車のガソリン価格が高騰中!ガソリン代は月にいくらかかるの?

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大手保険会社が2021年8月に公表したカーライフ実態調査結果によると、ドライバーが負担に感じる車の諸経費のなかで、最もシェアを占めた1位は自動車税、2位は車検や点検費用、3位がガソリン代・燃料代となっていました。
近年のガソリン価格は、コロナ禍の影響もあり2020年5月時点で全国平均125.0円/L(レギュラー)まで下がっていました。ところが、2021年に入ってからは右肩上がりに上昇しており現在も150円/Lを超える日が続き、さらにガソリン価格は高騰しています。

カーボンニュートラル宣言を受けガソリン車減少への動きも加速している中、車にかかるガソリン代や燃料費の負担軽減にハイブリッド車の選択はどのくらい有効なのでしょうか。

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ガソリン価格が高騰中!ガソリン代が高騰する理由は?

ガソリン価格は、2020年2月頃からコロナ禍の影響を受け下落傾向にありました。2020年5月には全国平均レギュラーガソリン価格125.0円/Lまで下がっていたのです。ところが、2021年の2月以降は、右肩上がりにガソリン価格が上昇しています。
資源エネルギー庁による給油所小売価格調査の結果では、2021年9月13日の全国平均レギュラーガソリン価格は158.3円/Lとなっており、地域別でみると長崎県のレギュラーガソリン価格は168.5円/Lになっており、地域次第でさらに高騰していることがわかります。
2021年に入ってからのガソリン価格の高騰には、どのような理由があるのでしょうか。

ワクチン接種がすすんだことで経済正常化の兆し

実は、2021年に入り世界的に新型コロナウィルスのワクチン接種がすすんだことにより、原油価格が高騰しています。
日本国内では緊急事態宣言が9月末まで延長されるなど、まだまだ経済正常化とはいえない状況が続いていますが、世界中でのワクチン接種がすすんでいることにより、コロナ禍で落ち込んでいた旅行需要の回復など、経済正常化への期待から石油需要の拡大があると見込まれているため、原油価格が高騰しています。

産油国による原油減産の影響を受けて

2020年にコロナウィルスの影響を受けて市場に石油が余るという事態になったことで、原油価格が史上初マイナスになりました。そのため、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国が構成するOPECプラスは同年5月から減産を開始しました。2021年現在も継続し協調減産が続けられているため、原油価格の高騰へとつながっているようです。

車のガソリン代は月にいくらかかってる?

レギュラーガソリン価格が高騰し、通勤や通学に車を使用していると、給油時にガソリンが高くなったと身に染みて感じる方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、軽自動車や自家用普通車を通勤に使用する場合、ガソリン代が月にいくら位かかっているのかをご紹介します。

軽自動車一台にかかるガソリン代は月いくら?

2021年5月末時点で200万台を突破した人気の軽ハイトワゴンホンダN-BOXの場合と、軽自動車SUVカテゴリで8月販売台数1位のスズキハスラーの、カタログをもとにガソリン給油時に満タンにした時にかかる費用を算出し、表にしました。

車名N-BOXハスラー
燃料タンクの容量(FF車)27L27L
燃料消費率(カタログ掲載のWLTCモード)21.2km/L22.6km/L
航続距離約572km約610km
容量分の給油にかかる金額約4,200円約4,200円

※2021年9月13日時点の全国平均レギュラーガソリン価格158.3円/Lより計算

東京都近郊の通勤時間の平均は片道約50分

関東圏の不動産会社による東京都近郊にお住いの方の平均通勤時間は片道約50分となるそうです。
通勤を公共交通機関等を利用せず車を使用し通勤している場合、50分間で走行できる距離はおよそ20km(不動産広告等で使用される車1分400mを基準に計算し、信号等の停止を含んでいません)。

往復で走行した場合の一日あたりの距離を40kmとし、週休二日制の勤務日数を22日として考えると通勤のみの車利用であっても、毎月880kmは走行するという計算になります。

毎月880kmを走行することを前提に、1日時点で容量を0として考えると必要な給油回数は最低でも2回以上です。両車とも27Lの容量を満タン給油2回すると、月に8,400円かかる計算になりました。

昨年の2020年5月頃、最もレギュラーガソリン価格が低い125.0円/Lに上記の同計算を当てはめると、2回給油したとしても約6,800円です。現状のガソリン価格と比べると、約1,600円の差があることからも、ガソリン代の高騰によって燃料費が高くなったことがわかります。

自家用普通車にかかるガソリン代は月いくら?

