車のギアの仕組みと正しい使い方とは?故障した時の対処法もご紹介

トラブル・修理

車に乗っていると、必ずするのがギアチェンジ。オートマ車の場合には、「D」や「P」などのギアに入れて、発進や停車します。マニュアル車の場合は、1速、2速と、速度が上がるにつれて、ギアチェンジをしていく必要があります。

でもギアチェンジや、ギアの仕組みについて習ったのは、教習所での授業なので忘れてしまった方も多いでしょう。この記事では、車のギアの仕組みや正しい使い方、また故障した時の対処法についても解説していきます。

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車のギアの種類について

車のギアの種類

車のギアには大きく分けて2種類あります。それは、「オートマ車」のギアと、「マニュアル車」のギアです。教習所でも、免許の種類が異なっているので、大まかな違いについてはご存知でしょう。

オートマ車のギア

オートマ車のギアについて解説します。CVT車の場合には、少し表記が異なる場合もありますが、多くの場合以下のギアに分けられています。ギアの種類と、働きの概要を見てみましょう。

・パーキング

車を駐車する時に使用するギアです。パーキングに入れておくと車が動くことはありませんので、駐車時には必ず入れます。もちろんパーキングに入れていても、全く車が動かなくなるという保証はありませんので、パーキングブレーキも併用します。

・リバース

名前の通り、バックをする時に使用するギアです。

・ニュートラル

エンジンをかけたまま停車することができるギアです。オートマ車の場合には、ドライブにギアが入っていると、アクセルペダルを踏んでいなくてもクリープ現象で車が進みますが、ニュートラルに入れておくと動力が伝わらないので、進むことはありません。

・ドライブ

運転をする時にギアを入れると、速度に合わせて自動で変速してくれます。

・セカンド

ギアが2速で固定されるか、もしくは2速までしか変速されません。坂道を登っている時や、長い下り坂の場合に活用します。

・ロー

ギアが1速よりも上に行かないので、セカンドギアよりもさらにエンジンブレーキを効かせたい時に活用すると良いでしょう。

マニュアル車のギア

マニュアル車でも、オートマ車と同じように、ギアチェンジを行いますが、オートマ車と比較をすると、運転時に頻繁にギアチェンジを行います。それぞれの役割を理解していると、よりスムーズにギアチェンジすることができるでしょう。

・ローギア

発進の際に利用します。また坂道では、力を発揮することができるギアです。

・セカンドギア

発進の次に使います。長い坂道などで、エンジンブレーキを活用する時にも多用します。

・サードギア

3速ギアで、速度域が高くなった際に活用します。

・トップギア

4速ギアになります。

・オーバートップギア

5速ギアで、高速巡航時に活用します。

・リバース・バックギア

バックをする際に、利用するギアです。

車のギアの使い方

ギアの使い方

免許を持っているのであれば、ギアの使い方は教習所で習っていることでしょう。上手な活用方法も含めて紹介します。

オートマ車のギアの活用シーン

例えば、高速道路の緩やかで長い上り坂は、渋滞が発生しやすい箇所です。何も考えずに運転をしていると、自然とスピードが落ちてきて、渋滞の原因となります。こうした箇所では、車のギアを正しく、上手に活用することが大切です。

オートマ車の場合には、自動的にギアチェンジされますので、意図的にギアを落とすには、キックダウン(アクセルを大きく踏み込む)か、手動でギアダウン(ODオフか3、2)する必要があります。これには、オートマ車の構造が関係しています。

オートマ車の場合には、停車したりスピードが大きく下がったりした時以外には、ギアダウンされません。緩い上り坂で、ギアダウンされないのは、オートマ車の構造によります。それで、意図的にギアダウンさせることで、スピードを落とさずに上り坂を走行できます。

もちろん緩やかな上り坂だけでなく、一般道で急な上り坂になった時には、2ギアに手動で落として走行可能です。路面の状況を良く観察し、早めにギアチェンジをするとスムーズな運転になるでしょう。

