整備不良の車を運転してはダメ?廃車にしたほうがいい?

トラブル・修理

故障している車は整備不良とみなされ、そのまま運転するのは危険ですし、法律違反にもなります。どんな罰則が科せられ、事故を起こしたときはどうなるのでしょうか。

日常的に点検すべきところも紹介します。

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整備不良の車を運転したらどうなるの?違反点数は?反則金は?

整備不良の車を運転するのは違反行為であり、警察官に見つかると点数を課され、反則金を支払わなければいけません。

例えば普通車の場合、制動装置等の整備不良は2点が課され、反則金は9,000円です。制動装置とはブレーキ全般を指します。同じくブレーキランプやウインカー、テールランプなど尾灯等の整備不良があると1点が課され、反則金は7,000円です。

どちらも運転する上で重要な役割を果たします。制動装置が整備不良だと車は思うように停まれません。前を走る車や横断歩道を渡る人に危害を加えるだけでなく、ドライバーも危険です。尾灯等が消えていると、後続車に何をするのか伝わらず、追突される恐れがあります。

他にも整備不良で起こり得る消音器(マフラー)の不備や、ヘッドライトの無灯火も違反です。前者は2点、後者は1点が課され、共に6,000円の反則金となります(普通車の場合)。

こうした整備不良による違反行為は、ドライバーがわざとやっているのではなく、警察官に指摘されて初めて気づくケースが多いようです。特に尾灯等は車の後ろにありますから、球切れを起こしても気づきにくいでしょう。運転する前には必ず点検して、故障が起きていないか確認したいものです。

本来、車は月に1回、ドライバーが「日常点検」を行わなければいけません。けれども、実際のところは2年に1回の車検時だけしか点検しないドライバーがいるのも事実です。ただし、車検は合格するための点検が中心で、各部位を細かく見るわけではありません。

車は毎日の使用によって少しずつ消耗します。日常点検を行えば不具合に早く気づき、修理したり部品を交換したりすることで、整備不良を防げますし車も長持ちするでしょう。

主にチェックしたいのは以下の3つです。

エンジンルーム

エンジンオイルや冷却水、バッテリー液、ブレーキオイル、ウィンドウォッシャー液の量を確認します。これらは普通に車を運転しているうちに減りますし、減りが早ければ穴が空くなどして漏れている可能性があります。足りないようであれば補充したり、整備工場で見てもらったりしましょう。

自分でボンネットを開けるのは不安かもしれません。けれども、ほとんどの車は運転席にあるボンネットレバーを引き、隙間から見えるレバーを押して持ち上げ、最後にステーという棒で固定するだけです。ただし、運転直後はエンジンルームが熱くなっているので、冷えているときに開けましょう。

また、ハイブリット車や電気自動車(EV車)は、エンジンルームの中に高電圧バッテリーを搭載しています。感電やヤケドの恐れがあるので、うっかり触れないように気をつけなければいけません。高電圧バッテリーにつながっているケーブルも同様です。そのような部品には警告シールが貼られています。

車の外回り

タイヤやライトを点検します。タイヤは十分な溝の深さがあるか、異物は挟まっていないか、傷はないか、異常に減っていないか目視で確認します。

空気圧も重要です。空気圧が不足すると燃費が悪くなりますし、各タイヤでバラつきがあると車が安定して走れません。タイヤゲージという計測器がありますが、ガソリンスタンドやカーショップでも点検できますし、不足していればその場で調整してくれます。

ライトは実際に点灯してみましょう。ブレーキランプのように目視が難しいものは、誰かに手伝ってもらったり、ガラスに映したりするのがおすすめです。レンズに汚れがあるなら拭き取り、曇っていたり傷がひどかったりするなら交換します。

運転席周り

運転席に座って、様々な装置が正常に作動するか点検します。例えばブレーキペダルやサイドブレーキ、ワイパーやウィンドウォッシャー液の噴出、エンジンのかかり具合や作動音などです。

ブレーキペダルの踏みしろやサイドブレーキの引きしろに違和感がある場合は、整備工場で見てもらいましょう。ワイパーの拭き取りが良くない場合は交換します。ウィンドウォッシャー液の向きや高さは、ノズルに安全ピンを挿すと自分で調整可能です。

エンジンはすぐにかかり、異音がしないか確認します。加速や安定性については実際に走らせてみましょう。

以上が月に1回行いたい日常点検です。

他にもドライバーには道路運送車両法の第48条により、年に1回「定期点検整備」を実施する義務があります。これはマイカーであれば1年ごとに26箇所、2年ごとに1年ごとの項目も含む56箇所の項目を点検するもので、同法に基づく自動車点検基準で定められています。

部位によっては分解して点検するため、小さな不具合も見逃しません。費用は1~2万円前後+交換した部品代です。

整備不良は法律違反?どんな刑が科せられるの?

