廃車にしても自動車保険の等級を保存する方法って？

引っ越しや海外渡航などの理由によって、愛車を手放さなければならないケースに直面することがあります。そのときは、加入している自動車保険も解約することになりますが、今まで無事故で積み重ねてきた等級はどうなるのでしょうか。

ここでは、廃車にしても自動車保険の等級を保存する方法について解説します。今までコツコツと積み重ねてきた等級がどうなるのか知りたい方は、チェックしてみてください。

自動車保険は等級で保険料が変わる

自動車保険に新規加入した際は、いずれの保険会社でも6または7等級からスタートします。無事故であれば、毎年1等級ずつ上がり、最大20等級まで積み上げることが可能です。

等級を積み上げることで保険料の割引率は徐々に高くなっていき、無事故のまま20等級になると保険料が6割ほど割り引かれます。等級は、保険料を安くするための重要な仕組みなのです。

等級は自動車保険を解約することでなくなってしまうので、今後もう一度車を購入して保険に入ると、また最初から積み重ねることに。6等級からスタートして20等級まで積み重ねるには、無事故の場合でも14年はかかりますので、手放してしまうのは非常にもったいないです。

引っ越しや海外赴任など、車を廃車にして保険も解約しなければならないケースは多々あります。その際、これまで積み重ねてきた等級は問答無用で失われてしまうのでしょうか。

結論からいうと、これまでに積み上げた等級は、廃車にしても一定期間保存できます。これは、自動車保険の中断制度に基づくものです。

廃車や車の譲渡、海外渡航などの理由により、長い期間車に乗らなくなることで自動車保険を解約する場合は、中断証明書を発行してもらうと等級を最大10年間保存することができます。つまり、中断後10年以内であれば、これまで積み重ねた等級をそのまま使用できるということです。

もちろん、再開するときにも期限があります。新しい車を取得した翌日から1年以内に、新規契約をしなければいけません。

中断証明書の発行には一定の条件があるため、手順と合わせて確認しましょう。これから紹介するのはあくまで一般的な規定で、保険会社によって条件や内容に違いがあります。利用する際は、必ず加入している自動車保険の規定をチェックし、疑問点は契約中の保険会社や代理店に確認してください。

中断証明書を発行するためには、車を手放す必要があります。車を所有したまま保険を解約する場合は、発行できません。詳しく見ていくと、解約日または満期日以前に以下のいずれかの事由が発生していることが条件となります。

海外渡航のために中断証明書を発行する場合は、自動車保険契約の満期日または解約日が出国日の6ヶ月前の日以降であることが条件です。さらに、中断する際の等級は7等級以上である必要があります。これは、契約したばかりの6等級であれば、中断制度を利用してもしなくても割引率が変わらないためです。

また、中断証明書の発行は、契約の満期日または解約日の翌日から13ヶ月以内に依頼しなければなりません。うっかり依頼を忘れてしまうと中断証明書が発行できなくなってしまうため、注意が必要です。

中断証明書を発行するためには、以下の書類の提出が必要です。重要な書類がいくつもあるため、忘れずに保管しておきましょう。

さらに、海外渡航の場合は以下の書類が必要になります。

※廃車証明は、カーネクストにお申し込みの場合は代理で発行手続きが可能です。

中断証明書を発行してもらえば、数年後新たに車を入手して自動車保険に加入するときに便利です。以前の車で積み重ねていた等級をそのまま使用できるため、新規加入するよりも割引が受けられます。

さらに、中断証明書は保険会社を問わず利用できるのが特徴です。中断証明書を発行してもらった保険会社と再度契約しても、別の保険会社と新たに契約しても良いのが大きなメリットといえるでしょう。

今持っている車を廃車にし、一定期間車に乗らないのであれば、中断証明書を発行してもらうのがおすすめです。発行条件を満たしているなら、今後新たに等級を積み重ねるより保険料を節約できます。

中断証明書の発行条件を満たしているのであれば、手続きをして発行してもらいましょう。数年後にまた車に乗ることになったとき、支払う保険料を抑えられます。賢く制度を活用して、将来的な節約につなげてください。

ちなみに今持っている車を廃車にするのであれば、カーネクストにご連絡ください。豊富な廃車実績があるため、安心しておまかせいただけます。お問い合わせをお待ちしていますので、お気軽にどうぞ。