同じ車に長く乗り続けると、経年劣化により車の至るところに故障を抱えるものです。古くない最新の車でも、電気系統のシステムトラブルなどで突然故障してしまう可能性があります。故障車は廃車するしかないし、買取は難しいだろうと考える方も多いと思いますが、車買取業者に依頼すれば故障車買取をしてもらうことは可能です。
「故障車って売れるの?お金がかからない?」
「なぜ故障車が売れるの?」
「故障車の買取り業者はどこにある?」
といった疑問にお答えするために、こちらでは故障車買取してもらう方法と故障車買取のポイント5選を徹底解説します。文末に故障車買取のよくある質問をまとめていますので、合わせてご覧ください。
- 故障車って売れるの?お金がかからない?
- なぜ故障車が売れるの?
- 故障車買取でかしこく売るためのポイント5選
- 故障以外で故障車の査定額が変動するポイントは?
- 故障車買取に関するよくある質問
- Q.故障車の査定を受ける予定ですが前もって修理はするべきでしょうか?
- Q.故障車の査定前に車の清掃はしておくべき?
- Q.故障した車があり修理せずガレージにずっと停めていたら、エンジンがかからなくなりました。タイヤもパンクしていますが買取出来ますか?
- Q.使用していない故障車があるのですが、車の鍵が見つかりません。鍵がない車でも引き取りをお願いすることは出来ますか?
- Q.遠方に住む家族から、原因はわからないが故障してしまった車の廃車を代理でしてほしいとお願いされました。引取に立ち会うことが出来ず書類は郵送で対応出来たらお願いしたいが、可能でしょうか?
- Q.走行中に故障してしまい、修理工場に車を預けているのですが、修理見積もりをとったところ高くて厳しいため手放す予定です。修理工場までの引取は出来ますか?
- Q.故障車を修理工場に持ち込みましたが、部品が揃わず修理不可能といわれました。このような故障車の売り先はどこにありますか?
- Q.不動車の故障車です。売る時に費用はかかりますか?
- Q.故障車を売る時の書類手続きに費用はかかりますか?
- Q.バッテリー上がりで車のエンジンがかかりません。故障車になりますか?
- まとめ
故障車って売れるの?お金がかからない?
故障車というと廃車するしかないし、引取や廃車手続きをするとお金がかかりそうといった印象を持ってしまっている方も少なくありません。走行出来る状態ならまだしも不動になった故障車となると、手間や費用面が心配になってなかなか踏み出せない方も多いでしょう。
故障車を売ることは出来るのか?故障車にお金はかからないのでしょうか?
故障車の定義
故障車には事故車や修復歴車のような明確な定義は定められていません。
例えばトヨタ自動車のクルマは約3万個の部品で出来ています。その部品の一つでも故障してしまうと、故障車となるのです。故障した部分が、エンジンなど車の心臓部にあたる内燃機関の場合もあれば、メーターやヘッドランプなど電装品部分の故障もあります。故障した部分によっては修理も難しく、不動車にもなり得ますが、軽度な故障ならドライバーが修理して治る場合もあります。
故障車は売ることが出来る
実は、カーネクストのような車買取専門業者は故障車買取が出来るため、故障車は売ることが出来ます。
それは車買取専門業者が、走行出来ない車や放置されてボロボロの車も必要としている販路を確保していて、車買取して利益化できる仕組みを独自にもっているからです。
故障車というと軽度の故障で修理で治る車から、重度の故障で完全不動の故障車など様々ありますが、車の状態次第で活かすことが出来る販路があるため、故障車買取が出来ているのです。
次項では、車買取業者が故障車を買取出来る理由について、さらに詳しく解説します。
なぜ故障車が売れるの?
幹線道路沿いに店舗を置いている大型中古車販売チェーンなどでも車の買取を行っていますが、中古車として再販が難しい故障車は、買取対象外で断られることも少なくありません。
しかし、故障車は売り先次第で売ることが出来ます。こちらで故障車がなぜ売れるのか解説します。
故障車が売れるのは買取出来る業者がいるから
故障車が売れるのは、故障車買取出来る車買取業者がいるからです。中古車販売店では、買取した車を点検や整備後に中古車として再販しますが、故障車となると点検整備だけでは再販出来ないことほとんどです。再販するのであれば修理が必要ですし、故障の内容によっては修理できない場合もあるでしょう。修理費用のリスクを負ってまで中古車販売店はなかなか買取をしようとしてくれません。また、修理が難しい車はそもそも中古車として再販が出来ないために買取を断られてしまいます。
では車買取を専門にする業者は、なぜ故障車買取出来ているのでしょうか?
