若者の車離れが叫ばれる現代。もう車はいらないものなのでしょうか。
ただし実際は、ライフスタイルによって車が必要かどうかは異なります。
車がいらない理由、いる理由の両方を知って、自分自身のライフスタイルと車の必要性を照らし合わせてみましょう。
車がいらない理由その①:お金がかかるから
若者が車をいらないと考える大きな理由がお金です。車の購入費はもちろん、維持費は現状の生活を考えると厳しいと感じる人も少なくありません。車にお金がかかる原因をいくつか紹介します。
維持費がかかる
車を購入して終わりではなく、買ってからも維持費がかかります。例えば次のような費用です。
- 自動車税(毎年1回)
- 自動車重量税(2年に1回)
- 自賠責保険料(2年に1回)
- 任意保険料
- ガソリン代
- 駐車場代
- 車検代(2年に1回)
- メンテナンス代(タイヤ交換、オイル交換など)
- 修理代(塗装、へこみなど)
車種や乗り方にもよりますが、軽自動車なら年間20~30万円程度、普通自動車なら60~80万円程度はみていた方がよさそうです。
月々にすると軽自動車1.2~2.5万円、普通自動車なら5~6.5万円程度の費用が掛かっていることになります。
さらに任意保険の契約内容やタイヤの種類など、こだわり出すほど出費はかさむばかりです。
賃金上昇が期待できない
20代の若者の中には年収300万円以下で過ごす人も少なくありません。年収300万円の場合、月収は15~20万円程度。
実家暮らしならまだしも、1人暮らしで家賃も生活費も支払わなくてはならないと考えると手元に残るお金はだいぶ少なくなってしまいます。この状態で車にお金をかけるのはリスクが大きいです。
さらに、バブルの時期と比べると車を維持できるほどの将来的な賃金上昇も期待できません。本当は車を欲しいと思っていても断念している人もいるのです。たまに乗るくらいなら、タクシーの方がましと考える人もいます。
車体自体の価格も上昇傾向
若者の車離れとはかけ離れた価格上昇をしているのが、近年の車体価格です。新車でも手頃な100万円程度で購入できる車のラインナップも少し前までは充実していましたが、近頃は安全性や機能性にシフトしてきています。
安全面や機能面を充実させると、おのずと車体価格も上昇するものです。軽自動車でも、100万円を切るような軽自動車よりも、200万円を超える機能が充実した軽自動車になってきているのが業界の動向です。
車体自体の価格が上がってきているので、新車ではますます車が購入しづらい状況になっています。
車がいらない理由その②:必要ないから
車はいらないと考える人が若者に増えてきている理由は、お金がかかるからという理由だけではありません。単純に車が必要ないような環境が整っているのも理由です。
都市部は公共交通機関が充実している
住んでいる場所が都会であればあるほど、車が必要だと感じる機会は減るでしょう。東京をはじめ、大阪や名古屋など都会といわれる場所は車以外の交通機関が充実しているからです。
バスや地下鉄などの公共交通機関が至るところを張り巡っているため、公共交通機関の通らないようなエリアを見つける方が難しいかもしれません。場所によっては10分、15分に1回くらいの短時間でバスや電車が運行しているようなところもあります。
タクシーほど料金のかからない公共交通機関が充実している場所では、移動の不便さはそこまで感じません。
また、駅近くに住めばコンビニやスーパーなどが並んでいるので、日々の暮らしに困る状況もあまりないでしょう。
カーシェアリングが普及してきた
もう1つ車がいらないと感じる人が増えてきている理由に、カーシェアリングがあります。カーシェアリングとは、1台の車を複数人で共有すること。
正確には車がいらない訳ではありませんが、カーシェアリングを利用する人は車の所有権が不要と考えています。このような人の多くが、たまに運転するために車を持ってみたいという人で、通勤や買い物などで毎日車を運転する必要はありません。
