廃車の注意点徹底解説!後悔しないために覚えておくこと

廃車の知識

長年乗ってきた車が古くなり買換えを検討中の方や、事故や故障で動かなくなった車を手放そうか検討されている方へ、これまで経験がなく初めてでも失敗なく廃車できるように、こちらで廃車の注意点をご紹介します。

廃車の経験がある方はまだまだ少ないと思いますので、注意点を読んでしっかり準備を行い廃車に取り掛かりましょう。

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廃車するなら知っておきたい5つの注意点

廃車する予定がある方へ、まずは知っておくべき5つの廃車の注意点から紹介します。

1.所有者・ローン残債の確認

第一に注意するポイントは、廃車予定の車の所有者の名義がご本人になっているかどうかです。廃車を始める前に車検証をみて確認してください。車検証には使用者欄と所有者欄があり、所有者の欄がご本人であれば問題ありません。しかし、ご家族や知人、ローン会社などの本人以外が所有者になっている場合は、所有者の了承を得て印鑑証明書等を取得してもらわなければ、廃車を進めることができませんので注意してください。

電子車検証の所有者の確認方法

電子車検証は令和5年から交付が開始された新しい車検証のタイプとなっており、券面では所有者の確認ができなくなっています。所有者を確認するには車検証の券面右側にあるICタグを、車検証アプリの読み取り機能で読み取り、経由して読み込みするか、自動車登録情報記録事項という車検証とともに公布された書類をご確認いただき。所有者名を確認して本人であれば、そのまま手続きを進めていただいて問題ありません。

2.必要書類の準備

廃車をするには必ず、車の所有者が揃えなければいけない書類があります。車一台につき一枚の車検証原本、普通自動車の廃車には必須の所有者の印鑑証明書などが必要で、紛失していたり取得ができなかったりすると廃車を完了することができません。また、個人の書類についてはコンビニで取得できるものもあれば、平日に行政機関まで赴いて取得しなければならない書類もあるので、廃車までに日数の余裕をもって動けるようにしておく必要があります

3.還付金と税金の手続き

廃車をすることで、自動車税や重量税などの車にかかる税金の一部(未使用税額)が還付金として手元に戻ることをご存知の方も多いでしょう。廃車をした日が月頭の1日か、月末の31日かで還付される金額が大いに変わってきますので、廃車をする予定があって、車はほとんど使用していないという方は、手続きをできるだけ早く終わらせて受け取れる還付金を減らさないように注意しなければなりません

4.信頼できる業者の選定

廃車をするとなると、廃車買取業者を利用したり、廃車解体業者を利用することがあると思います。業者を選定する時は、トラブルを避けるためにも契約を最初に結ぶ前に、キャンセル条件や契約後の不当な減額がないか、高すぎる手数料の請求はされないかなど、しっかり確認してから契約するようにしましょう。また廃車手続きを業者へ委託する場合は、廃車に必要なものを揃えて渡した後どのくらいで廃車が完了するのか確認しておくことが大切です。

5.車内の整理

廃車をする車のなかに、家庭ごみや工具、使っていない廃タイヤなどを載せたまま解体業者等へ引き渡すと、車以外の物のリサイクル料金や処分費用を請求される可能性が高いです。関係のない荷物等を乗せて置かないようにしましょう。

また、車内に置き忘れてしまったものがあっても、処分工程に入ってしまうと取り戻すことが難しくなっていますので、廃車を引き渡す前にしっかり車内のグローブボックスやコンソールボックス、サンバイザーの中を確認しましょう。ETCカードの抜き忘れも多いため注意してください。

事故車の場合の手続きと注意事項

事故車を廃車にする時は、引取りの際のレッカー費用など費用面が高くなる可能性に注意しなければいけません。事故車の廃車費用については、こちらの記事を参考にご覧ください。

廃車する時の具体的な方法

廃車の注意点を知ったうえで、廃車をする時の具体的な流れを解説します。

自分でできる廃車手続きの流れ

廃車手続きは、自分ですることもできますし、業者に委託し、代行してもらうことも可能です。ご自身で廃車手続きを進める場合の流れは以下のようになります。

自分で廃車手続きする時の流れ

ディーラーへの依頼とそのメリット

廃車手続きは自分でも可能ですが、車を買い替える時に廃車を同時にするのであればディーラーに任せることもできます。自分で廃車をする時は、大きく流れで分けると4段階で終わりますが、いざご自身で進めようとすると書類を揃えるのに時間がかかったり、足りない書類があって何度も運輸支局へ足を運ぶことになるなど、手間も時間も大幅にかかる可能性があります。その点、ディーラーに廃車をお願いできれば、ディーラーが運輸支局での手続きを進めてくれますし、必要書類についても教えてもらえるため安心です。一つ注意点とすれば、ディーラーに廃車を頼むと廃車代行手数料が数千円~数万円かかり、車の購入費にプラスでかかってしまうことでしょう。

