車にステッカーをたくさん貼っている人もいるでしょう。ただ、ステッカーを貼っている人のなかには「車の売却時にステッカーはデメリットになるの?」と疑問に思う人もいるはず。本記事では、車に貼ったステッカーが買取時にデメリットになるかを紹介します。
その他、ステッカーの種類や剥がし方についても載せてあるので参考にしてみてください。
車のステッカーにはどんな種類がある?
車のステッカーといっても、複数種類あります。どんなステッカーがあるか見てみましょう。
車検日を示すステッカー
このステッカーは、フロントガラスに貼ってあるケースが多いです。車検実施年月が記載してあります。なお、車検日を示すステッカーの色は白色や黄色等があります。
点検日を示すステッカー
点検日を示すステッカーも、フロントガラスに貼ってあることが多いです。円状の形をしていることが多く「点検整備済」と記載されています。なお、点検を受けなくても罰則はありません(ただし、車検は行わなければなりません)。
車庫証明のステッカー
保管場所標章とも呼ばれるステッカーです。車を購入するときは、普段車をどこに停めておくか申請しなければなりません。申請が済んだ人に渡されるステッカーが車庫証明のステッカーなのです。ステッカーには、管轄の警察署、申請した証となる番号が印字されています。
エコカーに関するステッカー
エコカーを示すステッカーも発行されています。例えば「低排出ガス車」「燃費基準達成車」と記載されたステッカーなどがあります。
後付けしたステッカー
趣味で後付けしたステッカーもあります。Baby in the carやバンドステッカー等、車全体に貼る人もいます。ただ、ステッカーを貼りすぎて車が汚く見えるデメリットもあるため気をつけてください。
車のステッカーは買取でデメリットに?
車にステッカーが貼ってあると、買取時にデメリットが発生することも。どんな状況が想定されるか見てみましょう。
買取額が下がる恐れがある
ステッカーが貼ってあるだけで、車の買取価格が落ちることもあります。仮に、ステッカーが4、5枚程度しか貼られていなくても、価値が下がる恐れは十分あるため要注意。無造作にステッカーを貼るのは控えましょう。
※カーネクストは訪問査定はないので、ステッカー跡による減額はございません。
ステッカーをはがす手間が増える
買取価格を上げようと思い、ステッカーをはがす人もいます。しかし、ステッカーをはがすのには手間がかかります。ステッカーのはがした後が残ると、買取価格ダウンになる場合も。
また、ステッカー部分を指で何度もこすると、車に傷がつく恐れがあるためご注意ください。
ステッカーをはがした部分が変色する
ステッカーをはがした部分が変色する恐れがあります。変色も車の価値が下がる原因になるため要注意。ステッカー部分が陽に当たると変色の可能性も上がります。
車を売るなら余計なステッカーは貼らない
将来的に車の売却を考えている人は、余計なステッカーは貼らない方がいいです。仮に、ステッカーを貼りたい場合でも、車に直接貼ることは控えましょう。
はがしていいステッカーとダメなステッカー
ステッカーには、はがしていいケースとはがすとNGのケースがあります。この章では、ステッカーの区分を見てみましょう。
買取に影響するのは、自分で貼ったステッカーなど、後付けのもの
全てのステッカーが買取額ダウンになるわけではありません。あくまで、自分で貼ったステッカーなど後付けしたものだけです。ステッカーの中には、はがしてはいけないものもあります。
また、無造作にステッカーをはがすと下記のデメリットもあるため気をつけましょう。
法律違反で検挙される恐れがある
ステッカーを無造作にはがすと、警察から指導を受けて罰金を払わなければいけない場合があるため要注意。例えば車検のステッカーだと、50万円以下の罰金を請求される恐れがあります。
また、車庫証明のステッカーは罰金刑はありませんが法律違反となります。
査定額が落ちる
ステッカーをはがして査定額が下がるケースもあります。とくに、気をつけていただきたいのがエコカーのステッカーです。エコカーのステッカーははがしても法律違反に問われません。しかし、買取業者によっては査定額が下がる恐れもあるのです。
購入当初から貼ってあるステッカーをはがす場合は、買取業者に聞くことをおすすめします。
車のステッカーをきれいにはがすコツ
車のステッカーをきれいにはがせずにお困りの人もいるでしょう。ただ、コツをつかめばステッカーをきれいにはがせます。ステッカーの剥がし方には複数の方法があるため見てみましょう。
なお、車体やステッカーの素材によっては、合わないはがし方もあるのでご注意ください
ドライヤーを使う
ドライヤーの熱を使って、ステッカーをはがすことが可能です。一定時間、ステッカーに熱を当てるとステッカーが柔らかくなります。その後、カッターでステッカーをはがす方法です。
自宅用のドライヤーだと熱の温度が低いため、業務用のドライヤーを使うと効率良くはがせるでしょう。ただ、ドライヤーの熱で車体にダメージを与えるケースもあります。車体が熱に強いか確認してから実践しましょう。
ヒートガンを使う
ヒートガンとは、車のステッカーをはがすための器具です。強力な熱を出すドライヤーだと思っていただいて良いでしょう。
気温が低いときや、ステッカーが硬いときの作業におすすめです。ドライヤーと比べて、短時間ではがす作業が終わることも多いため利用してみてはいかがでしょうか?
