ドライブレコーダーは近年厳罰化された「あおり運転」などの迷惑行為対策としても有効な車載装置で、車購入時に取付を考える人が2020年以降増加しています。
あおり運転の対策としても、車のセキュリティ対策にも活躍するドライブレコーダーは、前後での取り付けが推奨されています。ちょうど昨年新車を購入した際に見積もりをとっていたところ、純正のドライブレコーダーの見積もり価格に驚きました。
ドライブレコーダーは純正品を選ぶべきか、社外品を選び後付けするべきなのでしょうか。
こちらでは、ドライブレコーダーの役割や、ドライブレコーダーを購入するなら純正品と社外品どちらを選ぶべきかなど詳しくご紹介します。車の乗り換えや購入をお考えの方におすすめの最新ドライブレコーダーもご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。
ドライブレコーダーはいまや必須アイテム
ある保険会社による2020年のカーライフアンケートでは、全体の3割以上が既にドライブレコーダーを搭載しているという結果が出ています。
特にあおり運転に対して、ドライブレコーダーの搭載をすることで対策効果があると感じる人は全体の7割を超過し、今後のクルマ社会においてドライブレコーダーが欠かせない装置であることがわかります。
ドライブレコーダーの始まり
ドライブレコーダーを世界に先駆けて開発した企業は、日本の東京大田区蒲田に本拠地を構えるデータ・テックという会社です。
データ・テックが1998年に開発した世界初のドライブレコーダーである「セイフティレコーダ」は、物流会社やバス会社などの法人向けの車載器として現在も活躍しています。
セイフティレコーダによって「いつ・どこで・どういう運転」を車がしたかの運行状況を把握することが出来るため、企業としてもデータの解析や運行管理に活かすことが出来、ドライバーの安全運転にもつながっています。
もともとは法人向けが多かったドライブレコーダーが、一般のドライバー向けに普及され自家用車にも搭載されるようになったのは2000年以降といわれています。
ドライブレコーダーの役割
ドライブレコーダーは、車の適切な取付位置にカメラを取付、運転中にカメラが撮影録画した運行状況を記録する車載器です。
搭載する車両が運行中に事件や事故、トラブルに巻き込まれた際に記録された映像が資料となります。またドライバーが自身が映像を見返すことにより、安全な運転が出来ているかどうかを客観視することも出来るため、安全な運行へとつながり事故防止にも役立ちます。
ドライブレコーダーの取付位置
ドライブレコーダーの取付位置は、国土交通省の道路運送車両の保安基準によって適切な位置に取付ることが決められています。
フロントガラスの上縁部分の、車両中心面と平行な面上のガラス開口部の実長の20%以内の範囲又は、フロントガラスの下縁の車両中心面と平行な面上のガラス開口部から150mm以内の範囲。(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示より)
ドライブレコーダーは純正か社外品か
ドライブレコーダーは、新車購入時にディーラーオプション装備として選択することが出来る車載器です。ただし、メーカーによってはフロントカメラのみのものや、オプション装備としては高額なものが多くなっています。
ドライブレコーダーで純正を選ぶメリット
ドライブレコーダーで純正品を選び、ディーラーオプションとして取り付けるメリットは何があるのでしょうか。大きなメリットとしては納車時からすでにドライブレコーダーを取り付けられているため、安心してすぐに車を使い始めることが出来ることです。
また、ディーラーから車を購入している場合は、担当者に相談しやすいこともあり、機器に詳しくない方にとっては設定の操作方法などのアドバイスも受けやすく安心感があります。
ドライブレコーダーを純正にするデメリット
ドライブレコーダーの純正品をディーラーオプションで取り付ける場合のデメリットは、フロントカメラのみの場合など記録出来る範囲が限られる車載器もあり、高性能機器がなく選べないことがネックとなることです。
また、ディーラーオプションで新車購入時の見積もりに含まれるドライブレコーダーの取付工賃と商品代の平均相場は、カメラグレードにもよりますが40,000円~90,000円前後と高額になります。
ドライブレコーダーを社外品にするメリット
ドライブレコーダーの社外品を選び、後付けするメリットは複数あります。
まず、ドライブレコーダーの製造メーカー(セルスター、コムテック、アサヒリサーチなど)は専門の会社が開発していることもあり、高性能で低価格なものが増えています。高画質な映像や録画の処理率の高さで選んだり、センサー機能付きなどの高性能な機器が多いことが特徴です。
