バッテリー上がりの原因と対処方法を解説!バッテリー上がりは予防できる?

自動車の困り事

車のバッテリーが上がってしまうと、エンジンを掛けることが出来ず車が動かなくなります。
バッテリー上がりは突然起こってしまうイメージをお持ちの方も多いと思いますが、バッテリー上がりが起こる原因はあるのでしょうか?

こちらでは、車のバッテリー上がりの原因とバッテリー上がりの対処法について解説します。

また、バッテリーが上がってしまった時の対応方法についても解説していますので、突然のバッテリー上がりで困ったという方もぜひ参考にご覧ください。

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車のバッテリー上がりが起こる原因とは

出掛けようして車のスタートボタンを押してもエンジンがかからない時、まず疑われるのがバッテリー上がりでしょう。特に予定があり急いでいるときにバッテリーが上がってエンジンがかからないとなると困ってしまうものです。車のトラブルとして代表的な車のバッテリー上がりは、なぜ起こってしまうのでしょうか?実は、車のバッテリー上がりが起こる原因はいくつか挙げることが出来ます。

電力の消費量が多いとバッテリー上がりになる?

車のバッテリーから、車の電装品へと電力が供給されていることはご存知でしょうか。実は、その電装品の使用状況や、使い方によってバッテリー上がりの原因につながる可能性があります。

  1. ライトやハザードランプの消し忘れ
  2. 半ドアの状態で駐車
  3. 車内灯の長時間の使用
  4. アクセサリ(ACC)状態で音楽を聴く、エアコンを使用する
  5. 盗難防止装置を取り付けている

この5つのような電装品の扱い方や使用状況は、バッテリー上がりの原因となります。特に人為的なライトの消し忘れや半ドア駐車は気を付けたいポイントです。バッテリーは走行することで充電することが出来ますが、電装品を使用すると電力を消費します。長い時間車を使わず、電装品の使用をし続けると充電はされていないまま電力を使い続けていることになるため、放電状態となりバッテリー上がりの原因になるのです。各電装品の扱い方やバッテリー上がりの原因との関係について、解説します。

ライトやハザードランプの消し忘れ

夜間に車を走行している時に、ライトを付けての走行は特に問題はありません。ところがその後、車を駐車や停車させたのにライトを消し忘れて付けっぱなしにしていると、電気の充電量よりも消費量が上回ってバッテリーが上がる原因となります。ヘッドライトやリアランプだけでなく、ウィンカーやハザードランプの付けっぱなしについても同様です。特に明るい日中にトンネル内を走行する際ライトをつけていて、明るい道路に出てから消し忘れて走行してしまっている車は多いようです。対向車などが消し忘れをパッシングで教えてくれることもありますが、ドライバー自身も消し忘れに注意しましょう。

半ドアの状態で駐車

車を駐車場に停車し、うっかり半ドアになったままの状態で出かけてしまい戻ってきたらバッテリー上がりになっていたということがあるようです。半ドアの状態の車はルームランプが点灯することが多く、日中の明るい青空駐車場においてはルームランプがついていることに気づきにくいこともあります。現在の車両はルームランプの点灯だけでバッテリー上がりに陥ることは少なくなっているようですが、バッテリー自体が劣化しているとバッテリー上がりが起こりやすくなっているため、数時間の駐車であっても起こる可能性があります。また、半ドア駐車によってバッテリーの劣化が進む原因にもなってしまいます。半ドアの駐車は車上荒らしなど犯罪にあってしまう確率もあがりますので、しっかりとドアを閉める癖をつけておきましょう。

車内灯の長時間の使用

日中に地下や屋内の駐車場に車を駐車したり、夜間など暗いところで駐車している時にルームランプが必要になります。最近は災害時に車を使用する機会があったという方もいらっしゃるでしょう。ルームランプを短い時間使用することは問題ありませんが、充電走行が十分でない状態で長時間使っているとバッテリー上がりの原因となってしまいます。

アクセサリ(ACC)状態で音楽を聴く、エアコンを使用する

駐車中のドライバーが気をつけたいことというとオーディオ機器やエアコンの使用です。駐車中の車のシートでドライバーが車内待機をしているところを見かけたことがある方も多いでしょう。この時、アクセサリ状態でオーディオ機器を使用し音楽を聴いたり、動画を見たり、エアコンを使用したりすると、当然ながら電力の消費はありますが、充電はされていない状態です。長時間続けるとバッテリー上がりにつながります。

盗難防止装置を取り付けている

車を盗難や車上荒らしなどから守る盗難防止装置を利用している方も多いでしょう。特に車両から離れている間、センサー等で見守り機能がついている盗難防止装置の場合、車のバッテリーから電力供給を受け動いているものもあります。一度に必要とする電力自体は少ないものの、長期間使用しないまま盗難防止装置のみが作動している場合はバッテリー上がりになることがあります。

