車の燃費が悪くなったのはなぜ?考えられる原因と対処方法を解説

自動車の困り事

車の燃費は、走っている状況によって変化するものです。しかし自分の愛車の燃費が急に悪くなってしまうと、どこかに不具合があるのではと心配になります。

この記事では、車の燃費が悪くなってしまう原因や、対処するための方法を解説していきます。車の燃費が悪くなってしまった場合に、考えられる原因とは何なのか項目別に見ていきましょう。

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長年乗っている車の燃費が悪くなった場合

最初に考えるのは、長年乗っている車の燃費が悪くなった場合です。幾年か問題なく走行できていても、急に燃費が悪くなることも考えられます。この場合には、以下の点が考慮できます。

エンジンの不具合

燃費が悪くなるという症状に直結するのは、エンジンの不具合です。いくつかの要素は、エンジンに不具合を生じさせ、燃費を悪化させるものとなります。

エンジンオイルの不足や漏れ

エンジントラブルで代表的なのは、エンジンオイルの不足や漏れというもの。

エンジンが生み出すパワーは、燃料を燃やした時の爆発のパワーです。エンジンがシリンダー内で爆発すると、シリンダーとピストンの隙間はエンジンオイルでふさがれて、爆発のパワーが逃げていかないようにしています。

エンジンオイルが過度に不足してしまったり、エンジンオイルが漏れていたりする状態では、エンジンオイルが本来持っている密閉する力が発揮できずに、燃費が悪くなることがあります。

オイルポンプの故障

オイルポンプは、エンジンにオイルが行き渡るように、エンジンオイルを吸い上げる働きをします。エンジンが動いている限り、オイルポンプも動き続ける必要があるのです。

オイルポンプが故障してしまうと、スムーズに動くべきオイルポンプに必要以上の力が取られてしまい、結果として燃費が悪くなるというケースもあります。

バッテリーの故障

バッテリーが故障していると、必要な電力を供給することが難しくなるので、急に燃費が悪くなることがあります。電気系統と燃費は関係が無いように思えますが、現在の車はほとんどの部分を電気で制御しているとも言えます。

バッテリーの寿命が近づくと、燃費が悪くなるという事も十分に考えられるので、バッテリーの電圧を計測してみるのが良いでしょう。

燃費の悪化だけでなく、車が動かなくなることも

急に燃費が悪くなったという状態では、エンジンに大きな不具合が生じている可能性が高くなります。もしエンジンの不具合を放置していると、燃費の悪化だけでなく、車が完全に動かなくなるというケースもあります。

エンジンに異音が発生しているのであれば、すぐに修理を依頼するのが良いでしょう。特にオイルポンプなどはエンジンと直接関係があるので、完全に故障してしまうと車が動かなくなります。

その他のトラブルでは、放置していることによって、他の部品に影響が出る可能性もありますので、早めに修理工場でのチェックが必要でしょう。日頃から車を良くチェックしていると、オイル漏れや外傷にすぐに気づくことが可能です。

突発的に車の燃費が悪くなった場合

車の年数がそこまで経過していないのに、燃費が悪くなったのであれば、別の可能性を疑うことができます。

タイヤの空気圧低下

突発的に車の燃費が悪くなったのであれば、最初に疑えるのは、タイヤの空気圧低下です。

タイヤは空気を充填させることで、必要な固さを維持し、転がり抵抗を低くすることができます。空気圧が低下すると、道路に接地している面積が広くなり、抵抗が大きくなることから燃費が悪くなる結果となります。

タイヤが製造されてから年月が経過している場合も、損傷が生じて空気圧が低下することもあるでしょう。タイヤの寿命は3年から5年と言われていますが、寿命を超えると空気を保つ力が弱くなり、すぐに空気が抜けていきます。

石など鋭利なものがサイドウォールを傷つけることも、タイヤの空気圧が減少する原因となるでしょう。サイドウォールが傷つくほどの損傷になると、タイヤを使い続けることは難しくなりますので、すぐにタイヤを交換する必要があります。

タイヤの空気圧を定期的にチェックして、適正値を保つことこそが燃費が悪くなることを防ぐ近道となります。

センサー類の故障

さらに燃費が悪くなってしまう原因として、センサー類の故障を挙げる事ができます。センサーに不具合が生じると、正しい数値を測定できずに、適切な燃料比にすることができなくなります

アイドリングの回転数が不安定になったり、マフラーから異音が生じたり、エンジン警告灯が点灯することも。エンジンが普段の音と異なる場合や、警告灯が点いているなら、センサー類が故障していることが考えられるので、整備工場でのチェックが必要です。

センサーが故障していると、アクセルを離した時に「パンッ」と爆発音がしたり、マフラーから白煙が出てきたりします。日頃からチェックを良くしていると、これらの変化に敏感に気づくことができますので、定期的に車をチェックすることは大切です。

車の不具合以外で考えられる燃費が悪くなった原因

車の不具合以外でも、車の燃費が悪くなる要因はあります。

燃費を悪化させる運転をしていないかチェック

最初に考えておきたいのは、燃費が悪化する運転の仕方をしていないかということ。急発進や急停車は燃費の悪化につながるものです。

普段の運転の仕方に、無駄なアクセル操作が含まれていないか、再度確認してみると良いでしょう。

ゆっくり過ぎる運転も燃費が悪くなる原因ともなります。目的とする速度まで、素早く加速し、その後はゆっくりとアクセル操作をすることが、燃費の良い走行方法となります。

飛ばし過ぎず、また遅すぎず適切な速度で走行することが、燃費を向上させるための走行方法となるのです。エコカーの場合には、エコ運転になっているかの指標を示してくれる機能がついているモデルもありますので、より燃費走行をしやすくなっています。

燃費の良い運転なのかを心がけていると、エコ運転が楽しくなります。車の燃費が悪くなったと感じているのであれば、どれだけエコな運転ができるか挑戦してみると、いつものドライブも楽しくなるでしょう。

荷物を積みすぎていないかチェック

荷物の積みすぎも、燃費が悪くなってしまう原因となります。車両重量が重くなればなるほど、車を動かすのに必要なエネルギーも多くなるのです。普段は使わないものがトランクに積まれているのであれば、家の中においておくだけでも、燃費の向上が期待できます。

不要と思える荷物の中には、スペアタイヤも含まれるでしょう。タイヤの性能も向上し、いきなりタイヤがバーストする可能性も低くなっているので、純正でもスペアタイヤではなく修理キットを装備しているモデルもたくさんあります。

もし純正はスペアタイヤを装備しているのに、スペアタイヤを取り外すのであれば、代わりに修理キットを積んでおきましょう。スペアタイヤも結構な重量になりますので、修理キットにするだけでも軽量化をすることが可能です。

まとめ

車の燃費が悪くなってしまうのには、いくつかの原因があります。エンジンに不具合が生じている時や、タイヤや運転の仕方に問題があることもあるでしょう。エンジンの不具合であれば、放置しておくと車が故障して走行できない状態にもなりかねませんので、早急に修理工場などでチェックしてもらいましょう。

普段から車のチェックをしておくことは、燃費が悪くなるという少しの変化から、車の故障に気付く助けになります。それだけでなく車に関心を払うことは、燃費の良い運転を心がける助けにもなるでしょう。

年数が経過している車に乗っているのであれば、燃費が悪くなると車の乗り換えを考える良い時期となります。修理費用と相談して、今の車を乗り続けるのか考慮すると良いでしょう。

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