近年のエコブームから電気自動車が徐々に注目を集めてきています。
環境に優しく維持費も安い電気自動車ですが、電気自動車の寿命はどのくらいなのでしょうか。
今回は電気自動車の故障についてお話します。
電気自動車の故障?バッテリーの寿命の時期
電気自動車とは、ガソリンを使わず電気で走る車のこと。バッテリーに蓄えられた電気によりモーターを駆動して走行するため排気ガスや二酸化炭素を出さない、非常に環境に優しい車です。
また、ガソリン車やディーゼル車はオイルやエレメントなどを定期的に交換しなければいけません。電気自動車はこのようなものがないため消耗品の交換が少なく、維持費が安いことも大きなメリットです。
環境に優しい電気自動車は使用している部品が少ないため故障しにくく、コスパにも優れているという特徴があります。
電気自動車の寿命は、バッテリーが故障したときと定義づけられます。
電気自動車の核となるのがバッテリーです。バッテリーは消耗品ではないのか?と思われるかもしれませんが、ガソリン車と違って電気自動車のバッテリーには10万キロ保証が付いています。
電気自動車にとってバッテリーはエンジンのようなもので、バッテリーの故障はエンジンの故障、つまり寿命ということになります。
もし電気自動車が水没により故障した場合は、高電圧のバッテリーを搭載していることにより感電などの恐れがあるため、修理に出すよりも廃車にしたほうがよいでしょう。
まず電気自動車の仕組みについて知っておく必要があります。電気自動車の仕組みは至ってシンプルな構造であり、電気を蓄えるバッテリー、タイヤを回転させるモーター、そしてモーター出力をコントロールする制御装置の3点から成り立っています。
ではバッテリーの寿命はどのように定義づけられているのでしょうか。
バッテリーを必要とする製品はたくさんありますが、一般的には電池がもたなくなってきた頃が寿命と言われています。
しかし、電気自動車のバッテリーは、ただ単に電池だけの役割を持っているのではありません。そこにはバッテリークーラーやセンサー、冷媒を通す配管などが入っており、まさに電気自動車の心臓部分です。車を動かすために必要不可欠なバッテリーの故障は心臓が動かなくなったことを意味し、ガソリン車のエンジンの故障と同じなのです。
次は電気自動車のバッテリーの寿命の見分け方です。
多くのメーカーでは、満タンに充電した状態でバッテリーの容量が全体の70%を下回った頃が寿命であると考えているようです。
電気自動車を満タンに充電して走行する距離を「航続距離」と言いますが、満タンに充電したにも関わらず航続距離が70%以下になった場合、そのバッテリーは寿命を迎えたと思ってよいでしょう。
保証期間が長いといっても、バッテリーは消耗品です。おかしいな、と思った時はバッテリーの寿命かもしれません。
では電気自動車のバッテリーを故障させず、長持ちさせる方法はないでしょうか。長期保証がついているとはいえ、バッテリーを故障させず快適に走行するためには次のような対策が考えられます。
バッテリークーラーがついていない車種は、特に夏場は日陰の涼しいところで充電する
満充電したまま放置せず、すぐ出発する時だけにする
基本的に80~90%の充電でキープし、満充電にしない
容量が10%以下のときには急加速せず、なるべく大電流を流さないような運転をする
長期間車を暑いところに駐車しなければならない場合、バッテリーの容量を少なめにしておく
電気自動車で特に注意が必要なことは、バッテリーの劣化です。満充電での長時間にわたる放置と熱には注意しなければなりません。夏場の炎天下では日陰を選んで充電し、充電する際には80%程度に抑えておくことでバッテリーの劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。
電気自動車は少し気を付けるだけでバッテリーの寿命に差が出てくるものです。快適な運転のためにも参考にしてください。
故障が極端に少ない電気自動車?コスパも最高?