充電走行に至らない走行はバッテリー上がりの原因に

車のエンジンをかけていても渋滞のために車がスムーズに走行できなかったり、アイドリング時間が長かったりすると、バッテリーの充電が十分にできません。充電不足の状態で電力を使うことでバッテリー上がりが起こりやすくなります。
このように駐車中でエンジンがかかっていない状態、もしくは車の充電が満足に出来ていない状態での電装品の使用がバッテリー上がりの主な原因です。車のバッテリーは換えたばかりで古くないのにバッテリーが上がってしまったという場合は、電力充電量に比べて消費量が多い可能性があります。普段の使用状況に注意しておかないと、外出中にバッテリー上がりが起こってしまう可能性があります。

車のバッテリー上がりを起こさないための予防策

車のバッテリー上がりにならないようにするために、バッテリーのメンテナンスを欠かしてはいけません。一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の出動件数でも、車が動かない要因としてバッテリートラブルが上位を占めています。定期的にメンテナンスをして、バッテリー上がりを予防しましょう。

メンテナンスの基本はバッテリー液の量を確認すること

バッテリー液は使用しているうちに減っていきます。バッテリー液が減る原因としては主に2つの原因があります。1つはエンジンルームが高温になるために液の蒸発が起こり、バッテリー液の量が少しずつ減っていくというもの。もう1つは、バッテリー液の充電によって水素と酸素の気体に分解されることにともなう液の減少です。バッテリー液が減ってしまうと、補充しないとバッテリーの寿命が短くなります。定期的に確認しバッテリー液が少ない場合は補充するようにしましょう。

バッテリー液の確認方法

バッテリー液の残量を確認する方法は、車のエンジンを止め、キーがオフの状態になっていることを確かめた上で行なうようにします。車を走行させたすぐ後だとエンジンルームが高温になっているのでやけどなどの心配があります。少し時間を置いて、冷ました後に行ないましょう。

バッテリー液の容器が半透明のものだとバッテリー液の量の確認は簡単にできます。容器の側面には『LOWER LEBEL(下限)』と『UPPER LEBEL(上限)』と記されたラインがありますので、バッテリー液が『LOWER LEBEL』よりも低い位置にないか確認しましょう。もしも『LOWER LEBEL』に達していない場合は、バッテリー液の補充が必要になります。

バッテリー液の容器が半透明でない場合は、携帯用のライトを照らすと残量が確認できます。しかしライトを照らしても残量が分からない場合は、バッテリー液のキャップを外し、その中に割り箸などを入れて量を確認するという方法もあります。割り箸をバッテリー液の底まで入れて取り出すと、液が入っている部分までは濡れますので液の残量がどれくらいかを知ることができます。下限ラインより上になっているかを確認してみましょう。

バッテリー液の補充方法

バッテリー液を補充する際はショートのリスクを回避するため、腕時計などの金属類は外しておきましょう。またバッテリー液は硫酸の一種でできているので素手で触るのはNGです。補充の際はゴム手袋などを使うようにして、直接液を触ることのないようにしてください。目を守るためのゴーグルを用意しておくと、万が一という時にも安心です。

フタをすべて外したら、バッテリー液を補充します。補充する際のコツは、できるだけ液を均等に補充することです。加えて、液の量は『UPPER LEBEL』を超えないようにしましょう。『UPPER LEBEL』を超えてしまうと、バッテリー液が染み出してしまって周囲を腐食させる原因になります。

バッテリーが上がってしまったら?

ショッピングに行ったものの、買い物を終えていざ家に帰ろうと思ったら車のエンジンがかからない。このような場面に直面してしまうと、焦ってしまいますよね。車のバッテリーが上がってしまった場合、対処方法は大きく3つあります。

1.ロードサービスを呼ぶ

もしもロードサービスに加盟していたり任意保険の付帯のロードサービスを利用出来るのであれば、走行中や外出時であっても、現地まで応急始動作業に必要なものを用意して駆けつけてもらうことが出来ます。

例えば、ロードサービスで会員数も多い日本自動車連盟(JAF)の場合、昼間の一般道においてバッテリー上がりがあった場合、会員は無料でレスキューを依頼することができます。非会員でも依頼は可能ですが、下記のような費用見積もりとなります。

JAF会員
昼間(8-20時)
JAF会員
夜間(20-8時)
非会員
昼間(8-20時)
非会員
夜間(20-8時)
一般道無料無料13,130円15,230円
高速道路無料無料15,230円17,320円

JAFの場合、バッテリー上がりの救援時にバッテリー交換となった場合はバッテリー代金が実費負担する必要があります。
遠出などで知らない土地でバッテリー上がりが起こってしまうと、通りがかりの人に助けてもらうにも難しく、該当地域でのロードサービスもわから困った事が起こる可能性もあります。JAFであれば全国対応ですし、電話1本で対応してもらえるというメリットがあります。現在JAFを呼ぶ方法は多様になっていて、電話だけでなくスマートフォンのアプリを使用しGPSによって現在地を特定して呼ぶことも出来るようになっています。外出時で地番などを伝えることが困難な場合も、安心して利用することが出来るのではないでしょうか。