また録画時間や、画質の品質、販売価格など優先する順位で、ドライバー自身が好きなものを選んで取付が出来ます。
特に前後カメラを付けたい方や、センサーが衝撃などに反応し自動録画を開始するものもあり、駐車スペースが遠くて車が心配な方や、あおり運転などの対策で前後のカメラを必須に考える方には社外品のドライブレコーダーが向いていると言えるでしょう。
ドライブレコーダーを社外品にするデメリット
社外品のドライブレコーダーを選んだ場合、ディーラーによっては取り付けを断る業者もあります。また、カー用品店などで取り付けを頼む場合も商品購入とセットのみの取り扱いをしている業者も少なくありません。
インターネット通販や電化製品の大手販売チェーンなどで購入した場合、基本取付をご自身で行うか、取付が難しい場合は取付工賃を支払い業者に依頼する必要があります。
社外品は高品質で価格も抑えたものが多いものの、取付工賃を別途で費用見積もりをすると選んだ業者次第では高額になることもあるので、注意が必要です。
お店毎のドライブレコーダー取付工賃相場
ドライブレコーダーの取付をお店や整備工場へ依頼する場合、ドライブレコーダー本体をお店で購入し、その場で取付をお願いする場合の取付工賃込み価格は、比較的安く抑えられているお店が多い傾向です。
また、商品を別で購入し持ち込みし取付対応を行っているかどうかは、チェーン店であってもお店ごとに対応が異なるため、前もって問い合わせが必要です。
ドライブレコーダー取付工賃相場の目安(税抜き)
1カメラ | 2カメラ | |
オートバックス | 5,500円~ | 15,000円~ |
イエローハット | 5,000円~ | |
カーコンビニ俱楽部 | 5,500円~ | 16,500円~ |
2021最新!機能充実のドライブレコーダー
あおり運転対策や、車上荒らし車両盗難対策など、ドライブレコーダーを車載することで車の安全策を強化することが出来ます。2021年に新車・中古車を購入する予定がある方へ、社外品の最新ドライブレコーダーをご紹介します。
コムテック|ZDR025
コムテックは、ドライブレコーダー販売数量が2017年から4年連続No.1の実績があり、BCNアワードにおいて最優秀賞を授賞しています。
ご紹介するZDR025は、前後2カメラのドライブレコーダーで、速度も記録できるGPSを搭載しています。
後続車接近お知らせ機能も搭載されており、映像面で気になる夜間映像もリヤカメラにSTARVIS搭載で綺麗な映像を録画することが可能になっています。フロント・リヤカメラに超広角レンズを採用しているため、フロント視野角172°、リヤ視野角167°と広範囲をカバーできるドライブレコーダーです。
品番:ZDR025 メーカー希望小売価格:税抜32,800円
アサヒリサーチ|ドライブマンGP-1
アサヒリサーチのドライブマンは、警察や官公庁も採用しているドライブレコーダーのシリーズとなっています。
中でもGP-1は、市販していない警察仕様をベースに製造されている最上位モデルです。
全国のLED信号にも対応しているドライブレコーダーで、信号の同期消失現象が対策されています。衝撃によって映像が消えないように保護するショックセンサーも内蔵されているため、事故などのトラブルの際も最大6ファイルの映像が保護される仕組みになっています。駐車中のエンジン停止後も監視カメラとして記録が出来るためセキュリティーモードも価値があります。
品番:GP-1F オープン価格:税込33,000円
セルスター|CS-360FH
セルスターのドライブレコーダーは、すべて日本国内の自社工場による自社生産となっています。
CS-360FHは、2カメラのゆがみが少ないドライブレコーダーで、前方と左右を180°、車内と左右を180°録画出来るため360°録画が可能です。
あおり運転の被害にあってしまった時、急な幅寄せや割り込み、車上荒らしなどの迷惑行為対策に適しています。
また、夜間やトンネル内などでも車内暗視カメラとなっており、明かりが少ない場所でも撮影が可能です。GPS搭載による危険エリアのお知らせ機能も搭載されており、ドライバーの安全運転に役立つ機能が多く搭載されているドライブレコーダーです。
品番:CS-360FH 希望小売価格:税込43,780円
まとめ
ドライブレコーダーについてや、ドライブレコーダーの純正品を購入するメリット・デメリット、社外品を購入するメリット・デメリットをまとめてご紹介しました。
あおり運転などの迷惑行為対策や車上荒らし車両盗難などの対策には社外品のドライブレコーダーに搭載されているような、高性能なセンサー機能や、録画できる範囲の広さはおすすめです。
費用対効果も決して悪くなく、高性能なドライブレコーダーが増えていますので、お車を購入される前に、機能面や取付費用の見積もりなどと合わせて検討されてみてはいかがでしょうか。