整備不良で車を運転するのは、道路交通法の第62条「整備不良車両の運転禁止」に抵触し、3ヶ月以下の懲役か、5万円以下の罰金が科せられます。ここでいう整備された車とは、道路運送車両法の第3章「道路運送車両の保安基準」(第40条~第46条)を満たしている車です。満たしていないと車検にも通りません。

先述の制動装置や尾灯等もそうですが、他にも車体には鋭い突起があってはいけませんし、窓ガラスが割れていたり、ミラーで安全確認できなかったりするのもNGです。これらをそのままにすると整備不良になります。

無車検になると、道路運送車両法の第58条により運転してはいけない決まりです。違反すると6ヶ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科せられます。違反点数も6点課せられます。

自賠責保険が切れている場合も多いので、自動車損害賠償法の第5条に抵触し、1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられます。さらに6点が課されますから、無車検と合わせると12点となり、前歴が無い場合は120日間の免許停止となります。

企業の社用車が整備不良による違反や事故を起こした場合は、その種類にもよりますが、ドライバーだけでなく運行管理者や整備管理者、企業も車両管理責任を問われます。時には刑事責任や民事責任まで問われる場合もあるでしょう。整備する体制を整えるだけでなく、社用車を使う従業員に運転前の点検を徹底させるのも大切です。

整備不良の交通事故は自動車保険が使えない?

整備不良を原因とする事故は、全体の0.02%で、過去十数年にわたり大きな変動はありません。特にタイヤとブレーキの整備不良が大半を占め、どちらも追突事故が多いのが特徴です。それゆえに件数は少ないものの、重大事故になりやすい傾向があります。

通常、事故を起こすと自賠責保険や任意保険から保険金が支払われるものです。このとき、相手方には過失割合に応じて対人賠償保険や対物賠償保険が支払われます。自身の被害には人身傷害保険や車両保険などが支払われるでしょう。

けれども、事故の原因が整備不良である場合、それを重大な過失と保険会社にみなされると、自身を補償する保険金は支払われない可能性があります。任意保険の約款にも人身傷害保険や車両保険の項目で明記されているはずです。

日常点検や定期点検整備を行っていれば、整備不良に起因する事故を防げるだけでなく、過失とみなされて保険金が支払われない事態を避けられるでしょう。

整備不良の車は修理より廃車にしたほうがお得?

日常点検や定期点検整備を怠っていた車は、車検時に多くの不具合が見つかりやすくなります。初度登録から年数が経っていたり、走行距離が多かったりする車はなおさらです。

特に、ボディのフレームが歪むほどの事故を起こした車(事故車)は大変です。修理しても、すぐ別のところから不具合が見つかり、車検に通すたび高額の費用がかかってしまいます。普段の走行でも整備不良とみなされて捕まるかもしれません。

車検に通らなかった車は期限が切れてしまうと、運転するのは道路運送車両法の違反になります。ようやくお金が調達できて再び走らせるにしても、まずは車検を受けなければいけません。車を検査場まで運ぶには、最寄りの市町村か運輸支局で仮ナンバー(臨時運行許可番号標)を交付してもらうという手間が発生します。

このように、整備不良によって車検に通せなかったり、車検が切れてしまったりした車は、買い替えたほうが整備や再び動かすための費用がかからず、無理に乗り続けるよりも安全でお得です。

ただし、整備不良の車は業者が売るためには整備が必要で、その費用を回収できる見込みがないことから、下取りや買取を断られてしまう事が多いのです。ただでさえ10年以上で10万キロ以上走った車は人気が無く、査定でもほとんど値がつきません。

そういった場合は廃車買取に出すことになるでしょう。特にカーネクストの様な廃車買取なら、整備不良の車も0円以上で買い取ってくれます。車検切れで動かせない車でもレッカー代は無料です。さらに廃車に伴う手続きも無料で代行してくれます。

買い取った車は、そのまま海外に輸出するか自社工場で解体します。整備不良でも車検が切れただけなら、ある程度修理することで海外に輸出できるでしょう。事故車のように、いつ壊れるか分からない車は、解体してリサイクルです。スクラップは金属として価値がありますし、部品も再利用できます。

利益を出す方法がいくらでもあるので、どんな車でも買い取れて処分の費用もかからないのです。

まとめ

整備不良の車は運転すると違反になるだけでなく、事故を起こしやすくなり、保険金も支払われない場合があります。そうならないように乗車前の点検や毎月の日常点検、毎年の定期点検整備を行って、整備不良を防ぐのが大事です。

整備不良で車検に通せないような車は、保有し続けるよりも廃車買取に出したほうが、無料で処分できて買値がつく場合もあります。

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