それは、故障等で動かなくなった車にも、そもそもの車をかたちどる部品や素材に価値があり、再利用して活かすことが出来る術を持っているからです。
車の製造過程で使用されている鉄・非鉄金属や、最新の車に利用されているレアメタルなどの資源素材は専門の車買取業者であれば再利用態にすることが可能です。故障車や事故車で完全に不動となり、中古車としては再販出来ない状態になった車でも、鉄資源などの素材の回収が出来るため問題なく買取ができるのです。
特に鉄資源やレアメタルは年々需要が高くなり、価値が上がっています。自然資源は使用するほど減少し希少価値が高まります。同業者間の競争もその激しさを増していて、需要が高いものは市場価値が高騰し社会問題となっています。
廃車リサイクルのノウハウが故障車買取に活かされる
車買取専門業者が故障車買取する時に、廃車リサイクルのノウハウが活かされています。
日本自動車販売協会連合会の統計によると、2020年の年間普通車永久抹消登録台数は220,660台となっており、基本的に永久抹消登録をするには使用済自動車の解体処理が前提となるため、一年間で約22万台が廃車されたことがわかります。
使用済自動車の解体をしている解体業者の多くは自動車リサイクルを行っています。自動車リサイクルとは、廃車を引取って解体し、自動車部品や自動車を形成する素材を取り出して再利用することです。
車買取業者は、完全不動の故障車など修理が困難で中古車再販が難しい場合も故障車買取を行います。それは、故障車を廃車引き取り解体した後にリサイクルし、必要とする車部品工場や製造工場へ売却して利益化出来るからです。
特にリサイクル技術は進化し続けていて、自動車リサイクル率は90%を超え、100%を目標とされています。車のリサイクル技術が上がることで、車の廃車解体後に再販出来るリサイクル部品やリサイクル素材も増えているため、故障車買取時には買取金額として還元が可能になっているのです。
故障車の需要が海外市場で高い
故障車は修理していたとしても、箇所次第で修復歴がつくことがあります。修復歴のある車は国内での市場価値が大きく下がりますが、海外では比較的価値が下がりづらく、走行可能であれば需要は国内以上になります。故障個所を修理して走行できる状態に変わるだけで、海外での需要が一気に上がります。
海外での車両点検というと一般的にはユーザー本人による日常点検がベースな地域も多く、日本の厳しい車検には通らなくても海外で活躍できる車はたくさんあります。国内で使用されていた故障歴があっても修理し走行可能な車であれば、輸出中古車としての価値があり、売却出来る可能性があるのです。さらに、海外では国内人気が低迷しているセダンや低年式車も需要があります。そのため、故障車を修理する設備や、輸出する販路をもつ買取業者であれば買取が出来る可能性があるのです。
故障車買取でかしこく売るためのポイント5選
故障車を出来るだけ高く売るために重要な5つのポイントを解説します。
故障車買取のポイント①買取業者の選び方
故障車買取で車をかしこく売るために売り先の車買取業者選びがポイントになってきます。
故障車と言っても故障の要因、修理にどのくらいの費用がかかるのか、修理出来る故障かなど様々です。買取業者を選び間違えてしまうと、故障車の買取額が大きく下がってしまったり、買取もしてもらえず廃車費用がかかって損することがあるため、注意しなくてはいけません。
故障車買取をしている車買取業者の中でも、業者ごとに需要や買取出来る車種は異なります。
軽度な故障で修理が可能、走行距離も少なく年式が新しい車であれば、中古車販売と買取の専門業者で高い買取査定金額になりやすいでしょう。特に中古車市場では高年式低走行の軽自動車は人気です。
一方で重度の故障車で修理に高額な費用がかかる場合は、中古車としての再販を前提とした買取が難しくなります。そのため、車の部品や素材を回収してリサイクルすることが出来る設備を持ち、国内外にリサイクルパーツ等の販路を持つ車買取業者が買い取りしやすい車となります。特に部品人気の高いトヨタの商用車などは、高い買取査定価格をつけることが出来ます。
故障車買取のポイント②故障の程度確認と修理費用見積もり
故障車といっても定義はなく、重度から軽度と内容も様々です。故障車買取してもらうには、故障の程度がどのくらいで、修理費用がいくらかかるのかどうか把握しておくことがポイントになります。
故障の程度を確認し、修理費用の見積もりをとることによって、どんな車買取業者に売ると高く売れるのか判断できますし、修理して車を乗り続けるかどうか決めるきっかけにもなります。
故障車の程度は軽く修理費用も安価なケース
