車を買い取ってほしいと持ち込んでも、最初から査定を断られてしまったり、逆に廃車費用がかかると言われてしまう可能性があります。
それは、エンジンがかからなくなった車を仕入れても自社で修理や部品交換をして中古車として販売することは、街の中古車屋さんにとってリスクが大きすぎるからです。修理して売れる状態なっても、展示販売をしたとしても、売れずに在庫として残ってしまう可能性もあると考えると、買値を付けて仕入れることはリスクがあり難しいでしょう。
エンジンがかからなくなった車を買取が出来る業者はというと、自社で利益化出来る仕組みがちゃんとある車買取業者でなくては難しいのです。
どんな車買取業者を選ぶべきか
エンジンがかからなくなった車を買い取って仕入れた後、車買取業者はどのように利益化しているのでしょうか。
修理も難しいエンジンがかからなくなった車を利益化する方法は、自社で仕入れ後にエンジンがかからなくなった車を解体し、パーツ毎に仕分けしてリサイクルを行い、リサイクル商品として再販するという方法です。
エンジン回りなどの高額な部品交換が必要で動かなくなってしまったエンジンがかからなくなった車でも、解体をしてパーツ毎に仕分けをすれば、エンジン以外の外装パーツや、電装品などで再利用出来る部分があるため、リサイクル商品としての価値があるエンジンがかからなくなった車を買取することが可能です。
特に廃車買取を専門とする業者は、自社で解体設備や、リサイクルパーツの販売ルートを保有しているため、自社で仕入れ・解体・パーツ整備・販売まで一貫して行っています。外部に発注することがないためマージンも発生せず、買取価格にそのまま還元出来るため、エンジンがかからなくなった車の買取価格提示が可能になっています。
エンジンがかからなくなった車の対処方法まとめ
突然車のエンジンがかからなくなると、困ってしまいます。まずは、確認ができる方法でエンジンがかからない原因を調べてみましょう。もしも、バッテリー上がりやガス欠であれば、対処方法をすることで再度車を使用することができるようになります。しかし、エンジン故障やシステム故障などにより、エンジンがかからない場合は修理も厳しい場合があります。その場合は、乗換えを考えるにしても、できるだけお得に車を処分して、次の車の購入費用に充てられるようにしましょう。
エンジンがかからない車の買取ができる車買取業者の選び方は、必要なレッカー費用や車の手続きの手数料などは無料で対応してくれるかどうか、そして再利用で利益化して買取価格をつけてくれるかどうかが大きなポイントです。カーネクストでは、エンジンがかからなくなった車も、国内外への販路を活かして買取が可能です。引取り費用がかからず、手続きもすべて無料で行い、買取を行っています。お気軽にお問い合わせください。