トレーサーを使う
トレーサーとは、電動ドリルの先に付けて使用する用具です。円盤状の形をしており、材質はゴムに近いです。ステッカーの部分を削り取るようにはがしてくれます。
ただ、トレーサーの当て方によっては、車体部分まで削られるため要注意。車体に樹脂が使ってあると、塗装が削れやすいようなので気をつけてください。
熱湯をかける
熱湯をかけてステッカーをはがすことも可能です。ステッカーが柔らかくなり、はがしやすくなるでしょう。ただ、熱湯が手にかかると大やけどをするため気をつけて下さい。
中性洗剤を使う
中性洗剤をステッカーに含ませてはがすのも1つの手です。やり方は簡単です。ステッカーに中性洗剤を含ませて、ラップをかぶせます。10分程度経ったらラップを外して、はがすのみです。はがし終わったら水で流して完了です。
中性洗剤が付着していると、車体が変色する恐れもあるため気をつけてください。
ステッカーはがし液で残りを取り除く
ステッカーはがし液で、後始末をするのも忘れてはなりません。ステッカー跡を放置すると、その部分が汚れる恐れもあり買取価格ダウンに繋がります。そのため、ステッカー跡が完璧にとれるまで根気強く行いましょう。なお、はがし液の使い方は簡単です。
まず、綿棒を使ってステッカーの上にはがし液を塗り、ステッカーの粘着力が弱くなったら、ヘラなどではがすだけです(おおよそ1~2分程度です)。あとは、ステッカー跡がなくなるまでこの作業を繰り返すのみです。
ただ、鋭利なものでステッカーをはがすと、車体に傷が付く恐れがあります。さらに、はがし液の原料によっては変色することもあるためご注意ください。
自分でステッカーをはがせないと思った場合は、業者に依頼するのも1つの手です。1万円程度で依頼できるケースもあるため、活用してみてください。
車のステッカーに関してよくあるご質問
車にステッカーについて、よくいただくご質問にお答えします!
Q.車のステッカーにはどんな種類があるの?
A.車に貼られているステッカーには、車検日を示すものや点検日を示すもの、車庫証明のステッカーなどがあります。また、メーカーによって貼られているエコカーに関するステッカーもあります。このほかに個人のユーザーが後付けしたステッカーもあります。
Q.車のステッカーは買取査定の時マイナスになるの?
A.車のステッカーは、買取査定時にマイナス査定になる恐れがあります。マイナス査定になってしまうものは、後付けで貼られているステッカーです。後付けステッカーに関しては、元の状態に戻すことが必要で、一度貼ってしまうと剥がす手間や、ステッカーをはがした部分が変色してしまう可能性もあるため、車を将来的に売却することを考えるなら、余計な後付けステッカーは貼らない方がいいでしょう。
Q.車のステッカーはすべて剥がしていいの?
A.車のステッカーの中には、剥がしてはいけないものも含まれています。一つ目は、車検を取得した際のステッカーで、剥がしてしまうと警察から指導があり50万円以下の罰金を請求される可能性があります。また、車庫証明のステッカーは罰金はないものの法律違反で検挙される恐れがあります。エコカーのステッカーは剥がしてしまうと、査定額がマイナスになることがあるため購入時に貼られているステッカーは、買取業者に剥がすべきか確認することをおすすめします。
Q.車のステッカーをきれいにはがすコツってあるの?
A.車に後付けで貼ったステッカーは、出来れば買取査定までにきれいに剥がしてしまいたいですよね。ステッカーをきれいに剥がすコツはあるのでしょうか?一つ目は、ドライヤーを使うことです。ステッカーは熱に弱い材質の物が多いため、剥がす前にドライヤーの熱をあてるとはがれやすくなります。熱をあてるなら、ヒートガンを使ったり、熱湯をかける方法もあります。電動ドリルのようなもので剥がすなら、トレーサーを使うのもいいでしょう。中性洗剤を使って剥がす方法もありますが、長時間車に洗剤液が残ってしまうと変色の原因になることもあります。後付けステッカーが剥がせたら、ステッカーはがし液で残りを取り除き、最後まできれいに取りのぞきましょう。
まとめ
ステッカーを貼ると、車体にしつこくこびり付きます。手先が不器用だとステッカーをきれいにはがすのは難しいです。ステッカーのはがし跡が残ると、買取価格に影響するためご注意ください。
ステッカーによっては、粘着力がしつこいケースもあります。どの剥がし方が合っているか確認したうえで実践することをおすすめします。