廃車を代行してほしい!廃車代行の依頼方法や代行手続きの流れ

廃車の知識

廃車をしたい車はあるが、時間がない、手間がかかりそうで面倒だ、という方も多いでしょう。特に廃車手続きは運輸支局に出向かなければできません。ところが運輸支局の開局時間は平日の日中に限られ、廃車手続きに時間もかかるため仕事をしている人にとっては一日休まなければならず、なかなかの負担です。そこで便利なのが廃車代行業者や行政書士など、廃車代行をおこなってくれる代理人へ依頼する方法です。廃車代行を依頼できる業者とは?どれくらい廃車代行費用が掛かるのかも気になります。廃車代行をしている業者の中には、廃車代行を依頼することでお得にお金が返ってくるところもあるので、その業者選びの見極め方もご紹介します。

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廃車代行を依頼する時の流れ

まずは、廃車代行業者に廃車代行を依頼し、廃車の処分が完了するまでの流れを順を追ってご紹介します。

1.廃車代行業者を選ぶ

廃車代行業者には、自動車ディーラーや販売店、廃車買取業者、行政書士などがあります。行政書士は解体代行までは行っていないため、ディーラーや販売店、廃車買取業者に依頼するのが現実的です。

2.代行業者への引き渡し方法を選ぶ

廃車代行業者へ車両本体の廃車も依頼する場合、車体を持ち込まなければなりません。自走可能な車体であれば、自ら運転して解体業者に持ち込んでもいいですが、廃車を考えている車であれば、不備があって動かない状態もあるでしょう。そこで、持ち込みにあたってはレッカー移動などが必要となります。業者によっては引き取りレッカー代が無料なところもあるので、契約前に確認しておきましょう。

3.廃車代行業者に書類を提出する

廃車代行業者に廃車手続きを委託するため、廃車に必要な書類を提出します。受け取った書類を完備し、廃車代行業者が運輸支局に申請をして廃車手続きを行います。廃車手続きには、車の所有者の印鑑証明や車検証などが必要となりますが、車の所有者によって必要な書類は異なりますので、廃車代行業者に書類の内容を確認しましょう。

4.廃車代行業者による廃車手続きが行われる

廃車代行業者に、車両の解体から永久抹消登録までを依頼する場合は、車両引取後廃車解体の報告が上がるまでに数日かかるため、待つことになります。解体処理をしたあと運輸支局で永久抹消登録をしてもらいます。解体ではなく、車を一時抹消登録をする場合は、業者が運輸支局で一時抹消登録手続きの代行を行います。必ず解体をしなくてはいけない条件がある場合などは、業者に依頼する時に伝えましょう。

5.廃車証明(抹消登録証明書)を業者から受け取り完了

廃車代行が完了し、廃車手続き(一時抹消登録手続きまたは永久抹消登録手続き)が終わると業者から廃車証明(抹消登録証明書)が送られてきます。こちらを受け取ると廃車代行から廃車の処理まですべて完了です。

廃車代行を依頼する業者を選ぶ

まずは、廃車代行を依頼する廃車代行業者を選ぶことから始めます。廃車代行業者の選び方次第で、依頼するユーザーが準備すべき資料や、依頼する時にかかる廃車代行手数料などの費用面も異なります。

ディーラーに廃車代行依頼する

所有する車を廃車し、新車や中古車の購入を予定しているのであれば、購入と廃車を同時に行うことで、手元に車がない期間をなくすことが出来ます。毎日車を利用する方にとっては、レンタカーや代車手配がなく便利ですし、安心でしょう。この場合、車の購入先のディーラーに廃車代行を依頼し、乗り換える車の手続きまですべて任せる方も多いのではないでしょうか。

廃車予定の処分する車に中古車としての価値がある場合は、ディーラーや販売店に廃車代行を依頼すると、中古車買取や下取り査定をして、値引きに充当してもらえることもあります。
ただし、長く乗っていた古い車を廃車する場合や、外装に損傷が多かったり、事故修復歴がある車の場合、中古車としての再販が難しくなってしまうため、ディーラーや販売店では処分方法次第で費用がかかることもあります。ディーラーの中には、下取り査定がつかず0円査定で費用は無料で引き取ってくれる業者もあれば、廃車手数料はかかるものの有料にて廃車代行をおこなってくれる業者、引取が出来ないため廃車代行を断る業者もいます。廃車代行の可否や、廃車代行の費用については、ご自身が取引をしているディーラーや販売店にまず見積もりをとり、費用面を確認してみましょう。

廃車買取業者に廃車代行依頼する

廃車代行を廃車買取業者へ依頼する場合は、廃車手続きも任せられて、廃車の車両本体の処理も任せることが出来ます。廃車買取業者の特徴として、廃車解体のみを行う業者とは異なり、廃車を買い取った後に車本体は鉄などの金属資源として、リサイクル可能なパーツはリサイクル法に基づいてリサイクル部品として活かすことが出来るため、利益をあげることが出来るのです。また、廃車買取後の販路が大きいカーネクストのような業者であれば、廃車買取後に海外へ輸出するなどの手続きを取る場合もあります。海外への独自の販路を持っている廃車買取業者であれば、廃車を高く売却が可能なため、買取査定額自体も高くなる可能性があります。