つまり、車が絶対必要という状況ではないため、車を持つなら気軽に乗れて維持費も抑えられるカーシェアリングがよいと考えます。
さらに、カーシェアリングがはじまった当初は企業がかけ橋になることがメインでしたが、サービスの変化により一般ユーザー同士でカーシェアリングできるサービスも拡大しています。より手軽にカーシェアリングできるようになったという環境も車を所有する人が減る原因です。
車があったほうが便利なケースその①:子育て世帯
ここまで車がいらない理由を紹介してきましたが、反対に車があった方が便利なケースもあります。子育て世帯の場合です。
周りを気づかわずに移動できる
小さな子どもを連れて電車やバスを利用するときに気になるのが周りの目です。ある程度大きくなれば大人しくすることもできるようになりますが、授乳期など赤ちゃんの頃はぐずりだすこともあります。
まだ座席に余裕があって子どもをあやせればよいですが、逃げ場のない空間だと思うようにいきません。さらに、電車やバスだと座席に座れないこともあるので、立ったまま子どもをあやさなければならない状況に陥ってしまいます。
その分、自分の車であれば、いくら子どもが泣いても周りの目を激しく気にする必要はありません。授乳やオムツ替えもその場でできるので子どものためにもなります。
子どもを送迎できる
ある程度大きくなった子どものためにも車を持つメリットがあります。いつでも自由に送迎できることです。
子どもの送り迎えのために電車に一緒に乗る方法もありますが、学校や塾が駅のすぐそばにあるとも限りません。何が起こるか分からないご時世だからこそ、すぐに子どもを迎えに行ける車は便利です。夜間も安心できるでしょう。
また、車の送迎であれば時間の制約を受けることもありません。電車やバスは時間が決まっていますが、車であれば動かしたいときにいつでも動かすことができます。
抱っこやベビーカーよりも安全
小さな子どもを連れて公共交通機関を利用することもあるでしょうが、その際は抱っこやベビーカーで搭乗することが多いかと思います。ですが、立ったまま乗車する場合は、揺れもあってかなり不安定になります。
また、緊急で突然急ブレーキが踏まれることもあるかもしれません。自分1人であれば身を守れますが、子どもを抱えたり、ベビーカーに乗せていたりする状態だと子どもが危険にさらされることがあります。
その分、車であればチャイルドシートに子どもをのせて運転できるので安心です。多少の揺れに動じることもありません。
このように生活スタイルが子どもに左右される子育て世帯は車があった方が便利です。
車があったほうが便利なケースその②:田舎暮らし
もう1つ車があったほうが便利なのが、田舎暮らしをしている場合、これから田舎暮らしをしたいと考えている場合です。田舎にいると、そもそも車がいらないという発想は生まれないかもしれません。
公共交通機関の運行が少なく不便
田舎でも割と発展したところだと公共交通機関の不便さは減りますが、基本的に田舎に行けば行くほどバスや電車などの公共交通機関の運行が減ります。1時間に1本通っていればましなほうかもしれません。場所によっては1日に数本しかバスや電車が運行していないところもあります。このような状況だと、公共交通機関を利用して行きたいところに自由に行くのは無理です。
他の交通手段は不安定
バスや電車が難しいようであれば、自転車やバイクを利用する方法もあります。しかし、こうした交通手段は天候や地形に左右されやすいのも事実です。
例えば雨の日であれば車がはねた水をかぶってずぶ濡れになることもあります。坂道がきついところ、砂利道が続くところなど場所によっては通りにくいところもあるでしょう。さらに、車の倍以上の移動時間がかかるため、少し遠い場合はバイクや自転車での通勤に適しているとはいえません。
お店が遠く日常生活に不便さを感じる
ただお店に買い物に行くだけでも出かけにくいのが、田舎で車がないことを不便に感じる理由です。市街地など地域差もありますが、都会のようにスーパーにコンビニに学校と、行きたいところが揃っているエリアはそうそうありません。