故障の程度は軽度で自分でも修理出来るレベルや、修理費用見積でも比較的安価な故障車であれば、車買取業者も買取り後に再販コストのリスクを抱える不安がないため、高い買取査定価格をつけやすくなります。軽度の故障車というと、灯火切れやバッテリー上がり、ダメージでいうと小さな傷やヘコミがある車、エアコンのガス切れ等があります。以下の表に軽度な故障車についてまとめました。
故障個所 | 必要な修理内容 | 修理費用の相場 |
灯火切れ | 切れた電球の交換/配線の修理 | 数千円~ |
バッテリー上がり | 充電/バッテリー交換 | 1万円~3万円前後 |
小さな傷・へこみ | 板金塗装 | 3万円~5万円前後 |
カーエアコンのガス切れやガス漏れ | ガスの充填/パーツ交換 | 数千円~数十万円 |
〇灯火切れ…電球が切れていると道交法違反となり、公道を走行出来ません。切れた電球を交換するか配線の修理を行うことで、公道を走行できる状態へと回復することが出来ます。
〇バッテリー上がり…外気温の温度差や車の利用率によってバッテリーが劣化しやすい環境であったり、ちょい乗りが多い方はバッテリーが上がりやすくなります。バッテリーが上がっていても、充電してエンジンが動くなら問題ありません。また適合バッテリーの新品に交換であっても費用はそこまで高額にはかからないでしょう。
〇小さな傷・へこみ…ダメージの小さい傷やへこみであれば、板金塗装の設備によって元通りに修理が可能です。小さい部分であればパーツ交換より費用を安く抑えることも出来ます。中古車買取店のなかには自社に板金塗装の設備を保有している業者もあるため、自社内で修理が可能ならさらに積極的に買取が可能です。
〇カーエアコンのガス切れやガス漏れ…カーエアコンの故障は、ガス切れやガス漏れだけならガスの充填や周辺パーツの交換で対処することができます。万が一、丸ごと交換することになっても純正にこだわる必要がなければ、部品の調達費用を含めても修理費用は抑えることが出来ます。
故障車の程度は重度で修理費用も高額なケース
車の心臓部にあたるエンジンや、車の骨格やフレーム部分など重度の故障となると、修理費用見積もりをとっても高額な修理費用がかかるため、修理をあきらめて手放すことを考える人も多いでしょう。このように重度な故障車は、中古車販売買取店では修理費用で再販コストがかかることや、修復歴がつくリスクがある車となり、買取不可の無料引取対応になったり、在庫リスクを避けるために買取自体断ることもあります。このように重度の故障車で修理費用も高額なケースの場合は、リサイクルに強い廃車買取業者に車買取り査定してみることをおすすめします。
重度な故障車 | 修理費用の相場 |
エンジン故障の修理または交換 | 50万円~90万円 |
骨格やフレーム部位の交換 | 50万円~90万円 |
ハイブリッド車やEV車のバッテリー交換 | 15万円~80万円 |
重度な故障車というとエンジンなどの内燃機関に関するものや骨格やフレームなど構造部分に関するものが多くなります。しかし、電気自動車やハイブリッド車の場合は、搭載されている大容量のリチウムイオン電池等のメインバッテリーの故障も重度な故障であり、高額な修理費用がかかります。ガソリン車の鉛系バッテリーに比べると、リチウムイオン電池バッテリーは部品自体が高価です。故障で交換が必要になると、専門の工場に依頼しなければならず、部品代だけでなく工賃がより高額にかかります。
故障車買取のポイント③故障車をディーラー下取りには出さない
故障車買取の売却先には、買取だけでなく下取りという選択肢もあります。下取りとは、乗り換える次の車の購入先に引き取りを依頼して、車の購入代金から下取り価格を値引きしてもらう方法です。
しかしほとんどの場合において、故障車の場合は下取りよりも買取を選んだほうがお得です。
まず、第一にディーラーへ故障車の下取り査定を依頼しても、高い査定価格にはなりづらい傾向があります。
それはディーラーには再販ルート自体が少なく、廃車買取業者のように故障車を引き取っても整備して再販売する術がないからです。ディーラーというと新車や新古車の販売をメインに行う業種です。なかには認定中古車を販売するディーラーもありますが、認定中古車は走行距離値や車の状態への基準が厳しく設けられていて、故障車を下取り後に自社で再販していることはありません。状態が良く修理箇所が少ない故障車や、高年式の人気車種で外注修理して再販するなど無い限り、引き取った故障車の再販は行わないのです。
ディーラーが故障車を下取りしても在庫リスクを抱えるため、査定は厳しくなり、買取はつかず引取り費用の請求がされることもあります。また、下取り自体断られてしまう可能性があります。