廃車買取業者は車体の引き取りから解体、廃車手続きの代行までを請け負うところが多く、最近ではこれらの手続きを無料にて代行するところも増えています。車に対して買取のお金をもらえるだけでなく、手間がかかる手続きなども無料になるためメリットが多くなっています。

行政書士に廃車代行依頼する

行政書士とは行政手続きを専門に行う街の法律家で、普段は契約書の作成などの行政にかかわる書類の作成や行政機関への提出代行もおこなっています。自動車についての廃車手続きも行政手続きのひとつなので行政書士の職務の範囲内となっており、所有者による依頼に基づいて運輸支局に対し廃車手続きをおこなってくれます。ただし、行政書士がおこなえるのはあくまで行政機関への手続き代行となるため、現実的な車体の解体やスクラップ業者への持ち込み手続きなど現在する車体の処理にまでは関与しません。

また、手続きの代行は有料のため解体業者などに依頼するよりも費用が掛かってしまいます。

自分で廃車するとかかる費用と廃車代行手数料どちらが高い?

廃車代行をせずに廃車をする場合、どれくらいの費用が掛かるのでしょうか。自分で廃車をする場合と、廃車代行を依頼する場合ではどちらが高くなるのか、こちらで比較してみましょう。廃車の解体処理から廃車手続き(永久抹消登録)までの場合を基準に比較します。

自分で廃車をする場合にかかる費用は

ご自身で廃車と廃車手続きにかかる費用の内訳でいうと、廃車の車両本体の解体費用、動かない車の場合の廃車の運搬費用です。廃車する車両本体の解体を解体業者に依頼し、解体してもらうのにかかる費用の相場は1~3万円くらいです。自走できない車の場合は、解体業者までの持ち込みしなくてはいけません。廃車の運搬費用として、レッカー車の利用代金がかかります。レッカー車の費用は距離によって異なってきますが、近いところで1万円弱~対応距離内で2万円強といったところでしょう。
解体業者に解体報告をあげてもらったら、所有者本人が運輸支局へ行き、永久抹消登録手続きをおこないます。永久抹消登録の申請手続きの書類は、運輸支局での配布またはウェブサイトからダウンロードします。永久抹消登録手続きの場合、運輸支局での手数料は不要ですが、手元に抹消登録証明を残しておく場合は、登録事項等証明書の交付手数料が300円かかります。
廃車の解体から永久抹消登録手続きを行い手元に証明書を保管するまでにかかる費用は、車の状態で大きく変わりますが1万~4万円が相場といえます。

廃車代行依頼をするとかかる費用

廃車代行を依頼する相手の業者によって、代行費用がかかる場合とかからない場合があります。廃車手続きを行政書士に依頼する際は、代行費用が必ずかかります。行政書士事務所によりますが、代行費用の目安は1万円ほどとなります。廃車代行業者の中でも、廃車代行を依頼することで、廃車を買い取ってもらえてお金が返ってくる業者もあります。それは、廃車買取業者に廃車代行を依頼する方法です。カーネクストのように、廃車買取を専門にしている業者に廃車代行を依頼する場合、廃車代行の費用は無料で、廃車自体に価値があり買取を行うため、依頼するとお得に廃車が出来る場合もあります。

廃車手続きの種類

運輸支局で行う廃車手続きには、永久抹消登録手続きと一時抹消登録手続きの2種類があります。それぞれについて詳しく内容を確認しましょう。

永久抹消登録手続き

永久抹消登録手続きとは、自然災害などで車体が消失した時や、事故などで自動車として再利用が出来ない状態の車を解体し、今後一切使用しないことを運輸支局上に登録し、登録内容を抹消する手続きのことをいいます。永久抹消登録手続きをするには、車が完全に消失、または解体処理が完了していることを証明する必要があります。

一時抹消登録手続き

一時抹消登録とは、海外への転居や長期出張等で自動車を使わない場合に自動車の一旦の使用を中止する一時的な自動車登録抹消手続きのことをいいます。永久抹消登録とは異なり、一時抹消登録の時点では車体は現存しています。

廃車代行を依頼する時の廃車手続きの注意点

廃車専門業者に廃車手続き代行を依頼する場合、永久抹消登録をするのか一時抹消登録をするのかは事前に決めておき、業者にきちんと伝えましょう。事故車の場合、保険会社から解体必須条件での廃車のみ了承されることなどもあります。車両の完全な解体と永久抹消登録を希望する場合は、永久抹消登録の代行依頼と伝えるようにしましょう。

廃車代行の依頼時に必要な書類

廃車手続きにあたっては様々な書類が必要となるため、あらかじめ準備しておくとよいでしょう。

・所有者の免許証コピー
・所有者の印鑑証明書 1通
・所有者の実印
・所有者の実印押印のある委任状
・車検証の原本
・自賠責保険証の原本
・住民票(車検証と印鑑証明書の住所変更が1回ある場合)
・戸籍の附票(車検証と印鑑証明書の住所変更が2回以上ある場合)

まとめ

廃車代行を依頼する場合、依頼する廃車代行業者次第で費用がかかったり、逆に買取金額が受け取れることもあります。廃車代行は、ディーラーや販売店だけでなく、廃車買取業者や行政書士などから選ぶことが出来ます。廃車代行業者を選ぶ際は、費用見積もりをとること、廃車手続きの方法を確認しておくことがポイントとなります。

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