新車の選び方の基準は?予算を優先していいの?

車の売却・買い替え

新車を購入するときは、つい予算を優先した選び方になってしまいがちです。

けれども、実際に乗ってみると自分の用途に合わず、後悔する破目になってしまいます。

車種やディーラー、グレードなど、どんな基準で選べばいいのか紹介しましょう。

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用途で選ぼう!主な7車種の特徴は?

車にはいくつかの種類があり、それぞれに用途が異なります。まずは主な7車種の特徴を見ていきましょう。

軽自動車

軽自動車とは、排気量が660cc以下で、サイズが全長3.4m×全幅1.48m×全高2m以下の車を指します。車両本体価格や税金が安く、燃費が良いモデルも多いため経済的です。狭い道を通ったり、狭いスペースに駐車したりするのも簡単にできます。初心者でも運転しやすいでしょう。最近では天井高があり、スライドドアを備えたハイトワゴンが人気です。

一方で排気量が小さいのでパワーに乏しく、坂道を上ったり、大人数を乗せたり、高速道路で合流したりするにはアクセルを踏み込まなければいけません。そのためにターボを搭載すると車両本体価格が高くなり、燃費も悪くなります。4人までしか乗れないところも大きなデメリットです。安全性の低さも気になります。

車は必要だけど、お金はかけたくない。街乗りなど近距離の移動が中心である。またはセカンドカーとして使いたいというドライバーに向いています。

コンパクトカー

明確な定義はありませんが、排気量が1,500cc以下でハッチバックの2ボックスカーを指します。乗用車の中ではコンパクトですが、パワーや室内空間は軽自動車よりも余裕があり、燃費も優れているのが魅力です。軽自動車には無い、本当の意味でのハイブリッドカーも選べます。何より5人の乗車が可能です。

その代わり、自動車税は軽自動車の約3倍になります。他の乗用車と比べると、コストダウンのために内装や乗り心地が劣るのは気になるところです。あまり長距離の移動には向いていません。

坂道を上ったり大人数を乗せたりする機会が多く、軽自動車より安全性を重視したいときの有力候補になるでしょう。

ミニバン

3列シートで7~8人乗れる車です。室内が広く、シートアレンジも自由であり、ほとんどのモデルでスライドドアを搭載しています。小さな子どもがいたり、大人数で移動する機会が多かったりする家族におすすめです。ドライバーの目線が高くて見通しが良いというメリットもあります。

デメリットは車体が重く、燃費が悪いところです。自動車税も自動車重量税も高くなります。車好きのドライバーにとっては走りを楽しめず、物足りなさを感じるかもしれません。ライフスタイルの変化に伴い、あえてミニバンに乗るという必要性がなくなりやすいリスクもあります。

リセールバリューはあるので、新車で購入するなら、あらかじめ短期の乗り換えも想定したほうが良いでしょう。

SUV

本来はオフロード向けの車であり、走行性能に優れているのが魅力です。流線形のボディも人気があります。ほとんどのモデルが4WDであり、荷物もたくさん積めるので、アウトドアの利用に向いているでしょう。もちろん、オンロードでの走りも楽しめます。

ただし着座位置が高くて乗り降りしづらく、スライドドアのモデルもないため、小さい子どもや高齢者がいる家庭には向いていません。意外と運転席からの死角が多いところも要注意です。

ステーションワゴン

後部座席とトランクが一緒になっている点はコンパクトカーと同じであり、「ミドルハッチバック」とも呼ばれています。荷物を出し入れしやすいだけでなく、ミニバンやSUVと比較して重心が低いため、走行時の安定性も優れています。最近ではデザインが洗練され、スポーティーなステーションワゴンも増えてきました。

セダン

かつての主流であり、ボンネットと居室空間、トランクに分かれている3ボックスタイプの車です。走行性能や乗り心地が優れており、前後の衝突では居室空間に影響が及びにくいという強みがあります。車種の中では、高級車から1,500cc以下まで幅広いラインアップを有しています。

スポーツカー

走りやデザインに特化しており、運転すると一体感を味わえます。2人乗りが基本で、後部座席があっても狭くて実用性はありません。かつては燃費の悪さが際立っていましたが、最近は車体を軽量化するなどして、排気量を少なくしたスポーツカーも増えています。あくまでも趣味の車であり、家族がいるなら日常的に使うのは厳しいかもしれません。

ディーラーで選ぼう!良い店の特徴は?

購入したい車種が決まったら、次はメーカーやディーラーを選びます。例えばコンパクトカーなら、トヨタはヴィッツやアクア、日産はノート、マツダはデミオ、ホンダはフィットといった具合です。

ディーラーとは、購入時だけでなく購入後も定期点検や修理でお世話になるなど、長い付き合いになります。選び方としては、最初から1つのメーカーやディーラーに絞りこむのではなく、複数の販売店を見て比較したいものです。

良い販売店の特徴は清潔感があり、店内が明るく、清掃も行き届いています。整備工場も散らかっていません。従業員の接客も丁寧で、挨拶もしっかりしています。

もう1つ重視したいのが営業の担当者です。人柄が良いのはもちろんですが、相性の良さも重要になります。なんとなく話が合わなかったり、質問しづらそうな雰囲気を感じたりした場合は、避けたほうが無難です。

たとえ相性が良かったとしても、強引な値引きができるわけではありません。あくまでも礼儀をわきまえて良好な人間関係を築ければ、相手も可能な範囲で値引きしようとしてくれるはずです。値引きは無理でも、オプションの追加や下取り額の増加で対応してくれる場合もあります。購入後のアフターサービスも期待できるでしょう。

グレードやカラー、オプションを決めよう!

車種やディーラーが決まったら、最後にグレードやカラー、オプションを選びます。選び方次第で値段や使い勝手が変わるため、慎重に判断したいところです。

グレードは、ほとんどのモデルで複数設定されており、エントリーモデルは装備がシンプルで、ハイエンドモデルになるほど充実しています。基本的には予算に応じて必要な装備を搭載したグレードを選びますが、あえて低いグレードを選び、オプションで必要な装備だけを追加すると安上がりです。

カラーは好き嫌いで選んでも良いですが、色ごとの特性も知っておいたほうが良いでしょう。リセールバリューを重視するなら白や黒ですし、汚れや傷が目立ちにくいのはシルバーです。赤や黄色は好き嫌いが分かれやすく、色落ちしやすいというリスクもあります。濃い色ほどキズや汚れ、水垢が目立ちやすく、こまめな手入れが必要です。

最後にオプションを決めます。メーカーオプションは後から追加できないものが多いので、迷うくらいなら付けたほうが良いかもしれません。ディーラーオプションは、デザインが車と馴染みやすいですが、ほとんどは社外品のほうが大幅に安くなります。不要ならきっぱりと断りましょう。

まとめ

新車を購入するときは、自分の用途から最適な車種を選ぶと後悔するのを防げます。

ディーラーとは長い付き合いになるので、相性が良い営業担当者のいる販売店で購入したいものです。

最適なグレードやオプションを選ぶと、費用を節約できるでしょう。

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