故障車買取のポイント④複数社に故障車の買取査定を同時依頼
車を高く買取してもらうためには、複数の車買取業者へ同時に相見積もりを取るようにしましょう。故障車ならなおさらです。故障車を買取出来る車買取業者は複数社ありますが、車買取業者ごとに得意な車種や状態が違うため、需要によって買取金額に差があります。
故障車の売り先を決める時に、どの車買取業者が一番高く買取が出来る相性の良い業者か判断することは難しいと思います。そのため、複数の車買取業者への見積もりが大事になってくるのです。
同時に見積もりをとれば、最も高く買取出来る業者が一目瞭然ですし、合わせて車の買取相場もある程度把握することが出来ます。複数の車買取業者へ査定を依頼するために、1軒ずつ廻っていくのは大きな手間です。特に動かない故障車の場合、持ち込みをするだけでも運搬費用がかかります。
また、車買取業者によっては査定の結果が出るまで数日間待たされる場合もあり、買取相場は需要に応じて常に変動しているものですので、他社の結果が出るのを待っていたら別の業者の買取価格が下がってしまったということも起きかねません。故障車の買取業者選びは、可能な限り短時間で比較する必要があります。
車の査定自体は基本的に無料で行っている業者が多いものの、訪問査定が必要な業者になると時間や都合を付ける必要があり時間がかかってしまうこともあります。
複数の買取業者に見積もりをとるなら、一括査定を利用したり、インターネットや電話のみで確定した査定価格を出せる車買取り業者に絞って査定依頼すると良いでしょう。
故障車買取のポイント⑤故障車買取は信頼できる買取業者を選ぶ
故障車買取で売る時は、廃車後に違う買取金額を入金されたり、買取価格を実車査定で下げてくる悪徳業者と言われる会社に騙されないよう注意が必要です。
特に訪問査定を行う業者で、なおかつ「早く売らないと車の価値が下がる」と売り急がせるところは要注意です。
こういった業者に引っかかってしまうと、訪問査定の予約時に伝えていた金額よりも大幅に減額された金額を提示されたり、契約するまでその場に居座られたりと何かとトラブルになる要素を含んでいます。この悪徳業者が1社目で、そのあとに他の業者の査定を受けたいと考えていても、全力で相見積を阻止しにかかってくるのです。低い査定価格を提示されても断れず、損をする可能性もあります。このような業者を呼んでしまうと、査定市に対して強い態度で意思を貫け無いと回避する事はなかなか難しいでしょう。車買取業者に訪問査定を提案された場合は、一人で応対をすること避けて、他社と同時に査定をしてもらうなど前もって対策を講じることをおすすめします。
悪質な車買取業者に故障車買取を依頼しないために、以下の3つを前もってチェックしておきましょう。
- 買取車の税金や保険の還付金などの説明があるか
- 査定時の買取車の状態を記録に残そうとしない
- 故障車買取実績をサイトやホームページ等で確認しておく
1.税金や保険の還付金などの説明があるか
故障車の買取が可能な業者のなかには、名義変更や廃車の手続きを行うことで本来、車の所有者が受け取ることが出来る自動車税の還付金や、自賠責保険料などの車の還付金について説明をせず話をすすめてしまう業者がいます。普通自動車で車検の有効期間が二か月以上残っている車の場合、税金や保険料の還付は発生します。引取作業費と相殺などでもなく、何も説明がない業者の場合は還付を返してもらえない可能性がありますので注意が必要です。
2.査定時の車の状態を記録に残そうとしない
査定をする際に、今の車の状態を記録に残さず概算を提示してくる業者の場合、後から故障個所以外に傷やヘコミを見つけたと言って査定価格を下げてくる可能性があります。提示の査定価格から変更がないかどうか、成約後に変更をしてくる業者ではないか見積もり時点でしっかりと確認しておきましょう。
3.故障車買取実績をサイトやホームページ等で確認しておく
熱心に買取額を上げようとしてくれる廃車買取業者もあります。車の売却取引は決して小さな取引ではありませんし、見積もりから引取、車の手続きまでの期間対応してもらうことになります。信頼して任せることが出来る業者でなければ、車売却を完了するまで不安になってしまうでしょう。安心して任せることが出来る業者であるかどうかは、実績や口コミの評価もポイントになります。買取実績に関しては、故障車など動かない車の廃車買取をしているのかどうか、複雑な廃車の手続きも可能かどうかをチェックしておくと、故障車を売却する時も安心して任せることが出来るでしょう。
故障以外で故障車の査定額が変動するポイントは?