さらに都会と比べると件数自体も少ないため、場所によっては自宅から遠い場所にお店があるケースも多いです。車で移動できないとつらいです。
条件によってはタクシーよりもお得
田舎は電車やバスの本数が少なくて不便なので、場所によってタクシーを利用する方法もあります。月に数回などあまり利用しない場合はタクシーが便利ですが、通勤や通学で使う場合は不便です。
片道タクシーで2,000円のところに月20日通うと、1ヶ月でタクシー代は8万円にも膨れ上がってしまいます。それよりは車を利用する方がお得です。
また、家族で使いたい場合も荷物があまり載せられないなどの理由で、自家用車の方がよいことがあります。生活スタイルにもよりますが、日常的に使用する場合は、タクシーよりも自家用車のメリットが大きいのです。
本当に車はいらない?「ダウンサイジング」という選択肢
家族構成や生活スタイルによっては、そこまで車が必要ではない人もいるかもしれません。しかし、完全に車がいらないといえるでしょうか。共有車ではなく、乗りたいときに自由に乗れる自家用車のメリットもあるのではないでしょうか。
ダウンサイジングで車を買い替える
効率よく車を持つ方法として、ダウンサイジングを活用する方法もあります。ダウンサイジングとは、車の大きさなどをそのままに、排気量や燃費を抑えた車のこと。ガソリン価格の高騰などもあってか、メーカーはこぞって強力なエンジンの代わりにターボを使用したダウンサイジングターボに力を入れています。
実は、このダウンサイジングターボは利用者にとってもメリットがあるのです。なぜなら、車のサイズをそのままに、より燃費がよくて排気量の少ない車を選べるため。排気量が少なく燃費がよいことは、結果的に車の維持費の抑制にもつながります。
さらに、通常は車の燃費かサイズ、維持費か見た目などのように何かを犠牲にする必要があります。ダウンサイジングなら何かを犠牲にせずに、希望のサイズ、希望の価格で購入することも可能です。家族のみんなの意見を採用して車を選ぶことができます。
ダウンサイジングを活用して、家族の変化などライフスタイルに合わせて車を買い替えるのも1つの手段です。
ダウンサイジングのデメリット
一方でダウンサイジングにはデメリットもあります。走りが犠牲になりやすいことです。ターボラグによって高パフォーマンスが維持できず、運転したときの感じに違和感を覚えることがあります。走る喜びを車で感じたい人にはあまり向いていません。
さらに排気量を抑えたことによって、車の騒音が気になることもあります。快適さを求める場合も、車種によっては合わないかもしれません。できれば、一度試乗するなどで車を運転するときの感じを確かめてみるとよいかもしれません。
ダウンサイジングのコスパを上げるには
上記の通り、ダウンサイジングはデメリットさえ克服できれば、確実にメリットになります。
しかし、車の買い替えとなると、やはりそれなりに費用がかかりますので、この負担を可能な限り低くするには、できる限り今の車を高く売る必要があるのです。
その際に注目すべき点は、車の売り先を海外販路を持っている業者にするというポイントです。
近年の動きとしては、日本で出た中古車のほとんどが海外へ輸出されています。これは海外(特に発展途上国)で日本車の需要が急激に上がっているため、日本国内で中古車を売るよりも海外に向けて販売した方が利益が大きくなるのです。
なので、海外販路を持っている業者であれば、国内向けの業者よりも高値で買い取れる可能性が高くなるのです。
当然、弊社カーネクストも海外販路を持っている買取業者の一つですので、是非ご検討ください。
まとめ
車が必要な場合といらない場合は、ライフスタイルや家族構成で変わってきます。今現在はいらなくても将来必要になる可能性もあるかもしれません。将来のことを考えて車を持つなら、ダウンサイジングも方法の1つ。
ダウンサイジングなどの乗り換えで車を廃車にするなら、カーネクストの無料見積りををご利用ください。