廃車を販売したい!販売の際の手続きや買取業者選び

廃車の知識

愛車が事故に遭った場合や故障などで廃車同然になってしまった場合、スクラップ業者へ解体を依頼するしか方法はないと思っていませんか。

実は、業者によっては廃車同然の車体を買取、販売してくれるところがあります。うまく活用すれば高値で買い取ってもらうことも可能です。

査定額をより高くしてもらうコツについてもご紹介します。

どんな車も0円以上買取保証

廃車同然の車を買取・販売してくれる業者がある

事故車や大きく破損して動かなくなってしまった車体、水没してしまった車体は解体しなければならなくお金がかかると思っていませんか。しかし、廃車同然の車でも買取して販売してくれる業者があります。その業務を専門的におこなっているのが廃車買取業者です。

廃車買取業者では、事故車や故障車、エンジンが動かなくなった不動車や水没して動かなくなった水没車などトラブルがある車を買い取って販売してくれます。

では、どうして廃車同然の車を買取り販売できるのでしょうか、その秘密は海外の自動車に対する法規制と日本からの輸出に隠されています。

日本では初めは3年、その後は2年おきと普通自動車の車検期間が決められていますが、アメリカの一部や中国、タイなどの海外諸国では車検制度が整備されていません。そのため、自動車は動きさえすれば運転できるため日本では廃車同然の車でも海外では自動車として公道を走ることができるのです。

特に日本車は海外での評価も高くブランド性も高いため例えトラブルがあったとしても比較的高値での輸出が可能です。そのため、買い取り販売業者では転売目的に廃車予定の車を買い取っている側面もあります。

また、修理すれば動く自動車であれば、業者にて修理をしたうえで中古車として販売する業者や使えるパーツは取り外してリサイクル販売している業者もあります。

廃車を高く買取・販売してもらうために

廃車予定の車を買い取りに出すのであれば、少しでも高い価格で買い取ってもらうために準備をしておきましょう。

見積もりはいくつかの業者でおこなう

人生を通じて廃車をする機会はなかなかないため焦って業者を選んでしまいがちです。特に初めて業者とやり取りする場合は緊張して、相場感も見逃しやすくなります。

しかし、初めての業者で即決してしまっては、足元を見られている可能性も少なくありません。見積もりを取る際は2~3社、多くて4社ほどにアプローチしてみましょう。

また、業者によっては即決を求めるところもありますが、そういう業者ほど安く買い叩きがちです。他社に見積もり依頼していることをちらつかせながら値上げ交渉にのぞむと比較的価格交渉がやりやすくなります。

出張査定を受ける場合は事前に日程を固めておく

インターネットなどを利用して出張査定を依頼する場合、すぐに業者から連絡が入り査定日決定のやり取りがなされます。その際、自分の予定を先に確認しておいて出張査定の希望日を固めておくと連絡もスムーズに行えます。業者にとっても印象が良くなるでしょう。

査定前に車を整備しておく

業者は査定時の車の状態を基準に見積価格を決定するため、業者と対面する際には事前に車の汚れを綺麗にしておいたり自分でできる整備などは事前にしていたりします。

業者は車の外見だけでなく、オーナーの使用状況をも勘案して車の状態を見定めて見積もりを出してきます。そのため、丁寧に使っていた車だったということをアピールすることで多少なりとも査定額アップにつながります。

ガソリンはどうするか?

車両を解体する際にガソリンが残存していると、発火の原因になりうるため非常に危険です。そのため、業者への査定や引渡し前にガソリンを抜いておくべきか悩むところです。結論からいうとガソリンは残っていても、抜いていても構いません。

残っていたとしても業者は解体前の事前確認でガソリンタンクを空にするので危惧する必要はありません。それでも気になったりガソリンを再利用したりするのであれば、ガソリンを抜いてから業者に引き渡しましょう。

荷物を残さない

業者へ引き渡す前には車内にある私物を取り除いておきましょう。あらかじめ車内がきれいになっていることで業者の印象もアップしてより高額査定へとつながります。

また、私物が残った状態で引き渡ししてしまった場合、解体まではたくさんの人の手に渡るため荷物が無くなってしまう可能性は大いに考えられます。このようなトラブルを未然に防ぐ意味でも荷物は整理しておきましょう。

ナビやオーディオなどを取り外す

カーナビやオーディオなど後付けの機械類は価格が高く、再利用できるのであれば取り外しておきましょう。これらの機材を買い直すとなると余計な費用がかかってしまうのであらかじめ取り外しておいて次の車に搭載するといいでしょう。

ただし、当初から備え付けられていたナビやオーディオは自分で取り外すことは解体とみなされることがあります。解体作業は行政機関から認可を受けた業者のみができることなので、個人が解体作業をおこなうとなると違法行為となります。

個人で撤去作業をおこなう場合、車体に傷がついたり時間がかかったりといろいろな不都合が生じやすくなります。無理に外そうとすると見えないところに傷がついて、売れない場合もあるので、後付けパーツ以外の部品を取り外す際は事前に業者に確認をしておきましょう。

解体作業を業者に頼む場合は手数料を支払わなければなりませんが、その際工賃が高くついてしまって、車体を売る際の金額より上回ることも少なくありません。解体後に高額な請求をされないためにも、事前にどれくらいの料金がかかるのか見積もりを取っておいて証拠に残しておくといいでしょう。

廃車を買取・販売してくれる業者の選び方

廃車予定の車体の買取や販売をしてくれる廃車買取業者にはいろいろな業者がありますが、中には査定額を低く見積もるなど悪質な業者もあります。では、業者はどのように選べばよいのでしょうか、そのポイントをおさえておきましょう。

複数の業者に査定を頼む

見積もりを取る際はいくつかの業者に依頼をします。一つだけでは値段の相場が分かりませんが、複数の業者に依頼することでその相場を知ることができます。

料金が明朗会計

業者とのトラブルの中で特別に多いのが料金トラブルで、当初は車体を買い取るといっていたにも関わらず、いざ解体すると高額な請求をしてくる業者があります。見積もりを取った時点で追加費用がかからないなど明朗会計の業者を選びましょう。

説明責任を果たしてくれる

自動車の解体は専門用語などが飛び交うため初心者にとっては不安がつきものです。その際、分かりやすい説明をしてくれる業者は顧客への配慮にも気を配っており、分かりにくいことがらについても説明責任を果たしてくれる業者には安心して依頼できるのではないでしょうか。

手続きの有無

悪徳業者の中には、料金を取っているにもかかわらず、正常に手続きをおこなっていないというケースが存在しています。選ぶ際には口コミなどを参考にしつつ手続きをきちんとしてくれるかを調べましょう。

まとめ

事故車や水没車、不動車など日本国内で乗用車として機能しなくなった車両は廃車しなければなりませんが、廃車専門の買取業者に任せると買取販売をしてもらえる可能性があります。

日本国内で使用に耐えうると判断された車体であっても、車検制度がない海外では乗用車として使用できるため輸出できる手段があります。

本体車両が使用できなくてもパーツに価値があり、買取対象となることもあるのです。

買取を依頼する際は1つの業者に即決するのではなくいくつか見積もりをとったうえで相性の良い業者を選んでいきましょう。

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