中古車買取は、年式や走行距離が査定額に大きな影響を及ぼす
中古車の価値は需要の高さと供給の少なさで決まります。少ない修理で長く乗ることが出来るような年式が低く走行距離が短い中古車は人気が高いため査定額が高くなります。故障車も同じように年式や走行距離は査定額に大きな影響を及ぼします。目安としては、年式は10年、走行距離は10万kmくらいを境に査定額は落ち込みます。故障が軽微でも、古い車や過走行車は廃車買取の方がよい査定額が付くこともあります。
軽度の故障・低年式・走行距離が短い車でも中古車買取が難しくなるケース
中古車として再販が難しくなるような特徴がある車はたとえ故障が軽度で新しくても中古車買取が難しくなる傾向があります。例としては車内にタバコのにおいが付着しているケースや、車を改造しているケースなどが挙げられます。このような車は、中古車買取店からは嫌煙されます。そのため、車をパーツや資源として評価する廃車買取業者の方が高い査定額が付く可能性があります。
故障車買取に関するよくある質問
故障車買取に関して弊社カーネクストがお客様からよくいただく質問をまとめました。
車が故障してしまって売れるかどうか心配という方、故障車買取に関して不安があるという方は参考にご覧ください。
Q.故障車の査定を受ける予定ですが前もって修理はするべきでしょうか?
A.大がかりな修理が必要な故障車は修理せず、そのまま査定してもらうことをおすすめします。
故障車を修理するには費用がかかりますが、修理をしても、買取査定額とかかった修理費用が見合わない場合があるのです。中古車買取業者の多くは自社で整備工場や板金工場を所有しており、故障があっても自社内で安く修理出来る仕組みがあります。修理が出来るレベルの故障車ならば、中古車買取業者に修理せず売却したほうがお得な可能性があります。
ただ、故障箇所が自分で修理できる程度の傷や故障なら、修理回復後に査定を受けてもいいでしょう。目立たない小傷をタッチペンやワックス、コンパウンドなどでご自身で修理すると、修理費用は修理キットやパーツ代くらいで済みますし、少額な負担で終えることが出来ます。車の小傷や凹みがないかどうか、査定を受ける前に一度小傷のチェックをしてみましょう。
故障車を修理するうえでの注意点は、少しでも査定額を上げようと、自力で無理矢理修理に手をつけてしまう事です。それで綺麗に修理できれば問題はありませんが、もし修理前よりもひどくなったり、現状復帰のための手間が余計にかかるような状態になった場合は、元の故障した状態のまま査定に出すよりも減額対象になる可能性があります。自力で修理を行う場合は、決して無理せず的確な判断を行うようにしましょう。
Q.故障車の査定前に車の清掃はしておくべき?
A.査定前に買取車両の掃除を一度でもしておくと、査定担当者の評価が上がる可能性があります。清掃用品と清掃作業時間のみで負担も少なく出来ますので、車を綺麗にしておくことは有効な手段といえます。
実際に車買取り査定をする担当者にとって、ドライバーが日常的に車の点検をしているかどうかの判断の一つが、車の外装汚れです。車が汚れていると、メンテナンスを怠っている車と判断されてしまうことがあり、買取査定額も低くなる可能性があります。見積もりを依頼する前に洗車したり、車内を掃除したりすることは金額アップにはつながらないかもしれませんが、印象を良くするうえでは有効です。
Q.故障した車があり修理せずガレージにずっと停めていたら、エンジンがかからなくなりました。タイヤもパンクしていますが買取出来ますか?
