車を走らせると、その分だけガソリン代がかかります。だからといって車を走らせないわけにはいきません。
同じ距離を走らせつつ、ガソリンを節約するにはどのような方法があるのでしょうか。すぐにでも実践できる方法を3つ紹介します。
運転前のチェックでガソリン代を節約
まずは運転前に車を見て、ガソリンを無駄にしそうなことが無いかチェックしましょう。
タイヤの空気圧を適正にする
タイヤはメーカーやサイズによって、適正な空気圧が決まっています。それより低いとタイヤがたわみ、無駄な抵抗が発生して燃費が悪くなってしまいます。逆に高すぎるのも乗り心地が悪くなったり、タイヤの寿命が短くなったりする原因です。
タイヤの適正な空気圧はドアのあたりに貼られているシールで確認できます。測定には「エアゲージ」という機器が必要で、ガソリンスタンドやタイヤの専門店などに置いてあるはずです。タイヤの空気は自然と抜けるので、月に1回は点検して適正な空気圧にしましょう。
エンジンオイルはこまめに変える
エンジンオイルが汚れてくると、エンジンの性能が低下して燃費が悪くなります。基本的に1年ごと、または15,000km走ったら交換しますが、ターボ車は半年ごとか5,000km、ディーゼル車は1年ごとか10,000km走ったときが交換タイミングです。
また走行距離が多いなど車を酷使していると、交換時期はその半分になります。こまめに点検して汚れや減りがあるなら、その時点で交換しましょう。オイルフィルターもエンジンオイルの交換2回につき、1回のタイミングで交換したほうがよさそうです。
余分な荷物は積まない
車は重くなると走るときの抵抗力が増えます。加速も停車もハンドル操作にも影響を及ぼし、無駄にガソリンを消費しがちです。ECCJ(一般財団法人省エネルギーセンター)の実験によると、100㎏の荷物を積むと3~5%燃費が悪くなったという結果が出ています。
ゴルフバックなど重たい荷物は積み下ろしが面倒ですが、ガソリンを節約するためにも、必要ないときは下ろしておきたいものです。
カーエアコンは使わないようにする
カーエアコンを使うと、燃費は1割くらい悪くなると言われています。特に冷房と除湿ではコンプレッサーを動かすため、その分だけガソリンを消費するのです。車を運転する前は換気をして空気を入れ替えれば、車内の温度を下げられます。また、日陰に停めるのも効果的です。日よけグッズも役に立ちます。
どうしてもカーエアコンを使うなら、思いっきり低い温度に設定して一気に車内を冷やしましょう。それだけカーエアコンを使う時間を短くできます。設定温度が何度であれコンプレッサーを動かすのは同じなので、燃費の違いはありません。
事前にルートを確認する
事前にルートを確認しておけば、最短距離で行けたり、渋滞しそうなところを避けられたりして、ガソリン代を節約できます。運転のシミュレーションやペース配分もできるので、事故を防ぎやすくなるでしょう。
エコな運転でガソリン代を節約
ガソリン代は走り方によっても節約できます。特にエコな運転は環境にも優しく一石二鳥です。どのような走り方があるか、見ていきましょう。
アイドリングはできるだけしない
最近の車にはアイドリングストップが付いており、停車時にはエンジンが停止するようになっています。アイドリングストップが付いていない車でも、20秒以上駐停車するならエンジンを止めたほうが良いでしょう。そのほうがエンジン代の節約になるからです。
かつては、車を走らせる前にアイドリングして暖機したほうがいいと言われていました。逆に最近の車は、氷点下の日や久しぶりに車を動かすときを除いて、走らせながら暖機することが推奨されています。
なお、停車時にドライブからニュートラルに入れるのは、ギアが噛み合っていないだけに過ぎません。エンジンは一定の回転を維持するため、かえってガソリンを消費します。
クリープ現象やエンジンブレーキの活用