電気自動車はガソリン車に比べてどのような面に優れているのでしょうか。故障が少なくコスパに優れていると言われている電気自動車について、環境面以外に着目してみました。
エンジンがないため、ガソリン車に比べて部品数が100~300分の1になるので故障が少なくなる
モーター加速のためガソリン車に比べて加速の性能に優れ、ストレスなく車を走らせることができる
エンジンがなく、車内が静かで快適
ガソリン車と比べて維持費が安く、コスパがよい
ガソリン車と違い電気自動車はエンジンを搭載していません。部品が多いと故障もしやすくなりますが、電気自動車はガソリン車と比べて内部がシンプルで使われている部品も非常に少ないです。そのため、故障があまりないと言われています。
また、電気自動車のモーターが強く、起動と同時に強力なトルクを発生させます。
電気自動車は非力というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実は電気自動車はガソリン車などと比べて非常に力強さを感じることができるのです。
ガソリン車やディーゼル車に対し、電気モーターは非常に大きなトルクを発生するため加速が速いという特徴があります。
そのため、ガソリン車やディーゼル車とは比べ物にならないくらい加速性能が良く、ストレスを感じることがありません。
アクセルやブレーキを踏んだ時の反応も電気モーターのほうが優れており、街中でも快適な運転を実感できるでしょう。
静粛性に優れていることも電気自動車のメリットのひとつです。
電気モーターはガソリン車やディーゼル車のエンジンと比べ非常に静かです。その上振動も少ないため、ガソリン車と比較して快適性にとても優れています。
そして、コスパに優れている点も注目すべきです。車は維持費がかかりますが、充電に必要となる電気代はガソリン代や軽油代よりも安くなります。税金もガソリンに比べて電気は安く、コスパに優れています。
このように電気自動車は故障がほとんどなく、維持費も安いことからコスパがとても良いことがおわかりいただけたのではないでしょうか。
電気自動車が水没した!乗っても大丈夫?
もし電気自動車が水没したらどうなるのでしょうか。
自然災害は予測ができず、大雨や台風など思わぬ被害を受けてしまうことがあります。
次は電気自動車が水没してしまった場合についてご紹介していきます。
感電する恐れがあるため、水没した車に近寄らない
車が水に浸かったら、まずエンジンが故障して動かなくなります。電気自動車の場合、バッテリーが搭載されているため感電の恐れもあります。
電気モーターが水によりダメージを受けて壊れてしまう可能性が高いでしょう。
ここで気を付けなければいけないことは、水没した車には決して近づかないことです。特に電気自動車は高電圧のバッテリーが搭載されている分、より危険度が高くなります。
水没した車を修理して乗ることはリスクがある
車が水没してしまったら修理に出して、また乗り続けることを考える方もいらっしゃるでしょう。基本的に水没した車を修理して再び乗ることはリスクがあり、あまりおすすめできません。
車にはたくさんの電気部品や電子機器が搭載されており、水没するとほとんどの部品に不具合が起こってしまいます。何よりも破損や劣化による火災を引き起こす可能性があるため危険です。
また、水の被害を受けた車は車内の様々なところに細かい泥や汚れが入り込みます。汚れた水がしみ込んだシートなどは悪臭の原因です。
このようなことから修理に出しても多額の費用が必要になると考えられ、結局は廃車になることが多いようです。
水没した車は「冠水歴車」となり、水没被害にあった車と証明されます。水没車は修理してもまた故障する可能性があり、中古車としての価値が下がってしまうことも知っておくべきでしょう。当然査定額も低くなってしまいます。
水没の程度ですが、タイヤの高さの半分以下が浸かる程度や車の床面が水に浸からない程度ならまだ大丈夫かもしれません。
マフラーが浸水するほどの水没や車の床の上まで浸水した場合は、電気系統が故障している可能性があり、車が動かないこともあるでしょう。
水没した車を廃車にする場合は自分で運ばずに廃車の専門業者にお願いする
ガソリン車や電気自動車が水没により故障して廃車にすることを決めた場合、自分で運ぶのは危険です。まずは廃車専門業者に相談することをおすすめします。
また廃車買取専門店なら、使えるパーツを買い取ってくれる場合があります。
水没したから全く価値がないと思っていても、部品に価値が付くかもしれないので一度無料査定してもらうとよいでしょう。
まとめ
今回は電気自動車の故障を中心にお話をしました。
電気自動車は故障しにくく維持費やコスパに優れています。
しかし、バッテリーの故障や水の被害を受けた場合は手放して廃車にするのが賢明です。
この際に注意するのは、不動車の運搬に費用をかけずに廃車を行うという事です。
その点、弊社カーネクストであれば運搬費用も廃車費用も全て無料になりますし、電気自動車に使われているパーツ単位で査定額を算出する事も可能でございます。