A.故障したままで長期間置いていると、バッテリが上がってしまったり、タイヤのエアが抜けてしまうなど、故障個所以外のところが原因の不動車になることもあります。不動の故障車であっても、カーネクストでは買取が可能です。また、ガレージに停めたままのお車の場合は引取車両の近くまでトラックの進入が可能かどうか、お客様に引取作業の際ご協力を依頼することもあります。出来る限り引取が出来るよう取り組んでいますので、引取が難しそうな故障車もぜひご相談ください。
Q.使用していない故障車があるのですが、車の鍵が見つかりません。鍵がない車でも引き取りをお願いすることは出来ますか?
A.使用されていない間に車の鍵を紛失してしまったというお客様からの、引取のご相談も多くいただいています。鍵がない状態のお車の場合、ドアが開かずやむを得ず窓を割っての引取り作業になる場合もありますが、引取は可能です。ただし、窓を割る作業等が発生する場合は立会が必須になることもありますので、ご協力をお願いしています。鍵が無い状態でハンドルを回そうとするとハンドルロックがかかっていることもあります。ロックがかかっている状態ですと、吊り上げ作業が必要になることもありますので、吊り上げ作業などの引取り作業が出来るスペースが車の周囲にあるかなど前もってヒアリングしています。鍵が無い車の場合は、出来るだけ詳細に口頭でお伝えいただけるとスムーズです。
Q.遠方に住む家族から、原因はわからないが故障してしまった車の廃車を代理でしてほしいとお願いされました。引取に立ち会うことが出来ず書類は郵送で対応出来たらお願いしたいが、可能でしょうか?
A.車の置いてあるところを詳細に教えていただき、入退出に立会が不要の場所であれば引取時に立会がなしでも引取対応は可能です。また、必要な書類の対応に関しても郵送で対応出来ますので、安心してお任せいただけます。
Q.走行中に故障してしまい、修理工場に車を預けているのですが、修理見積もりをとったところ高くて厳しいため手放す予定です。修理工場までの引取は出来ますか?
A.お車の保管場所まで引取りを行っており、引取費用もかかりませんので安心してください。また、動かない故障車であっても、けん引して積載できるトラックや、吊り上げて積み込み出来るトラックがありますので、足回りの故障やエンジントラブルなどの故障車で引取先が見つからず悩んでいる方も、お気軽にお問い合わせください。修理工場に直接車を引き取りにいかせていただく場合は、修理工場の営業日や営業時間等を前もって知らせていただけると、日程調整がスムーズです。また、引取当日まで車検証の内容が確認出来ないという方もいらっしゃいますが、必要な書類が追加された場合も郵送で対応しています。
Q.故障車を修理工場に持ち込みましたが、部品が揃わず修理不可能といわれました。このような故障車の売り先はどこにありますか?
A.故障車専門の買取業者や事故車専門の車買取業者で買取が可能です
故障の度合いがひどく修理や交換をしても車の回復が難しい故障車は、中古車としての再販も出来ず買取業者に査定の時点で断られてしまうことがあります。このように修理不可能な故障車の場合、廃車するために費用がかかってしまうのではと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし修理不可能な故障車でも、故障車専門の買取業者や事故車専門の車買取業者にとっては、価値のある車なのです。故障車や事故車を専門に買取している業者には、動かない車など中古車しての再販は出来なくても、部品ごとにリサイクルして販売するルートや素材を活かすルートが確保出来ています。中には故障車を買取って引取後に解体し、解体した車から使えるパーツを回収して自社で修理や整備を行い再利用出来る状態にしてから、海外へ輸出販売することで利益を得ている業者もあります。日本車のパーツ自体が国内だけでなく海外でも需要が高いため、リサイクルパーツの販路を国内外に持つ事故車や故障車の買取専門業者が増えているのです。
Q.不動車の故障車です。売る時に費用はかかりますか?