停止している車を発進させるには大きな力が必要です。最初からスピードを出そうと急発進すると、アクセルを踏み込まなければいけなくなり、燃費が悪くなってしまいます。オートマ車ならドライブに入れると「クリープ現象」で自動的に車が動き出すので、数秒転がせばアクセルを踏み込まなくても早くスピードが出るようになるでしょう。
エンジンブレーキも効果的です。アクセルから足を離すと(マニュアル車は同時にシフトダウンすると)、その間はガソリンの噴射が止まります。車は慣性で動いて止まるため、最初からブレーキペダルで強制的に止めるよりもガソリン代の節約になるというわけです。
速度を出し過ぎない
車は速度70km/hで走るときが、最も燃費が良いといわれています。逆に40km/h未満、あるいは90km超になると急激に悪くなるようです。高速道路はどうしてもスピードを出し過ぎますが、法定速度の範囲で走るほうがガソリン代の節約になります。さらに一定の速度を維持できるのが理想です。
給油でガソリン代を節約
給油を工夫するだけでもガソリン代を節約できます。例えばセルフで給油すると、スタッフのフルサービスよりも1リットルあたり5円前後の値引きになります。
さらにガソリンスタンドの会員割引が適用されると、非会員に比べて1リットルあたり1~2円ほど安くなります。特定のクレジットカードでの支払いも同様です。価格に反映するのではなく、ポイントやキャッシュバックで還元してくれるクレジットカードもあります。
ただし、いくら安くなるからと遠くのガソリンスタンドまで行くのは、往復の燃料費が余分にかかるため本末転倒です。できるだけ近場か通勤経路にあるガソリンスタンドの中から、安く給油できる所を探しましょう。
また、余分な荷物を積んだ車の燃費が悪くなるように、ガソリンを満タンにするのも車の重量が増えて燃費が悪くなります。ガソリンは1リットルあたり0.75kgです。タンクの容量が40リットルの車を半タンにすると、満タンより15kg減り、0.5~1%ガソリンを節約できる計算になります。
番外編:乗り換えや手放すという方法も
ガソリン代そのものが高くなると、どんなに節約しようと工夫しても家計を圧迫します。もし車が古くなっているならエコカーやハイブリッドカーにすると、燃費が向上して簡単にガソリン代を節約できるでしょう。
例えばハイブリッドカーなら燃費は軒並み30km/リットル以上ですし、回生ブレーキの利用で発電することもできます。ただし、ハイブリッドカーは普通のガソリン車に比べて、車両本体価格が30~50万円ほど割高です。その差をガソリン代で埋めるとなれば、かなりの距離を走らなければいけません。
例えば燃費30km/リットルのハイブリッドカーと燃費20km/リットルのガソリン車で、30万円の価格差を埋めるなら以下のとおりです。
ガソリン代 30万円分の差がつく距離
120円 150,000km
150円 120,000km
180円 100,000km
クラウンのようにハイブリッドカーと普通のガソリン車で燃費が2倍ほど違い、価格差がほとんど無ければ、ハイブリッドカーの恩恵を受けやすいでしょう。
車の利用頻度によっては、いっそ手放すという選択肢もあります。都市部は公共交通機関だけでなく、カーシェアも充実しており、車を所有するよりもずっと割安です。利用料だけで、駐車場代や保険料、税金はかかりません。
車を手放すとき、低年式だったり過走行だったりして下取りや普通の買取で値がつかない場合は、廃車買取で値がつく可能性があります。
カーネクストでも廃車買取を行っており、どんな車でも0円以上を保証しております。レッカー代や廃車の手続きにかかる費用も無料です。古い車の処分にお困りの際は、是非ともご相談下さい。
まとめ
ガソリン代は、車に乗る前の点検やエコな運転で節約できます。
給油を工夫するのも効果的です。
ガソリン代が高すぎるときはエコカーへ乗り換えたり、車を手放して他の移動手段に変えたりする方法があります。