2.ブースターケーブルでジャンピングスタート

車のバッテリー上がりが起こった時に、ロードサービス等を利用せずドライバー自身でも行うことが可能な方法というと、ブースターケーブルを使ってのジャンピングスタート(応急始動)です。

ジャンピングスタートに必要な準備は救援車とブースターケーブルです。救援車に関しては、周囲に救援を求める必要があります。道路上でのジャンピングスタートであれば、通りがかりの車に救援を求めることになります。また、該当車両と救援車両を繋ぐブースターケーブルは、カーケア用品等の販売店またはインターネットでの購入ができますが、近くに販売店などがない限り、必要となったときすぐに購入できるとは限りません。前もって車に搭載しておくことをおすすめします。

ブースターケーブルをつなぐ手順は決まっていますので、順序を間違えないように注意してください。

  1. 赤いケーブルを故障車のバッテリーのプラス側につなぐ
  2. 赤いケーブルを救援車のバッテリーのプラス側につなぐ
  3. 黒いケーブルを救援車のバッテリーのマイナス側につなぐ
  4. 黒いケーブルを故障車のバッテリーのマイナス側につなぐ

ケーブルをつないだら救援車のエンジンをかけ、サイドブレーキをかけた上でアクセルを踏んでエンジンの回転を上げます。その後、バッテリー上がりを起こしていた車のエアコンやナビなどの電気装置がオフになっているのを確認してからエンジンを始動させます。

ジャンピングスタートの注意点
ガソリンエンジン車でバッテリー上がりを起こしてしまい、救援車を募る場合ハイブリッド車に救援をしてもらうことは出来ません。純粋なガソリンエンジンのみの車両に搭載するバッテリーとハイブリッド車に搭載されるバッテリーは電力供給量も異なり仕組みが違っています。つなぐことによってお互いの車が故障する可能性がありますので、注意が必要です。

3.バッテリー上がりの原因が故障の時は

バッテリー上がりが起こり、応急始動方法を試しても動かない場合は、バッテリー自体が故障している、または劣化によって新しいバッテリーに交換するしかないといった場合もあります。バッテリー自体は畜鉛電池であり消耗品であり、寿命がある部品です。使用状況によって寿命に差はありますが、交換をしないと再始動が難しいこともあります。バッテリー自体の部品の料金とバッテリー交換の工賃等の相場はいくらくらいかかるのでしょうか。バッテリー自体の料金は、メーカーごとに価格設定が前後しますがおよそ数千円から20,000円となります。ガソリンエンジン車のバッテリー交換の工賃はおよそ1,000円前後ですので、部品と工賃を合わせて20,000円前後が相場となるでしょう。

当該の車自体がもともと古い車体などの場合、車によってはバッテリーを交換しても他の部分にトラブルが出てくるなどもあります。特にバッテリーを交換してもすぐにバッテリー上がりを繰り返すようであれば、修理費用や交換費用を支払って乗り続けることはコストパフォーマンスが悪いかもしれません。年式が古くて、走行距離も多い車といった場合はバッテリー交換や修理をせず、そのまま売却をして、車を乗り換えてしまうのも一つの手となるでしょう。

カーネクストでは、バッテリー上がりで動かなくなってしまった車も、レッカー引取費用と廃車手続き費用無料で廃車買取を行っています。特に不動車の廃車に関しては、レッカー車を呼ぶ費用が不安という方も多いと思いますが、レッカー費用がかかりませんので安心して廃車を任せていただくことが可能です。廃車にお悩みがあるという方は、お気軽にカーネクストへお問い合わせください。

まとめ

バッテリー上がりの原因と予防策、バッテリー上がりの時の対応方法についてお話しました。バッテリー上がりを防ぐためには、定期的にバッテリー量を確認し、減っているようであれば補充する、充電不足で電装品の多用をしないなど日ごろからメンテナンスや車の使い方に気を付けることが大切です。また、バッテリー上がりで対処しても車が動かない時、バッテリー上がりを繰り返すようになってしまった時は、バッテリーの交換が必要になります。低年式車や多走行車であれば、廃車して乗り換えてしまうのもひとつの方法です。

車の買い替えをご検討される時は

バッテリーが上がりやすくなった車や、ブースターケーブルをつないでも動かない車の場合は車を処分して、新車への買い替えを検討されてみいいかもしれません。バッテリー上がりで動かない車でも、高く売る事ができれば次の車の購入資金に充てることも可能になります。そこで必要になるのは車の売り先を海外販路持ちの業者にする事です。近年の傾向として日本で出た中古車は国内ではなく海外で売った方が高値になる事が多く、それに伴い輸出販路のある業者での買取額が上昇傾向にあるのです。もし車を売る場合は、海外販路を持っているカーネクストをご利用いただき、少しでも高値で売っていただければと思います。

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