A.動かない故障車の場合、車検期間内であっても車自体が動かないため運転して持ち込むことは出来ません。レッカー会社に運搬依頼するか、買取業者が引取サービスを提供しているなら引取を依頼するかのどちらかとなります。
レッカー会社に依頼をした場合は運搬費用がかかります。ロードサービスのJAFを利用した場合、けん引による移動費用で下記の金額がかかります。時間帯と道路種別で費用が異なり、昼間は8時から20時、夜間は20時から8時の間です。基本料と作業料を合計しています。4輪吊上作業の場合ではなく、ローダーけん引車で移動できる車の場合になります。JAF会員であれば、一度目でけん引が15kmまでなら無料サービスとなっています。JAFの入会金と年会費は2年分一括で支払い出来て、入会金1,500円と年会費8,000円の合計9,500円がかかります。
昼間・一般道 昼間・高速道路 夜間・一般道 夜間・高速道路
JAF会員 0円 0円 0円 0円
JAF非会員
(別途730円/1km) 13,130円 21,520円 15,230円 24,650円
また、任意の車両保険に加入されている場合はロードサービスメニューが補償されていることもあります。ロードサービスメニューのレッカーサービスについては、けん引の距離や利用回数の制限等は保険会社の加入内容ごとに異なるため、利用される際や保険加入時に確認しておくことをおすすめします。
また、故障車買取では、業者によってはレッカーを所有しているため移動費用が無料になることもあります。特に廃車買取専門業者や、事故車等の買取に特化している業者ではレッカー費用を無料で行っている業者もあります。自社でレッカーを手配出来るため費用がかからない業者であれば、高いレッカー費用を払うことなく動かない故障車の買取をしてもらうことが出来るため、お得に売却が出来るでしょう。
Q.故障車を売る時の書類手続きに費用はかかりますか?
A.故障車買取で車を売却するには、所有者名義から売り先の業者への名義変更手続き、または運輸支局での抹消手続きを行う必要があります。
軽度な故障で修理して中古車として再販する場合は名義変更手続き、重度の故障で廃車買取業者に引き渡しであれば廃車手続きをすることが一般的です。名義変更手続きや廃車手続きは代行して買取業者が行うことがほとんどですが、買取価格から代行手数料が引かれてしまい、せっかく高く売れたのに買取価格が少なくなって損をすることもあります。
名義変更手続きまたは廃車手続きの代行手数料の相場は、0円(無料)~20,000円前後と広く、特に自社で手続きを行わず、外部の行政書士へ依頼をしている業者の場合は手数料が高額になることが多いでしょう。
手続き無料の買取業者もありますので、故障車買取査定の見積もり時に、前以て手続きの手数料がかかるのか確認することをおすすめします。
Q.バッテリー上がりで車のエンジンがかかりません。故障車になりますか?
A.車のエンジンがかからず故障かも?と思われる方が多いと思います。もちろん故障の可能性もありますが、実はあまり乗ってない車や、バッテリー交換をほとんど行っていない車などの場合はバッテリーが上がってしまっているだけということもあります。
バッテリー自体は蓄電池で消耗品です。特に運転機会が少ない車はバッテリーの劣化が早いため、期間をあけてエンジンを掛けていないだけですぐにバッテリー上がりになります。バッテリー上がりだけが問題でエンジンがかからない車であれば、適合バッテリーに交換をしたり、バッテリーを充電するだけで走行出来ることも可能です。
故障車といってしまうと査定時に一気に価値が下がることもありますので、故障かな?と思ったら個人で判断せずに一度ディーラーや修理工場等に相談されることをおすすめします。
まとめ
故障車は価値がないため買取出来ないと思っている方も多いと思いますが、実は故障車買取してもらうことが出来ます。
完全不動となった故障車であっても、故障車や事故車の買取を専門にする廃車買取業者であれば、パーツや素材を再利用して国内販売や海外への輸出販売をすることが出来るため、ディーラーに下取りするよりも高額で買取してくれる可能性があるのです。
故障車の買取業者選びは一朝一夕で判断することは難しく、どの車買取業者が最も高く買取出来るのかはわかりづらいでしょう。
車買取業者ごとに買取車種や車の状態ごとに得意分野が異なりますので、故障車買取を依頼する時は、複数の業者に相見積もりを依頼して最も高く買取可能な車買取業者へ売却するようにしましょう。
故障車買取相場や買取実績をご紹介
実際に今までカーネクストにて買取を行った、故障車の買取実績から一部をご紹介します。
動かない故障車や、修理しようとしたが、修理費用の見積もりが高くて廃車にされたお客様もいらっしゃいます。車の状態や、部品ごとの価値などを見てカーネクストでは査定を行っていますので、故障車であっても高い査定価格を付けることが出来ています。
日産セレナ 型式 HFC26 年式H28 走行距離 190,000km 買取金額 120,000円
特に大きな衝突などの事故でもなく、突然故障をしてしまったということで廃車買取のご依頼をいただきました。セレナは、エンジンはかかる状態でしたが、アクセルを踏み込んでも前進しなかったため、積載車による引き取りを行っています。