車を乗っていると、誰しも大きな事故に巻き込まれる可能性があります。
もし、そういった事故に巻き込まれて自分の車が大破した場合、早急に廃車を行う必要がありますが、とっさに動けるほど廃車に精通されている人は、そう居ないでしょう。
そこで、ここでは事故を起こしてから廃車を行うまでの最短ルートについてご紹介いたします。
まずは必要最低限の対応を
早速廃車までの最短ルートを紹介したいところですが、事故を起こしてしまった場合は最低限の対応を先に行う必要があります。
もし、事故による怪我人がいる場合は救急車の手配を、単独事故で自分に怪我がなければ警察に電話を、そしてどちらの場合でも加入されている保険会社に電話して状況の説明を行いましょう。
これらの対応が落ち着いた段階で、初めて廃車に向けて行動を起こす様にしましょう。
事故現場から直接廃車は不可能
それでは、ここから実際に廃車に向けた手続きを行っていくのですが、もし事故に遭った車が自走できない位まで破損してしまっている場合は、レッカー車での移動が必要になります。
なので、レッカー移動のついでに廃車のために、車の解体工場にまで運んでもらいたいと考えるところですが、実はこれはNGなのです。
保険会社のレッカー車の条件
まず、レッカー車の手配を行う場合はJAFもしくは加入されている保険のロードサービスを利用することになります。
ただ、JAFの場合は安くても費用がかかりますので、多くの場合は保険の無料レッカー移動を利用される事でしょう。
そして、このレッカー移動には条件があり、事故現場から自宅・整備工場・警察管轄の保管場所のいずれかへの移動のみ利用できる様に設定されているのです。
すなわち、保険適用のレッカーではそのまま解体業者の所まで運んでもらえないのです。
廃車業者に現場に来てもらう方法は?
保険の無料レッカーが無理なら、廃車の買取業者に直接事故現場まで引き取りに来てもらおうと考える人もいるでしょう。
しかし、これも不可能なのです。
厳密に言えば、廃車買取業者としては場所は自宅以外での引き渡しでも可能なのですが、廃車買取を申し込みしてその日のうちに引き取りに行くという事が出来ないのです
どんなに早くとも申し込みから1日後などになる為、その間に事故車が交通の妨げになってしまうのです。
なので、廃車買取の申し込みを行った場合は、引き取り場所は保険のレッカー移動先である自宅や整備工場・警察管轄の保管場所のいずれかでの引き渡しとなるのです。
整備工場・警察管轄の保管場所の注意点
事故車の移動先が自宅の場合は問題ありませんが、もし整備工場・警察管轄の保管場所のいずれかに運搬された場合は、その場所に車を置いておける保管期間には注意が必要です。
多くの場合は、数日間はその場所で保管が可能ですが、設定されている期間を超えると強制撤去を迫られますので、それまでに廃車買取の引き取りを完了させる必要があります。
最短ルートでの廃車の流れ
それでは、上記を踏まえて本題である事故車を最短で廃車にする方法についてご紹介していきましょう。
なお、通常の廃車を行う手順としては以下の通りです。
廃車の流れ
廃車買取業者に申し込み
書類の準備
車の引き取り・書類の提出
ですが、今回は事故車という事で、さらに早く廃車を完了させるために、より流れを細分化する必要があるのです。
車検証に記載の所有者名を確認
まず第一にするべき事は、車検証に記載の所有者名義の確認を行う事です。
意外な行動かと思われるかもしれませんが、この確認を怠ると後々かなり手続きに手間取る可能性が出てくるのです。
というのも、名義が自分名義であれば問題ありませんが、ディーラーやローン会社が名義に登録されている場合は、先にそちらへ事故に遭って廃車をしなければいけない旨を連絡して、必要書類を送ってもらう必要があるのです。
この場合、書類の受け取りまでに1週間ほど時間がかかる可能性がありますので、時間との勝負である事故車に関しては真っ先に確認が必要になります。
同時並行で廃車買取業者に申し込み
名義の確認は一瞬で完了するでしょう。
そして、ローン会社が名義になっている場合は、電話で廃車の了承を得ましょう。
昼間であれば、ここまでは10分程度で到達します。
そこまで完了したら、ここで初めて廃車買取業者に申し込みを行いましょう。
また、事故に遭って早急に廃車が必要であることを伝えれば、多少の無理な調整もしてくれる可能性がありますので、念の為伝えておきましょう。
基本的には申し込みを行った当日に、引き取り可能な日程の調整まで可能ですので、決定された日時は忘れずにメモしておく様にしましょう。
特に、事故後は気が動転して、こういった約束事も忘れてしまう可能性がありますので、こんな時こそメモが重要になります。
可能な範囲で必要書類の準備
引き取り日程が決まれば、それまでに必要書類を揃えておきましょう。
書類の内容としては、車検証やナンバープレートなど車に搭載されているものがほとんどですので、一番時間がかかる可能性があるとすれば印鑑登録証明書でしょう(軽自動車の場合は不要)。
発行までの時間は長くないですが、平日の夕方までに役所に向かう必要がありますので、人によっては発行に向かう時間の確保が難しいでしょう。
ローン会社が名義の場合は、もっと時間がかかります。
ただ、安心して大丈夫な点としては、引き取り日までに書類が揃いきれなかった場合は、最悪後日別途郵送対応でも可能ですので、一旦は努力してみましょう。
車の引き渡し
最後は車の引き渡しとなります。
基本的に立会いが必要になりますので、当日は事故車の保管場所まで移動しましょう。
そして、その際に準備できている分の書類を渡しましょう。
まとめ
以上が事故車を最短で廃車にする最短ルートとなります。
事故車を最短で廃車の流れ
- 車検証の名義の確認
- 廃車買取業者に申し込み
- 可能な範囲で書類の準備
- 車の引き取り・書類の提出
- 不足分の書類は後日郵送
通常時と比べて、1番目の名義確認と5番目の不足書類の郵送以外は、項目名としては似た様な内容ですが、その中身はかなり細かい分類がされていますので、注意が必要です。
また、上記の内容はある程度、融通の効く廃車買取業者に依頼された場合ですので、不足分の書類がある場合は車の引き取りは行わないという場合は対象外となります。
もちろん、弊社カーネクストの場合は、この記事でご紹介している内容の様に不足分の書類を後から郵送していただく事は可能でございますのでご安心ください。