さらに山道の下り坂では、意図的にギアダウンさせることで、エンジンブレーキを活用することになります。近年のオートマにはロックアップ機構がついていることも多いので、エンジンブレーキがかかりやすくなっています。しかし従来のトルコン式のオートマ車の場合には、ギアを手動で落とすことで、エンジンブレーキを活用しやすくなるのです。

オートマでも機構の違いや、坂道の状況によって異なりますが、エンジンブレーキを活用できるようにギアを落とすという走り方は有効です。

マニュアル車のスムーズなギアの使い方

マニュアル車の場合には、ギアチェンジを手動で行う必要があるので、ギアチェンジのスムーズさが乗り心地に直接影響します。状況や、運転の仕方によっては、ギアチェンジがうまくいかないということもありますが、いくつかのポイントを抑えることで、スムーズにギアチェンジできるようになります。

・クラッチ操作を丁寧に

基本的なことですが、クラッチ操作を丁寧にすることが非常に重要です。急にクラッチを繋ぐのではなく、最後まで丁寧にクラッチ操作をするだけでも、スムーズなギアチェンジを行う事ができるでしょう。

・シフトノブを当てて

ギアチェンジを行う時には、シフトノブに手を添えて行います。その際に、一気に力を入れるのではなく、一度軽い力でシフトノブに手を当てます。そうすると、ギアの回転数とエンジンの回転数があった瞬間に、ギアが吸い込まれるようにスムーズに入っていきます。

これがギアチェンジを行う適切なタイミングです。慣れてくると、エンジンの音を聞いているだけでも、おおよそのタイミングを図ることができます。ギアがスムーズにチェンジできれば、クラッチ操作を丁寧に行います。

・シートの位置

あまり関係ないと思われるかもしれませんが、シートの位置もギアチェンジに大きく影響します。クラッチを踏み込む際に、シートの位置が身体に合っていないと、身体に負担がかかったり、半クラッチを維持できなくなったりします。

車のギアが故障したらどうする!?

車のギアが故障

車のギアが故障した場合は、どうしたらよいでしょうか?ギアが故障することになりかねない原因にも注意が必要です。

故障の原因

どんなに耐久性がある部品でも、10万キロ、20万キロと走行距離が延びるにつれて、経年劣化してきます。経年劣化は防ぐことができませんし、キックダウンなどをよくする運転の仕方であれば、劣化が早く進むこともあります。

またATF(オートマチックトランスミッションフルード)の不具合も、故障の原因です。ギアの潤滑に必要なのがATFですが、オイルの漏れなどがあるとギア自体の故障の原因となりえます。

無茶な運転をしているのも、ギアに負担をかけます。マニュアル車の場合では、ギアの回転数が合っていないのに、ギアチェンジするのは良くありません。またオートマ車では、キックダウンを頻繁に行うのも、ギアに良いとは言えないでしょう。

故障したらどうするか

ギアが故障してしまうと、修理をする必要があります。ギアの修理ともなると、簡単にできるものではなく、多くの場合オートマの交換やオーバーホールになるでしょう。車の中でも重要な部品であると共に、大きな部品ですので、交換費用も高くなります。

オーバーオールでも20万円以上、載せ替えにもなると更に費用がかかることが予想されます。なのでギアの故障があると、廃車にすることを選択される方も多いのも事実です。

ギアが故障していると、不動車という扱いになり、それほど高い買取額は期待できません。しかしカーネクストであれば、ギアが壊れている車でも買取することができます。不動車を廃車にして、廃車費用がかかるのであれば、カーネクストに査定依頼をしてみるのがおすすめです。

まとめ

ギアが故障すると、修理費用がかさみます。もちろん丁寧な運転を心がけることで、ギアに負担がかからない運転もできます。しかし経年劣化など、避けられない劣化もあるのも事実です。

ギアが故障しているのであれば、廃車費用がかかってしまう業者に依頼するのではなく、カーネクストで査定をして、次の車の資金にするのがおすすめです!

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