車両重量が軽く燃費が良いといわれる軽自動車に比べると、車両重量が大きくなる普通車の場合、月のガソリン代はいくらかかっているのでしょうか。2021年8月の乗用車新車登録台数で一位となったトヨタのコンパクトハッチバック「ヤリス」のガソリン車とハイブリッド車を比較して表にしてみました。

グレードハイブリッド車(Z)ガソリン車(Z)
タンクの容量(FF車)3640
燃料消費率(カタログ掲載のWLTCモード)35.4km/L21.6km/L
航続距離約1,274km約864km
容量分の給油にかかる金額約5,700円約6,300円

※2021年9月13日時点の全国平均レギュラーガソリン価格158.3円/Lより計算

軽自動車の場合でご紹介した通り、毎月の勤務日数分の通勤にかかる走行距離が約880kmであるとすれば、ハイブリッド車の場合、タンク容量からの航続距離で計算すると給油回数が一度で足りるということになります。

もちろん単純計算という形になるため、都市部や郊外、通勤に高速道路などを利用する場合などで状況は異なりますが、燃料費で考えると実は燃費の良いといわれる軽自動車以上ハイブリッド車が有益になるということがわかります。

ガソリン代を節約するベストな方法はハイブリッド?

現在ガソリン車に乗っている人は、乗り換えの際にハイブリッド車を選ぶことでガソリン代の節約が出来るのではと思いますよね。ハイブリッド車に乗り換えることで、燃料費はどの位節約できるのでしょうか?

ハイブリッド車はどの位ガソリン代が節約できる?

トヨタ自動車のヤリスは、ガソリン車モデルとハイブリッド車モデルのどちらも製造されているため、購入する際選ぶことが出来るコンパクトハッチバックです。ヤリスの2WD車で両車の同等グレードを販売価格、燃料消費率、燃費で表にして比較してみました。

Z 1.5L CVT2WDHYBRID Z 1.5L 2WD
メーカー希望小売価格1,971,000円2,324,000円
燃料消費率21.6km/L35.4km/L
1kmあたりの燃費※約7.3円約4.5円

※レギュラーガソリン価格158.3円/Lをもとに計算

ガソリン車モデルとハイブリッド車モデルの燃費差は、1kmあたり約2.7円安くなっています。
燃料消費率をみてもかなりの向上が見られることから、資源削減や環境問題対策にも活かせるでしょう。

ハイブリッド車とガソリン車の価格差と燃費差

ガソリン車とハイブリッド車タイプどちらも選ぶことが出来る場合、燃費で考えるのであればハイブリッド車一択となるでしょう。しかし購入時に悩むのは、販売価格にまだまだ差があることです。

ハイブリッド車のメーカー希望小売価格と、ガソリン車のメーカー希望小売価格、上記トヨタのヤリス2WD車で比べると、その価格差は353,000円となっています。

新車販売時のハイブリッド車の価格は、ハイブリッド機構が高額なためまだまだ高額です。ヤリスの場合、価格差を埋めるには約13.1万km分の燃料消費が必要となります。

車の利用が少ない、信号機による停止箇所が少なく燃料消費率がそこまで落ちないという方は、購入時ガソリン車と悩まれるでしょう。
車の利用機会が多く、長距離移動が多い方は燃費が直結しているためハイブリッド車の燃費の良さが大きなメリットになります。また、街乗りが多い方はガソリン車のカタログ燃料消費率の燃費とならないことが多くなります。それは、低走行機会が多いことや、発進と停止の回数が増えるためです。このように、使用状況や地域の交通環境は影響が出やすいため、乗り換える場合は現時点での燃費率を街乗りと、遠出で比べておくと良いでしょう。

毎月かかるガソリン代を節約するには

ハイブリッド車に乗り換えるにはまだまだ購入価格というハードルが高くなっています。ガソリン車を継続して乗り続ける場合、ガソリン代を節約する方法はあるのでしょうか。おすすめのガソリン代を節約するコツをご紹介します。

  • セルフ給油のガソリンスタンドを利用する
  • エンジンオイルの適切な交換時期を守る
  • 余分な荷物を積んだままにしない
  • 急発進・急加速を多用しない

セルフ給油のガソリンスタンドはなぜ安い?

ガソリンを給油する際に、セルフ給油スタンドと通常のガソリンスタンドの給油価格を比べると、セルフ給油スタンドの方が数円価格が安くなっていることがあります。
ガソリンスタンドではスタッフが常駐し、給油や車の窓ふきなどのサービスがあるため、ガソリン価格にはサービスやスタッフの人件費用を含めて設定しています。セルフ給油の場合は、ドライバー自身が給油を行いスタッフはあくまでも監視業務のみとなっているため、人員配置を減少することが出来、リッターあたりの価格を数円程度安くできているのです。

まとめ

2021年の年明け以降ガソリン価格は右肩上がりに上昇しています。
資源エネルギー庁の石油製品価格調査でも、3月29日の週以降から9月13日の週までレギュラーガソリン価格は150円/Lを超えた状態が続いています。今後も新型コロナウィルス感染拡大や、ワクチン接種による社会情勢の変化などにより、ガソリン価格に影響が少なからず出る可能性があります。
今回ご紹介した車購入時の燃料費比較やガソリン代節約方法などを参考にしていただければ幸いです。

また、車に乗る機会が少なく、維持費としてガソリン代や燃料費が気にかかるという方は、不要車の売却も一つの手となっています。車売却やお手放しのご相談があれば、カーネクストまでお気軽にお問い合わせください。

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