車検に通らないリコールありの車をお得に処分する方法

廃車のコラム

車のリコール問題は、安全性の不安を生むだけではありません。たとえば、身近なトラブルで「車検をパスできない」があげられます。

車検に通らないリコールありの車は、リコールに出すしかないのでしょうか。車検問題の他に、損することなく処分する方法についても解説します。

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車検が通らない!車のリコールって何?

近年はテレビや新聞広告、インターネットでも情報拡散されるため、「リコール対象となった車は車検に通らない」ことをご存知の方もいるのではないでしょうか。

そもそも、このリコールとは何をさすのでしょうか。設計あるいは製造段階の不具合が発見され、道路運送車両の保安基準に満たない状態のものに対して出されます。不具合を発見したメーカーが国土交通大臣に報告し、無償で回収して修理を行うことをリコールと呼びます。

車の他に家電メーカーなどがリコールCMや広告を流している内容から察せられるように、安全上の懸念があるものが対象となっているため、リコールには必ず応じましょう。

とはいえ、タイミングよくテレビCMを見たり新聞広告やメーカーサイトを見たりしない限り、我が家の車がリコール対象か否か判断はつきません。そこで役立つのが、国土交通省自動車局審査・リコール課の公式サイトから利用できる、リコール届出の情報共有システムです。メーカーが届け出たリコール情報がいち早く投稿され、誰でも自由に閲覧できるようになっています。

情報は過去のものも残されているため、中古車を誰かから譲ってもらったときにもリコール対象となっていないかどうか確認できます。

リコール対象となった車の修理は、新車であっても中古車であっても同様に無償で行われます。ディーラーや自動車販売店に連絡してリコール対象車を所有していることを伝えましょう。新車購入の場合は、メーカーから直接通知が郵送されていることもあります。

リコール対象の車は国土交通大臣に報告されリコール通知を出された時点で道路運送車両の保安基準に満たないことが証明されています。安全性にも問題あることから、車検には通らなくなります。

リコール対象となっている車がすぐに故障したり問題を起こしたりするとは限りませんが、修理せず使い続ければ、やがて危険な目にあうでしょう。走行中にトラブルが起こるリスクも考慮し、リコールが出されればすぐに対応しなければなりません。

リコールの出ている車種は車検に出せるの?通る?通らない?

リコール対象となった車は、車検に通らなくなります。車検時にリコール対象となっている部分を修理してもらえればそれで良い、と考える方もいるかもしれませんが、不可能です。

車検自体には、リコール対象車であっても出すことができます。しかしリコールの該当部分はあくまでメーカーによる修理が必要なため、近所の整備工場などで勝手に修理してもらうわけにはいきません。

ただし、リコール内容によっては修理をせずとも車検に通ることがあります。それは保安基準を左右しないところで起こっている不具合です。車検検査該当項目にあげられている部分がリコール対象となっていると車検でもはじかれてしまいますが、安全性に直接関係のない部分のリコールであれば、車検で引っかからずに済みます。

だからといって、車検で指摘されないなら良いや、とリコール対象となった部分を放置しないようにしてください。リコールに対する対応がなされていなければ、車検に通ったとしても再度メーカーから通知を受けることとなるため、早めに対応しましょう。

リコール対象の車の修理はメーカーにて行われます。基本的に回収や修理自体は無料なのですが、それ以外の費用は自己負担となるのが一般的です。

どのような費用がかかるのかというと、たとえば車を修理に預けている間の代車の費用です。リコール時に車を預けた方に代車の手配などは行われない場合が多く、通勤で車を使ったり買い物に車が不可欠だったりする方にとっては、理不尽な出費が発生します。

代車自体を借りることができても、手数料やレンタル料が別途必要となることがあります。ただし、ディーラーによってはユーザーへの配慮として無料で代車を提供してくれるところもあるため、まずは行き着けのディーラーに相談してみましょう。

また、リコールはかなりの数に及ぶケースが多く、そのためリコールに出した後にかなりの日数を待たされる可能性があることも覚悟しなければなりません。少なくとも1週間前後はかかると考えて良いでしょう。もちろん、その間のバスやタクシーなどの利用料を請求することはできないため、リコールに出す車以外の足の確保が必須です。

車検で修理済みのリコール車は売れる?

リコール車であっても、買取業者に査定を依頼することは可能です。ただし、買取してもらうには車検をクリアしていることと、リコール対象となった部分を必ずメーカー修理に出していることが条件です。

買取業者に出す際に気になるのが、リコールを過去に経験した車は極端に価格が下がってしまうのではないかという点ではないでしょうか。実際には、それほど心配する必要はありません。何故なら、リコールは意外と多い頻度で発生しているからです。

大々的にテレビCMや新聞広告をうつこともありますが、ユーザーのみに葉書で通知したり、メーカーの公式サイトで案内を行うに留めたりすることも多いのです。その頻度の多さから、「リコール隠しを行っていた」などの悪質な事案が発生していない限り、リコール対象となった車が特別買い叩かれることはないでしょう。

もし価格がリコール後に急激に下がったとしたら、それはリコールが直接的な原因ではなく、間接的な原因となっているかもしれません。たとえば、リコール問題が大々的に報道された結果、該当の車種の人気がぐっと下がった場合です。

リコールがあった程度では買取価格が激変することはないのですが、リコールがきっかけで需要が下がれば、最終的に買取価格も下がってしまいます。つまり、リコールが直接的な原因とならなくとも、その後のメーカーの対応やリコール内容によっては、リコールの事実が車の価値に影響することはあり得ます。

また、運が悪ければリコールが繰り返されることも覚えておきましょう。前例ではひとつの車種に6回以上のリコールが発生したケースがあり、欠陥だらけの車というイメージをユーザーに植え付けました。このような車種に当たってしまうと、仮にこれまで何の問題も起こさず乗っていた車であっても買取業者に苦い顔をされやすくなります。

買取価格がぐっと下がるだけならまだしも、買取そのものが不可となる可能性も出てきます。

なので、こういった場合の売り先としては中古車買取店では断られる可能性が高いので、基本的には廃車買取業者に売る事になるでしょう。

たとえば、近年はエアバッグの高いシェアを誇った某社のエアバッグ関連のリコールが相次いでいます。事故が多発していることから買取業者から警戒されているだけではなく、2018年5月からは車検で弾かれることが決定しました。

リコールに応じれば買取業者に受け付けてもらえる可能性はありますが、既に手放すことを決めた場合、リコールの手続き自体が億劫になります。

面倒な手続きなしに車を手放したいのであれば、リコールの有無に関係なく買い取ってくれる廃車専門の買取業者はおすすめです。分解してパーツごと、資源ごとに再利用する目的のため、リコール対象となっている部品の有無や車の状態は重視されません。

中にはカーネクストのように廃車の手続きを無料で代行してくれる業者もあり、面倒ごとをいっさい避けて車だけを処分したいと考える方には、かなりのメリットがあります。業者選びに失敗しなければ、廃車にかかる費用を限りなく安く抑えられます。

まとめ

リコール対象となった車は、それが安全性にかかわる内容であれば、車検自体に通らなくなります。車検に通るようなリコール内容であっても対応しないまま車検を受ければメーカーから通知が来るため、早めにしかるべき手続きを済ませましょう。

リコールの数は多く、それ自体が車の査定額を下げることはありません。しかし、あまりに悪質な場合は需要が減ることから、間接的に買取を困難とさせる原因になることもあるようです。

リコールとして修理に出すのか、いっそ廃車にして手放すかは早めに結論をだしましょう。一度、カーネクストに相談してみましょう。

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