市役所、運輸支局での必要書類提出と手続き

普通車の場合、所有者本人に廃車の意思があることを証明するために、3ヶ月以内に取得した本人の印鑑登録証明書を運輸支局で提出することで、廃車の手続きを進めることができます。印鑑登録証明書については、これまでに市役所で一度でも印鑑登録を行っていれば、コンビニ印刷サービスが利用できる地域に限って、コンビ二の営業時間中にプリントアウトすることができます。しかしこれまでに一度も印鑑登録をされていなかった場合は、まず市役所・町役場等の住民登録がある行政機関へ出向き、印鑑登録をするところから行う必要があります。行政機関は受付時間に限りがあり、仕事の勤務時間と受付時間が重なっていてなかなか手続きが進まないといったことがありますので、印鑑登録は廃車や車の購入等の検討段階の時点で、時間に余裕があるタイミングで行っておくことをおすすめします

廃車手続きにかかる費用の目安

ご自身で廃車手続きをするとなると、必要になる費用は、廃車手続きの申請手数料の数百円と、運輸支局までの交通費、必要書類の取得手数料の数百円となります。ただし、車本体の処分(解体手数料)は業者次第となっており、数千円から数万円、車を移動する必要がある場合はレッカー費用が距離次第で高額にかかってしまいます

もしも代行業者の行政事務所や、ディーラーに廃車を依頼する場合は、【廃車手続き代行手数料】として、数千円から数万円がかかりますが、こちらは見積もりをとってみて比較されてから選択すると、後々高額になってトラブルになるなどの不安を避けることができるでしょう。

廃車手続き後のフォローアップ

廃車をするにあたって失敗しないために、廃車手続きを行った後の注意点も併せて解説します。

廃車証明書の保管とその重要性

普通自動車の廃車証明書は二通りあり、一時的に車の使用を中止する際に行う一時抹消登録手続きを完了した場合は、【登録識別情報等通知書】が廃車手続き完了の証明書として交付されます。こちらの書類は、再度車を使用するために車検を受ける時や、中古車新規登録手続きをする時に必ず必要になる書類で、紛失すると原則再交付ができませんので、しっかりと保管しておく必要があります

車を一時的に使用中止するのではなく、解体処分をして永久抹消登録という廃車手続きを行う場合は、基本的には書類の交付自体はありません。保険解約のため等、廃車証明書が必要になる場合は、現在の状況を証明する書類として【登録事項等証明書(現在事項証明書)】という書類を取得することが可能です。取得する際は、車の廃車時にナンバープレート登録番号と車台番号の下7桁を申請書類に記入する必要があります。

還付金の取り扱いと受け取り方法

廃車を完了した時点で、その車の維持のために前もって支払っていた税金や保険料のうち、使用することがなかった期間分が手元に戻ることを還付金(保険の場合は返戻金)と言います。

車に関する税金で受け取れる還付金の種類は二通りあります。一つは毎年納める自動車税で、2月までに廃車を完了していれば、年度内のうち廃車完了した月の翌月以降からの残月数分が月割りで計算されて還付金として手元に戻ります。

二つ目は自動車重量税です。車検を受ける際に、車の重量ごとの税率で車検の有効期間と同等分の税額を納めています。重量税の場合は、車を解体処分していなければ還付を受け取ることができません。解体を行って永久抹消手続きをする時に、抹消登録申請書類上で重量税還付申請を同時にすることができるので、車検残存期間相当分が計算された後に還付申請に記入した金融機関へ還付金が振込みされます

廃車手続き後の自動車税についての注意点

自動車税の還付を受け取るにあたっていくつかの注意点があります。まず一つ目は、ご自身で廃車をする場合は、廃車手続きを行う運輸支局の付近に併設される税事務所で抹消登録が完了していることを申請する必要があるということです。抹消したことを申請すると、1~2ヵ月後に税事務所から還付通知書が届きますので、記載されている提携金融機関等へ還付金を受け取りにいきます。

自動車税は廃車完了した月の翌月からの残月数分を月割り計算で還付されますので、年度内であっても3月に廃車をした場合は、残り月数がゼロとなり還付はありません。使っていない車だからとそのまま置いていると、受け取ることができる還付金が減ってしまいますので注意が必要です。

今後の生活に活かすためのポイント

廃車をするにあたって注意しないければいけないことを、詳しく解説しました。廃車を自分でするとなると、手間や時間がかかりますが、もし代行業者に依頼をしたとしても、前述した通り手数料がかかってしまいます。

廃車を検討されていて今後の生活にも活かすとなると、おすすめは「廃車を買取に出すこと」です。廃車買取は、車買取とは異なり、もう使えないような廃車前提の車でも買取をしている専門業者のことです。廃車を素材やパーツなどに分けて考えているので買い取りをすることが可能で、廃車を売却した後は、買取金額を次に乗る車の購入資金へ充てることができます。その中でもカーネクストは廃車買取を専門に行っており、廃車手続きや廃車の引き取り、自動車税の還付申請まで全て無料で代行しています。買取金額を買い替え資金等に充当したい、忙しくて廃車をする時間がないという方は、お気軽にご相談ください。

次に乗る車に向けて準備する上での注意点

最後に、廃車を完了したら、保険の手続きを忘れないようにしましょう。任意の自動車保険に加入されている場合、次の車に加入している保険の等級を引き継ぐことができる場合があります。等級は保険加入期間が長い程高く、保険料を抑える上で重要です。買換えをすぐにはされない場合でも、中断手続きをすることができますので、忘れないように保険会社へ確認を取りましょう。

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